回答は全てコピペ?

佐世保市民のSさん(女性)が、最近知事宛にメールで意見を送ったところ、
こんな返信が届きましたよ~と転送してくださいました。

これがSさんの意見への返信?
全然返事になっていないし、内容がズレている。
しかも、何か見覚えがある文面だなぁ・・と思い、探してみると、
それは、Mさん(男性)が、4月に知事宛に送ったメールへの返信と全く同じものでした。

4月Mさんが送った意見の内容は、こちらです。
1.強硬なやり方の工事はストップすべきだ。
2.時代錯誤な非民主的な工事を行っても、国内外から長崎県が非難されるだけだ。
3.ダムに頼らない治水、利水の方策を考えてほしい。

6月Sさんが送った意見の内容は、こちらです。
1.川原の皆さんは、県が工事を中断した上で、知事と話し合いたいと望まれている。
2.知事は長崎県の代表として、キチンと話し合いをしてほしい。
3.川原の皆さんが長い間大変ない思いをされているのを理解すべきだ。

2つの意見の趣旨は明らかに異なっています。
Mさんは、県の強権的なやり方を批判し、政策の見直しを求めていて、
Sさんは、知事と川原住民との話し合いの実現を求めています。

その趣旨の異なる意見書(メ―ル)に届いた同一の返信はこちらです。

—–Original Message—–

〇〇 様

県政の推進について、日頃から格別のご理解とご協力をいただきお礼申し
上げます。
この度は、「石木ダム建設事業」に関するご提案をお寄せいただきありがと
うございました。
ご提案については、以下のとおり担当課長から説明させていただきます。
これからも、県政に関するご提案をお寄せくださるようお願いいたします。

令和3年4月8日
長崎県知事 中村 法道

この度は、貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。
お問い合わせのありました「石木ダム建設事業」について、本県の考えを
説明させていただきます。
石木ダムは、川棚川の洪水被害の軽減と佐世保市の安定的な水源の確保を
目的として、昭和50年度から事業に着手しております。
川棚町は、戦後4回も大雨による洪水被害に見舞われており、このうち、
平成2年7月の梅雨前線豪雨では、床上・床下浸水合わせて384戸の甚大な
被害が発生しました。こうした状況を踏まえ、川棚川では、河川改修とダム
建設により、概ね100年に一度の雨による洪水に備える計画としております。
また、佐世保市は、安定して取水できる水源に乏しいことから、昭和50年
以降、断水や減圧給水を伴う給水制限を4度にわたり実施しているなど、渇
水の危機に瀕する事態が度々起こっており、渇水による市民生活等への大き
な影響が出ないようにするため、石木ダムの建設により日量4万トンの水源
を確保する計画となっております。
現在においても、移転対象となる家屋のうち約2割の皆さまには、ご協力
いただけておりませんが、一方で、約8割の皆さまには、ダム建設を前提に、
用地のご提供という形でご協力いただいております。
地形的な特徴から急流河川が多い本県は、過去に長崎大水害や諫早大水害
といった水害に見舞われてきた一方、昭和40年代の長崎砂漠とよばれた渇
水や平成6、7年の大渇水など、多くの自然災害を経験してきました。
こうした経験を持つ本県としては、地域にお住まいの皆さま方の安全・安
心の確保が行政の責務であると考え、石木ダムの早期完成に向け事業を進め
ているものでありますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

長崎県河川課長 松本 憲明

お2人とも、
長崎県知事への提案窓口に投稿されました。
http://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kenseijoho/goiken-gosodanmadoguchi/kocho/teian/

そこには、「人が輝き、集い、活気のある長崎県をつくるため、皆様お一人おひとりの思いを地域づくりに生かしていきたいと思っております」と書かれています。

でもそれは口先だけ。
実際は、知事が読むことはなく、
それどころか、河川課長さえ目を通すことはなく、
担当職員が単なる事務作業として、
投稿者に同じメールをコピペして返信しているのでしょうか・・

Sさんは佐世保市長にもメッセージを送ったそうですが、
窓口=佐世保市長への手紙
https://www.city.sasebo.lg.jp/soumu/hishok/tegami.html

佐世保市からは返信さえ届かないそうです。。

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
公開討論会を開いてください。(Change.org)

ほかにも、こうばるを守るためやっていただけることがあります。

→あなたにできること

「回答は全てコピペ?」への4件のフィードバック

  1. 佐世保市民のSです。


    50年前から 川原に住み続けたい、と言われてきた 川原の方々の思いをしっかりと正面から真摯に受け止めるべきだと思います。人として当然だと思います。


    ダムを作るから立ち退きなさい、は
    おかしな話だと、誰でもわかると思う。

  2. 私も、先日、石木ダムの建設は、大自然を、大破壊してまでいらない旨、ダムの緊急放流により、昨年は、甚大な被害が、大村含め、たくさんの地域で、水害が起きました。その事に、長崎県に、メールしました。返信が来ましたが、多分これと同じ内容かと。

    石川 由美子  様

     この度は、貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。
     お問い合わせのありました「石木ダム建設事業」について、本県の考えを
    説明させていただきます。
     石木ダムは、川棚川の洪水被害の軽減と佐世保市の安定的な水源の確保を
    目的として、昭和50年度から事業に着手しております。
     川棚町は、戦後4回も大雨による洪水被害に見舞われており、このうち、
    平成2年7月の梅雨前線豪雨では、床上・床下浸水合わせて384戸の甚大な被害が
    発生しました。こうした状況を踏まえ、川棚川では、河川改修とダム建設により、
    概ね100年に一度の雨による洪水に備える計画としております。
     また、佐世保市は、安定して取水できる水源に乏しいことから、昭和50年以降、
    断水や減圧給水を伴う給水制限を4度にわたり実施しているなど、渇水の危機に
    瀕する事態が度々起こっており、渇水による市民生活等への大きな影響が出ない
    ようにするため、石木ダムの建設により日量4万トンの水源を確保する計画となっ
    ております。
     現在においても、移転対象となる家屋のうち約2割の皆さまには、ご協力いた
    だけておりませんが、一方で、約8割の皆さまには、ダム建設を前提に、用地の
    ご提供という形でご協力いただいております。
     地形的な特徴から急流河川が多い本県は、過去に長崎大水害や諫早大水害と
    いった水害に見舞われてきた一方、昭和40年代の長崎砂漠とよばれた渇水や
    平成6、7年の大渇水など、多くの自然災害を経験してきました。
     こうした経験を持つ本県としては、地域にお住まいの皆さま方の安全・安心の
    確保が行政の責務であると考え、石木ダムの早期完成に向け事業を進めているも
    のでありますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

                         令和3年7月2日
                         長崎県河川課長 松本 憲明

    1. 石川様、県へのご意見と、その返信メールについての情報ありがとうございます。
      やはり、同文の回答でしたね。
      石川さんはダムの緊急放流や水害について書かれたそうで、MさんやSさんとは全く異なった趣旨の内容だったのに・・・。
      石木ダムに関するメールには、河川課長名で全て同一メールを返信しているのは間違いないようですね。
      おそらく中身を読みもせず・・・
      県民を愚弄しています。

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