強制収用は断念してください

お知らせします。

明日10月13日(日)14:00〜16:00

アーケード街 親和銀行前

で、石木ダムに関する署名活動をおこないます。

 

「石木ダム建設予定地の強制収用は断念してください」

と知事にお願いする署名です。

 

石木ダム?あったほうが安心じゃねぇ。昔のような水不足がおきたら困るけんねぇ。。

と言う人も、

石木ダム?必要と思うかどうかって?うーん。わかんない。関心ないし・・・

と言う人も、

今回は強制収用について考えてみてほしいのです。

 

私たちは、私たちが使う水を得るために、

地元住民がが命がけで守ろうとしているふる里を、力づくで奪ってほしいと思っているのか?

 

もしも逆の立場だったら・・・

祖先の代から丹精込めて耕してきた、あなたにとってかけがえのない田畑を、力づくで奪われようとしたら、

あなたはどう思いますか?

 

そういうことを、佐世保市民の皆さんに聞いてみたいと思います。

署名するかしないかは別として、考えていただくきっかけになればいいな〜と思います。

 

裁判長、起きてください!

行政による横暴が実行に移される可能性があるとき、頼りとするのは司法。

今回石木ダム事業認定についても、それはおかしい、まちがっている、

と感じている人々は少なくない。

いずれ、事業認定の取り消し訴訟や執行停止訴訟が始まるでしょう。

 

でも、その司法の場は期待できるのでしょうか?

期待したいけれど、今日のこのブログを見たら・・・

10月9日「裁判長、起きてください!」です。

http://seisaku-essay.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-a94e.html

 

政策エッセイストまさのあつこさんのブログ「晴れの日は楽しく、雨の日は静かに」に

掲載されていたおもしろい記事です。

クスッと笑い、その直後にため息のでるような内容でした。

 

「このデータは、控訴人にとっては、八ッ場ダムへの支出は違法である、ということを立証する一つの重要な根拠であり、それを3人の裁判官に示したことになる。

根拠は全部で34点にも及んだ。証人は、裁判長の顔を見上げて、弁護士の質問に答えながら一つひとつ丁寧に論証していった。

ところが、この論拠を審理する3人の裁判官のうち、真ん中の一番高いところに座っている裁判長が、寝ていたのである。

裁判長、起きてください!

傍聴人として、取材者として、そう言って起こすべきだっただろうか。」

 

「審理中に寝ていて、これが公正な裁判なんだろうか。

果たして、この人は、その判決文に自分の名前を記すことができるのだろうか。」

 

「この珍事をツイッターでつぶやいたら、連動させているFacebookから、「だから法廷は撮影禁止なのです。そう思います」とある弁護士から届いた。」

 

まさのさんの記事はいつもユーモアをもって書かれているけれど、

そこにある現実はかなり深刻です。  

 

稲刈りしていても・・・

川原に秋がきました。

コスモスが咲き乱れ

柿が色づき

稲刈りも真っ盛り・・・

 

川原の稲刈りの様子がユーチューブにアップされています。

 

この動画を撮影し投稿したのは、ほーちゃん。

石木ダム建設予定地に住んでいる若い女性です。

稲刈りをしている男性は、彼女のお父さん。

3日前の「報道センターNBC」でも、稲刈りをするお父さんの様子が放映されていました。

 

お父さんはその時こう語っていました。

  普段は平常心で働いているが、頭の隅には必ずダムのことがある

  そういう苦しみを早くなくしてもらいたい・・・

先日も「事業認定されたが、私たちは来年もここで稲を育てていく」と語っていました。

その微動だにしない信念も、苦しみとともにあるということを、あらためて思いました。

 

こんな住民の苦しみなど、何も感じないかのように、

県の担当者はインタビューに答えて、こう語っていました。

  県内35ダムのうち、7ダムが事業認定の告示を得ましたが、

  そのすべてが、強制収用せずに、すべて話し合いで解決されています。

だから、川原の住人も、そのうちギブアップするに違いないと、高をくくっているようです。

 

何事にも例外はあるってことに思い至らないのでしょうか。

かつては「1億円出すから売ってくれ」と言われていたとか・・

そんな甘い誘惑にも耳を貸さずに意思を貫いてきた人々だってことを知らないのでしょうか。。

 

石木ダムは長崎県にとって、初めてのケースになるでしょう。

事業認定の告示までいったのに、収用裁決申請が出せず、中止に至る初めてのダムか、

強制収用まで突き進んで、日本中から非難を浴びて撤退せざるを得なくなる初めてのダムか。

・・・いずれにしても、石木ダムは完成しないダムです。 

 

事業認定の取り消しを求めて

10月4日長崎新聞の一面に掲載された記事です。

およそ一ヶ月前の9月6日、石木ダムの事業認定が告示されました。

それを伝える新聞テレビの報道を見た人はどう思ったでしょうか?

