都市整備委員会にて請願不採択

昨日お知らせした都市整備委員会について、夕方のTVニュースでも取り上げて頂きました。



私たち4団体が提出した請願「新たな水源確保より、水道施設の更新・整備に力を入れてください」は、予想通り不採択になりました。

請願文書はこちらです。

【請願】2017年12月 水道施設の更新整備を求める請願

ここに述べているように、昨年佐世保市がおこなった「佐世保市まちづくり市民意識アンケート調査」の結果によると、「水の安定供給」に対して、市民の多くは満足していることがわかりました。

満足度は33.7%で、37分野の中で第5位の高さです。
一方不満足度は11.5%で、第29位という低さでした。

また、水の安定供給」に対する重要な施策としては、
「水源の確保」36.3%に対し、「水道施設の更新・整備」63.1%でした。



この結果から見えてくる市民の願いは、
新たな水源確保よりも水道施設の更新・整備であることは明らかです。
それは何故でしょう?

近年、老朽管による漏水事故が頻発しているからです。
一昨年は老朽化による水道管破裂事故とそれに伴う断水が3件もありました。

1月潮見町で160世帯断水、4月天神町で2500世帯断水、12月には藤原町で500世帯が断水しました。

そして昨年は大寒波が引き起こした給水管破裂事故による断水が7,200世帯に及び、復旧に1週間もかかりました。
この時は各家庭の給水管がほとんどだったようですが、いずれにせよ、
市民は水道管の整備が重要なことを身に染みて感じたのです。

また、断水にまで至らなくても、日常的に漏水が続いています。
それは、とてももったいないこと。
老朽管の更新は避けて通れません。老朽化したものは早めに替えれば漏水を防げます。
私たち市民はそういうことにこそ水道料金を使ってほしいのです。
新たな水源確保などそれほど望んでいません。
もう水は安定的に供給されていますから。
そういう思いが、このアンケート結果に示されているのです。

などと趣旨説明をしたのですが…
討論での委員の皆さんの意見はこうでした。

北野委員(緑生クラブ)
・水道施設の更新整備に対する当局のこれまでの取り組みを評価している。
・水道施設の抜本的な更新のためには、安定的な水源の確保が必要である。
との認識から請願については反対である。

橋之口委員(市政クラブ)
・水源確保と水道施設の整備はセットであると考えているので賛同できない

永田委員(社民党)
・水道局が更新整備に力を入れているのは理解している。
・水源確保は石木ダム中心に話が進み、広がりがない。
・石木ダムは代執行には至らないまでも強制収用はされている。
市民全体としてはそこまでしなくてもいいのでは?という雰囲気を感じる。
・水源確保の重要性は認識しつつも、このような現状や費用対効果を考えると、
方向性の見直しの必要があるのではないか?
・決算でも石木ダム関連は16.9%しか執行していない。
執行残の部分を他の予算、漏水対策などに使えれば…という思いはわかる。
・硬直化した政策の見直しを求めるこの請願に賛成する。

柴山委員(市民クラブ)
・水の安定供給は水源不足の現状を考えれば重要な問題であり、水道局では漏水対策に毎年力を入れている。そのおかげで漏水量は年々減っている。
・下ノ原ダム以外の5つのダムは老朽化しており、改修の際には運用を停止する必要がある。しかし、現時点ではそのような余裕もなく、新たな水源が必要であることから、この請願には賛成できない

永山委員(自民党)
・漏水に関しては、平成19年当時約1万tあったものが現時点では7千tを切っている。
・相浦川の三本木、四条橋、岡本、川棚川の5000tはあくまでも不安定水源である。県からの許可が得られない水源である。渇水でどうしても水が必要という場合には、不安定水源の力を借りなきゃいけないが、より安定した水源を求めていくべきである。
・漏水の防止という施策と水源確保は一体であると考えているので、不採択である。

明石委員(公明党)
・漏水対策は大切であるし、S49年度以降200億円以上を投じて漏水量を半分以下にしている。
・請願者も確かに過去には水不足の時期があったと言われたが、今後もその様なことが有り得ると考えて水源を確保していくことが重要。
だから採択できない。

全会派からの討論の後、採決。
「賛成少数(1人)ということで不採択と致します」と委員長。

反対の理由をまとめると、こういうことのようです。
⓵漏水対策が重要なのはわかっている。水道局はよく頑張っているし、お金もつぎこんでいる。
⓶しかし、水源確保は必要。以前のような大渇水の可能性も考えねばならない。
⓷老朽化したダムの補修のためにも新たなダムは必要。
⓸施設の更新整備と水源確保は一体である。

