八ッ場ダム2012年度予算 135億円

今日、平成24年度予算案が閣議決定された。

八ッ場ダムは本体関連工事費が18億円、その他の事業費が117億円の計135億円

前田国交相は記者会見で「効果的な事業であることが検証されたので予算化した」と語った。

どこが?どこが効果的な事業なのか?

治水面でも利水面でも必要性は皆無。

それだけでなく災害誘発の危険性も高いとして、「ダム検証のあり方を問う科学者の会」から公開討論会を何度ももちかけられたが、すべて拒否。

それは、ダム建設の正当性が説明できなかったからだろう。

国交相のダム事業検証とは、所詮その程度の形ばかりのものだった。

有識者会議もお飾りに過ぎなかった。

 

安住淳財務相は、国債発行に依存した予算編成が「そろそろ限界に来た」として、「消費税率引き上げをぜひやらせていただきたい」と、記者会見で語っていたが、こんなムダな事業予算が切れないようなら、いつまでたっても赤字財政は変わらないだろう。

政治の無力のツケを国民にシワ寄せしないでもらいたい!

群馬選出の民主党の中島政希衆院議員は、八ツ場ダム建設再開は2009年の衆院選の「政権公約に明白に違反し、国民の信頼を裏切るもの。到底容認できるものではない」と述べ、これに抗議しての離党を表明した。

民主党の中もいろいろだ。

 

長崎県内の民主党議員の多くが、八ッ場ダム建設再開の知らせを朗報として受け止めただろう。

次は石木ダムにgoサインを出してくれと、期待に胸を躍らせているだろう。

しかし、そうは問屋がおろしません!

 

政権与党議員とは国民の声ではなく官僚の声に耳を傾けるものであり、

公共事業とは国民のためではなく利権のために行われるものであり、

有識者会議とは忌々しき御用学者の集まりであると、

鈍い私たちでも悟ってきた今、

もう、国交省の結論など全く期待していない。

この期に及んでも尚、八ッ場ダム建設の行方を見つめ続ける科学者がいる。

 こうした形で建設再開の方針が表明されたからと言って、私たち「科学者の会」が、これで八ッ場ダム問題と縁が切れるというわけではありません。これから私たちにはしなければならないさまざまな仕事が残されています。一つは事業が進む中で、すべての局面の監視と提言です。事業は必ず失敗するはずですから、その失敗をできるだけ未然に防ぐ手立てを講じなければなりません。
 たとえ本体着工に至り、また本体が完成したとしても、私たちはそれを続けるつもりです。そして八ッ場ダム事業の失敗が国民の誰の目にも明らかになった時、それはダム撤去へと向かうことになるはずです。私たちはその時まで、八ッ場ダムと関わり続けるつもりです。

また、市民団体「八ツ場あしたの会」は23日、前田武志国土交通相への抗議声明を発表した。

 今回の政府による決定は、官僚の暴走、政治の無力を私たち国民に強く印象づけるものでした。八ッ場あしたの会では、こうした状況を踏まえ、今後起こることが予想される様々な深刻な問題の追及に努め、さらに多くの人々に八ッ場ダム問題を伝え、八ッ場ダム事業の中止をめざす活動を続けていく所存です。 

私たちの思いも同じだ。同じ思いで石木ダムを見つめている。

私たちはもう官僚や政治家には期待しない。

私たちはただ真実を、市民県民に伝え、理解を広げ、民の力で石木川を守りたい!

 

八ッ場ダム 建設再開への抗議

前田武志国土交通相は今日午後の記者会見で、八ッ場ダム(群馬県)の本体工事経費を12年度予算案に計上し、建設を再開すると表明しました。

八ッ場ダムの建設中止は民主党が2009年衆院選マニフェストに明記した重要課題。

沖縄の基地移転問題の時同様、またも国民を裏切るのか。

期待を持たせて、挙句の果てに騙し打ちするのか…と言いたくなります。

 

この状況に対し、「ダム検証のあり方を問う科学者の会」が即座に、以下のような抗議声明を発表しました。


2011年12月22日

国土交通大臣 前田武志様

  
   八ッ場ダム本体工事費の予算案計上に関する抗議声明



今般、前田武志国土交通大臣が八ッ場ダム本体工事費の予算案計上を表明したことに対し、私たち「ダム検証のあり方を問う科学者の会」は、強い憤りを覚え、これに厳しく抗議するものです。

