県議選が終わったばかりですが、佐世保市ではもうすぐ市長選挙と市議会議員選挙が始まります。
立候補予定の皆さんは石木ダム事業についてどう考えているのでしょう?
どうしても気になる佐世保市民の有志15名が「石木ダムに関するアンケート実行委員会」を結成し、調査を実施しました。
その結果はこちらに公開されています。
Facebook『石木ダムどう思う?アンケート』
アンケート用紙 ’23市議選立候補予定者アンケート
アンケート結果 市議選アンケート結果一覧表
アンケート結果のグラフ 市議選アンケート結果グラフ
まず、こちらのグラフをご覧ください。
市長選に立候表明しているお2人が、どちらも回答されなかったという事実。
これには、有権者の1人として、また、このアンケート実行委員の1人として、たいへん残念に思いました。
宮島氏も橋之口氏も、お二人とも石木ダム建設推進なので争点にならないのはわかっています。しかし、市民の世論は二分している中で市民の多額の税金や水道料金を投じる事業です。
なぜ石木ダムが必要なのか、疑問に思っている市民にご自身のお考えを伝えようとは思われなかったのでしょうか。
一方、市議選の方は、アンケート用紙を受け取った39人中、19人の方から回答が届きました。
約半数の方がアンケートに応じてくださったのは前回に比べると大変喜ばしいのですが、回答者の6割が無記名というのは、これまた、残念で、嬉しさも半減といったところです。
前回の市議選のときは石木川まもり隊がアンケートを実施しました。立候補予定者41人中9人の方が回答されたので、回答率は22%でした。今回は39人中19人が回答され、回答率は49%、大きく改善されました。
しかし、名前を記して回答された方について見てみると、前回は全員記名されていたので22%そのままですが、今回は39人中8人なので21%となり、ほとんど同じです。皆さんはこの結果をどう受け止めますか?
佐世保市議になろうという高い志のある方でも、石木ダムについて名前を出して意見を表明しにくい事情や雰囲気が議会や支持者の中に漂っているのでしょうか?立候補予定の皆さんは、そこを忖度して表明することができないのでしょうか・・・
さて、中身の方で私が気になったのはこちら。
ここ10年で水不足を実感しているか?との質問には、10人が実感していると答えました。
が、その中身はというと、
四半世紀前の大渇水のことだったり、最近の節水を呼びかける広報に接してそう感じたとか、IRや企業誘致のためには水が必要という意見だったりが大部分で、自分自身が水不足で困ったというような事例は皆無でした。
また、水不足を実感している人の中にも、石木ダムではなく、カタールのように海水淡水化による水源確保を考えている方がいたのは驚きでした。
水不足を実感していると答えた人の大部分が、Q.3の質問に「佐世保市の水需要予測は合理的である」と答えていました。
その水需要予測のグラフはこちらです。
右肩下がりの実績値に対して予測はいつも右肩上がり。予測は5~6回出されてきましたが、全て大外れ。それでも合理的な予測だと認める議員が多ければ、行政は安心ですよね。
このように、水不足かどうかも、将来の水需要も、行政の説明に賛同される方が多数派を占めながらも、石木ダム計画の「見直しが必要ない」と答えた人は7人です。回答者の37%であり、全体の18%に過ぎません。
さらに、石木ダムのためなら「行政代執行も仕方ない」と思う人は6人で、全体の15%に過ぎませんでした。
また、私が注目したのは、佐々川についての質問です。
知っているか否かにかかわらず、ほとんどの人が記述欄にコメントしています。
コメントを読むと、水利権の転用に賛同している人が6人、否定的なコメントが5人ですが、否定する根拠は「難しいと思う」とか「取水は困難と聞いています」など。
中には「転用可能な水利権は存在しないという事実(司法判断)は知っています」とのコメントもありましたが、そのような司法判断は出ておりません。何か勘違いなさっているようです。
皆さんが「存在しない」と聞いているのは県の説明だと思いますが、存在するかどうか現時点では不明です。その判断の根拠となる流量調査を今まさに県はやっている最中なのですから。まだ6年ほどかかるそうです。
「知らなかった」と答えた4人中2人は「今後も検討していくべきだ」「有効な手段の一つと考える」とコメント。
私たちは、このような議員を求めています。
石木ダムに限らず、何事も、行政の説明を鵜呑みにせず、
市民の声に耳を傾け、議会に届け、行政をチェックし、
佐世保の未来を切り開いていくために大いに議論して欲しい。
残念ながら、今の市議会は、そんな理想とはほど遠いのが実情です。
今回の調査で、立候補予定の現職議員の方にアンケート用紙を送ろうとしても、佐世保市議会のHPには、住所も電話番号もメールアドレスなども掲載されておらず、連絡の取りようがありません。
しかたなく議会事務局に持参して、なんとか届けることができました。
県議会のHPには、議員の住所や電話番号、議員HPのURLまで掲載しています。
雲泥の差ですね。
佐世保市議の皆さんは、まるで市民との対話を拒否しているようで、悲しくなりました。
今回のアンケートにお答えくださった皆さんには、ぜひ当選していただき、議会改革に乗り出していただくことを期待しています。
そして、石木ダムの賛否に関わらず、石木ダムについて市民と大いに対話していただきたい。
市議は市民の声を託された人なのですから。
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カテゴリー: 議会
佐世保市水道局、石木ダム関連で5億7500万円
3月5日の長崎新聞が報じているように、佐世保市水道事業の2022年度予算で、石木ダム関連事業費として、5億7479万5000円が計上されました。
こちらが、その資料です。これは水道局が自ら提示したのではなく、委員が資料請求して初めて出されたものです。
しかも、委員は「来年度の石木ダム関連事業費」として請求したのですが、タイトルは「長崎県への負担金及び水道施設再構築関連経費」と書き変えられています。
石木ダムにかかる経費をなるべく小さく見せたいのでしょうか?
かつての委員会資料には、このように堂々と「石木ダム関連事業費」と書かれていたのですが。
上の資料は9年前の委員会資料ですが、事業費の総額は、353億5千万円です。ところが、現在の総額は445億5千万円になっていますね。
これも議会で審議され採択されたことではありませんが、いつのまにか承認されたことになっています。
いずれにしても、R4年度=2022年度予算として、石木ダム関連経費として約6億円近くが支出されるということがわかりました。この金額を私たち市民はどう判断すればいいのでしょう?
こちらは資本的収支の予定表です。資本的収入から支出を引くと、その差はマイナス25億円にも及びます。それを留保資金で補填するので、自己資金は年々減少しています。
つまり水道事業会計は決して楽ではないのです。減らせる支出は少しでも減らしたいものです。しかし、石木ダム事業が続く限り支出はどんどん増えていく・・これは間違いのない事実です。
令和1年度再評価の資料を見ると、令和4年度=2022年度の石木ダム事業費は54億円と見込まれていました。しかし、実際の予算額は約10分の1でした。何故か?それは工事が進んでいないからです。
予定通りの進捗状況であれば、本体工事がどんどん進められ、それに合わせて新たな取水施設、導水管の埋設、新たな浄水場建設などなどたくさんの工事をしなければならないから、予算も桁違いの額となっていきます。
そのお金はどこから湧いてくるでしょう?今後収益が増えるでしょうか?
