西日本新聞『春秋』に、石木ダムと「ダムのツボ」のことが!

先ほど友人から送られてきた記事。

今日の西日本新聞の『春秋』です。

福岡本社の論説委員の方が書かれたものです。

この方は、現在開催中の「ダムのツボ展inパタゴニア福岡」で、ダムのツボをご覧になって、関心を持たれました。

実際に虚空蔵山にも登られていて、日向の棚田などよくご存知でした。

現地を知る方だからこそ、書かねば…と思われたのでしょう。

「ダムのツボ」の力と、パタゴニア福岡に感謝!です。

 

記事はネット上でも読めます。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/syunzyu/article/87486

 長崎県川棚町、切り立つ山容の虚空蔵(こくぞう)山(609メートル)に源を発する石木川流域は日本の農山村の原風景が残る場所だ。上流には美しい石垣が積まれた棚田が広がり、家の庭先ではこいのぼりがはためく。登山者や湧き水を求める人も多い

▼一帯で石木ダム建設計画が浮上したのは1962年。隣の佐世保市と長崎県による事業着手後も住民の反対で建設が進まなかったが、昨年9月に国が土地収用法に基づく事業認定をして事態は急展開した

▼棚田から下った水没予定地・川原(こうばる)地区の13世帯、約60人の住民は「絶対に移転しない」とダム建設阻止を掲げ運動を続ける。約半世紀の間、反対運動に関わる祖父母、両親の姿を見てきた住民の一人、いしまるほずみさんは故郷の自然の豊かさとダム計画の「おかしさ」をイラストで描いた冊子「ダムのツボ」を発行。「付け替え道路も造られ流域全体の景観や生態系が変わる。多くの人に関心を持ってほしい」と話す

▼行政が建設理由とする「佐世保市の水不足」や「洪水の危険性」に住民側は専門家の見解を踏まえ反論する。両者の溝は深い

▼県収用委員会への裁決申請期限は今年9月。ダム建設で多くの居住地権者が反対のまま強制収用した例はあまり聞かない

▼地域の象徴、虚空蔵山の由来とされる虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)は無限の知恵と徳をつかさどる。名にふさわしい英知ある策はないか。強い関心を持って推移を見たい。

=2014/05/11付 西日本新聞朝刊=

 

逃げないでください!

中村知事、逃げないでください。

貴方は地権者と話がしたいと言って、4月21日、突然川原にやってきました。

地権者の皆さんは、知事の願いに応えて、

「是非話し合いをしましょう。こちらから5月19日に行きますから」

と文書を提出し、それに対する知事のお返事を待っていました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat16/830/

 

そのタイムリミットの5月9日、知事からの返事は、

「来週の木曜日まで回答を待ってほしい」でした。

 

WHY?

知事は「石木ダムはどうしても必要です。地権者の理解が得られるよう誠意を尽くします」

と常々おっしゃっているし、今回も、そのために来られたはずです。

だから地権者の皆さんは、

「いいですよ、知事の話をお聞きしましょう。私たちも知事の口から説明を聴きたい」

とおっしゃっている。

なのに何故、知事は躊躇するのでしょう?

 

知事だけではありません。

佐世保市水道局長も「待って!」と言ってきました。

佐世保市との2回目の話し合い
https://ishikigawa.jp/blog/cat16/830/

の後、3回目の話し合いがより充実したものになるように、

弁護団は3回目の公開質問状を作成し、4月25日に送付しました。

http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2014/05/a021e6bff5eb6c7e5ae0fcfb5069e966.pdf

 

でも、水道局長の「待って!」は、

回答作成に時間がかかるので、1週間延期願いたい」とのことだそうです。

こちらは、きちんと答えるために、その文書作成に時間がかかっているので、

9日までの回答期限を1週間延期して、16日まで待ってほしいということでしょうか?

そのような誠意ある延期要請なら、喜んで…と言いたいところですが。

 

いずれにしても、県も佐世保市も逃げないでくださいね。

地権者への説明責任だけはしっかり果たすべきです!

説明もできないような計画を推進するなら、それはあまりにも無責任です。

 

 

あしなが族に感謝!

昨夜のことです。

現在「ダムのツボ展」を開催中のパタゴニア福岡店のスタッフIさんから、嬉しいメールが届きました。

 

5月4日にうれしい事がおきました。
なんと、1万円の寄付が届いてます。寄付箱あけてたまげたっ!

