石木ダム 本体工事着手 速報

石木ダム、長崎県が本体工事に着手 反対派住民「茶番劇だ」

(朝日新聞2021年9月8日 20時03分)https://digital.asahi.com/articles/ASP986KSSP98TIPE017.html

石木ダム本体工事が着工された現場=2021年9月8日、長崎県川棚町、住民提供

長崎県は8日、同県川棚町で進めている石木ダム建設事業の本体工事に着手した。現場周辺では立ち退きを拒む住民が抗議の座り込みを続けており、県は中村法道知事と住民との直接対話に向けて協議をしていたが、不調に終わったとして踏み切った。

ダムを巡っては、水没予定地の川原(こうばる)地区の13世帯が立ち退きを拒んでいる。県は昨年度、本体工事の予算を計上したものの、着工には至っていなかった。県河川課によると、この日は左岸側の掘削工事と、右岸側の樹木伐採などの作業に手を付けた。同課は「準備が整ったため再開した。安全に配慮しながら工事を進めていく」と話した。この日、反対住民との衝突はなかったという。

県は今年5月、事態打開のため住民側に中村知事との対話を持ちかけ、書面のやりとりによる協議が続いたこの間は周辺の関連工事のみにとどめていた。一方、住民側は対話の前提として関連工事の即時中断を主張。結局、県の設けた8月末の期限までに折り合えず、中村知事は「これ以上、本体着工を延期するのは難しい」と、9月以降に着手する考えを示していた。

住民の石丸勇さん(72)は「誠意をもって話し合いをやる気など最初からなかったと思う。一方的に『期限が切れた』と宣伝し、本体着工するなんて茶番劇だ」と怒りをあらわにした。県が今後どんな出方をするか、警戒を強めていく構えだ。(安斎耕一、原口晋也)

 

 住民が抗議活動続ける中 県が石木ダムの本体工事 着工

(NHK2021年09月08日 17時06分)https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20210908/5030012688.html

川棚町で建設が進られている石木ダムについて、建設に反対する地元住民らが座り込みなどの抗議活動を続ける中、長崎県は8日、本体工事に着工しました。
長崎県は8日午前10時ごろ、川棚町で建設を進めている石木ダムの本体工事に着工し、現場では、重機を使って山の斜面を掘削する作業の様子が確認できました。
長崎県は9日以降も、引き続き本体工事を進めたいとしています。
一方、建設に反対する地元住民らは、8日も座り込みなどの抗議活動を続けました。
住民の岩永正さんは「これまで県が話し合いを持つ姿勢を示していたのは、次に何かやるためだと思っていた。諦めは絶対になく、徹底抗戦したい。工事を止めるためには、現場に座り込みに行くしかない」と話していました。
また、抗議活動を続ける松口秀之さんは「県は話し合いをすると口では言っているのに、実際はこうして工事を進めている。ただ、工事がどういう進捗なのか県の真意がまだ分からない」と話していました。
石木ダムをめぐって、長崎県は、中村知事と建設に反対する地元住民との直接の話し合いを模索していたことから、すでに必要な測量などは終えていたものの、昨年度予定していた本体工事への着工をこれまで見送ってきました。
一方、住民側が求める工事の即時中断などの条件は受け入れられないとして、期間として設定していた先月末までに話し合いは実現しませんでした。
長崎県は、すでに建設に必要なすべての用地の収用を終え、家屋の撤去などを伴う行政代執行の手続きにも入れるようになっています。
地元住民らが反発する中、今後は、目標としてきた4年後・令和7年度の完成に向けて、長崎県が行政代執行に踏み切るかどうかが焦点になります。

 

 「重機の下に座り込んで止めるしかない」住民が悲痛な訴え 石木ダムめぐり長崎県が本体工事に着手

(テレビ長崎2021/9/8(水) 18:55) https://news.yahoo.co.jp/articles/766a56543857b72e69afa01a8eb208f793cdf631

