速報!付替え道路工事中断!

付替え道路工事中断!です。

午前中はいつものように所長以下県職員が数名やってきて、

いつものやりとりをして「また午後来ます」と帰っていったのですが・・・

私たちを説得することの不可能さをようやく納得したのでしょうか?

「法的措置」をとったそうです。

どのような措置なのでしょう?

 

とりあえず、明日からしばらくお休みです。

今後についてはまたお知らせします。

 

今日は久しぶりの夏空です。

昨日届いたばかりの横断幕を今朝設置。

Y子さんも、絵の中の虚空蔵山も、朝日を浴びて眩しそう!

でも、日除けになって、これはいいかも・・・これから役に立ちそう!

と思っていたところでした。。。

 

 

我慢比べ

今朝の長崎新聞です。

県と反対派の我慢比べ? 確かに・・・。

でも、それはまだ始まったばかり。

本当の我慢比べはこれからでしょう。

 

13世帯の皆さんは半世紀も県と向き合い、闘ってこられたのですから、

我慢比べなら負けやせんよー!と自信満々。

 

しかし、何故こんな我慢比べをやっているのか、その真意を伝えることが大事です。

県のもっともらしい主張を鵜呑みにする県民も少なくないと思うので、それが心配です。

 

「着手場所は県有地。“自分の家”に入れさせない妨害行為は法を逸脱している」

と県は言います。

今回の工事の着手場所は、確かに今は県有地です。

ですが、元は一つの部落、川原地区の皆さんたちのふる里。
 
そこに土足で入り込んで、お金の力で土地を奪い取っていったのは県です。
 
ふる里の自然を破壊し、ダムのための無駄な道路を造ろうとするのは許さないという思い、
 
しかもその道路はいずれ反対地権者の土地にぶつかり行き止まりになる運命、
 
つまり完成しない無駄な道路であり、税金の無駄遣い!
 
だから私たちは体を張って阻止しているという事実を、
 
より多くの人に伝えていきたいと思っています。
 
 
 
皆さん、友人や隣人などとの会話の中で、この問題が話題になった時は、
 
ぜひ阻止行動の真意を伝えて頂けますよう、よろしくお願い致します。
 

 

歌の力 県職員もたじたじ

今日で6日目です。 

いつものように私たちは背中で、所長の言葉を聞いていました。

暑い中また雨の中、阻止行動を続ける私たちの団結力と熱意に「敬意を表します」と言いながら、

しかし、これは正当な手順や手続きに則って発注した工事なので、何とか通してほしいと訴える。

向かい合っていれば「何が正当か!」と誰かが怒鳴り返すところだけど、いまは静か。

私たちは静かに所長の言葉を聞き、

 

 

所長への答えは、歌で返しました。

「川原のうた」で川原の素晴らしさを歌い(1:35頃から)、

こんなところをダムの底に沈めることに繋がる工事は、ちっとも正当ではないと伝えました。

 

 

そして、「心に杭は打たせない」の歌で、その意思を伝えました。(0:40頃から)

 

  団結固く今もなお ふるさと守り腕を組む

  地面に杭は打たれても 心に杭は打たれない

  地面の杭は抜けばよい 心に杭は打たせない

  心に杭は打たせない

 

3曲目の「石木ダム反対の歌」は、もう聞きたくないとばかりに、所長は退散。

対応策を考えるようですが・・・

 

川棚町長さん、署名捺印しないで!

今日は午後から座り込みへ。

車から降りて、ダム小屋の前を通ると、

今日も案山子たちが「強制収用は許さない!」と手を広げてアピールしています。

テントの中にいても、強い雨が降り出すと雨漏りが・・・

 

今日は3時半頃引き揚げて、皆で川棚町役場へ。

収用裁決申請のための手続きで、土地調書及び物件調書の作成に際し、

町長が地権者に代わって署名捺印しないよう要請に行きました。

町長は神妙にその文書を受け取り、

冒頭の挨拶の中でも、「川原の皆さんには長い間ご心労をおかけして、大変申し訳なく思っています」

との発言がありましたが・・・

その言葉とはうらはらに、

まだ、その要請が来てないので、見て見なければ何とも言えないが

県から署名捺印の要請があったときは、

手続き上の問題が無ければ拒否しないと答えました。

 

手続き上のミス?

県が?あるわけないですよねー

つまり、川棚町長は、ほぼ99.9%、署名捺印すると宣言したようなものです。

やはり、県の要請というものは、それほど絶対的なものなのでしょうか・・・

 

地方自治の主体性はどこにあるのだろう?