以下その方とたまたま話したスタッフの話によると、

年齢:60代男性(とても感じのいい方で腰が低い方でした)

名前:名乗るのは控えさせてくださいとのこと。したがって署名もいただいてません。

職業:以前は河川工事の受注など行っていた大手の建設会社か土木会社に勤めていたもよう。

経緯:ボランティア仲間に、パタゴニアの環境への取り組みと、ダムのツボ展のことを聞き
   来店。


思い:以前は造る側の人間だったが、今はボランティア活動の中で環境を守る側に立ち、
   過去の仕事に矛盾を感じている。
   官と民の関係のなかで、生きていくためにたくさんの公共事業に携わってきた。
   自分たちの行ってきたことへの誇りと不安などを語られました。

   石木ダムについては、その計画の無謀さ故に断固反対であるとして、
   皆さんに頑張ってほしいと1万円を寄付され、
   ブックレット「小さなダムの大きな闘い」も1冊買っていかれました。

 

しかもその1万円は、茶封筒に入れて、さりげなくカンパ箱に差し込まれていたそうです。

それに気づいたスタッフが声をかけ、きっと話が弾んだのでしょう。

結果的に、その方の今のお気持ちや、来店の経緯なども知ることができたようです。

 

そうなんだ〜

まるで、タイガーマスク?

いやいや、感じのいい腰の低い60代のおじさんだから・・

やっぱり「あしながおじさん」かな?

 

造る側だった方、自分たちは公共の福祉のためになる、意義のある仕事をしているんだ

という自負を持って頑張っていた、そういう現役時代だったのでしょうか。

今は、どんなボランティアをなさっているのでしょう?

いつ頃、どんなきっかけで矛盾を感じるようになられたのか…

もしかしたら、このような矛盾を感じている方も、世の中には案外いらっしゃるのかも…

だと嬉しい。

そして、そのような方の話を直接聴いてみたい。

どうすれば、マヤカシの公共事業をストップさせることができるのか。

ヒントになるようなお話が聴けるかもしれない。。

 

「原画展、企画できて本当によかった〜」

自分のことにように喜んで報告してくださったパタゴニアのスタッフIさん。 

そう!

パタゴニア福岡店には、たくさんの足長お兄さん足長お姉さがいます!

石木川とは無縁の地で、無関係のお客様に、石木ダム問題を伝えようとの熱い思い。

そして行動力。

それはお金以上に地権者や私たちの支えとなっています。

 

福岡あしなが族には、ただただ感謝。

長崎もがんばろう〜

八ッ場ダムで失われる吾妻峡

八ッ場ダムに反対しつつも、実は現場に行ったことはない。

写真で見る吾妻渓谷の美しさと、

それを破壊する根拠を持たないダム計画の無謀さを知ると、賛同できるわけがない。

(石木ダムやその他のダムと全く同じ)

 

本当は、もちろん、その場に行って、自分の目で見て感じることが大事。

でも、距離的、物理的、時間的に無理な人は多い。私も同じ。

 

で、つい最近目にした、あるカヤッカーによるブログ記事を紹介します。

http://nomadohouse.blogspot.jp/p/blog-page_9040.html?spref=tw

をよく知る人だからこその、迫力ある言葉に圧倒されました。

 

人を寄せ付けない「吾妻渓谷」。

断崖絶壁が渓谷出口まで続くため、途中で エスケープ出来るルートはないらしい。

岩肌から重々しく伝わる威圧感を撥ね退けながら慎重に進み、下りきった彼が思ったことは…

 

自然が豊かといわれる群馬県だが、ほとんどの川はダムで分断されている。

ダムが出来るとダム直下は苔が生え、岩は汚泥でヌルヌルになり、水は淀んだ状態だ。

 

もうダムによる政策は止め、後世に日本の素晴らしい川を残したいと、

自然の恩恵を受けている私たちは切実に思う。

 

今までダム問題に翻弄された地元の方々の苦悩は大変な思いで、

ここまで来たらもう建設すべきだという意見もある。

 

だが実際この渓谷を目の当たりにした時、中途半端な気持ちから一気に確信へと変わった。

「やっぱりこの渓谷は絶対に壊してはいけない」と。

 

知事定例記者会見 4月30日 質問集中石木ダム問題

4月30日におこわれた定例記者会見。

新聞テレビの記者さんたちは、石木ダムに関する今後の動向について、

これまでになく熱心に知事に質問を繰り返していました。

その記録を転載します。

 