先日、「石木川まもり隊」の活動を応援してくださっている「パタゴニア」に行ったとき、

店員さんが話してくれました。

 

このブースで石木川の写真などを見た長崎からのお客さんがおっしゃってました。

「ああ、いいとこだよね。でも、もうダムができるって決まったんでしょ?」って。

事業認定って、そういうことなんですか?と。

 

そうかー。誰でもそう思うよねー。

でも、この石木ダム建設予定地に住む地権者の皆さんは、全く諦めていないんですよ。

その証拠が、この記事です。

反対地権者13世帯全員がこの認定処分を不服として、審査請求書を提出する予定です。

個人的にすでに提出した方もいます。

 

また、地権者だけではありません。

地権者を支援する一般県民、国民も、誰でも請求できます。

詳細はこちらです。

http://suigenren.jp/news/2013/09/30/4915/

 

昔はお上のやることはまちがってない、逆らえない、と思わされてきました。

でも、お上もかなり間違っていた、

その最たるものが、あの戦争(第二次世界大戦・太平洋戦争)であり、

原発だったと思います。

もちろん、それ以外にもイサカンだの水俣病だの、たくさんの過ちを重ねてきた。。

私たちは、そんな過ちをしっかり見つめて、それを司法の場で正してもらうべきだと思います。

行政の過ちを行政自身が糾すことはほとんど有り得ないので、

それを司法の場に持ち込むのは、私たち国民の権利であり義務です。

 

事業認定がなされても、それは石木ダム問題の終わりではなく、始まりなのです。

本当の闘いはこれから・・・。 

 

 

公約違反の知事に抗議!

昨日、9月20日、石木ダム建設に反対する県内の4団体は、県知事へ抗議の申し入れに行きました。

 

その申し入れ文書はこちらです。
https://ishikigawa.jp/blog/cat02/729/

 

いつも通り、知事がこの場に出てくることはありませんでした。

推進派の市民団体にはにこやかに対応する知事ですが、

私たちは一度もお目にかかったことがありません。

県の政策に異論を唱える「非県民」には会う必要はないとお考えのようです。

 

で、知事に代わって対応してくださった土木部長の説明によると、

1.事業認定は事業認定庁が判断したことであり、私どもは全く知らない。答える立場にない。

2.知事は以前から一貫して、「現在のところ強制収用は考えていない」と言っている。

  選択肢としては有り得るかもしれないと発言したが、今は考えていない。

  我々はこれからも地権者の同意を得るべく努力していきたい。

などと繰り返すばかり。

 

相変わらずのそんな建前論は、私たちはもう聞きたくないのです。

まともな、意味のある説明を求めているのです。

 

9月6日事業認定の告示があった日の記者会見で、

知事は「強制収用も選択肢としては有り得る」と答えています。しかし、

平成22年の知事選直前に私たち3団体がおこなったアンケート調査で、

知事ははっきり「強制収用はしない」と答えています。

この矛盾をどう説明されるか、ご本人から聞きたかった。

選挙前なので反対派の票も欲しくて、その場限りのことを言われたのか?

それほど知事の公約は軽いものだったのか?

それとも、当時は本当にそう思っていたけれど、知事になってから考えが変わったのか?

だとしたら、それは何故か?

それを私たちは聞きたかったのです。

知事は説明責任を果たすべきです。

いつまでも逃げないでください。

 

そして、県や佐世保市はいつまでも「ご理解を得るべく努力する」とうそぶきますが、

その話し合いが不可能なことにまだ気づかないのですか?

それとも気づかないふりをしているのですか?

貴方がたのいう話し合いの中身は賠償交渉であって、

ダムの必要性などはもう話し合わないというのですから、

地権者が応じるわけがないではありませんか。

告示前ならまだかすかな可能性が残されていたかもしれませんが、

今はもう完全に話し合いの可能性は絶たれたのです。

 

つまり、強制収用しない限り、ダムはできないということです。

13世帯の人々が住み続ける場所を強制収用した例はかつてありません。

そんな暴力的、非民主的な手法を長崎県は取るのですか?

取れますか?

後世までも語り継がれる悪政をやり抜くのですか?