八ッ場ダム建設の根拠はすでに破綻しています。利水における水需要の減少、治水におけるダムの効果の過大評価、さらに災害誘発の危険性についての検証の不徹底など、私たちが提起した問題に、国交省側はまったく答えることができませんでした。二度にわたる有識者会議の公開討論会への参加拒否がそれを雄弁に物語っています。

1995年のダム事業等審議委員会における議論、1997年の河川法改正、2001年から始まった淀川水系流域委員会の活動を経て、日本の河川行政はダムに頼らない治水対策へと大きく方向転換する兆しが見え始めました。その動きの中で、事業に着手して以来、半世紀近くが経ち、多くの費用を投入した八ッ場ダムが事業の継続か中止か、いずれに決するかは、きわめて象徴的な意味を持っていたと言えます。そこに2009年、民主党政権が誕生し、新しい政治が始まるという予兆を感じさせて、私たちはダム問題も新たな方向が目指されるであろうことを確信して期待したのです。

当初、民主党政権は「コンクリートから人へ」を政策の根本に据え、ダム問題に限らず、公共事業全体を大転換させていくことを宣言しました。当時の前原誠司国土交通大臣が八ッ場ダム中止を言明した時、私たちはダム時代の終焉を予感したものです。しかしそうした期待はすぐに裏切られ、ダム行政の実権は徐々に政治家から官僚へと移っていきました。その結果がこの度の八ッ場ダム本体工事費の予算案計上になったと言えると思います。

冒頭に述べたように、八ッ場ダム建設の科学的根拠はすでに破綻しています。破綻した根拠によって、ダム事業を進める政策をとろうというのですから、この政策は必ず失敗します。もろもろの局面でその失敗が明らかになった時、いったい国交省はその責任を誰がどのようにとるのか、それを国民にはっきりさせるべきです。これまで日本の行政は、そうした責任のとり方がきわめて曖昧でした。

さて、こうした形で建設再開の方針が表明されたからと言って、私たち「科学者の会」が、これで八ッ場ダム問題と縁が切れるというわけではありません。これから私たちにはしなければならないさまざまな仕事が残されています。一つは事業が進む中で、すべての局面の監視と提言です。事業は必ず失敗するはずですから、その失敗をできるだけ未然に防ぐ手立てを講じなければなりません。

たとえ本体着工に至り、また本体が完成したとしても、私たちはそれを続けるつもりです。そして八ッ場ダム事業の失敗が国民の誰の目にも明らかになった時、それはダム撤去へと向かうことになるはずです。私たちはその時まで、八ッ場ダムと関わり続けるつもりです。

若山牧水が100年近く前に、土地の有志家でも群馬県の当局者でも誰でもいい、どうかこの美しい吾妻渓谷の永久の愛護者になってほしい、と願ったその群馬県の当局者が、国と関係都県と共に吾妻渓谷の破壊者になってしまうことを、私たちは心から憂慮するものです。そして、八ッ場ダム本体工事によって、吾妻渓谷の美観が次の世代の人たちに渡せなくなることに怒りを覚えざるをえません。

以上、憤りと悔恨をもって、この度の予算案計上に抗議します。


「ダム検証のあり方を問う科学者の会」

呼びかけ人:

今本博健(京都大学名誉教授)(代表)

川村晃生(慶応大学教授) (代表)

宇沢弘文(東京大学名誉教授)

牛山積(早稲田大学名誉教授)

大熊孝(新潟大学名誉教授)

奥西一夫(京都大学名誉教授)

関良基(拓殖大学准教授)(事務局)

冨永靖徳(お茶の水女子大学名誉教授)

西薗大実(群馬大学教授)

原科幸彦(東京工業大学教授)

湯浅欽史(元都立大学教授)


賛同者 127名


八ッ場ダム 建設再開?