平成26年4月30日 定例記者会見より石木ダム問題のみ抜粋

 

記者(西日本新聞社) 石木ダムについてですが、先日、知事は現地を訪問されて、付替道路については近々着工したいというお話をされていましたが、その目処みたいなものは何かありますか。

知事 まだ、具体的な作業については検討中であり、いつ頃というのは聞いておりません。

○記者(NBC) 同じ(質問)ですが、石木ダムの件で9月着工の見通しと、あと、現地訪問されて、その後の地元の反対の方々とその話し合いが進んでいるのかどうかという部分ですけれども、そういうところを教えて下さい。工事については、入札はもう終わっているわけなんですよね。だから、今、どういう段階にきているのかというのを伺いたいんですけれども。

知事 詳細な作業スケジュール、手順を検討している。例えば、用地についてはもう既に買収済みの用地ですので、どこからどういう手順で工事を進めていくのか、そういう検討作業を進めているのではないかと思います。

○記者(NBC) 地元の方とその後の話し合いはいかがですか。

知事 その後、話し合いをさせていただくような機会は頂いておりません。

○記者(NBC) また行かれるご予定とかはどうですか。

知事 今のところは具体的なスケジュールとして決まったものはございません。

○記者(NCC) 石木ダムの関連なんですが、知事は前回訪れた際に、まだ強制収用のことは考えてないというふうにおっしゃられたと思うんですが、いつごろまでがデッドラインだというふうにお考えでしょうか。

知事 今の手続から言うと、今年の9月ぐらいには一定の期限があると思います。その前には一定方向性をお示ししないといけないのかなと思っています。

○記者(長崎新聞社) 石木ダムに関して9月までに強制収用するのか、しないのかを判断するようなことを言われていましたけれども、判断材料というのは、どういうことで判断されるんですか。

知事 まずは総合的な判断をさせていただく必要があるだろうと思っております。ダム自体は、これまでも繰り返し申し上げておりますように、佐世保市の水不足の解消、川棚川の治水対策のためには欠かせないと思っているところであり、あとはスケジュール感をどう考えて事業を推進していくのか、引き続き地権者の皆様方のご理解が得られるように全力で努力していかなければならないと思っております。
  ただ、手続的には、先の事業認定申請の際に、そういった前提(裁決申請)の手続を取ってきているところもございますので、それまでには一定、考え方を整理していく必要があるものと思っています。

○記者(NCC) もう一度、石木ダムの関連なんですが、話し合いの場を設けるといっても、なかなかこのように座った状況で面と向かって話す時間というのは、なかなかつくれないのかなという中で、先日、訪問されたということも、ああいうのもやはりカウントの一つとして考えて今後取り組んでいかなければいけないと思うんですが、反対地権者の方々との冷静なやりとりというのは、ちょっと難しいんじゃないかというような現状ですが、そういうことが続いたとしても、もう9月にはやむを得ないというような判断でよろしいんでしょうか。

知事 期限が来るということですね。手続上の一つの期限が9月には来るということでありますので、その前に、それはもちろん理解が得られるように最大限の努力を重ねていきたいと思っております。

○記者(NBC) それに関してですけれども、期限が来るというのは、いわゆる収用委員会への裁決申請というか、それを9月までにしなければいけないのではないかと思うんですが、別の次元の話で、先ほど伺った付替道路の工事着手という話があると思うんですけど、これは付替道路の工事というのは収用委員会の裁決申請まで待たれるみたいなことになるんでしょうか。

知事 それは全く別次元の話ですね。この付替道路の方は、特にこれまで賛同いただいた地権者の方々も、墓地までに行く道路が非常に不便で早く整備してほしいというような要請もいただいているわけであります。そして、この用地は既に県有地として取得済みの用地でありますので、その中で道路工事を進めさせていただきたいということであります。したがって、ダム本体の関連する分とは全く別の性格の事業でありますので、そちらの方を進めさせていただこうと思っております。

○記者(NBC) それはもう、付替道路の工事は早く着手されるということですか。

知事 そうですね。できれば早く着手していきたいと思います。

○記者(NBC) 例えば5月中にとか、いろいろそういったような目処というのはどうでしょうか。

知事 冒頭申し上げたように、スケジュールについては今検討中でございます。

○記者(NHK) 今の石木ダムの関係なんですけど、先ほど、9月に期限が来てしまうと。そこまでには判断ということですけど、確認ですが、それは強制収用もあり得るという意味での判断ということでしょうか

