昨日の大雨が嘘のよう…爽やかな秋晴れ。
お、もうやってますね!
今日は「こうばる田んぼのオーナー」の稲刈り日です。
こーんな看板が立っていますが、
県にも国にも土地を売った覚えのない地権者は、今年も田植えをし、草取りをし、
大切に稲を育ててきました。
そんな地権者を応援して、一緒に農作業をお手伝いしながら、収穫したお米をゲットする…
それが「こうばる田んぼのオーナー」です。
今日は10人ほどのオーナーさんがやってきて、こうばるの皆さんに教えてもらいながら、楽しく稲刈り。
見るは易し、行うは難し。
私は昨年に続き2回目の経験ですが、皆さんのようにカマでスパッとは切れず、
相変わらずゴリゴリやって、笑われました。トホホ・・・
刈った稲は、5〜6束ずつ稲藁で束ねていきますが、これがまた難しい。
私たちがやると、仕上げがゆるゆるに・・・。
ゆるゆると言えば、今日の田んぼもゆるゆる。昨日の雨で湿ったままです。
泥濘に足を取られたり、短い靴では歩けないほど水が溜まっているところも。
その歩きにくさに、田植えの時のことを思い出しました。
あの時は一歩一歩がひと苦労だったな〜
足が抜けなくて力いっぱい引き抜いた途端、
みごとに尻餅をつき、半身泥だらけになったっけ…
などと思い出すうちに、たしか私この辺で植えたよな〜
このたわわに実った稲穂は、もしやあの時、私が埋め込んだ稲の苗かも…
そう思うとなんだか嬉しくなってニンマリ。
稲を刈る手にも力が湧いてきました。
刈り取った穂先が水に浸からないよう、なるべく乾いたところに移動させ、束ねる作業中。
トン、トンと木槌の音。
それは木の棒をしっかり地面に打ち込む音でした。
?印交差させたところに長ーい木の棒を横に掛け、ロープで固定します。
そうやって出来た稲掛けに稲束を二段に干していきます。
一段目を干すときは、稲束を七三に分けて、向きを交互に掛けていき、
二段目は半分に分けて干すのがコツだそうです。
こうばるの皆さんは、リズミカルに手早く美しく掛けていき、
触ってみると、稲もしっかり固定されていますが、
私たちがやると、デコボコ、ふらふら。
何事も経験ですね〜
経験の積み重ねが美しいもの、素晴らしいもの、美味しいものを生み出すのですね。
経験の積み重ねとは、時間の積み重ねでもあります。
「こうばる」に流れた時は、美味しいお米だけでなく、
ここにしかない味わい深いものをたくさん生み出してきました。
こうばるの風景であり、暮らしであり、人々の生き方そのものです。
残したい。
失ってはいけない大切なものが、ここには詰まっている。
新米のおにぎりと漬物を噛みしめながら、その思いは深まるばかりでした。
中村知事や朝長市長にも、このおにぎりを食べてもらいたいな〜
来年は一緒に田植えや稲刈りを経験してもらいたいな〜
ここで。
そうしたら、きっと気づくはず。
石木ダム?早くストップしなくっちゃ…と。