こちらは収益的収支の予定表ですが、営業収益は年々減っており、全体的な収支の差も昨年度比で26.7%も減る見込みです。
それもそのはずで、この表を見れば、有収水量が年々減り続けているので、当然、水道料金収入も減り続けます。
(今回の委員会資料はこちら file00006640 )
そういうことが分かっていて、なぜ石木ダム計画から撤退しようと水道局は考えないのでしょうね~
水道局だけではありません。予算審査する企業経済委員会の委員の中から、石木ダムへのアピールが足りないとの𠮟責の声が上がる一幕も・・
角田副委員長:今年度は佐世保市の水道事業が始まって115周年の節目の年。石木ダムをアピールするいい機会なのに何も予定していないのは何故か?平成6年の渇水の苦労とか、現地の8割の方が犠牲になって出ていかれたのに未だにできていないこととか伝えるべきではないか?
経営管路部長:100周年の時は島瀬公園でアピールし、パンフレット等も配布した。それ以後も毎年「水を大切にする日」にパネル展示などのイベントをやっている。
水道局長:次の120周年に向けてはイベントなど考えていきたい。
角田副委員長:知事も代わったことだし、佐世保が本気であることを示さないと。かつての渇水の苦労が風化しつつある。
水道局長:確かに最近では市職員の中にも、あの大渇水について知らない者もいるようだ。石木ダムへの理解を深めるよう、必要であれば局内でも議論したい。
角田副委員長:「必要であれば」ではない。必要だから言っているのだ。しっかりやってもらいたい。
(-_-; 角田議員とは一度じっくり意見交換したいものですね~)
もう1人、石木ダムの早期実現を願う委員から、熱心な質問が続きました。この方は小佐々町出身の永安議員です。
小佐々町は佐世保市以上に水不足の町です。水道局長の話では、3月4日朝の貯水率は佐世保市の下ノ原ダムでは60.7%でしたが、小佐々町のつづらダムは54.3%だったそうです。(後で水道局のHPで確認すると、北部の貯水率は72.1%でした。南北融通管は存在するのに、市内でも相変わらず南北格差は続いています)
永安委員は、合併後は佐世保市の水が送水され安心だと思っていたのに、16年経っても未だに管が繋がっていないので、相変わらず不安な日々を送っていると訴えておられました。
小佐々町の方には本当にお気の毒だと思います。以前は渇水時には佐々町から日量1000t~1500t送水してもらっていたのに、合併後は日量200tまでしかもらえないのだそうです。2018年の渇水の時は一日に113tだけでした。理由は佐々町自身にも余裕が無くなったとのことですが、本当にそうなのでしょうか・・?ここにも県の思惑が見え隠れします・・
今回の予算審議で、佐世保から小佐々までの送水管の整備計画がやっと示されました。
完成はR11年度=2029年度の予定です。
永安委員:やっと具体的に示されたのは有難いが、ちゃんと水は届くんでしょうね?管は通ったけど、肝心の水の確保ができるのか心配で・・
川野事業部長:送水管の完成はR11年の予定で、石木ダムはR7年度完成予定なので大丈夫です。万一それまでに石木ダムができていなくても、1000t~2000tは供給できるのではないかと考えています。
と、そこで、水道局長から「補足説明」が・・
水道局長:今申したのはあくまでも緊急的な供給であり、石木ダムができていなければ、やはり本格的な供給はできません。
と釘を刺していました。長年佐世保市水道の現場で仕事し、水源対策の責任者となっている川野事業部長が大丈夫と言っているのに、水道局長になってまだ2ヶ月しか経っていない中島氏が供給できないと否定するのはヘンですね~やはり石木ダム必要性の口実の1つを示すためでしょうか。
実は、この送水管整備事業については、午前中も面白いやり取りがありました。
湊委員:佐世保から佐々町を通って小佐々まで送水管を繋ぐ意味は何?
川野事業部長:小佐々地区の水不足の解消のためです。
湊委員:佐世保全体が水不足になったらどうするの?送る水が無かったら?
川野事業部長:ため池や民間の井戸などから水を提供してもらって・・・
湊委員:西海市や有田町など水の豊富なところと繋がることをなぜ考えないのか?渇水の時はそういうところから水を買えばいいではないか?佐々町も売ってくれるはず。また、五島では、天水の活用を進めているが、そういう努力も足りないのではないか。
川野事業部長:まずは市内での水源確保に努めるべき。渇水にいたらないと佐々町から買うことはできない。県からの達しでそうなっている。
(やはり・・・石木ダムを造りたい県が、代替案の邪魔をしているのかな?)
湊委員:石木ダムが要らないと言っているわけではない。石木は石木で進めてもらうが、いつになるかわからない。それまでに渇水がおきたときにどうするか考えておかねばならないと思う。光武市長の時は、海水淡水化などいろいろ考え、工夫されていた。新しい局長の下で変わってほしい。最初から諦めていたら何もできない。
このような危機意識を持ち、石木ダムだけに固執するのではなく、前向きな議論をもっともっと、してほしいものです。
久しぶりに質問続出、石特委員会
今日は、石木ダム建設促進特別委員会を傍聴してきました。傍聴者は私も含め5人でした。
傍聴者に配布された閲覧用資料はこちらです。
今日は審議ではなく、経過報告でした。
a. 事業の動き(工事の進捗状況と用地取得の状況)
b. 石木ダム訴訟の動き
c. 地権者ら住民との面談後の知事のコメント
d. 長崎県の再評価と佐世保市の対応
私たちが最も知りたかったのは、d についてです。そのために傍聴に来ました。ここで書かれていることを整理すると、
1.9月30日の長崎県公共事業評価監視委員会で、県から「3年間の工期延長を含めて事業継続」との考えが提示された。
2.同委員会から提出された答申を踏まえて県の対応方針がまとめられる。
3.その方針が「工期延長による事業継続」となった場合は、佐世保市においても「再評価の要否を検討」し、「再評価の必要が生じていると判断された場合には速やかに実施に移る必要」が生じる。
永安委員:3年間の工期延長により、(リスク管理の観点から)どういった影響が考えられるのか?
水道局長:まだ3年の延長が決定しているわけではないが、その蓋然性は高い。そうなれば、佐世保市としては、①渇水のリスクがさらに3年間続く、②ダムの老朽化のリスクも高まると言える。何らかの対応が必要となるが、今は具体策を示せる段階ではない。
永安委員:私の地元の小佐々地区は元々水源が乏しい。10年前に佐世保市と合併したことにより改善を期待していたが、常に「石木ダムによる水源が確保されないと…」と言われ、小佐々地区の渇水対策は何も進んでいない。昨年度は農業用ため池の水を渇水対策に提供したために、今年の田植えに水不足が生じてしまった。また、製氷工場では漁民への販売を制限したこともあった。そのような具体的な危機意識を県に伝えているのか?
水道局長:前回も、度重なる工期延長は受け入れがたいとの声があった。今回は、小佐々地区の現状を念頭に、渇水意識の高まりを県に十分伝えたい。また、今後は小佐々を含め北部エリアへの広報に力を入れたい。
永安委員:再評価をするかしないかはまだ決めていないのか?するならば、どういうスケジュールか?
水道局長:オフィシャルに言えば、県の対応方針が決定し、その連絡を受けてから検討となる。が、補助金の関係もあるので、我々としては、決定するであろうと想定し、今でもやれるところからやろうと考えている。
永安委員:再評価するとなった場合の費用については大丈夫か?
水道局長:やるとしたら、企業会計の予算の範囲内でやることになるだろう。
久野委員:前回の工期延長の時に再評価に至らなかった理由は何か?
川野水源対策企画課長:前回平成27年度の際は、厚生労働省の再評価実施要領に照らしてみたが、「急激な社会情勢の変化」は起きていないと判断し実施しなかった。また、その後も厚労省からは補助金をもらっているので、その判断はおかしくなかったと思う。
久野委員:再評価の必要が生じているという判断基準は何か?