八ッ場ダム:建設を再開へ 22日までに国交相が最終判断

毎日新聞:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111217k0000e010190000c.html

政府は17日、建設が止まっている八ッ場(やんば)ダム(群馬県)について、建設を再開する方向で調整に入った。事業主体の国土交通省関東地方整備局が「継続が妥当」とした検証結果を踏まえた判断で、政府高官は「22日までに(再開容認姿勢の)前田武志国交相が最終判断する」としている。ただ、民主党内には再開に慎重論があることから、週明けに党側と詰めの協議を行った上で正式に決定する方針。

本当に不思議。

「コンクリートから人へ」とのキャッチフレーズに国民は爽やかな希望の風を感じ、政権を託した。

その新政権から生まれた、これまたフレッシュな国交相は就任直後「八ッ場ダム中止」を明言した。

だのに、だのに、途中からムニャムニャ・・・

そして、まもなく建設再開のゴーサインが出されようとしている不思議。

国民との約束はどうでもいい?破ってもいい?それよりもっと大事なものがあるのだろう…

 

本当に不思議。

八ッ場ダムも石木ダム同様、過大な水需要予測による利水計画がなされていて、

どうしてそんな途方もない予測を国も有識者も問題視しないのか?

過大なのは治水計画も同じ。

その洪水流量は、ここ50年間の実測値の倍以上というから…不思議。

 

ダム湖周辺は地滑り地帯で、危険がいっぱいのところになぜダムを造りたいのか?

その対策費もいくらに膨らんでいくのか…

震災復興のためにあらゆる国家予算を削って集めると言っていた首相の言葉は何だったの?

 

そんな中、田中優さんのメルマガに、ダムについてのこんな記述がありました。



 国交省の関東地方整備局が公募した、「やんば(八ッ場)ダム」建設の是非に関わるパブリックコメントで、寄せられた意見の96%が全く同じ内容だった。内容は言うまでもなく「ダム建設賛成」というもの。しかも最後の一日で5963人増え、同じ体裁で同じ文言だったものが5739人。このパブコメが行われたのは与党が中止をマニフェストに入れていたはずのダムだが、今回の事態を記念して「やらせダム」と呼ばせてもらおう。


 

この構図はどこかで見たことがある。そうそう原発だ。建設会社が儲かり、推進したい人たちがよくやる「やらせ」だ。やらせがばれるとたいがいは中止かやり直しになるものだが、どうやらダムは常識の外にあるらしい。
 


 

 「でも、水が必要なんだから」と思うかもしれない。だが、東京の一日最大配水量が最大だったのはいつだろうか。なんと1978年なのだ。そこから33年間、水道需要は上がるどころか下がり続けている。しかも水洗化に伴って増えてきた水消費量は、すでにほぼ100%水洗化が終了したため上がる余地はない。それどころか節水型のトイレの水消費は、かつての三分の一以下しか水を使わない。この「やらせダム」、なぜ必要なのか全く理解不能なのだ。

  水も電気と同じで、家庭消費量はたいした量ではない。水消費量の7割は農業用水で、工業用と家庭用が残りの3割を分けている。その農業が衰退したために、実際には水利権を確保しているだけで、水はそのまま海に流れ出ているのだ。だからもう水はいらない。 


 でも治水に役立つと思うかもしれない。治水は常に財産の集中している下流域を守るためのものだ。その地点から見上げると、ダムははるか上流にあって、そのダムが貯められる水量はそのダムの上流に降った雨だけだ。下流から見ると、下流地域に流れ込んでくる水量の数%をくい止められるにすぎない。むしろ役立つのは堤防のかさ上げや、下流の遊水地で洪水時の水を一時的に貯めておく方法だ。
でも今年は豪雨があって、南紀の熊野などで大洪水が起きていると思うかもしれない。しかし被害のあった新宮市に届けられたJ−POWER(電源開発)からの義援金を、市は返還している。なぜか。ダムの運用が洪水を引き起こしたと考えているからだ。発電用ダムにとって、水はそのままカネになる。落として発電すれば電気を生むからだ。だからなるべく貯めておこうとする。ところが水の貯まったダムには洪水を貯め込む貯水の余地がない。その結果、カネが大事だから水を貯めていて、かえって洪水を増大させてしまうのだ。しかもダムにはどんどん土砂が蓄積し、水の流れを悪くして、堆積した土砂の上流に洪水をもたらす。