市町村は県の下にあって、何でも県のいいなり?

川棚町長さんは知事の家来ではなく、町民の代表なのですから、

今一度、町民の声にしっかり耳を傾けて、仕事をしてほしいと思います。。

 

 

 

柳川の水を守ろうと立ちあがった、たった一人の勇気

長崎市在住の漫画家、西岡由香さんをご存知ですか?

反核平和や脱原発を目指し、作品を通してはもちろん、講演活動なども精力的になさっています。

その西岡さんが先日、キリシタン関係の取材で福岡県柳川市に行かれたとき、

取材とは関係のないある話に出会い、衝撃を受けたそうです。

「調べれば調べるほど感動し」レポートとしてまとめ、あるMLに発信されました。

それは、水郷・柳川の水を守ろう立ちあがった一人の市役所職員の話でした。

 

西岡さんの快諾を得ましたので、以下に転載させて頂きます。

 

 日本がひたすらに速さを求め、新幹線や高速道路建設に突進
した昭和の高度成長期、柳川の水路も失われかけたことがあった。

それまで飲み水や米とぎなどに使っていた水路が、上下水道の
普及によって人々の生活から遠ざかっていったのだ。「用済み」
になった水路は、いつしかゴミ捨て場となり、悪臭を放つヘドロ
がたまり、蚊が大発生して「ブン蚊都市」と呼ばれるありさま
だった。対策に苦慮した柳川市は、「臭いものにふた」とばかりに、
大きな水路だけを残してあとは埋めるか暗きょにする下水路計画を
たてた。昭和52年のことである。


 水郷・柳川から水路が消える——

おそらく多くの市民が暗然とした思いを抱きつつ、一度決まって
しまった計画に異論をはさめないでいた。市議会で議決され、
国の予算もつき、計画が現実化しようとしたその時、待ったを
かけたのは、一人の市役所職員だった。

 広松伝さん。

日本中で小川が消え、砂浜は埋められ、水辺が失われつつあった
時代、「柳川よ、おまえもか」という思いが広松さんをかりたてた
という。

「水路をなくしたら、柳川は水没してしまう」。広松さんは、
水路の持つ治水・利水の役割をとき、計画を撤回するよう市長に
直談判した。

水はいったん失われたら元には戻らない——広松さんの熱意を
受け止めた市長は、計画を中断して半年で代案をつくるよう
広松さんに指示した。そこから、広松さんの呼びかけが始まる。

 「郷土の川に清流を取り戻そう」。広松さんが書いた手書き
の冊子にはこう書かれている。

「正しい思想のない技術、思想のない文明は人間社会をも滅ぼす。

かつて日本人は自然を愛し、自然に対応して生きてきた民族で
あった。その精神は、常に自然であれ、自然に逆らうな、水は
有難いものであるという思想が、有史以来二千年間貫かれて、
今の日本の風土、文明が築き上げられてきた。文明とは、人間が
自然に手を加え、人間生活に都合の良いように自然を変えていく
ところから生まれてくるものであるが、その精神は常に自然に順応
する、自然をうるおすものでなければならない——」


 水路を暗きょにする下水道計画担当課の係長が、市長をときふせ、
町内会に百回以上足を運んで水路保存を訴える。その行動は「係長の
反乱」と報じられた。

水路が再生したらどんなに素晴らしいかを広松さんが町内会で語り、
会が終わったあと、残った地区の人たちが「私が子どもの頃の水路
は…」と思い出を話しはじめ、次に広松さんが訪れたときには、
地区の人たち自ら水路の清掃を始めていてびっくり、という逸話も
残っている。

 町内会や役所の人たちが首まで水につかりながら、藻のからまった
川を掃除していくのを見て、町の人たちは少しずつゴミを捨てなく
なった。ドブ川がきれいになると蚊も減り、一本の水路が見ちがえ
るようになると「私のところも」と次々に協力者が現れた。広松さん
が言う「川とのわずらわしいつきあいを復活させよう」という呼び
かけが実を結んだのだ。

 昔は、川を汚さないよう、家庭排水は庭に穴を掘って流し込んだり、
畑に引き込んでいた。川を汚さないための草取り、舟でのゴミ拾い、
合成洗剤でなく粉せっけんを使う——それは確かに「わずらわしいこと」
に違いない。けれど、そうじをすませて、お酒をくみかわす人々の
表情はキラキラしている。水をきれいにすることと、人の心はきっと
どこかでつながっているのだ。