テレビ長崎

東彼杵郡・川棚町で建設が進む石木ダムをめぐり、長崎県は8日、見送っていた本体工事に着手しました。 東彼・川棚町の石木ダム建設予定地です。

本体工事の現場では、8日午前10時ごろから重機を入れて、山の頂上部分から斜面の掘削を始めました。

石木ダムをめぐって、長崎県は中村 知事と反対住民との話し合いの場を模索していました。

しかし、住民との調整に難航したことなどから、長崎県は2021年に入り、2度本体工事の工期を延長していましたが、話し合いは実現せず、中村 知事は「9月以降着実に事業を進める」としていました。

建設に反対する住民や支援者は、8日も朝から抗議の座り込みを行っていて、8日の着工を受けて憤りをあらわにしました。

ダム建設予定地の住民 岩永 正 さん 「9月になって、今週から月曜日と火曜日はなかったから安心してたけど、きょう(8日)になって始めたからついに来たかと。重機の下に座り込んで止めるしかない、私たちは」 長崎県は2025年度のダムの完成に向けて、9月中には山頂部分の掘削を終えたいとしています。

 

【長崎】石木ダム 県が本体工事に着手 住民反発

(長崎文化放送2021/9/8(水) 18:51)https://news.yahoo.co.jp/articles/3f8f0ebc0ba13f75efdf2cb9617dc29a0c187b7e

NCCスーパーJチャンネル長崎

長崎県は8日朝、石木ダムの本体工事に着手しました。住民たちは反発を強めています。

長崎県と佐世保市が東彼・川棚町に建設を進める石木ダムをめぐっては県と13世帯約50人の反対地権者が話し合いをめぐる条件面の協議を文書で続けていました。

しかし県側が期限とした先月末までに話し合いは実現せず、知事は先月31日の会見で今後、本体工事の着工手続きを進めると表明しました。

ダムの本体工事は8日朝から住民たちが座り込みを続ける団結小屋の近くで作業員がショベルカーで木を切り倒すなどの作業を始めました。

県によるとダムの頂上付近に当たる部分の掘削作業だということです。残り半年の任期内に行政代執行を強行するかについて中村知事は、「判断を要する状況になれば工事の進捗や訴訟の状況などを鑑み、総合的に判断する必要がある」としています。

 

県からの最後通牒

9月2日、長崎県土木部から川原住民に届いた6回目の文書はこちら。


意訳すると、こんな感じ。

8月6日に5回目の文書を送ったのに、そっちは返事もよこさない。
これまでのやり取りで、条件が整う見込みなどないことがよくわかった。
もう待てない!こっちは工事を再開する。
今後は本体工事への着工や、新たな工事の発注なども進める。
ただし、生活再建等の相談にはのるから、遠慮なく言ってきな。
だって、家が無くなるんだから不安だろ?

県から届いた5回目の文書とはこちら。
2021.8.6 土木部から住民へ5

これまでの経緯(言い訳)が長々と記され、
とにかく9月以降は工事を再開したいので、早く話し合いをやろうよ。ただし、司会進行はこっちでやるよ、また、13世帯以外の参加は認めないよ」という内容でした。

ダムの必要性について、しっかり話し合いたい。科学的根拠や客観的データなどに基づき、納得のいく議論がしたい。そのためには第三者(専門家等)の参加も求め、公開の場で行うのが望ましいと思っていた川原の皆さんにとっては、呆れた内容でした。

県の言う話し合いとは、やはり、これまで通り中身のない、たんなる手続きの一つ、帳面消しであり、話し合いをやったよというパフォーマンスでしかない。

そう痛感した皆さんは、もう返信する気力も失ってしまったのです。
そこへ、追い打ちをかけるように、この最後通牒が届いたのです。

しかも、最後の一文に県の本音が明示されています。

「家屋がなくなることへのご不安など・・・おありであろうと思っておりますので・・・今後とも皆様との話し合いの機会をいただき、生活再建等に誠意をもって取り組んでまいりたい・・・」

つまり、「話し合いをしても、ダム建設は遂行する。その方針は変えない。だから皆さんには出て行ってもらう。新しい住まいなど生活再建の話し合いなら、いつでも応じますよ」ということ。彼らの本音と「話し合い」の正体はこれでした。

受け取ったこうばる住民のお一人は、こう呟きました。

行政代執行をするかどうかも決まっていないのに、なぜ「家屋がなくなる」と言えるのか。まるで脅迫状だ。