 こんなダムを復活させて、恥ずかしくないのだろうか。あれほどマニフェストで大見栄を切って、「マニフェスト選挙」などと呼ばれたのに、そこに書かれていたメニューを裏切るのだ。議員たちはダムに反対する理由すら、理解できていなかったのだろうか。

赤嶺調査団 川原へ

立って話している方が、国会議員(共産党衆議院議員)の赤嶺政賢さんです。

石木ダム問題の調査のために今日川原を訪れ、現地視察&地元の人々と懇談しました。

 

赤嶺さんは沖縄選出の方です。

先ほど団結小屋を見せて頂きましたが、沖縄にも団結小屋はたくさんあります。

米軍基地を造らせないためにです。

その最前線にいるのが、おじい・おばあです。

おばあたちは毎日集まって、お茶を飲みながら頑張っています。

あら・・こことそっくり!

国会議員の9割が米軍基地を沖縄に造ることに賛成しています。

しかし、辺野古も高江も15年も闘っています。

杭1本打たせていない。

地元の住民が団結して立ちあがったら、政府も県も簡単に手を出すことはできないのです。

私は、無条件に皆さんを応援していきたい。

と、おっしゃいました。

やはり、悪政に翻弄されてきた者同士、理解も共感も深いものがあるのでしょうか。

また、赤嶺さんは、沖縄よりもここの戦いは「負けない戦いができるはずだ」と言いました。

なぜなら、去年の「cop10」で、政府は世界に向けて宣言したのです。

日本には世界に誇れる『里山』という自然環境がある。

人々の暮らしと自然が密接に関わっている『里山』を、日本政府は守っていくと、

それを国家戦略として位置づけたのです。

ここ川原は、まさに、国が守るべきその里山ではありませんか。

 

みんな真剣に耳を傾けています。

 

地権者の皆さんからもいろんな声があがりました。

* 私たちは嫁ですから、あちこちから嫁いできました。

でも、ここに住んでここの素晴らしさは余所にはありません。

夫婦喧嘩をしても隣には聞こえません。(みんな大笑い)

何をやっても楽しい。

でも、闘いは苦しいです。

50年ですよ。やおいかんです。

一人ひとりが命をかけて闘ってます。

私たちは白紙撤回目指して死ぬまで闘います。

 

* 私たちはずっとここに住み続けています。

長崎県知事は4代変わりましたが、私たちはずっと変わりません。

子どもたちも親から言われたわけではないのに、自然と闘いに加わっていきます。

私たちは闘い続けますから、国の方をなんとか動かして下さい。

国が予算をつけなければ、県は造れないのですから。

 

* みんな50年と簡単に口にしますが、これはすごいことですよ。

人生のほとんどです。

こんなに長い間、国民を、住民を、苦しめていいんですか?

 

おばあちゃんたちも声をあげます。

* 今日お話を聴いて、なんか光が差してきたような気がします。

苦しんできた胸の内が和らいできたような気がします。

 

S子さんが「今話した人は90歳ですよ」と言うと、みんなオー!と驚きの声を発し、

再びS子さん、「すごかでしょう?ここの水を飲めば、こがん若くなるんですよー

いつも座を明るく盛り上げるS子さんです。

 

* 私も85歳です。うちは4代で頑張っています。

ひ孫のためにも、これからも頑張って闘っていきます。

 

事業認定や強制収用の話が地権者から出てきたので、赤嶺議員はそれに応えて言いました。

国民の持っている権利の中で、生存権と並んで重いのは、

日本のような資本主義社会においては、私有財産を守る権利です。

ここのように、住んでいる人全員が反対している、

しかも造ろうとしているダムには治水でも利水でも便益がない、

こんなケースで強制収用を実施するのは、容易なことではありません。

県が手続きを取ったとしても、反撃はできます。

 

支援者としての発言を求められ、

私たちは佐世保市民として、

佐世保のために川原の人々の暮らしと自然を壊すことは、許せません。

佐世保は、石木ダムがなくても今までやってこれたのです。

現在佐世保の水は足りているし、これからはますます需要は減っていくでしょう。

県は事実を誤魔化し、ムダな公共事業をしようとしています。

公共事業チェック議員の会の活躍とご協力を期待します。

などと訴えました。

 