 行政と市民協同で水路を守る体制ができあがった。費用は、元の
下水路計画の5分の1ですんだという。かくして、柳川を水郷たらしめ
る水路は守られたのだ。

 広松さんは2002年に逝去されたが、「市民みずから川をきれいにする
ようになれば、汚そうとはしなくなる」の言葉どおり、いま柳川の町には
ゴミひとつ落ちていない。

あー、サイヤサイヤ…柳川節とともに、どんこ舟が水路をゆく。

その風景は、先人の知恵と、たった一人の勇気と、「わずらわしい
生き方」を選んだ町の人々との結晶に違いなかった。


                           西岡由香

付替え道路着工できず・・・阻止活動を伝える各紙

付替え道路工事阻止を伝える7月31日の各紙を貼付します。

朝日新聞

 

長崎新聞(1面)

 

長崎新聞(27面)

 

長崎新聞の解説は核心を突いています。

「対話より手続き優先」、これが県の姿勢です。

県のやろうとしている「話し合い」は地権者の疑問に真摯に答えようとする「対話」ではなく、

測量や工事と同様に、自分たちの目的を達するための「手続き」に繋がるものでしかありません。

 

「理解を求める」と言いながら、「理解する」ための素地をわざわざ消し去っています。

このやり方を改めない限り、溝は深まるばかりです。

 

工事阻止行動2日目 思いを歌に込めて!

午後1時半、定刻に石木ダム事務所の古川所長と職員がやってきた時、

私たちは皆、背を向けて立っていました。

これまでのように、同じことの繰り返し、不毛な言い合いに少々疲れてしまって・・

私たちは、その思いを背中で示し、歌うことで伝えました。

 

 

事前に打ち合わせをしていたわけでも何でもありません。

県の車が近づいてくるのを見た時、誰からともなく、

「また言うたっちゃ一緒」「同じことの繰り返し」「疲れるだけ」

「そんならあっちむいとこか」「ああ、それがいい」となって・・・

所長がテントに近づいてきたときは全員回れ右の姿勢。

 

所長:皆さん、どうしてそっち向いてるんですか?
 
住民:ふるさとがきれいかけんよー、山ば見とるとー
 
所長:皆さん、こっち向いてくださいよ
 
住民:見飽きたです
住民:疲れたー
住民:あっちを向いたら笑顔になるね
住民:そうやねー
 
ラーララーララーラララー🎵
S子さんが「川原のうた」を口ずさむと、みんな一斉に歌い出しました。
 
 
🎵春は黄色の帯のよう 石木川に寄り添って 水辺の菜の花どこまでも・・・
 
 
住民:ああ、涙の出てきた
 
所長:皆さんお願いします。こっちを向いてくださいよ。
 
などと言われても、私たちはその後も、「ダム反対の歌」「ふるさと」を続けて歌いました。
 
 
(私は、つい、🎵山は青きふる里 水は清きふる里〜🎵の歌詞に力を込めてしまった)
 
 
 
 
「どうしても皆さんが話をしてくれないので、私は引き揚げます。でもまた来ます」と言い、
 
所長は帰って行きました。 
 
 

付替え道路工事初日、着工阻止

付替え道路工事初日とあって、マスコミも殺到しました。

先日の立入調査に続いて、道路工事も絶対反対の意思を伝える地権者。

ダム事務所長は先日のように、簡単には帰りません。

今日は県の職員10名の他、工事業者11名も来ていましたから。

 

所長:買収済みの区間の工事だからやらせてくれ
     私たちは正当な手続きのもとでやっている
 
反対派:正当な手続きとか、法に基づいてとか言っているが、県は諫早では何をやっている?
   諫早では県は法を守らない、判決を無視して阻止している。
   そして、ここでは法に基づいてやります?そんな2枚舌を使うんじゃない!
 
地権者:久保知事の覚書を守れ!検証をやり直すことが大事。
   本当にダムが必要なら話し合いをすべき!
 
所長:話し合いは別途時間を設けてやります
 
地権者:別途ではダメだ。着工する前に話し合うべき!
 
所長:すでに8割の方が同意しておられますので、その方々の思いも我々は背負っており…
 
地権者:嘘を言ってはダメ。ダム建設に賛成しているのは43%じゃないか。
    地権者の57%は反対してるじゃないか!
 
