工事差止却下の決定について、翌日の新聞には全紙に掲載されました。
中でも、長崎新聞は、1面トップ。
まず、決定内容の要点を紹介。
*「工事続行を禁じる緊急の必要性がない」として却下した。
*「平穏に生きる権利などが侵害される」という反対派の主張は退けられた。
*生命・身体の安全、人格権などの被保全権利については、存在するかどうかの判断を回避した。
*税金が有効、適切に利用される権利については、認めなかった。
*工事の必要性についての言及もなかった。
これを受けて、両者のコメントを紹介。
*中村法道知事「県の立場が認められたものと考えている。スムーズに推進できるよう引き続き努力をしていく」
*石木ダム対策弁護団「決定の内容を精査して、今後の対応を検討する」(福岡高裁への抗告を検討)
その上で、この決定に対する「解説」を掲載。
とてもわかりやすい!
特に「この決定は工事が止まっている「今」だけを切り取ったもの」
「将来、住民の暮らしや自然がが奪われる本質には目を向けていない」
「住み慣れた地で生きる権利は、被保全権利に当たらないのか?」など。
社会面にもトップで大きく掲載。
反対派の思いは…
*なぜ分かってくれないのか!
*期待はしてなかった
*ダムのことを考えないでいい暮らしがしたい
*納得できない!高裁で改めて無駄な事業であることを訴えていく
一方、推進派は…
「工事を続行して良いとの判断が明確に示された」?
確かに。
工事差止を却下したということは、工事を続けて良いということ。
でも、実際問題として、明日から工事は進むでしょうか?
たぶん、現地の状況は、おそらく何も変わらないでしょう。
昨日と同じ光景が明日も明後日も続くことでしょう。
この決定が問題解決に繋がるものではないことは明らかです。
毎日新聞
朝日新聞
読売新聞
西日本新聞