溝をさらに深くしないために…

昨夕のNBCニュースの特集「石木ダム計画さらに深まる溝」は、石木ダムをめぐる近況が、とてもわかりやすくまとめられていました。



 

まず紹介されたのはこちら。



上映会の様子です。



石木ダム建設予定地こうばるの日常を描いたドキュメンタリー。

本編を短くしたパタゴニアバージョン。

東田トモヒロさんのライブとセットなので、観客のほとんどは若者たち。




皆さん、無関心だった自分を正直に語り、驚きや戸惑いや涙する人も…

 

一方こちらは推進派の集会。

 

川棚町で開催されたダムによる地域おこしの講演会。

地域おこしの目玉は「ダムカレー」とか…

講演会後に開かれたのは「石木ダム建設促進川棚町民の会」総会。

同会会長の西坂氏は収用手続きが進めば、ダム建設も大きく動き出すとコメント。



収用手続きと同時並行で県が進めているのが付替え道路工事。県の河川課は「急ぎたい」とコメント。

 



しかし、地権者にとっては、本体工事に繋がる道路工事を許すわけにはいかない。

 

このような現状を遠くから見守っていたパタゴニア日本支社長が、長崎県庁で記者会見をおこないました。



県民2500人に聞いたアンケート結果を公表。

賛成よりも反対がやや多く、それよりもずっと「わからない」が多く、

それは行政の説明が不十分だから、というのが現実。

こんなに支持が得られていない事業を強行していいのだろうか?

いったん工事は中断して、公開の場でしっかり議論することが大事。その実施を求めるための署名活動をスタートしたことも公表。

 

このような一連の動きを改めて確認することができました。

私たちにとっては既知のことばかりですが、県民の多くは初耳のことが多かったことでしょう。まずは知ってほしい。現状を。

そして少しだけ考えてほしい。石木ダムについて。

「少しだけ」が集まって世論になっていき、

その世論がきっと溝を埋めてくれる…