川野課長:前回6年今回3年合計9年の工期延長が生じようとしている。それをどう捉えるか。また、どういった工程になるのか、それに伴う財源などの方針も確認した上で判断しなければならない。
久野委員:平成24年度の再評価の次は10年後と言われているので、今回はしなくてもいいのか?それとも県がしたので佐世保もするべきなのか?
水道局長:厚労省の補助金を得るために再評価は通常5年ごとにしなければならない。しかし、実施細目によると、着手前再評価の場合は10年後でいいとされている。そのルール通りであれば、次は令和4年である。しかし、大幅な工期延長などの社会経済情勢の変化が生じた場合は適宜行うとなっている。今回の延長をそのような変化と捉えるかどうかという判断になる。
草津委員:長年この委員会に関わっているが、なかなか前に進まない。度重なる工期延長に対して、水道局長の答弁は他人事のようで心に響かない。本音のご意見が聞きたい。
水道局長:市独自にダムを造る力はなく、昭和50年に県が造るというので、共同事業者となった。早くやってください、頑張ってくださいという後押しは議会と一緒になってやってきた。
草津委員:川棚町民、佐世保市民、それぞれ賛否ある。マスコミに登場するのは反対派の動きばかり。ノンポリの市民の声は聞いたのか?アンケートなどしたことあるのか?大多数の市民は「いつまで石木ダムに関わっているのか?前に進めるのか中止するのか、いいかげん決断せんばやろ。半世紀近くも引っ張っていいのか?」と思っている。石木ダムに頼らなければやっていけないという現状を考えた時、市長は知事に「腹をくくりましょう」と早期決断を促す時期に来ていると思うが、いかがか?
水道局長:市長に代わって答えることはできないが、市長は常々「市民の代表は市議会議員の皆様だ」と言っている。サイレントマジョリティに押されているという見解ではないか。(???この発言は回答になっているのか意味不明でした)
長野委員長:他になければこれで終わりたい。議会としても石木ダムがなるべく早く実現するよう誠心誠意寄り添って行きたい。
結果としては委員会の名称通り、石木ダムを早く完成させてほしい、行政と議会が手に手を取って頑張りましょう!という内容でしたが、なかなか参考になる内容でした。
草津委員が言うように、大多数の市民は思っていますよ。「いつまで石木ダムを引きずっているのか?」「いい加減で白黒つけろよ」と。
しかし、石木ダムしかないと思っているのは思考停止している行政や議会であって、市民は違います。
白黒つけるために「公開討論会をやるべき」だと言っています。その声、草津委員も知っているはずですが、なぜそれについては一言も触れなかったのでしょう?
永安委員の発言で小佐々地区の渇水事情を知りました。石木ダムを理由に10年間も対応しなかったのは水道局の怠慢ですね。
石木ダムの工期延長はこれで9回目です。一般企業でこれほど延長される事業があるでしょうか?不可能なダムという証拠です。そんなダムにしがみついているからより良い対策も後手後手になり、市民が苦労しているのです。
そういうことを声に出す私たちを市当局は、ボーカルマイノリティとして排除したいのでしょうが、今や、少しずつマジョリティ化していますよ。草津委員はマスコミも行政も何もアンケート調査をしていないとおっしゃってますが、それは少々認識不足ですね。
昨年1月長崎新聞社は有権者へのアンケート調査をやっていますし、その結果、佐世保市民の回答者のうち、石木ダム反対派は賛成派の1.5倍の率でしたし、同年5月の佐世保市によるまちづくりアンケート調査結果でも、水道施設の更新整備を望む声は水源確保を望む声の1.65倍でした。
水道局長、これらを見る限り、石木ダム推進派がマジョリティとは決して言えませんよね。サイレントマジョリティの多くは無関心です。
なぜ、無関心派が多いのか?それは政治と市民の関係が遠いから。市民の関心を遠ざけようとするシステムの存在もあるようです。
今日、委員会を傍聴した5人は、傍聴時に閲覧した資料を頂いて帰りたいと、議会事務局へ申し出ましたが、断られました。

かつては傍聴者全員に配布された資料が、今年から閲覧のみとなっていることに他の傍聴者は初めて知り、いろいろ問い質しました。そこでわかったことは、
1.これまで委員会資料の配布についてはバラバラであったので、公平を期すために統一した。内容は、傍聴時は閲覧用資料を用意するが、持ち帰れない。持ち帰りたい人は、6階の閲覧コーナーに同じ資料が置いてあるので、そこで1枚10円でコピーして持ち帰れる。(同コーナーのコピー機は白黒コピーのみ、カラー印刷ができない。資料によっては色分けで判別するものもあり…

このような資料は、赤や黄色に色分けしてあるから見やすいのですが)
2.委員会ごとに対応が異なっていたということについて市民からクレームがあったわけではないが、議会事務局として統一すべきと考えた。それを決めたのは議会運営課で、議事録は無い。(このような大事な変更について議事録が無いとは!)
3.閲覧用資料は、委員会が終わり、不要になれば処分される。シュレッダーにかけるか、裏紙として使うか…(捨てるくらいなら必要としている市民になぜ渡せないのか?資源や労力の浪費ではないか!)
私たちは、以前のように委員会傍聴者には資料配布して頂けるよう強く要望し、その件について議会事務局で検討して頂くようお願いし、その結果の会議録を頂きたいと何度も頼みましたが、「記録は残さない」「口頭では伝える」「それがいつになるか今はわからない」など。
なんだか現在の政府と同じような対応ですね。
議会事務局の職員の皆さんお一人お一人は、とても親切で誠実そうな方々ばかりなのですが・・・
ま、あちらから報告が無ければ、また、皆で聞きにいきましょう~
(‘◇’)ゞ
川棚町議選で、地権者トップ当選!
ビッグニュースです!
昨日投開票だった川棚町議会議員選挙で、石木ダム建設予定地の地権者、炭谷猛さんがトップで当選されました。
炭谷さんが訴えたのは、「自然あふれる川棚町に石木ダムは要らない!!」この1点です。
洪水対策ならダム以外にある。ダムができたら川棚町民は汚いダムの水を原水とする水道水を飲まねばならなくなる。川棚の山、川、海を守ろう!石木ダムは造らせない!
スーパーエレナの前で演説していると、前を通る車の中から多くの人が手を振っていかれました。立ち止まって耳を傾ける方もいました。
その後、この選挙カーに同乗して町内を回りましたが、縁側から、また玄関に出てきて手を振る人もたくさんいました。驚いたのは子どもたちの声援です。車を追いかけて走ってくる子たちもいて「危ないから、もう来ないで~」と言いたくなったくらいです。
「この子どもたちに川棚の美しい自然を残しましょう!ダムではなく、この子たちの子育てに税金を使いましょう!」炭谷さんの娘さんの明るい声が子どもたちにも通じているかのようでした。
午後から選挙カーに乗ったのは「こうばる」の若者たちです。僕たちのふるさとをダムの底には沈めない!皆さんの清き1票をお願いします!との思いを訴え続けたことでしょう。
そんな訴えが川棚町民にしっかり届きました。トップ当選!この意味を川棚町も長崎県もしっかり受け止めてほしい!そして、共同事業者である佐世保市も!です。
その佐世保市の選挙結果はどうだったかと言うと…。
まず、市長選挙は予想通り現職の朝長則男さんの圧勝ですが、それでも、告示日直前に手を挙げた田中隆治さんが2割以上も票を集めるとは意外でした。(朝長さん78,3131票 田中さん21,877票)出口調査では、カジノ反対の声が多かったそうなので、そのような政策に対する批判票が田中さんへいったのでしょう。石木ダムに関しては、反対より賛成の方が多かったとのことで、これは残念でした。
さて、私たちがアンケート調査をおこなった市議選の結果はこちらです。
市議選2019当選者
名前欄が黄色の方々が当選者です。やはり現役は強いですね。石木ダム反対を公約に掲げていた2人のうち1人(共産党候補者)は当選ですが、もう1人の方は残念でした。でも、「佐世保の水と石木ダムを考える市民の会」の仲間からも当選者が出たのはたいへん嬉しいことです。今後の活躍に期待しています!