司会の山下市議が、そろそろ時間ですが、最後に伝えたいことがあったらどうぞ・・・と言われ、

地権者のお一人が手をあげました。

ここは戦時中に海軍工廠ができて、住民は強制移転させられたとです。

終戦になって戻ってきて、新たに家を建て、コンクリートで固められた半地下をつるはしで壊し、

やっと元の農地に戻した。

そこをまた強制収用するなら2回目となるんです。

  

国や県の都合で、2回も土地を強制収用する?

そんなこと、できっこない!有り得ないですよね?

つい今しがた、現職国会議員が言ったばかりです。


国民の持っている権利の中で、生存権と並んで重いのは、

日本のような資本主義社会においては、私有財産を守る権利です。

これが本当なら、そしてこの権利を守る意思が国にあるのなら、絶対できないはずです!

 

                                            

続続続続続 石木へのイシキ

石木ダムへの市民のイシキ。

本日出ていたのは、このお二人の意見。

 

まるちゃんさんの感想ごもっとも!

専門家が水道局に「漏水対策の方法がわからないなら習ってきたらどうか?」と言いましたよね。

実は、すでに習いに行ってたようですよ。

長崎に。

長崎市水道局の方曰く、

佐世保市水道局から2回も来て教えてやったけれども、全然されないからなんでだろうかとずっと思ってました」と。

これは、県議の末次さんが、7月11日の環境生活委員会で明らかにされたことです。

議事録によると、この話の前に、末次議員は佐世保市の漏水についてこのように述べています。

これについては、佐世保市は今までどう言ってきたかというと、毎年8億円かけてやってきましたけれども、なかなか減らないということだったわけです。
長崎市がどうしたかというと、長崎市は95%ぐらいでしたか、 95%前後ですよね。
長崎市も平成6年の渇水の時は漏水が多かった。長崎市の水道局長に聞いてきたんですが、その後、数年かけてメッシュ方式、ブロックに区切って端と端を止めて行う方法でずうっとやって、長崎市は有効率を95%ぐらいまで上げてきたわけですよ。
私もそれを聞いて、佐世保市でこれをなんでしないのだろうかと。言ってもなかなかしない。
3年前から私が言い出して、やっと去年、西日本新聞でたたかれて、この方式を取り入れますということでやり始めた。そうしたら、やっぱり漏水というのはだんだん直ってきているわけです。

水道局も末次県議も言ってるように、最近は漏水対策に本気で取り組み始め、確実に漏水を減らしてきています。それは嘘ではありません。喜ばしいことです。

でも、まるちゃんさんが書いてるように、ダムを!と望む前にまずそれをやるべきでしたよね。

やるべきことをやらずにダムに頼ってきたその姿勢が問われているんですよね。

 

A・Aさんは、住民側と行政側どちらも意地になっているから「100年待っても解決しない」と思うとのこと。

ほんとに時間の無駄ですよね。

行政側は「今まで投入した資金がムダになるということへのバッシングを恐れて」意地になってる

と推察なさっていますが、それが当っているなら、声を大にして言いたいですよね。

撤退の決断を先延ばしにするほどにバッシングは大きくなりますよ。

いま決断すれば、バッシングよりも賞賛の声の方がきっと大きいでしょう・・と。 

 

 

新理論展開

昨日佐世保市議会「石木ダム建設促進特別委員会」を傍聴しました。

大きなテーマは2つ。

①工程表の変更

②佐世保市の水事情

 

まず、工程表について。 

青い点線がこれまでの工程表で、赤の実線が新たな工程表です。

佐世保市としては、取水開始時期が変わっていないので影響はないとのこと。

 

いろいろ反論したいことはありますが、

それより何より、第2のテーマの話にビックリしてしまいましたので、こちらを詳しく紹介します。

 

「佐世保市の水源の実情について〜佐世保市の水は足りているのか?〜」

これが実は昨日のメーンテーマでした。

水道局長自ら、パワーポイントを使って、張り切って、

まるで新商品のプレゼンテーションでもするかのように弁舌爽やか?でした。

 

