連続講座「丸ごと再現 石木ダム公聴会」を終えて

一昨日で 公聴会の録画を使った連続講座が終わりました。

感想としては、

まず第一に、予想以上に参加者が少なかったこと。

大型連休などもあったので、無理もない面もありますが、

やはり、関心の薄さなのでしょうね〜

残念ながら石木ダム問題は、佐世保市民にとって、まだまだ他人事なんでしょうか?

 

第二に、30分の意見陳述をまるまる聴くのは、やはりかなりしんどかったのかな?

それを2本ですから、1時間。

よほど関心のある人でなければ、最後まで聞き耳を立てるのは難しいでしょうね。

私たちには、うんうんと頷ける話でも、なんのことやら???という場合もあるでしょうし、

音響の悪さや陳述者の発声の調子で、聞き取り辛いケースも多々ありましたし…

 

知ってほしい、伝えたい、それも正確に伝えたい…

という私たちの思いは悪いものじゃないと思うけれど、

やはり聴きに来てくれる人の立場に立った視点で構成を考えることが大事だなぁ

と思いました。

 

それでも、嬉しいこともいろいろありました。

☆ ほんの2人ですが、毎回欠かさず来てくれた人がいました。

☆ 毎回用意した資料の横のカンパ箱には予想以上のカンパが入っていました。
   お金の額よりも、その賛意が嬉しかったです。 

☆ 地権者の話を初めて聞いて心打たれた。今まで無関心でいたことが恥ずかしい。
   これから自分にもできる何かをやっていきたい、との感想をいただきました。

 

こんな小さな成果を糧に、私たちも、またボチボチ頑張っていきますね〜

いや、ボチボチなんて言ってられなかった! 

今は共有地運動の真っ最中、締切は5月31日です

石木ダム建設予定地内の共有地を希望する方は是非お早めに!

3000円で、あなたも共有地の地権者になれます。

 

希望する方はこちらまでご連絡ください。
          ↓
 ishiki-hotaru@buz.bbiq.jp

地権者になって、県や市に「石木ダムNO!」と胸を張って声をあげませんか? 

 

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川棚で反対集会

昨日、川棚町で「石木ダムに反対する集会」が開かれました。

主催は「清流の会」です。

 

はじめに、最近ひっぱりだこの、ほーちゃんの電子紙芝居が上映され、

続いて、3月に開かれた公聴会で、ダム問題の専門家の嶋津さんが公述に使われた資料の説明などがあり・・・

質疑応答では、佐世保市での集会同様、

こういう話をもっと多くの町民に伝えよう、という声があがっていました。

また、ここでも、地権者の公述の中で出てきた桟市長発言が問題視されていました。

私たちが再調査を申し入れたのは4月19日で、まだ回答がこないということは、

しっかり再調査をやっていただいてるからだと思います。

 

佐世保市水道局さん、調査結果を楽しみにしていますよ〜 

 

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あなたも共有地の地権者になりませんか

     共有地運動へのご協力をお願いします

石木ダム問題は、今年、大きな山場を迎えています。

2009年長崎県や佐世保市が国に申請した事業認定の手続き進み、まもなくその結果が

示されようとしています。

事業が認定されれば、強制収用に通じる扉が開かれることになります。

仮にこの扉が開かれても絶対にふるさとを守りぬく!

と、石木ダム建設予定地に住む地権者の皆さんは、決意を新たにされています。

そんな地権者の皆さんを支えたいと思っている全国の人々のために、水源連の中に、

「石木ダム建設絶対反対同盟を支援する会」ができ、共有地運動が始まりました。

ダム建設予定地の個人の所有地の一部を共有地とし、

この土地を多くの人々で共有し、皆の意思と力で守っていこうとするものです。

 

 

また、自分自身は共有地地権者にはなれないけれど、この運動を支援したいと思う方も募っています。

応募手続は、下記の通りです。

(詳細は水源連HPを参照 http://suigenren.jp/news/2013/04/30/4226/ )

 