そういう意見を予想していたから、資料まで用意して趣旨説明したんですけどねー

⓵について
・2015年度の佐世保市年間漏水量=342万t
山の田ダム6個分に相当し、給水原価は約7億円もかかっている。
一日平均漏水量=9350t
佐世保市民5万人分の生活用水に匹敵する。
・水道局も漏水対策を頑張っているが、他都市に比べて漏水率はまだまだ高い。
水道技術研究センターによると、2013年度の漏水率は、
長崎市=4.8% 呉市=2.8% 佐世保市=10.4%
(呉市は人口も地形も旧海軍都市という歴史も佐世保市とよく似ている都市)



 

⓷⓸について
・ダムの水を空にして補修しても水源不足はおきない。なぜなら、
現在、10万t近い水源が有る。
例えば一番古い山の田ダムから取水できるのは最大6,300tで、
それが取水できなくても、水源は9万t以上有る。
近年の給水量は最大でも8万t弱だから十分賄える。

⓶について
異常渇水のためにダムを造るという考え方はおかしい。
そのような理由でのダム建設は国も認めていない。
通常渇水(10年に1度程度)に耐えられない状況かどうか判断すべき。
そこで、事前に示したグラフがこちら。



水道用ダム貯水率の推移で、これは県が記録し公開したグラフ。
4つの市と県全体の5つの貯水率が記録されている。
佐世保市は、雨の少ない時期に他より高い貯水率を記録している。
佐世保市が本当に水源不足なら、このような結果にはならないはず。
そのような貯水率を維持できているのは、「不安定水源」のおかげ。
雨の降らない時期、ダムからだけ取水していれば減る一方だが、不安定と言えども川が枯れることはめったにないので、そこから取水すれば、それだけダムの水が減るのを防げる。
それなのに佐世保市は、その権利を放棄して石木ダムを建設しようとしている。
私たち市民にとって、それは大きな損失である。
それがどんなに大切な水源であったのか後で気づいても、一度放棄したものは二度と得られない。

水源も水道管も今あるものを補修しながら大切に使い続けていく。
水も財源も無駄にしたくない。
それが私たち市民の願いです。
市民の声を行政に届け反映させるのが議員の皆さんの役目です。
ぜひ、しっかり受け止めてください。

とお願いしたんですけどねー
皆さん(永田委員以外)、ほとんど聞いてなかったようですねー
資料を用意しても、意味がなかったようです・・・
いつものことだけど、空しいな~

なんて弱気になってはいませんぞ。
いえ、少しなったけど、
元気な仲間のおかげで、気を取り直し、
これからも、しつこく訴えていこう~って気分で帰ってきました。(;^ω^)

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
公開討論会を開いてください。(Change.org)

ほかにも、こうばるを守るためやっていただけることがあります。

→あなたにできること

“都市整備委員会にて請願不採択” への 2 件のフィードバック

  1. 市議の皆さんはきわめて贅沢なことを言っていることに気付いていないのでしょう。
    H6年の渇水騒動を繰り返したくない、というのは当然の感情ですが、それであればこそ、その再来にどのように対応するのかを市議会としてしっかり考えて市に提言するのが市議のつとめです。
    その作業をすることで、佐世保水道の本当の姿を知ることができると思います。
    市議会に「H6年の渇水騒動の再来を想定して、その対策を立案されたい」と請願するのも一案であると思います。

  2. 「老朽化したダムの補修のためにも新たなダムは必要」という論点には、車が故障したので、修理ができるまでの間、仕事に支障をきたさないように新車を買おう、みたいな愚かさを感じます。
    車が修理できるまでの間、代車で対応しようと考えるのが普通でしょう。1台で間に合っているのに2台もいらないのです。

    佐世保市の場合は、ダムの補修の期間さえ水源の確保に支障をきたさないように知恵を絞ればいいのです。それが議員と佐世保市の仕事です。ダムの浚渫まですればさらに「安定水源」の量は増加し、新しい水源を作らなくても水需要の減少と相まってさらに水源に余裕が出てくるのですから。

    しかし、本当にダムの補修を真剣に考えているのかはなはだ疑問です。たとえ石木ダムができたとしてもダムの補修をするのかどうか怪しいものです。

    水需要予測が破綻してしまった今、石木ダムを造るためのさらなる口実として考え出された浅知恵であることは否めません。

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