知事 全体を含めて結論を出していくべき時期は9月前後に来るということです。

○記者(NHK) 強制収用も含めてということですか。

河川課長 収用委員会への(裁決申請の)判断を9月にやるということで、(仮に収用をするとなると)まだそれから先の手続になります。9月は収用委員会への(裁決申請)の判断であります。

○記者(長崎新聞社) しかし、道路(工事)に着手される時は、反対派の方々は恐らく抗議行動なりされると思うんですが、その際、強行されますか

知事 強行というと、どういうことが強行でしょうか。工事が順調にできるのであれば着手をさせていただきたいし。工事ができないような阻止活動のことをおっしゃっていますか。
  そうであれば、その時に考えないといけないと思います。

○記者(長崎新聞社) 強制収用の件ですけど、今の環境が9月までにそう変わらなかった時でも、やはり何がしかの判断をせんばいかんという話ですね。今の環境のまま、できると思われていますか。

知事 今の段階で判断できるような状況ではないと思います。その時までにきちんと見極めて(いきたいと思います)。

○記者(長崎新聞社) 今の状況が9月まで進んだとして、9月段階では強制収用できるという判断が可能なんでしょうか

知事 まだそこまでは判断しておりません

○記者(NBC) 知事は地元の方々と話し合いたいという意向でいらっしゃいますけれども、付替道路の工事に着手するとなると、先ほど、長崎新聞さんも言われたように、結構、混乱も考えられるし、逆に言うと、地元の方としては、もうそこですごく反発されると思うので、知事が言われていることの行動が矛盾するような形になるんじゃないかと思うんですけれども。

知事 これまでずっと一貫して地域の皆様方のご理解が得られるようにということで戸別訪問も重ねてまいりましたし、私も話し合いの場等を設けていただけるようにお願いをしてきた経過があります。その姿勢は一貫して変わらないわけでありまして、着手したから県の姿勢が変わるかというと、決してそういうことではないと思っております。

 (太字はブログ人的に重要と感じた部分)

 

要するに、

①9月までに収用委員会に裁決申請するかどうか判断する。現段階では判断できない。

②それとは別に、付け替え道路工事は早く始めたい。

③その工事目的は「これまで賛同いただいた地権者の方々」の墓参のための道路整備。

④今後も地権者の理解を得るべく「話し合いの場等を設けていただけるようにお願い」したい。

ということのようです。

 

①そりゃあ現時点で強制収用に繋がる収用裁決申請をするなんて言えませんよね。(思っていても)

③新しい目的?口実?初耳です。

④地権者の皆さんも「話し合いの場」を求めています。

 これまでも「話し合いの場」を求めて何度も県庁へ行き知事への面会を求めましたが、

 知事は会おうとしませんでした。

 今月19日、もう一度、地権者側から県庁に出向きます。

 そこに知事が出席して頂ければ、「話し合いの場」はすぐに実現します! 

 もし、お断りになれば、「話し合いの場等を設けていただけるようにお願い

 という言葉は真っ赤な嘘知事は嘘つきということになってしまいます。

 今度こそ、会っていただけますよね?

 そして、地権者の思いを聴いてください

 

面談了承のご連絡

5月2日の長崎新聞です。

先日(4月21日)中村知事が、反対地権者宅を電撃個別訪問しましたので、

まあ!知事さん、お忙しい中恐れ入ります。

でも、いきなり来られても、こちらにも都合がありますので、私たちから県庁に赴きますよ。

私たちも是非知事に会って直接お聞きしたかったのです。

知事も話し合いをのぞんでおられるとのこと。

では、5月19日に是非お会いしましょうね〜という趣旨の文書を送付したという内容です。

 

実際の文書はこちらです。

 

今日から開催! ダムのツボ展 in パタゴニア福岡

今日から開催です。

昨日、搬入と展示作業をおこないました。

階段の踊り場や手すりなどを活用させてもらって・・・

この手すりに固定する作業、けっこう難しいのです。

不器用な私にはできません!

パタゴニアのプロにお任せです。。

 

木の枝で造られた素敵なハンガースタンド。

こうばる通信を下げるのにぴったり!