佐世保市議選立候補者に聞きました!
佐世保市民の皆さん、明後日は市長と市議選の投票日ですね。あなたの1票を託す方は決まっていますか?
あなたは市政に何を期待しますか?
IR?人口減少対策?基地問題?気になることはいろいろありますね。
私たちは石木ダムと佐世保市水道の問題について、各候補者がそれぞれどのような考えを持っているのか知りたいのですが、テレビや新聞等からも情報はほとんど伝わってきません。(市長選に関しては現職の朝長さんは石木ダム絶対推進で、新人の田中さんは今は他にやるべきことがあると言い、その違いは報道されているが、市議選候補者についてはほとんど不明)
そこで、私たち自身の手で、市議選立候補者の皆さんにアンケート調査をさせて頂きましたので、その結果をここに公開します。
1.いつ、どのような方法で行ったのか?
4月3日に、切手を貼った返信用封筒を同封し郵送しました。
2.何人に送ったか?
告示前だったので正確な情報が掴めず、44名中41名に送りました。
3.どのような質問をしたのか?
各候補者へ送ったアンケート用紙はこちらです。
市議立候補者へのアンケート2019-4
4.回答率はどのくらいか?
41名中回答者は9名=回答率22%
(現職の場合、24名中回答したのはわずか4名のみ!)
集計表はこちらです。市議選2019アンケート集計表
・名前の欄が黄色の方が回答された方です。
・番号欄が赤=現職、緑=元職、青=新人です。
・42番~44番の方は情報が得られず送れませんでした。
問題別にまとめてみます。
問1)1972年の予備調査から今日までの石木ダム建設問題の経過と現状について
「よく知っている」と答えたのは、現職1と新人1の2人のみ。
問2)2012年度に佐世保市は、石木ダム事業の再評価を実施しましたが、そこに示された水需要予測は、その後の実績値と大きく乖離しています。いまここで立ち止まり、建設の是非を問うことについて
6人が「立ち止まり議論が必要」と答え、「不必要」と答えた3人は全員現職でした。
問3)石木ダム建設計画により水没予定地とされている川棚町岩屋鄕川原(こうばる)に行ったことがありますか。
「ない」と答えたのは元職の1人だけでした。
問4)2017年度、佐世保市では年間353万㎥(山の田ダム6個分)の水道水が漏れていました。佐世保市は漏水対策をしていますが、漏水はなかなか減らず漏水率は毎年11%を超えています。抜本的対策の必要性について
全員が「必要」でした!
問5)ダムや水道管の老朽化が問題になっていますが、老朽化対策について具体的に考えをお持ちですか。
「持っていない」と答えたのは新人の1人だけ。
問6)人口減少時代に突入し、水需要の減少とそれに伴う料金収入の減少は避けられず、水道料金の値上げや民営化などが取り沙汰されています。安全安心な水道を持続させるための具体的な考えをお持ちですか。
「持っていない」は現職も含め3人。
問7)佐世保市は、水源確保のために石木ダムは必要だとして計画を推進してきました。そのための佐世保市民の負担は353億円ですが、これは2007年時点の予算です。その後の人件費や資材の高騰で完成までには相当の増額が予想され、水道事業会計を圧迫するのは必至です。それでも石木ダムは必要だと思われますか。
「思う」「思わない」「わからない」が3:3:3の同数。
「思う」と答えたのは全員現職でした。
問8)水没予定地では既に一部の農地が強制収用されていますが、地元の方々は以前と変わりなくそこで米や野菜を作って暮らし、家屋を強制収用されても住み続けると断言しています。ダム建設を強行するには行政代執行しかありません。13家族の家や暮らしそのものを破壊しても、ダムのためなら仕方無いと思われますか?
「思う」=現職の2人 「思わない」=5人 「迷っている」=2人
※各候補者がどのように答えているかは、集計表で確認してください。
また、質問は全て2択~4択で答えるものでしたが、5人の方が文章を添えておられましたので、ご紹介します。
・湊浩二郎さん=代替案を検討すべきと思う。→水は必要なので。(生活の多様化により)
・市岡博道さん=2択、3択からの解答方式なので答えに困りましたが、一定解答させていただきました。解答に至るまでいろいろな思いがある事を付言させていただきます。
・松尾俊哉さん=必要、不必要の是非は市民、住民が決めることだと考えます。
・浦川栄一さん=問5に対して「海軍?石綿管?」、問6に対して「人口増の方策は?」、問7に対して「再評価が必要」、問8に対して「ダムのため?市民のため?13家族?」
・武雄智穂さん=アンケートを送っていただき、ありがとうございました。現地にも行って参りました。よろしくお願いいたします。
以上です。
最後に感想を2つだけ記しておきます。
★現職の方と新人の方で傾向が分かれるようです。
現職の方の多くが、水需要予測が現実離れしていても、事業費の負担が大きくても石木ダムは必要で、強制収用もやむを得ないと考え、新人の方の多くは、その逆のようです。
それは何故なのでしょう?
★結果的に32名の方が無回答でした。
返信用封筒を同封しただけでなく、郵送した数日後、各候補者の事務所やご自宅に電話を入れ、アンケート用紙が届いたかどうかの確認と10日までの返送依頼を実施しました。留守のところも多かったので何度も電話したりしました。また、知り合いの議員さんを通じて回答を頼んでもらったりもしました。それでもナシの礫の現職候補者が20名もいたことに憤りを覚えます。
しかし、そのような人を選んできたのは私たち佐世保市民です。
私たちの政治に対する無関心と怠慢が招いた結果です。
反省と共に、回答をお寄せいただいた9人の候補者の方のご健闘を祈ります。
優先順位はムダよりダム?
