ついに長崎地裁佐世保支部の判断が示されました。
石木ダム工事差止仮処分申し立ては却下されました。
私たちの敗訴です。
なぜ、どういう理由で、そのような判断に至ったのか、私たちはまだ何も知りません。
仮処分の裁判は一般の裁判の判決と違って法廷の場で明らかにされるわけではありません。
その決定書は弁護団に渡されます。
今頃は弁護団で精査、分析、今後の対応について検討がなされていることでしょう。
私たちはその報告を待つしかありません。
今はとりあえず、マスコミ報道に注目してみましょう。
まず、NHK長崎のTVニュースによると…
石木ダム自体が不要なので、それに伴う工事は全て不要であり,
その不要な工事によって,地権者の権利が侵害されようとしている,
として,私たちは工事の差し止めを求めたのですが…
長崎地裁佐世保支部の渡邊英夫裁判長は、「権利侵害の緊急性もない」として、申し立てを却下したようですが…全く現状誤認です。
工事は道路工事だけではありません。
ダム本体工事も含みます。
ダム工事をするということは、地権者の土地を奪うことであり、財産権や生活権、居住権など様々な権利が奪われることです。権利の侵害そのものです。
工事を認めるということは、ダム建設を認める事であり、現在進行形の強制収用の手続きを進めることであり、緊急性は大いにあります。
4世帯の家屋については、審理は既に終わっており、いつ収用裁決が出てもおかしくない時期に来ています。
今日の決定で、司法のお墨付きを得たとして採決が出されたら、それでも「権利侵害の緊急性もない」と言うのでしょうか?
中村知事のコメント:
県の主張が認められたものと思っている。石木ダムは必要不可欠だという考えは変わらず、事業がスムーズに進むよう、地権者の方々などに理解していただきたい。
佐世保市長のコメント:
この判断が、今後事業の着実な進展に繋がっていくものと期待しております。
この裁判は、石木ダム事業そのものについて必要性の議論はしないままでした。
当方は要求したのですが、県側は避けて通りました。
なのに、知事も市長も石木ダムにお墨付きが与えられたかのような錯覚に陥っている?
それとも敢えてすり替えているのでしょうか?
ダムの必要性についてはまだまだこれからです。
事業認定取消訴訟。
私たちは、こちらでしっかり闘います。
県の皆さん、逃げないでくださいね。