一週間ほど前のこと、こんな招待状をいただきました。
今年のホタル祭りに初めて川原を訪れ、この美しい里と人々の暮らしをダムの底に沈めてはならない!との思いを強くしたそうです。
その思いを込めた写真を「県立美術館」に展示することが、私にとって県へのささやかな「抵抗」だともおっしゃっていました。
会場に着くと、若いお二人が、その写真をじーっと見つめていました。
邪魔しないよう少し遅れてゆっくり近づいていくと、お二人は、このメッセージを読んでいらしたようです。
黒﨑さんの眼を引いた川原の風景。
そして住民手作りの「ほたる祭り」に集い、楽しむたくさんの人々の笑顔。
こちらが写真を撮られた黒﨑さん。
JRP(日本リアリズム写真集団)の会員で、これまで『被爆者』『みのり園』(身障者施設)『諫早湾』などをテーマに撮影を続け、数々の賞を受賞され、県展などの審査員も。
写真展は9月4日までやっています。
お近くの方、良かったら覗いてみませんか。
今回の写真展は「第50回JRP長崎支部写真展」なので、黒﨑さん以外の方の写真も…
その中で印象的だったのは、松尾弘さんが撮られた古い白黒写真。
1967年の沖縄。「銃剣とブルドーザー」で土地を強制収用された住民たちの抵抗の姿。
「喜屋武 土地を守る会」の旗のもと、すっくと立っている男性の姿が川原住民と重なります。
白い点々はヘルメットでしょうか。人の頭です。すごい数!
沖縄ではありません。
ここは、なんと佐世保!
米海軍原子力空母エンタープライズがやって来た時の、あのエンプラ闘争の1コマだそうです。
佐世保にもこんな時代があったのですね・・
市民が、自分たちの暮らしを守るため、日本の未来を守るため、こんなにたくさん・・
あの頃と今とでは、何が違ってしまったのでしょう・・・