まず、水利権についておさらいです。

三本木四条橋の取水は、慣行水利権であり、許可された水利権ではなく届け出たもの。

川棚川からの取水5000トン分は、許可水利権だが暫定放水水利権であり、

あくまでも石木ダムが完成するまでの暫定的なものです、と水道局長は強調しました。

 

そして、安定水利権+不安定水利権=水源能力とはならない

不安定水源を水源能力とみなすには、この赤色の部分を無くして安定化させねばならない。

そのためにダムが必要なのです。

と言い、だから、不安定水源の日量は取水能力ではなく施設能力と書かれているのだとのこと。

そんな説明は初耳です。

 

今まで、安定水源+不安定水源=105,500m3が佐世保の水源量として説明してきたはず。

県のHPにもその解説図は今もありますし、
http://www.doboku.pref.nagasaki.jp/~ishiki/questions/pdf/q21.pdf

もし今の説明がホントなら、なぜ検証検討の場でそれを主張しなかったのか?

公共事業評価委員会で委員の先生方が何度も追及なさったときに、

なぜそう説明しなかったのか。

それは、つい最近思いついた言い訳だから…?

としか思えません。

 

さて、その言い訳が実にもっともらしく、水道事業ガイドラインなるものを持ち出し、

素人には反論の余地を与えないようりっぱな数式と結果が示されました。

その名も「水源利用率」

今有る水源がどの程度利用されているか。

割合が高ければ目いっぱい利用されている、つまり必要量ぎりぎりでゆとりがないということ

で、佐世保市の数字は…なんと104.6%

他都市や全国平均と比較して、いかに佐世保市の数字が高いか、イコール水不足!

ということを見せつけています。

次に出てきたのは「水源余裕率」

水を多く使う時に今有る水源でどのくらい余裕があるか、ですから、

こちらは数値が大きいほど余裕があり、数値が少ないほど余裕がない=渇水の危険性が高い!

で、佐世保はマイナス14.6%です。

こちらもずば抜けて、渇水都市であることを示しています。

 

さて、これらの資料を見て、水道局長の説明を聞いて、

石木ダム推進派の議員さんたちには大好評。

「たいへん危惧すべき状況」「これでは佐世保に未来は無い」

「市民はこういう事情がわかっていない、もっと発信しなければ」

「多少お金はかかってもいいから、わかりやすいパンフレットを作るとか…」

とまで言いだす議員も。

話を聴いていると、市民の中にダム不要論が広がっているのがわかる。

「市民の中にはもう水は足りてるとかいう人たちもおり、あの人までそんなことを言うのか…と驚いている

たぶん、ダム推進派の議員さんの支持者かなにか…信頼してらした方の言葉にショックを受けたような、

そんな実感のこもった発言でした。

傍聴していた私たちは    という気分でしたが。

 

それにしても、この数字、104.6%とかー14.6%とか、あまりにも不自然だと思いませんか?

水源利用率が100%を上回っているということは、水源量より配水量の方が多いということで…

佐世保市民は架空の水を使っているってこと?

あり得ませんよね。

ちゃんと水はあるんです。

有るから使えているんです。

その有る水を、慣行水利権で取水している水だからと加算しないで、

あくまでも77,000トンを基に計算するからこういうバカバカしい数字が出てくるのです。

 

余裕率がマイナスってことも、

じゃあ、ここ数年、一日最大配水量を記録した日に水不足になって大騒ぎしたでしょうか?

そんなことはありませんよね。

有るから、今保有している水源で賄えたのです。

石木ダムがなくても普通に暮らしているのです。

 

ほんとに、頭のいい方たちは、数字で素晴らしいドラマを披露して下さいますが、

頭の悪い私たち庶民には、なんの説得力もないと思いますけど・・・ 

 

石木ダム工程案〜絵に描いた餅

12月11日(日)、長崎新聞の特集記事、報道プリズムで、石木ダム問題が大きく取り上げられました。

なんと、3分の2ページをさいて!石木ダム事業の行き詰った現状と工程案の変更について解説。

インターネット上でも全文が読めます。

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/ishiki/2011/12/11090818.shtml

 

地権者の理解も得られず、土地取得の具体的な見通しもないのに、

2008年に工程案を発表したのが、そもそもの間違い。

8割の住民が土地を売って出ていったんだから、あと2割。

アメとムチを使っていけばそのうち折れるさ…とでも思ったのでしょうか?