今日、佐世保市議会3月定例議会本会議において、私たちが提出した請願59号が不採択となりました。
その様子をインターネット中継で観ていましたが、
賛成したのは社民党市議の3名のみ、他の議員は皆反対。いつもと同じパターンです。
市民の63%が切望している漏水対策の強化を、市議の90%が反対したのです。もはや議員は市民の代弁者ではないようです。
この結果はわかっていました。本会議に先立ち、22日(木)、都市整備委員会で請願第59号についての審査がおこなわれ、そこでも賛成少数(賛成1:反対6)で不採択になっていましたので。
私たちがどのような請願をおこない、どのような理由で不採択となったのか、委員会の一部始終をお伝えします。
まず請願書はこちらです。
水道施設の更新・整備を求める請願書:2018年3月議会
請願者は5団体の他に、個人の方数名も名を連ねていますが、その部分は個人情報としてここでは削除しています。
また、この請願には次の資料を添付しています。
資料:水道事業業務実績
直近6年間の有効率や漏水率を示すための資料です。
このように佐世保市全体の漏水率は11%台がずっと続いています。大規模水道事業体としては、最低ランクの漏水率です。
この請願書と資料を提出したのは2月23日で、それから約1ヶ月後、ようやく都市整備委員の皆さんに直接訴える機会がやってきました。発言者4名以外に傍聴者も12名参加し、市民の関心の高さが伺えます。
まず5団体を代表して、「佐世保の水と石木ダムを考える市民の会」のRさんが趣旨説明を行いました。
佐世保の水事情について昨年から市内各地で行っている勉強会でも漏水のことが大きな話題になっている。
厚生労働省は平成20年の水道ビジョンで、有効率の目標値を98%とした。長崎市や福岡市では95%前後と伸びているが、佐世保ではいまだに88%台が続いている。
水道局長も昨年「水資源の有効活用のため、漏水への対処と将来の漏水を予防する対策を継続的な取り組みとして進めます」と言っていた。
漏水率改善の数値目標と期限を設定して水道施設の早期更新・整備を行い、漏水を減らし、限りある水資源や財源を有効に使うことで安心できる市民生活になるようお願いしたい。
続いて「石木川まもり隊」のMが2つの資料を提示して補足説明をおこないました。
まず初めは、H28年度の漏水率~佐世保市と他都市の比較です。
佐世保市=11.3%、長崎市=6.4%、呉市=4.0%、福岡市=2.0%
佐世保の漏水率が高いのは、急峻な地形や旧海軍都市(戦後海軍から引き継いだ古い水道設備が多い)という歴史的背景が理由だと当局は説明するが、地形が似ている長崎市も歴史が似ている呉市も、漏水率は佐世保よりはるかに低い。また、平成6年の大渇水で佐世保と同様に渇水被害に苦しんだ福岡市は今では漏水率はなんと2.0%で、渇水都市だったからこそ水の有効利用に力を入れてきたことが推察される。
もう1つ資料を提示しました。これは2009年に「水問題を考える市民の会」がおこなっていた勉強会で、説明に来られた水道局職員から提供された資料です。
福岡市だけでなく、あの大渇水後は多くの都市が有効率を大幅にアップしていることがわかる。特に長崎市は、どうしてこれほど短期間で漏水を減らすことができたんだろうと不思議に思い、当時、長崎市の議員さんにお願いして調べて頂いた。
長崎市水道局職員の方の説明によると、給水区域をブロック化(当時667区画)することにより漏水箇所の特定が格段と向上し、漏水発見件数が増え、漏水量が減っていったとのこと。その効果は福岡や東京でも言われているが、佐世保ではこのブロック化がどこまで進んでいるのか?
また、ブロック化した後、それを活かした調査がどこまで進んでいるのか?
福岡市では毎年2900kmの配水管の漏水調査をしているとのことで、それは配水管総延長の74%にも及ぶ。(2012年5月 福岡市における水道管の漏水防止対策より)
佐世保市ではどのように取り組んでいるのか、具体的な計画が示されなければ、私たち市民には見えてこない。昨今では国もマスコミも水道設備の老朽化について盛んに警鐘を鳴らしている。このままいくと、水道料金の大幅値上げに繋がったり、経営破綻する水道事業者も出てくると言われている。私たち市民が安心して暮らせるよう、漏水半減を目指すこの請願に是非ご賛同頂きたい。
続いて、地域での勉強会の呼びかけ人となられたお2人からも発言がありました。
Yさん
私は梅田町の17班に住んでいるが、ここ3ヶ月で2回も漏水が起きた。業者が来て応急処置をしてもらったが、業者はどこから漏れているのかわからなかった。1か月後にまた漏れ出した。水道局も古い配管の把握ができていないようだ。これらは地上にあふれ出たから漏れがわかったが、地中に滲み込んでいく漏水がかなり多いのではないか?早く手を打たないと後手後手になってしまう。
Nさん
私は仕事で南アジアの方で暮らしたことがあるが、電気や水などのライフラインが劣悪だった。それに比べて日本はたいへん恵まれている。私たちは清潔な水を必要なだけ使って暮らしている。
市長や水道局長はさらに潤沢に供給するために石木ダムが必要だと言っているが、他者の住居を移してまで私たちは潤沢な水を求めてはいない。
漏水を止め、今ある資源を有効に使っていくことこそが重要だと思う。
その後、質疑に入りました。
橋之口委員:
他都市と比較すると佐世保の漏水率が高いのは確かで、それは水道局もわかっている。一方で、昭和47年から200億円のお金をかけて老朽管の張り替えをやっている。最近では年間8億円のお金をかけて7kmほど張り替えている。倍の張り替えをやるならコストも倍かかる。当然、水道料金に跳ね返る。それでもいいと市民は考えるだろうか?
Rさん:
予算は当然限られている。その中で何を優先するのかということだろう。他の部分を削るか、それでも足りなければ、きちんと市民に説明してお願いすることも必要だろう。勉強会の中では、漏水対策のための値上げに理解を示す市民もいた。しかし、余分な出費があるのでは?との意見もあった。
M:
優先順位の検討だと思う。例えば、石木ダム関連の来年度予算は4億2千万円で、漏水調査費は600万円しか計上されていない。これではあまりにも少ない。長崎市が漏水を止めると決意してからの調査費は、年間1億3千万円を超えていた。
林委員:
「漏水率の半減を期限設定して」とあるが、これはどういう意味か?1年間でという意味か?
Rさん:
いま11%台で推移している。厚労省は有効率の目標値を98%としている。(つまり漏水率は2%)2%台は難しいとしても、せめて半減を目標にするとか、5年間でこれだけ減らすとか具体的な目標値を設定してほしい。5年間で5%前後改善した都市もいくつかあるので、5%とかを目標にしてもいいと思う。
林委員:
そのような趣旨は理解できるが、やはり佐世保の特殊性はある。地形とか基地の町とか、北松地域は産炭地であるとか。そこで水源の確保を目指すという歴史的背景がある。請願の趣旨は理解するものの、水道局の今年度の漏水対策は正しいのではないかと思っている。
永田委員:
期限を設定してというのは、30年度の中でという意味なのか、いつ頃までを想定しているのか?
Rさん:
30年度の予算はもう出されているし、それほど短期間でとは考えていない。今後の漏水対策を立てる際の要望としての請願である。
ここで質疑は終了、4時間後の裁決には代表者をはじめ4名が傍聴しました。
裁決の前に委員たちは各会派でまとめた意見と共に、請願への賛否を述べました。
市政クラブ:
水道局も重点施策として漏水対策を掲げている。
佐世保市は過去5年間に20億円をかけているが有効率の改善は0.8%である。半減(5.65%)を目指すなら水道料金に影響する。市民負担が大きくなる。老朽化だけでなく、喫緊の課題のダムにも対応していかねばならない。賛同は難しい。
緑生クラブ:
有効率が頭打ちなのは、ダムとの関連で二重投資の部分があり遅れているのだろう。その中で半減という目標は難しい。会派としては反対する。
市民クラブ:
30年度の管路更新はこれまでよりも2億円多い10億円が予定されており、水道局は有効率向上に努力している。半減となると莫大な経費が掛かり市民負担が大きくなり、他の事業への影響も出てくるので賛同できない。
社民党:
有効率が下がっているのを見ると、施設の老朽化が更新努力に追い付いているのではないか。この請願は30年度予算ということではなく、5年10年のスパンで目標値を設定してくれということである。2年後の水道ビジョン策定のとき、議会と行政が協力してやっていける課題であり、賛同する。
自民党:
都市計画税の大半を下水道事業に回している。それは市民の負担を減らすためである。損益分岐点を見る限り、老朽管の早期更新となると、収支バランスのやり直しが必要となる。この委員会だけでなく特別委員会での審査も経て慎重にやらなければならない。この請願の妥当性は確認できない。趣旨は理解できるところもあるが、「早期」という点で無理があり、不採択である。
公明党:
皆さんの気持ちはよくわかるが、漏水だけをやっていくわけにはいかない。全体的な観点から考えると財政的にも難しいところがあり不採択とさせて頂く。
以上です。
つまり、反対理由は、大きくわければ3つ。
➀水道局も漏水率の高さは認識しており、重点施策として取り組んでいる。
➁漏水半減を求めれば市民負担が大きくなる(水道料金値上げに繋がる)
➂早期の対策となると莫大な経費がかかり他の事業(石木ダム)への影響も出てくる。
平たく言うと、
➀水道局も毎年それなりのお金をかけて頑張ってるしー
➁漏水を半分に減らすには水道料金を上げなければならなくなるけど、それでもいいの?