〇 賛同していただける方は「ゆうちょ銀行」の払込用紙見本(払込票 264kb)に記載されているように、

土地共有希望、3000円と記載して、3000円を払い込むと同時に、

水源連事務局宛て「mizumondai@xvh.biglobe.ne.jp」に共有地参加希望のメールをお送り、

必要な書類希望とお書きください。折り返しその後の手続きについて連絡があります。

 

〇 登記手続きには住民票が必要です。

後日事務局から送られてくる書類に必要事項を記入し、住民票と共にお送りいただけるよう、ご準備下さい。

 

〇なお土地共有は希望しないけれども、石木ダム建設絶対反対同盟の活動支援に賛同頂ける方は、

「ゆうちょ銀行」の払込用紙見本に記載されているように、

支援賛同、2,000円 と記載して、2000円を払い込んでくだされば有難く存じます。

土地共有希望者と共に、支援する会の会員とさせていただきます。

 

今回の締切は、5月31日です。

皆さまのご協力を、よろしくお願いいたします。

 

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石木ダム促進市民の皆さん、話し合いしませんか

4月27日、「石木ダム建設促進佐世保市民の会」の理事会が開かれました。

新聞報道によると、国への陳情活動や、バスの車体広告、看板設置など、

例年通り、今年度の活動計画などが決められたようです。

その運営資金100万円が、すべて市の助成金であることも例年通りです。

 

例年通りでないのは、まもなく事業認定の可否が判断されるだろうとの見通し。

「今年が本当の勝負の年」という意識。

出席者からは「地権者の説得はこれ以上無理」との声もあがったそうです。

 

その方の認識は正しいと思います。

でも、無理だからあきらめようということでは、もちろんないようです。

説得しなくても、事業が認定されれば用地の強制収用が可能になるからいいのだ・・

と思っておられるのでしょうか。。

 

その前に、私たち佐世保市民同士で、話し合いませんか?

今年が勝負の年というならば、

まず市民が主体的に、真っ向勝負の議論をしましょうよ。

 

今日、私たちは、公聴会の録画を使って、3回目の学習会を開きました。

録画を見たあと、様々な感想や意見がどんどん出されました。

 

推進派の人が、相浦川の水量が昔に比べて減ったと述べていたが、

私は、その人と同じ地域に住んでいるが、そうは感じない。

それより、水が必要と思うなら、なぜ川を大事にしないのか?

相浦川にはゴミがたくさん投げ捨てられている。

この川から自分たちの飲み水が作られていると思うと、もっときれいにしたいと思う。

また、県境をはさんで国見の佐賀県側に入ると落葉樹がたくさんあって、保水率の良い森となっている。

が、佐世保側にもどると針葉樹ばかりだ、

佐賀県の川のように水量を豊かにしたければ、なぜ森を育てようとしないのか?

というようなお話や、

公述人に応募された時の原稿を読みながら紹介してくださった方もいました。

とてもよく調査研究されていました。

 

その他様々な意見や感想が出されましたが、ダム賛成の意見は全く出てきません。

今日も推進派の方は誰も参加されなかったのか…と残念に思っていました。

お一人だけ、何も語られない方がいましたので、「何か感想を…」と求めましたが、

「いや、いいです」と言われて口を固く結んでしまわれました。

 

後で友人に聞きますと、やはりその方は推進派の方だったようです。

せっかく来てくださったのに…、ご意見を聞きたかったです。

残念です。

 

 

「推進市民の会」の皆様、学習会はあと1回残っています。

最終回は、5月12日(日)14:00〜させぼ市民活動交流プラザにておこないます。

よかったら是非いらしてください。

こちらの勉強会に行くのは嫌だと思われるなら、

そちらで勉強会なり、意見交換会なり開いてください。

私たちはいつでも参加させていただきます。

 

同じ佐世保に暮らす者どうし、顔を合わせて、じっくり語り合ってみませんか?