 

ひたすら「心からお願いをして…」などと言いつつ、

推進派の総決起集会をやったり、

事業認定申請をしたり、

付替え道路工事を強行したり、

権力者の力の限りを見せつけてきた3年半でしたが、

地権者の気持ちはビクともしませんでした。

なおさら堅く硬く団結しています。

 

その結果、工程案の方を、このように修正することになったわけですが・・・

記者も書いているように、強制収用をする覚悟がなければ実現しないダムであり、その工程案。

その覚悟がなければ、まさしく、「絵に描いた餅」だ!

 

続続続続 石木へのイシキ

 

 

今日のライフに掲載された市民の声です。

 

M・Nさん、20年前バス通学してたってことは高校生or大学生か?

とすると、今30代後半〜40代初め?

わー、若い!

 

講演会や学習会などやっても、若い方の参加は少ないし、

街頭ビラ配りをしても、若い方はあまり受け取ってくれないので、

石木ダムへの関心は薄いのかな〜と思っていましたが、M・Nさんは、

「明らかにダムって必要ないのに全然そっちの方へ進まないのはなんでだろう」

「思っていてもどこに意見や考えを伝えたらいいのかわからなかった」

「私にも何かできることがあるかもしれない」と感じていたんですね〜

たいへん嬉しいと同時に、このような市民がまだまだたくさんいるのかもしれない。

そういう人に私たちの活動を知ってもらうにはどうしたらいいんだろう?

どうやったら、こういう人たちに出会えるんだろう??

何だか宿題を出されたような気分です。。

 

匿名さんの気持ち、すごくわかります!

そうだよねー。

「石木ダムは市民の願い」と断定されるのは、

そう願っていない市民にとっては非常に迷惑だし、頭にきますよね。

「市民にすべて責任を押し付けている」

なるほど・・そうですね。そういうことになりますね。そこまで気付きませんでした。

責任転嫁もいいとこです!

「そちらが建てたいのに市民を使うのはやめてください」

そうだ、そうだ!

 

それにしても、なぜ、市は堂々と市民に責任を押し付けたりできるんでしょう?

それは議会に責任があると、私は思うんですよ。

「石木ダム建設促進決議」なんてことを佐世保市議会は2回もやっているでしょ。

市議は市民によって選ばれたんだから、市議が建設に賛成すれば市民も賛成してると見なされてしまう。

でも市議の皆さんは、ご自分の意思だか、どこかからの圧力だか知らないけれど、

おそらく、自分に1票を投じた人に意見を聞いて回ってはいないでしょう。

だから、私たちから声を上げなくては届かないんですね、私たちの意思は。

 

あなたが投票した議員さんに電話をかけて、

あるいはメールやFAXで、

あるいはお手紙で、

「もう石木ダムは要らないので、早く中止にするよう働きかけてください」ってお願いしてみませんか?

 

議員さんは大事な支持者の声だもの、きっと耳を傾けてくれるはず・・・

と信じて、とにかく、まずは声を出しましょう。 

思っているだけじゃあ、伝わりません。  

 

千プコ

 

『ベトナムニュース The Watch』 によると、

2006年6月、Kon Tum省Plei Krong水力発電所がKrong PoKo川の流れを止め、ダムを造った。

地域住民6,000人は、Sa Thay県Ho Moong村の丘陵に移住させられた。

その土地は痩せていて、この5年間不作が続いた。

住民は毎日家族総出で森に入り薪を探し、動物を獲り、野草を摘んでコメと換えている。

「新しい土地での生活は、これまでの何倍も良くなると言われたのに。帰りたくても、もう水の下だから」

と、住民の一人は語った。

今年11月の時点で、村の80%あまりが貧困世帯に属し、村の若者800人あまりに仕事がないという。

 

このニュースを見て思い出しました。

チプコのメッセージを。

チプコ運動って知ってますか?