➂漏水対策を急ぐなら他の事業(石木ダム等)の予算を削らなければならなくなり、それは困る。
ということのようです。
でも、それは違うと思います。
➀私たちは水道局が頑張っていないとは思っていません。でも、現実に漏水が減らないのなら、その原因と対策を追求するのは当然のこと。頑張ってるからそれでいいと目をつぶるのはおかしいでしょう?
佐世保市水道局は確かに老朽管の更新にはお金をかけています。しかし、漏水調査にはあまりかけていません。長崎市や福岡市に比べるとごくわずかです。漏水を減らすには漏水箇所の発見が先決ではありませんか?なぜそれに力を入れないのか、それが不思議でなりません。
➁水道料金の値上げをしなければ漏水対策が進まないというのは論理の飛躍です。無駄な事業の見直しや優先順位の見直しが先です。一般企業では考えられない発想です。
➂石木ダム予算を削られるのは困る?つまり、優先順位は漏水を減らすことよりも石木ダム建設が大事?ムダを無くすよりダムを造ることが大事。それが本音?
今日の本会議で賛成討論をなさった永田議員はこのように述べていました。
請願者は石木ダムと結び付けたくはないと言っていた。それでも議会がダムの関係を理由に反対するのであれば、「自分たちの漏水対策が他都市に比べて不十分なまま、お宅の土地を明け渡してダムを造らせてくれと言えるのか」と言いたい。
今回の請願は多くの市民の思いであり、佐世保市水道の現状を踏まえた現実的な対応を求めるものである。
そうなのです。
多くの市民がそう思っています。
石木ダムがあった方がいいと思ってる市民でも、こんなに漏水が多いと「お願いしよう」と言われても、お願いしにくいよな~と。
それがごく普通の心理ではないでしょうか?
自分が水を無駄にしてることは改めないで「水が足りないから、もっとちょうだい」とは、よほど図々しい人でも言えませんよね~
サセボシギさんの多くはよほど図々しい人以上?ってことになるのかな~(>_<)
質疑は一切ありません!
今日の毎日新聞が、昨日の佐世保市議会本会議で私たちが提出した請願58号が不採択となったことを報じています。
ここに書かれてある通りですが、一部興味深いやり取りもあったので、少し詳しく報告します。(あくまでも私の主観に基づくものですが)
まずはじめに、都市整備委員会の草津委員長が登壇し、各会派からの意見を読み上げ、「裁決の結果、賛成少数で不採択と決定しました」と報告。
続いて質疑に入りました。
山下議員:
請願者は趣旨説明の中で、本市の漏水量の多さ(年間漏水量は山の田ダム6個分、一日平均では市民5万人分の生活用水に匹敵し…)や、類似都市と比べても漏水率が高いこと(長崎=4.8%、呉=2.8%、佐世保=10.4%)、また昨年度のダム貯水率の推移を記録した県の資料(雨の少ない時期に佐世保の貯水率は県平均より高かった)など様々なデータを示し説明されたようですが、このような説明に対して、委員会ではどのような議論が展開されたのですか?
(山下議員は当時別の委員会に出席していたため、この当ブログ12/15掲載記事を引用し質問)
草津委員長:
いま山下議員が縷々述べられた通りのことについて請願者からの説明があり、それを我々は全員きちんと聞かせて頂きましたが、それに対する質疑は一切ございません!
このきっぱりした言い切りにとても興味を感じました。その心は?
a.説明は聞きましたよ。聞いたからそれでいいでしょ!
b.説明内容は間違っていなかったので、悔しいけれど誰も突っ込みができませんでした!
c.誰かがきちんと受け止め質問してほしいと思っていたが、残念ながらありませんでした!
など、委員長の胸の内をつい想像してしまいました。
どれかな~?
実際には質疑はあったのですが、提示したデータについての質問は確かに一切なく、それがとても残念でした。このような事実を議員はどう受け止めたのか?それを知りたかったです。
本会議では続いて討論に入り、2人の議員が賛成意見を述べました。
永田議員:
請願者は請願に至った根拠として28年に市が行った市民意識アンケート調査の結果をあげています。「水の安定供給」を達成するためには、水源確保よりも水道施設の更新整備を求める声が多かった。また、漏水対策を当局が頑張っているのは認めるが、類似都市と比較するとかなり高い。佐世保の10.4%に対して呉市は2.8%だった。つまりまだまだ改善の余地があるということ。
お金も人も無限ではない。石木ダムにかけるお金を老朽化対策に使えばもっと漏水が防げる。という趣旨でした。
委員会では水源確保と更新整備は一体であるとの意見が示されました。車の両輪のようなものだということ。しかし、石木ダムは遅々として進んでいない。裁判も始まっているし予算の執行率もごくわずか。つまり片輪しか進んでいない。それならば、確実な水源確保に繋がる漏水対策に石木ダム予算を回すべきという請願者の意見は検討に値する。
さらに言えば、回っていない車輪を力ずくで回す、行政代執行のような強権的なやり方は市民の支持は得られない。請願者の訴えは多くの市民の声を反映するものであり、市の現状を踏まえた政策の見直しを求めるものです。
山下議員:
この請願は佐世保市自身がおこなった市民アンケートの結果に基づいてなされています。「水の安定供給」は重要な課題だという認識は共有し、それをどういうふうにやっていくかという点で、石木ダムよりも水源施設の更新整備に力を入れるべきとの声が圧倒的に多かった、それに沿った請願です。行政はこのような市民の声を重く受け止めるべきです。
また、委員会ではダムの改修のためにダムを空にしなければできないという話だったようですが、それは違う。国交省もダムを運用しつつ改修すべきとの方針を出しているし、下の原ダムの嵩上げの時は空にしなかったじゃないですか。そして、嵩上げの結果、日量3000tの新たな水源を確保できたではありませんか。
いま確実にできる水源確保は漏水を減らすことです。10%台の現状から長崎市並の4%台を目指してやっていくべきです。
そして採決。結果は予想通り「賛成少数」(社民党3・共産党1のみ)で不採択となりました。が、お二人の発言のおかげで、少しは胸の奥底で迷いを感じた議員さんもいたのではないでしょうか…?
永田議員の「車の両輪」という視点、なるほどですねー
山下議員の、請願者が示したデータをなぜきちんと取り上げ議論しないのか?
その通り!
立場が違っても結論は違っても、互いに向かい合うことが大事。
市民も議員も佐世保の未来を良くしたいという願いは同じなのですから。。
(*^-^*)
都市整備委員会にて請願不採択
昨日お知らせした都市整備委員会について、夕方のTVニュースでも取り上げて頂きました。
私たち4団体が提出した請願「新たな水源確保より、水道施設の更新・整備に力を入れてください」は、予想通り不採択になりました。
請願文書はこちらです。
【請願】2017年12月 水道施設の更新整備を求める請願
ここに述べているように、昨年佐世保市がおこなった「佐世保市まちづくり市民意識アンケート調査」の結果によると、「水の安定供給」に対して、市民の多くは満足していることがわかりました。
満足度は33.7%で、37分野の中で第5位の高さです。
一方不満足度は11.5%で、第29位という低さでした。
また、「水の安定供給」に対する重要な施策としては、
「水源の確保」36.3%に対し、「水道施設の更新・整備」63.1%でした。
この結果から見えてくる市民の願いは、
新たな水源確保よりも水道施設の更新・整備であることは明らかです。
それは何故でしょう?