い〜い雰囲気です。

 

こちらはパタゴニア福岡店入口に置かせてもらう看板。

近くを通ってて目に着いたら、是非お立ち寄りください。

パタゴニア福岡店は、福岡市中央区大名2丁目にあります。

http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=23944

 

 

里山シンポジウム

4月26日、こんなシンポジウムを聴きにいきました。

 

私には少々難しげだし、会場は遠いし(福岡大学)、若干迷いましたが、

ちょうど読んでたこの本が面白くて、

この中にでてくる和田芳治さんのお話が聴けるというので、決めました。

和田さんだけでなく、九州各地から、里山の価値を実感し、活かし伝えたいと活動中の3名も登壇し、それぞれの実践報告と課題などが語られました。

 

こちらが、和田さん。里山を愛してやまないユニークな方です。

1時間弱の講演中、3つも歌が飛び出しました!

素晴らしい声と声量だけでなく、その歌詞もすべて自作の里山賛歌ばかり。

詳細はこちら。
http://blog.goo.ne.jp/michie39/e/01e18188f4a402705fc07dd60fed2bb1

 

和田さんは、どんどん過疎化していくふる里に、生まれてからずっと住み続け、

初めは都会への劣等感、アンチ東京だったけど、後に里山こそ宝の山と気づき、

逆手塾(過疎化を逆手にとる会)の会長となり、里山の良さをどんどん発信。

 

里山ではお金がなくても暮らしていける、

きれいな水があり、山には木の実や山菜があり、イノシシなどの肉も走り回っているし、

燃料は森の木が無尽蔵にある。

和田さんが開発したエコストーブ(廃品のペール缶使用)を使えば、木の枝4〜5本でご飯が炊ける。

山の木は、切ってもまた生えてくるので、まさに再生可能エネルギー。

 

それだけではない。

マネー資本主義の行きつく先は、お金が全て、健康も命も犠牲にする合利主義。

企業の歯車となって、個性も殺して、非人間的な生き方が求められる。

その対極にあるのが里山での暮らしだと、和田さんは胸を張る。

 

そう言えば、川原の人たちも同じようなことを言ってたっけと、

座談会での話を思い出しました。

 

そうそう、その座談会の話の詰まったブックレット「小さなダムの大きな闘い」を、

このシンポジウムの会場で販売させていただきました。

8冊売れました!

 

シンポジウム実行委員の皆様のご厚意には、たいへん感謝しています。 

 

 

知事の地権者訪問を伝える新聞各紙

昨日の知事訪問について、今朝の新聞各紙が一斉に報じています。

地元長崎新聞は社会面に大きく報道。

地元紙ならでは!地権者の言葉をしっかり紹介しています。

・抜き打ち訪問で私たちをばかにした行為

・見せかけの話し合いの実績づくりをしている。本当に話し合いたいのなら私たちが県庁に出向く

・ダム小屋にいたおばあちゃんたちの言葉
 「死んでも立ち退かない。私たちを殺してまでダムを造らんばとか」

 

 

 

 

 

 

これらの記事に共通していたことは・・・

★ほとんどの地権者とは会えなかった、もう来ないでくれなどと言われた

★そのことを知事たちは「まだ理解を得られていない」と受け止めながらも

 「これからも努力しなければならない」(知事)とか

 「訪問の効果は何らかの形はでてくるのかな」(市長)など

  (地権者の気持ちがまるでわかっていない!わかろうとしない!)

★アポ無しの突然訪問について

 「事前に連絡すると面会できない可能性があるから」(知事)と説明

★地権者は

 「私たちの説明要請には応じず、前触れもなく訪問するのは筋違い」と怒り、

★それに対し

 「事業に賛成し土地を提供した人もいる。ダム検証の議論に戻すことは難しい」(知事)

 「ステップを一つ越えているので、何とか用地の話をさせていただきたい」(市長)

 

これじゃあ、いつまでたっても話し合いは実現しませんね〜

「ダムの必要性がわからないから土地を売らない」と言ってる地権者に

その必要性については一切説明せずに、

「とにかく土地を売って下さい。出て行って下さい」とお願いしても

「理解」が得られるわけがない!

 

ところで、一緒に行った川棚町長さんのコメントが一切出てこないのはナゼだろう…

 

知事と佐世保市長 地権者を不意打ち訪問

今日夕方のニュースです。

 

今日21日午前、中村知事は佐世保市の朝長市長らと石木ダムの建設予定地に出向き、

反対する地権者13世帯を戸別訪問したそうです。

全くの不意打ちです。

 

内容は、付け替え道路の工事の準備に取りかかる予定であること、

民家の代替地など立ち退き後の生活再建についてだったそうですが、

目的は、付け替え道路工事再開の告知なのでしょう。

無断で始めたと言われないよう、ちゃんと事前通告しましたよとのアリバイ作り。

住民の気持ちなどお構いなしのやり方。

記者会見の言葉とやってることがあまりにも噛み合っていません! 