インドのダム開発に反対する女性たちが、命の森を守るため樹木に抱きついて抵抗した運動です。

多くの女性たちが木と共に水に沈んだと言われています。

 

なぜチプコが命をかけてまで森を守ろうとしたのか、その思いを、

”チプコ運動の父”と呼ばれたスンダルラル・バフグナ氏が、1992年のモントリオール会議で語りました。

 

私たちはチプコと呼ばれている

チプコとはインド語で”抱きつく”という意味

私たちは木が切られないように木に抱きつく

木と共に切られてすでに200人の仲間が死んだ

今、あなたがたの国からたくさんの人が来て、たくさんの木を切り、たくさんのダムを作ろうとしている

ダムが出来ると森が沈み、私たちは生きていけない

このようなことが行われないために、私たち10万人のチプコは水に沈む覚悟をした

よく聞いて欲しい

私たちは決して貧しくない、私たちは豊だ

私たちは何も欲しくない、ダムも電気もお金も

あなた方は経済という宗教に取り憑かれてしまった

神様はお金、儀式は開発、生け贄は地球

神様からの贈り物は飢えと公害と戦争

開発は自然を殺し、一時の富をもたらすが永遠の生活と幸せを失う

私たちは開発ではなく、幸せを求めている

小さな土地と少しの水、少しの食べ物で十分なのだ

幸せはお城の中でなく、自然の中にある

悩みは欲の中にあり、幸せとは欲から解放されること

あなた方はどうして、その当たり前のことを忘れてしまったのか?

あなた方はどこに行くのか?

Yes to life!  No to death!

 

荒瀬ダム撤去 許可

昨日の新聞各紙には荒瀬ダム撤去の記事が出ていましたね。

え?どうして?

もうとっくに決まっていたのでは?

と不審に思って読んでみると、

以前(9月)撤去決定と喜んでいたのは、

県が「荒瀬ダム」の撤去許可の申請を九州地方整備局に提出したということで、

今回、その九州地方整備局から許可が下りて本決まりとなった、ということのようです。

理解不足でした。 

何はともあれ、嬉しいその記事を紹介します。

 

熊本・荒瀬ダム撤去を九地整が許可 全国で初めて
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/276522

 国土交通省九州地方整備局は5日、熊本県営荒瀬ダム(同県八代
市)について、河川法に基づく撤去工事に関する許可書を県に交付
した。ダムの完全撤去は全国初で、県は2012年度から6年かけ
て撤去する方針。
 撤去工事は、県が9月に申請。同局は「工法や安全面に問題はな
い」として2日付で許可した。対象は、球磨川にあるダム本体と発
電のための取水施設や放水路。12年度にダムのゲート撤去と水位
を低下させる工事をし、段階的に撤去していく。
 許可書を受け取った県企業局の福原俊明・工務課長は「安全や環
境に配慮しながら工事を進めたい」と話した。
 撤去費用の総額は約92億円。県は資金不足額を約10億円と試
算していたが、蒲島郁夫知事は5日の県議会一般質問で7億円に圧
縮されたことを明らかにした。企業局によると、資産売却や荒瀬ダ
ムの維持管理費の削減などで対応するという。
 蒲島知事は、不足額について「何としても国からの支援を得る必
要があり、積極的な対応を強く求める。一般財源を投入することな
く県民との約束であるダム撤去を着実に進める」と述べた。
 荒瀬ダムは発電目的で建設され、1954年に完工。水質悪化の
指摘や老朽化により、潮谷義子前知事が02年に撤去方針を決定。
蒲島知事は08年に財政難などを理由に方針を覆したが、水利権延
長が難しくなり、再び撤去に転じた。昨年3月に発電事業を停止、
現在はゲートを開門している。

それにしても、撤去費用の92億円は痛いですよね〜

1954年に26億円で完成して、お金に換算できないような深刻な環境破壊を招き、

58年後に92億円で撤去する・・・

なんてムダなことを・・

 

これから先、荒瀬ダムに続いていくつものダム撤去がなされるでしょう。

原発同様、寿命がくるダムがたくさん控えていますから。

 

これ以上ムダなダムを造らないで…

いま荒瀬ダムは、身を持ってそのことを教えてくれているような気がします。