近年、老朽管による漏水事故が頻発しているからです。
一昨年は老朽化による水道管破裂事故とそれに伴う断水が3件もありました。
1月潮見町で160世帯断水、4月天神町で2500世帯断水、12月には藤原町で500世帯が断水しました。
そして昨年は大寒波が引き起こした給水管破裂事故による断水が7,200世帯に及び、復旧に1週間もかかりました。
この時は各家庭の給水管がほとんどだったようですが、いずれにせよ、
市民は水道管の整備が重要なことを身に染みて感じたのです。
また、断水にまで至らなくても、日常的に漏水が続いています。
それは、とてももったいないこと。
老朽管の更新は避けて通れません。老朽化したものは早めに替えれば漏水を防げます。
私たち市民はそういうことにこそ水道料金を使ってほしいのです。
新たな水源確保などそれほど望んでいません。
もう水は安定的に供給されていますから。
そういう思いが、このアンケート結果に示されているのです。
などと趣旨説明をしたのですが…
討論での委員の皆さんの意見はこうでした。
北野委員(緑生クラブ)
・水道施設の更新整備に対する当局のこれまでの取り組みを評価している。
・水道施設の抜本的な更新のためには、安定的な水源の確保が必要である。
との認識から請願については反対である。
橋之口委員(市政クラブ)
・水源確保と水道施設の整備はセットであると考えているので賛同できない
永田委員(社民党)
・水道局が更新整備に力を入れているのは理解している。
・水源確保は石木ダム中心に話が進み、広がりがない。
・石木ダムは代執行には至らないまでも強制収用はされている。
市民全体としてはそこまでしなくてもいいのでは?という雰囲気を感じる。
・水源確保の重要性は認識しつつも、このような現状や費用対効果を考えると、
方向性の見直しの必要があるのではないか?
・決算でも石木ダム関連は16.9%しか執行していない。
執行残の部分を他の予算、漏水対策などに使えれば…という思いはわかる。
・硬直化した政策の見直しを求めるこの請願に賛成する。
柴山委員(市民クラブ)
・水の安定供給は水源不足の現状を考えれば重要な問題であり、水道局では漏水対策に毎年力を入れている。そのおかげで漏水量は年々減っている。
・下ノ原ダム以外の5つのダムは老朽化しており、改修の際には運用を停止する必要がある。しかし、現時点ではそのような余裕もなく、新たな水源が必要であることから、この請願には賛成できない
永山委員(自民党)
・漏水に関しては、平成19年当時約1万tあったものが現時点では7千tを切っている。
・相浦川の三本木、四条橋、岡本、川棚川の5000tはあくまでも不安定水源である。県からの許可が得られない水源である。渇水でどうしても水が必要という場合には、不安定水源の力を借りなきゃいけないが、より安定した水源を求めていくべきである。
・漏水の防止という施策と水源確保は一体であると考えているので、不採択である。
明石委員(公明党)
・漏水対策は大切であるし、S49年度以降200億円以上を投じて漏水量を半分以下にしている。
・請願者も確かに過去には水不足の時期があったと言われたが、今後もその様なことが有り得ると考えて水源を確保していくことが重要。
だから採択できない。
全会派からの討論の後、採決。
「賛成少数(1人)ということで不採択と致します」と委員長。
反対の理由をまとめると、こういうことのようです。
⓵漏水対策が重要なのはわかっている。水道局はよく頑張っているし、お金もつぎこんでいる。
⓶しかし、水源確保は必要。以前のような大渇水の可能性も考えねばならない。
⓷老朽化したダムの補修のためにも新たなダムは必要。
⓸施設の更新整備と水源確保は一体である。
そういう意見を予想していたから、資料まで用意して趣旨説明したんですけどねー
⓵について
・2015年度の佐世保市年間漏水量=342万t
山の田ダム6個分に相当し、給水原価は約7億円もかかっている。
・一日平均漏水量=9350t
佐世保市民5万人分の生活用水に匹敵する。
・水道局も漏水対策を頑張っているが、他都市に比べて漏水率はまだまだ高い。
水道技術研究センターによると、2013年度の漏水率は、
長崎市=4.8% 呉市=2.8% 佐世保市=10.4%
(呉市は人口も地形も旧海軍都市という歴史も佐世保市とよく似ている都市)
⓷⓸について
・ダムの水を空にして補修しても水源不足はおきない。なぜなら、
現在、10万t近い水源が有る。
例えば一番古い山の田ダムから取水できるのは最大6,300tで、
それが取水できなくても、水源は9万t以上有る。
近年の給水量は最大でも8万t弱だから十分賄える。
⓶について
異常渇水のためにダムを造るという考え方はおかしい。
そのような理由でのダム建設は国も認めていない。
通常渇水(10年に1度程度)に耐えられない状況かどうか判断すべき。
そこで、事前に示したグラフがこちら。
水道用ダム貯水率の推移で、これは県が記録し公開したグラフ。
4つの市と県全体の5つの貯水率が記録されている。
佐世保市は、雨の少ない時期に他より高い貯水率を記録している。
佐世保市が本当に水源不足なら、このような結果にはならないはず。
そのような貯水率を維持できているのは、「不安定水源」のおかげ。
雨の降らない時期、ダムからだけ取水していれば減る一方だが、不安定と言えども川が枯れることはめったにないので、そこから取水すれば、それだけダムの水が減るのを防げる。
それなのに佐世保市は、その権利を放棄して石木ダムを建設しようとしている。
私たち市民にとって、それは大きな損失である。
それがどんなに大切な水源であったのか後で気づいても、一度放棄したものは二度と得られない。
水源も水道管も今あるものを補修しながら大切に使い続けていく。
水も財源も無駄にしたくない。
それが私たち市民の願いです。
市民の声を行政に届け反映させるのが議員の皆さんの役目です。
ぜひ、しっかり受け止めてください。
とお願いしたんですけどねー
皆さん(永田委員以外)、ほとんど聞いてなかったようですねー
資料を用意しても、意味がなかったようです・・・
いつものことだけど、空しいな~
なんて弱気になってはいませんぞ。
いえ、少しなったけど、
元気な仲間のおかげで、気を取り直し、
これからも、しつこく訴えていこう~って気分で帰ってきました。(;^ω^)
石木ダムより漏水対策を!
佐世保市民が願っているのは石木ダムじゃない!
漏水対策です。
古くなった水道管等の更新・整備です。それが市民の意識調査で明らかになりました!
調査を実施したのは佐世保市自身です。この市民の声を、少なくとも議会は受け止めるべきです。
政策の見直しをお願いします!という請願を
明日、14日10時から、都市整備委員会でおこないます。
よかったら傍聴に行きませんか?誰でもできますよ~傍聴希望者は、9:50に、
佐世保市役所3階の議会事務局前にお集まり下さい。
かわたな民報
みなさん、こんにちは。
石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。
11月の3連休終わっちゃいましたね…
あ〜、また今日から平日かぁ〜…とほほ…
みなさん、また今日から活動頑張りましょうね〜😭
さて、本日は川棚町議員の久保田かずえさんから町内の折込で届いた「かわたな民報」という新聞について書いてみたいと思います😌
これが、「かわたな民報」という、久保田さんが出している議会報告の新聞です。
この新聞に久保田さんが議会で石木ダム問題について町長に質問したことが掲載されていました!