 
これは、事業認定申請書に次のように明記されていることを指摘しています。
 
「土地所有者及び関係人は460名であり…うち約43%にあたる199名については円満に協議が成立している」
 
ということは反対者は57%であり、「8割の方に同意をいただいている」というのは確かに間違っていますね。
 
 
 
30分ほどやりとりをした後、県側はいったん引き揚げましたが、午後またやってきました。
 
私たちはテントの中だけど、所長も職員も午後の直射日光をガンガン浴びながら気の毒だな〜
 
と思ってしまうほど、意味のないやりとりでした。
 
 
職員は、これが仕事だとわりきっているのでしょうが、こんな仕事をさせる上司やトップに腹が立ちます。
 
 
今日もまた、阻止行動の様子をカメラやビデオにおさめる県職員に、非難ごうごう。
 
これも上司の指示でしょう。
 
 
地権者:知事はイサカンでは、地元の同意を得ずに開門するな!と国に言い、
    ここでは地元の反対を無視して工事するのか?
    矛盾してるじゃないか!
    
 
全くです。職員の皆さんは、その知事の矛盾の矢面に立たされているのです。
 
それでは「生え抜きの知事」として失格ではないですか?
 
 
 
 
 
 

立入調査阻止行動2日目

今日は立入調査阻止行動の2日目です。

午前9時過ぎ、先週金曜日と同じように、石木ダム建設事務所長以下職員数名が、強制収用のための測量調査の「お願い」にやってきました。

このように、冒頭、県職員による私たちへのビデオ撮影行為に皆が抗議しました。

止めろと言われてもしばらく撮り続けていたMさん。

当然上司の指示だったと思いますが、県はなぜこのようなことをしたのでしょう?

 

阻止行動の参加者個人を特定し、このうち地権者が何人いるとか、

地権者の〇〇家からは参加者がいなかった、あそこは落とせるんじゃないか?

などと吟味するためでしょうか?

 

それとも、参加者の中で地権者ではない人物をブラックリストにアップして、

非県民としてマークするためでしょうか?

秘密保護法や共謀罪が押し寄せてくる昨今ですが、

日本の民主主義はいよいよ危うくなってきたような気がしてなりません。

 

そんな中、川原の地権者の皆さんは、

権力を恐れず、果敢に意思を貫いて生きている!

その姿が感動を与え、共感を呼びます。

 

ダム事務所長から意思の再確認を求められた4人の地権者が、

今日もきっぱりと拒否しました。

「〇〇です。絶対ダメです。造らせん!帰れ!」

「最初国が造るて言うた? 始めたとは県やろ?なんが法か!」

(「事業認定」を錦の御旗のように持ち出す県に責任転嫁はするな!という意味の発言)

「測量は絶対反対です!所有者が立ち会わなければ意味がない。やっても無駄ですよ」

 

こうして、4人の意思を確認した所長は、このことを知事に伝え県の判断を仰ぐ、

その結果は午後伝えに来ることを約束して引き揚げて行きました。

 

そして、午後1時半。約束の時間に所長たちはやってきました。

 

明日からの測量調査はしないと明言!

しかし、付替え道路工事は「やる」と、これまた明言。

 

すべて予定通り。

30日から暑くて長い闘いが始まります。

心配なのは川原のおばあちゃんたち。

今日、所長の前に出て「絶対造らせん!」と言ったおばあちゃんも、言葉ほどお元気ではない。

午後、第一ダム小屋から歩いてきたおばあちゃんは、苦しそうに肩で息をしていました。

木陰に置かれたイスに座って「心配せんで大丈夫。休めば平気」と笑顔を見せてくれましたが…

 

このおばあちゃんたちの意志の強さと思いの深さが、県にはなぜ届かないのでしょうか?

 

 

 

立ち入り調査阻止行動 初日に関する報道

今日の新聞各紙の記事の見出しを紹介します。

長崎新聞1面:石木ダム立ち入り調査 測量 反対派が阻止 県、28日にも再度試み

長崎新聞27面:アリバイづくりだ 県、滞在わずか10分

西日本新聞:県、石木ダムの調査できず 反対地権者や支援者が阻止

朝日新聞:石木ダム 地権者の抗議で 県が測量できず

読売新聞:石木ダム 立ち入り調査できず 地権者ら80人阻止行動

長崎新聞1面

長崎新聞27面

 

西日本新聞

 

朝日新聞

 

読売新聞