 

 

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丸ごと再現 石木ダム公聴会 その1

4月13日(土)、シリーズ「丸ごと再現 石木ダム公聴会」の1回目を開催しました。

参加者の多くは、公聴会に行けなかった方々だったので、

やって良かったな〜と思いました。

また珍しく、若い方(女子大生)の参加もあり、嬉しかったです。

 

でも、石木ダム賛成の方々の参加が得られなかったのは残念でした。

参加者のお一人が、

お互いに自分たち仲間同士で話している。

賛成反対双方が同じ土俵に上がらないと、話し合いはできない。

と、おっしゃいました。

その通りですね。

 

推進派の方が、もし、このブログを見てくださっていたら、

あらためてお誘いします。

一緒に顔を合わせて、話し合ってみませんか。

そちらからお誘いがあれば、私たちはいつでも喜んで伺いますよ。

また、今回のシリーズ「まるごと再現 石木ダム公聴会」は、あと3回あります。

 

2回目

日時:  4月21日(日)15:00〜17:00

公述人: 起業者(長崎県+佐世保市)と水問題専門家

 

3回目

日時:  4月28日(日)14:00〜16:00

公述人: 推進派佐世保市民と反対派佐世保市民

 

4回目

日時:  5月12日(日)14:00〜16:00

公述人: 地権者 

 

※  会場はすべて「させぼ市民活動交流プラザ」A会議室

 

以上です。

推進派とか反対派とか関係無く、とにかく、共に公聴会の公述に耳を傾けて、

感想を語り合ってみませんか。

 

盛り上がる署名活動

長崎市の繁華街で、今年2度目の署名活動がおこなわれました。

実施したのは、「石木川の清流とホタルを守る市民の会」の皆さんです。

 

 

 女性も

 

 男性も、どんどん署名してくれました。

 

通行人に、メガホンを通して訴えたり、

チラシを手渡し、丁寧な説明をしたり、

 

Kさんもハチマキ締めて頑張りました。

 

12名で1時間20分やって、238筆集まったそうです!

すごい!

 

長崎の皆さん、お疲れ様でした〜  

 

日弁連が石木ダム問題調査

昨日、日弁連の調査団が石木ダム問題調査のため、現地を訪れました。

 

 

そして、今日は、朝から佐世保の各地を視察、私たちも同行させていただきました。

最初に訪れたのは水道局。

本来なら今日、水道局へのヒアリングをする予定だったのですが、

現在多忙で対応できないとのことで、施設見学だけになりましたが、

せめてご挨拶だけでもと、日弁連公害対策・環境保全委員会の委員長がみえたのに、

(調査団は東京、神奈川、埼玉、栃木などなど遠くから来られたというのに)

責任ある立場の方はどなたも会議中とのことで、顔を見せてはくださいませんでした。

こんな冷たい対応をなさるとは・・・

佐世保市民として身の縮む思いでしたよ。

 

というわけで、水道局への挨拶はあっという間に終わり、

今日の見学地、山の田浄水場へ〜

まず、施設管理課長さんからのオリエンテーションを受け、現場へ。

歴史と趣のある「ろ過池」などを見学。

 

これは何をしているところか・・・説明を聞き逃しました。

ろ過池の砂をきれいにしているところでしょうか?

 

その後、急な長い階段を登り、山の田貯水池へ。

例年のこの時期は雨が少ないので、もっと水深が浅いのですが・・・と担当者。

まあ!オーバーフローしてますね。

今日は、満水ってことですね。 

 

ここで、水道の専門家が、このような質問をしました。

「ここは下流放流量が義務づけられていないダムですよね?

年に数回、たまたま水利権を上回る取水をしても何の問題も生じませんよね?」

「いや、水利権を超えて取ることはできません。

以前そういうことをやっていたので県の指導を受けました」

 

本当に県は融通のきかない石頭です。

山の田ダムの水利権が、日量6,300㎥でも、

オーバーフローするほどたくさん溜まっているならば、

そして、他の水源からの取水量が足りないならば、

その不足分を補うために、例えば7,000㎥とか8,000㎥とか浄水場に送っても、

何も問題ないはずです。

 

弁護士さんが、「この下に川はないのですか?」と尋ねたら、

「ありません。オーバーフローしたときは、そちらの下水道から流れていくだけです」というお返事。

なんとまあ、もったいない話ではありませんか。

市民はお風呂の残り湯で洗濯したりして大事に水を使っているのに、

余った水は、ただ捨てるだけ?