そうそう、私たち地元の人間(川棚町民)は石木ダム問題について川棚町長がどんな風に考えているのかまぁだいたいわかっていますが、川棚町以外の人たちは多分全然わかっていないと思います。
というか、「川棚町長って何やってるの?何か活動しているの?石木ダムについて何もしてくれないの?」って疑問、不思議に思っている方は多いのではないかと思いますね😟
川棚町長にとって良いか悪いかは別として、以下に書き起こした質疑応答は全国の皆さんにとって「川棚町長が石木ダム問題についてどんな考えを持っているのか」よくわかっていただける内容になっていると思います。
まぁ、ちょっと、読んでみてくださいよ!
「石木ダム」地権者の声が届く町政を
【久保田かずえ町議】県の予備調査から半世紀。川原(こうばる)地区の住民の方々は様々な分裂工作を受けながらも、一貫して暮らしと自然、先祖から受け継いだ大事な土地を守るためにたたかってきました。
8回もの工期変更をしても未だ本体着工にたどり着けていません。
川原の方々は、石木ダム建設が本当に必要な工事なのか知事に対して話し合いに応じるよう求めてきましたが、いまだ実現できない状況が続いています。
平成7年6月、町と採石業者3社の間において、公害防止協定が結ばれています。
協定書には大型トラックは午後6時半から午前7時までは通行できないと謳っています。
しかし今回、県は現場事務所設置のためや、大型重機の搬入のために深夜、町には一切の連絡もなしに大型車両を搬入しています。
このことについて町長の考えを尋ねます。
《補足》今年6月に長崎県が地元住民や川棚町にも事前の報告無しに付替道路工事のための現場事務所(プレハブ)や工事のための重機を深夜の時間帯に搬入した事件についての質問です。地元には採石場があって普段から大型トラックが行き来しているので、地元との間に大型車両が通行できる時間帯が決められています。


【川棚町長】
県道であったため、町への事前連絡は必要なかったと考えている。
【久保田かずえ町議】県道のそばの住民は大型車輌の地響きで目が覚めています。
また、石木川の護岸を壊して大型車両が入っています。
それでも、県のものだからこのようなことをしてもよいとお思いでしょうか?
《補足》思うように工事が進められない長崎県が突如、石木川の護岸を地元への事前の説明もなしに破壊してそこから工事のための重機を搬入しようとした事件。

【川棚町長】
車輌の搬入については、あくまでも河川管理者の判断で、これに対して町が言える権限はないと理解している。
【久保田かずえ町議】県のどのようなやり方についても何も言わない。事業認定の取り下げの裁判中でも何も言わないという町長の考えには、がっかりしました。
次に、石木ダム建設予定地の岩盤の安全性について尋ねます。
【川棚町長】
石木ダム建設の地盤評価は、ダム建設に支障がないと県から説明を受けている。
【久保田かずえ町議】県が大丈夫というから大丈夫とおっしゃっている。
起業者が岩盤は不適切と言うはずがありません。
誰が町民の命と財産を守る立場に立ってくれるのでしょうか。
起業者の言う事をうのみにして、町民の命を守れると断言できますか。

【川棚町長】
石木ダムの事業については、土地収用法に基づく事業認定が告示されている。
【久保田町議】佐世保市上下水道経営検討委員からも「当該事業に着手してから30年が経過し、事業が長期化していることから、どこかの時点で実現の可能性を判断し、場合によっては別の道をたどる必要がる」との意見もあったとしています。
また、地球温暖化により、各地で大雨による災害が起きています。
石木川の合流地点より、上に降るか下に降るかの予測もできません。
ダムがあっても役に立たないと思います。
【川棚町長】
想定される災害に対応していくことが行政の責任だと思う。
【久保田かずえ町議】県はいろんな宣伝物を県民に配布しています。
川原の方々は、事業認定の取り消しを求めて裁判を進めているところです。
暑い日も寒い日も頑張ってたたかっておられます。
そこに、ダムマニアの人が書いたものを無神経に配布する。
裁判中の人たちにとって、こういうものを配るという事がどんなに心が傷むか考えられませんでしたか。
県の宣伝物は配布すべきではないと思います。
【川棚町長】
県民の理解促進のための情報発信されているものであり、県民の理解を深めるためには良かったと思っている。
【久保田かずえ町議】町の復興に尽力された方たち、川原に嫁いで子どもを産み育てた女性たち、生まれてからずっと闘争の中にいる子どもたち、この人たちは川棚に住んで幸せといえるでしょうか。
早朝から夕方まで、日照りの暑い日も座っておられます。
この人たちは本当に毎日幸せでしょうか。
憲法で保障された権利をどうお考えですか。


【川棚町長】
憲法は尊重しなければならないと認識している。
抗議行動は地権者の皆様方、応援している皆様方が自主的にされていることで私がどうこう言える立場ではない。
【久保田かずえ町議】ダム推進の理由に、佐世保市は既存のダムの更新や土砂浚渫のために石木ダムが必要と言っているが、浚渫工事が済めば石木ダムは必要ないと解釈できませんか。
【川棚町長】
佐世保市の利水に関して、私が答える立場ではない。
【久保田かずえ町議】私たちの町の住民の土地が取り上げられようとしていることに対して、自分が考えることではないで済みますか。
知事に対して、地権者との話し合いに応じるよう働きかける考えはありませんか。
【川棚町長】
13世帯の地権者の皆様が静穏な環境の中で話し合いができる状況になれば、私が働きかけをするまでもなく、知事は地権者の皆様とお会いすると、思っています。
【久保田かずえ町議】知事は、非公開で、生活に関する事や気持ちを聞くだけ、記録は認めない等そういう条件での話し合いには応じるとおっしゃっています。
こういう垣根を取り払って川原の方たちの声を聞いてほしいと、知事にぜひ働きかけてください。
・
以上が「かわたな民報」に掲載されていた石木ダム問題に関する質疑応答です。
さて、皆さんはこれを読んでどう感じられたでしょうか?
よかったらぜひ、コメントお寄せください☺️
今の川棚町議会は決して「開かれた議会」とは言えない状況です。
また、石木ダムについて質問すると圧力をかけられるのも当たり前だそうです。
このような圧力に対してもぜひみなさんに監視していただきたいです。
私個人として思うことは、川棚町長や町議会議員の皆さんには11/18(土)に開かれる石木ダムの学習会にはぜひ参加していただきたいです☺️
先ほどの質疑応答にもありましたように、長崎県からの石木ダムの情報が「県民の理解促進のための情報発信されているものであり、県民の理解を深めるためには良かったと思っている。」のであれば、ぜひ私たちの「石木ダムについて理解を深める」活動にも賛同し一緒に行動していただきたいですね。
私たちの学習会は、賛成や反対、わからない、どんな考え方の人でも自由に参加できますし、意見交換もできます!☺️
川棚町民の理解を深めるために、町民のこういった活動を支援するのが町の役割なんです。
それに、私たちが一ヶ月に一度開催している石木ダムの学習会では毎回、川棚町長や町議会議員の皆さんにも招待状をお送りしているそうです😮
これまで、何人かの議員さんは参加されていますが、町長の参加はありません😔
川棚町長は、自分の考えを多くの町民に広く発信する必要がありますので、そのための第一歩として、町民の草の根活動の学習会には最低限足を運ばれてはどうでしょう😌
今回の記事は長くなってしまい申し訳なかったですが、影の薄い川棚町長についての貴重な情報と思い、頑張って書きました!
頑張れ、わが町の代表者、川棚町長!
私たち川棚町民一人一人を守れるような人になってくださいね😓