 

2014年4月21日のNIBニュース

中村知事 石木ダム反対地権者と面会
川棚町に計画されている石木ダムの建設事業を巡り、中村知事は21日、地権者の数人と面会したことを明らかにしました。

中村知事は21日午前、佐世保市の朝長市長らと石木ダムの建設予定地に出向き、反対する地権者13世帯を戸別に訪問したことを明らかにしました。このなかで数世帯の地権者と面会し、付け替え道路の工事の準備に取りかかる予定であること、民家の代替地など立ち退き後の生活再建について申し入れを行ったということです。知事が建設予定地現地に出向いて地権者と面会するのは2010年以来で、土地の強制収用が可能となった国の事業認定以降、初めてです。付け替え道路工事は3年前から中断されていますが、県は先月、工事の契約を業者と結んでいます。面会した地権者からは「今後、話し合いには一切応じない」とする声もあったということです。建設に反対する地権者の一人、岩下和雄さんは「知事に対し公開質問状を出して面会を求めているので、その席で会うべきだ」として今回の戸別訪問に怒りをあらわにしています。

 

石木ダム 知事が反対住民訪問

石木ダム 知事が反対住民訪問

長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムをめぐり、長崎県の中村知事は21日、4年ぶりに現地を訪問し、建設に反対する地権者に事業への理解を求めたことを明らかにしました。
川棚町で建設が計画されている石木ダムをめぐっては、長崎県などの申請を受けて、国が去年9月、法律に基づく土地の強制収用が可能となる「事業認定」を行っており、建設に反対する地権者は反発を強めています。
長崎県の中村知事は、21日午前、4年ぶりに予定地を訪れ、反対派の地権者13世帯のうち、数世帯と会ったことを報道陣に明らかにしました。
この中で中村知事は、訪問の目的について、「ダム事業にご理解を頂くとともに、生活再建の問題などについてお話の機会を頂けないかという思いで訪問した」と説明しましたが、地権者の反応については、「『話し合いには一切応じない』という方もおり、まだまだ理解を得るには至っていない」と述べ、引き続き理解を得る努力を続ける考えを示しました。
しかし、その一方で、ダム建設に反対する地権者が必要性の根拠を示すよう求めていることについて問われると、「事業認定について一定の方向も示されており、そこまで議論を戻すことは難しい」などと述べて応じない考えを示し、反対する地権者との間で折り合いがつかないままとなっています。

04月21日 18時46分

 

2014年4月21日のニュース

石木ダム反対地権者を中村知事が訪問
石木ダム反対地権者を中村知事が訪問

 東彼杵郡川棚町の石木ダム計画をめぐり、中村知事はおよそ4年ぶりに建設予定地を訪問です。計画に反対する地権者の家を個別に訪問し、面会を求めましたがほとんどの地権者は面会を拒否し、両者の溝の深さが改めて浮き彫りとなりました。

 中村知事「ダムの事業についてぜひご理解をいただき、個別の話し合いに応じていただけないかというような話をしたが、まだまだ理解をいただくにはいたっていない状況」

 中村知事は、きょう午前、佐世保市の朝長市長らと東彼・川棚町のダム建設予定地を訪問。ダム建設に反対する13世帯の地権者の家などをまわり、ダムの建設工事や用地買収への協力を求めました。中村知事の予定地訪問はおよそ4年ぶりですが、突然の訪問ということもあり、数人の地権者と挨拶を交わすことしかできませんでした。

 地権者 松本好央さん「私たちとしては(具体的な)何の説明も受けていない」「私たちを無視して用地買収など先走られても困る。生活している私たちを忘れてほしくない」

 地権者の反発に対し、中村知事や佐世保市の朝長市長は、ダム計画は国の事業認定を受けていて白紙撤回は難しいとして、用地買収への理解を求めています。

 佐世保市 朝長則男市長「用地買収の話をさせてほしい。(事業内容は)ステップとして終わっている」

 中村知事「苦渋の決断のもと賛成して土地を提供してくれた人もいるので、話を戻してしまうのは難しいと思う」

 県は地権者との交渉を続ける一方、着々と関連工事の準備を進めていて、両者の溝はいっそう深まっています。