それが法律上正しいこと?

水利権というルールはあっても、その運用を工夫することで、

無駄なダム建設をしなくてもいい状況に近づくことができるのに。。

 

あ、そうか。

ダムを造りたい県は、そういう状況には絶対近づけたくないから

ルール違反にはより厳しくなるのでしょうね。。

 

 

向こうに見える建設現場は、建設中の北部浄水場(仮称)です。

完成は2年後の予定です。

本格稼働は27年4月から。

その時の浄水能力は、一日50,600㎥だそうです。

 

これは大問題だと思います。 

なぜなら、北部浄水場完成後は、佐世保の北部地区の浄水能力は、

50,600+14,000(柚木浄水場)=64,600㎥となりますが、

一方、現在の水源量は、安定水源と不安定水源合わせて、68,600㎥あるのです。

水道局は、不安定水源は流量が不安定であてにならないといいながら、

毎日取水しています。

 

そこにせっかく取れる水が68,600あっても、浄化する設備が64,600分しか受け入れないなら、

当然取ることができません。

水不足と嘆く水道局が、なぜこのような施設計画を立てるのか・・・。

 

 

これは貯水池の下を走るトンネル。

ちょっと歩いてみたいような、怖いような・・・

 

11時過ぎ、見学終了。

案内してくださった水道局の方にお礼を述べ、次の予定地佐々川へ。

佐世保市の北部から隣の佐々町に流れていく2級河川、佐々川です。

長さも、流域面積も、2級河川としては県内第1位の川です。

ここを弁護士さんたちに見ていただいて、維持流量の問題、遊休水利権の問題など

これまで調べてきたことを、Mさんがざっと説明しました。

(時間もないし、小雨も降るし・・・ゆっくり説明できなかったのが残念!)

 

昼食後、スピカにて、市民へのヒアリングが始まりました。

限られた時間の中で、いかに効率よく伝えるか・・

 

☆ 市民は水不足とは感じていない〜「ライフさせぼ」のアンケート結果、井戸水の利用など

☆ 再評価のやり方の問題点

☆ でっちあげの水需要予測

☆ 再評価のための第三者(?)委員会の実態

☆ 「石木ダム建設促進佐世保市民の会」の実態

☆ 石木ダム反対署名コピー、勤務時間に職員動員の石木ダム促進大集会

 

などなど。

私たちの拙い説明では十分にご理解いただけなかったでしょうが、

資料に関しては、それぞれ精一杯準備しました。

お帰りになってから、じっくりお読み頂くことを期待しています。  

 

形だけの再評価委員会 水道局に中止要請

昨日(1月17日)、佐世保市水道局に申し入れに行きました。

何を申し入れたか?

  今やろうとしている再評価のための委員会開催を中止すべきと。

なぜ?「石木川まもり隊」は再評価委員会を開催して公開の場で議論すべきと言ってたのに?

  そう。真剣に公正に議論して欲しい。今もそう願っています。

  でも、そのためには石木ダム事業の再評価のために設置された委員会でなくてはならない。

  常設の「佐世保市上下水道事業経営検討委員会」ではダメなのです。

なぜ?

  経営検討委員会にはダム事業の識者と言える人はいないし、

  この方たちは佐世保市水道局の経営に関して検討してこられた方々で、

  その経営方針の中に石木ダム事業はすでに盛り込まれているのだから、

  石木ダム事業の存在を前提に議論なさってきたわけです。

  石木ダム事業そのものを考える場合に、完全な第三者とは言えないでしょう。

  その上、もっと重大な問題があるのです。

重大な問題?

  そう。公正な再評価をするには公正中立な委員会が求められますが、

  同委員会はとても中立とは言えません

なぜ?

  委員8名中、石木ダム建設促進の立場の人が4名もいるのです。

  佐世保市には「石木ダム建設促進佐世保市民の会」という組織がありますが、

  その構成団体の代表格の人物が3人と、

  川棚町に「石木ダム建設促進川棚町民の会」が結成されたとき、

  その設立総会でダム推進の講演を行なった人物もいて、

  計4人、つまり半数の人が石木ダム推進派なのです。

  これでは結果は見え見えでしょ?

  水道局は、あまりにも、再評価の意義を軽んじています。

 

申し入れ書の全文はこちらです。

 



申し入れについては、水道局に事前通告していましたが、約束の時間に行くと、

水道局長も部長も会議中で、終了後も予定が詰まっているので、会えないとのこと。

私たちは今回は大事な申し入れなので直接局長に渡したいと粘り、1時間弱待ちましたが、

結局、局長にも部長にも会えず、いつなら会えるという約束もしてもらえず、

事業部副理事に読み上げて手渡しました。

その後、2〜3の要望や質問を口頭で伝えましたが、

何を言っても、「伝えます」「私には答えられません」を繰り返すばかりでした。

申し入れへの返事を、せめて委員会開催予定の前日(21日)までにはとお願いしましたが、

副理事は、それも「伝えます」としか言いませんでした。

 

こんな不誠実な対応は、佐世保市水道局員らしくありません。

それだけ焦っているということでしょうが・・・

 

委員会方式を求め、水道局へ申し入れ

年末も押し詰まってきた12月26日、私たち(水問題を考える市民の会+石木川まもり隊)は、水道局へ、石木ダム事業の再評価について、公開が原則の委員会方式を取るよう申し入れをしました。
 
隊員のM・Mさんによるまとめと感想をご紹介します。
 
 
『水道施設建設の費用が10億円を超え、かつ10年以上を経過しても建設に取り掛かれず継続となっている事業については、国からの補助金を貰うために5年ごとに事業の再評価を行わなければならない。』
これが、国庫補助の用件である。

石木ダムは、その計画からすでに50年が経過している事業である。

機動隊を導入しての強制測量からでも、もう30年が経過している。

慢性的な水不足といわれる佐世保市だが、この間大きな渇水は平成6年だけだ。

それも佐世保市だけが水不足になったわけではない。北部九州一帯に雨が降らず、福岡市でも、長崎市でも大変な水不足に陥ったのだ。

あのときの水不足には、「石木ダムがあっても役に立たなかった」と言ったのは、水道局のお偉方だった。

それに、少子高齢化で人口は減り、水需要はどんどん減少して、水道局が安定的に取水できると言っている水源水からは、おつりが来るほどなのだ。


そして今年、平成24年度は5年ごとに事業を見直す「厚労省の再評価」の年なのだ。

これまでの再評価は、平成11年、16年、19年と3回行われているが、その全てが有識者で構成される委員会方式だった。

それが今年度は、まだ再評価がなされていない。


今回の再評価には、19年以降のデータも入るのだ。過大な水需要と乖離した実績値のデータもその審査対象としてもらわなければならない。

しかし、水道局は再評価はするといいながら、市民に公開された委員会形式でするかどうか、まだ検討中だとしか言わない。

そこで、私たち「水問題を考える市民の会」と「石木川まもり隊」とで、再評価は市民に公開された「委員会方式」で行うようにと申し入れをしたのだ。

水道局の答えは、「このような申し入れがあったと上に伝えます。」「まだ、委員会形式かどうか決まってはいません。」というものだった。

きちんとしたデータで、委員会形式のきちんとした再評価を行えば、石木ダムの必要性の根拠が揺らいでしまう…。

そのことは専門家である水道局自身がよくわかっているのに違いない。
だからこそ、再評価を何とかクリアできないかと画策しているのではないか?

そう疑わざるを得ない今日の水道局の答弁だった。

よーし! 来年も、申し入れだって何だってやるぞ!

膨大な税金を使う不必要な公共事業を止めなければ。
 
 
 
形式について、まだ委員会かヒアリングか決まってないそうです。
しかも、いつ決まるのか(いつ公表するのか)さえも未定だそうです。
 
それって、委員会を開く気はないってことと同義語ではないでしょうか?
呆れ果ててしまいます。
 
いつも誠実で親切な水道局職員の方々ですが、
個人的なお人柄がそうであっても、これは許されない不誠実な状況です。
私たちは、これからもしっかり問い続けていきたいと思います。
 
また、この申し入れについては、長崎新聞と読売新聞が翌日報道しています。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20121226-OYT8T01366.htm
 

川原出身者の訴え

昨日、石木ダム建設に反対する5団体は、県に抗議の申し入れをおこないました。

何に対する抗議かと言うと、石木ダム事業認定に関する県からの回答に対する抗議です。 

 

抗議の理由

1.私たちは知事の回答を求めたのに、河川課長からの返事だった

2.回答が出されたのも期限を大幅に過ぎていたし、

  それに対する反論書を送り、会って申し入れしたいと頼んでも、忙しいからと先延ばしにされ、

  やっと実現したのが12月19日。公開質問書を提出してから70日ほど経過している。

  地権者の理解が得たいと本当に思うなら、なぜ、このような不誠実な対応をするのか?

3.地権者は決して話し合いを拒んではいない。事業認定を取り下げたらいつでも応じる。 

  それは何度も伝えているのに、なぜ取り下げないのか? 

 

昨日も、知事どころか、土木部長も河川課長も来ず、企画官が対応。

私たちの扱いは、その程度のものなのです。いつものように。

そして、河川課の回答もいつものように版で押したような決まり文句ばかり。 

 

得られた回答は、

1.この文書は知事に必ず渡すが、知事名で返事を出すか、いつ出すかは確認しないと何とも言えない。

2.地権者の理解は得たいと思っている。是非、直接会って話す機会がほしい。

3.しかし、事業認定申請を取り下げるつもりはない。その手続きの中で話はできる。

 

こうして、昨日も虚しさだけを残して終わろうとしたとき、一人の男性がツカツカと進み出て、

県の職員に向かって叫びにも似た声で、訴え始めました。

子ども時代を川原で暮らしていた男性の言葉には、深く心打つモノがありました。

ここに、そのメモをまとめて、ご紹介します。

 

岩屋、川原、木場は、これまで山津波も水害もほとんど会うてない

 

俺は15歳まで川原におった

 

だからこそ、このふるさとに住みたいという住民の願いがわかる

 

今まで50年、住民は行政から苦しめられてきたんだ

 

あんたらはあそこの歴史を知っとるか?

 

うちの本家は石木小学校の発祥の地、郷土史にそう書いてある

 

岩屋や木場から川原に集まって、寺子屋みたいなのを造って、

そこでみんなが勉強していた

 

何百年の歴史のある、よか棚田もあるとやけん、

地主たちは初めみんな反対だった

 

それをあんたたちが家庭訪問して、どがんことば言うて切り崩したか、

知っとうね?

 

どういう形で切り崩したか?

 

 

割が崩れたからあんたたちも出て行け?

 

それはね、強盗の論理!行政の強盗!

 

 

あんたたちはあそこを実際に見て、知っとろうが

 

もったいなかと思わんとか、あいば水に沈めて

 

基本的なことはそこぞ

 

 

佐世保の水が足らんて、病人が出た?死人が出た?

 

佐世保が水不足になったからって、なんで川原が責任とらんといかんか!

 

なんで川原の民衆に責任がある?

 

 

30年、40年、あんたたちは理屈ばっかり言ってきた

 

もう理屈は超えとっと

 

住民の気持ちになったことがあっとか?

 

初めはみんな反対やったとよ


町長が崩れ、議会が崩れ、

そして最初に崩れたのはボロい家に住んどる人たち

 

そういう人たちがコロコロ転んでいった

よか家ば造ってやるよと言われて

 

 

この際ね、住民の気持ちに百分の一でもなってみんかい!

 

300年間、百姓しながらあれだけのふるさとを築き上げとっとぞ!

 

出直してこい!