 

川辺川ダムの白紙撤回を表明した蒲島熊本県知事のように、

中村法道知事も、県民のために、

石木ダム計画の勇気ある撤退を、一日も早く決断されることを強く望みます。

 

強制収用の可能性発言についての申し入れ文書

                                             2013年9月20日

長崎県知事

中村 法道 様

石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会

石木川まもり隊

水問題を考える市民の会

石木川の清流とホタルを守る市民の会

 

              強制収用の可能性発言についての申し入れ

 

 国交省九州地方整備局は、9月6日土地収用法に基づいて石木ダム建設について事業

認定の告示を行いました。事業認定理由は、一方的に起業者の立場に立ち、まともな検証

なしに公益性・公共性を認めるという不当なものです。失われる利益には、若干の動植物、

環境があげてあるだけで、そこに生活している13世帯約60人の存在は全く無視されてい

ます。戦後のダム建設事業において、全く異例の「蛮行」が強行されようとすることは断じて

許すことはできません。

 この日の記者会見で、中村県知事は驚くべき発言をしました。

「強制収用は別途手続きが必要だが、しかるべき段階で決断を求められる」(9月7日長崎

新聞)「理解が得られない場合は(強制収用が)選択肢としてありうる」(9月7日西日本新

聞)という極めて重大な態度表明です。

 第一に、県知事のこの態度表明は、事実上の強制収用宣言に等しいものです。それは

50年間に及び揺るぎもせず確固とした反対の態度を貫いている地権者の理解が得られな

いことは明白だからです。

 第二に、中村県知事が県知事選挙での「強制収用はしない」という公約への違反になる

ことです。また、県議会など公の場で、この間言い続けてきた「強制収用はしない」という県

知事の言明にも真っ向から反します。事業認定申請の目的について「それは地権者との話

し合いを進めるためのもので、強制収用するためではない」と言って事業認定申請の撤回

を拒んできた経過からみても理解を得られるものではありません。

 県知事の「強制収用も選択肢としてありうる」とした県民を裏切る態度表明に怒りを込めて

抗議します。直ちにこれらの言明を撤回することを求めます。

 そして、公約の通り「強制収用は行わないこと」即ち「収用裁決申請は行わないこと」を表明

するよう求めます。

                                                     (以上)

行動するなら 今でしょ!

愛は言葉ではなく、行動である マザーテレサ

 

いま、隠れていた愛があちこちから顔をのぞかせています。

昨日は熊本市のS・Rさんから「署名用紙を送ってください」とのメールをいただきました。

3日前には福岡市のY・Yさんから同様のメールをいただきました。

どちらも未知の方です。

 

今日は、佐世保市内のK・Tさんから事業認定への抗議文書が送られてきました。

3枚綴の文書で、資料14枚とともに、5か所に送ったと書かれていました。

国土交通大臣、国交省九州地方整備局長、長崎県知事、佐世保市長、長崎県議会議長の5人宛に。

たった一人で黙々と抗議する、その熱意に頭が下がります。

 

また、長崎市では、「石木川の清流とホタルを守る市民の会」の総会に多くの市民が訪れ、

地元川棚や私たち佐世保の仲間とともに、石木ダム建設中止を求めて、

より一層頑張っていこうとの決意が示されました。

 

このような波紋があちこちで生まれ、いま少しずつ広がっています。

 

福岡市のYYさんのメールを転載させていただきます。

 

初めまして。YYと申します。

緑の党のサイトで石木川まもり隊のことを知りました。

私の母は川棚町石木郷の出身です。
 
幼い頃に母の実家に帰省して、石木川で遊んだことは今も懐かしい思い出です。
 
その頃にも川のそばに「石木ダム建設絶対反対!」の立て札を見かけました。
 
久しく帰省していないので、とっくにダムは建設されていたものと思っていました。
 
しかしながら、地元の方の根強い反対で半世紀近くも阻止されていたと知り、
 
驚くと共に感動しました。
 
私の心のふるさとと言っても過言ではない、石木川の自然を何とか守りたいです。
 
出来ることを行動に移したいと思っています。
 
ぜひとも署名をしたいです。
 
用紙やチラシをご送付いただきたいのでどうぞよろしくお願い致します。
 
 
 
署名活動はまだまだ続けます。
 
ご協力いただける方は、ishiki-hotaru@buz.bbiq.jp まで、ご連絡ください。 
 

 

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本音

9月12日、長崎新聞『記者の目』の記事です。

ここにも書かれているように、

事業認定庁である九州地方整備局が反対意見に対して示した見解は、

すべてそっくり長崎県と佐世保市の主張そのものでした。

 

つまり、事業認定庁が第三者機関などというのは真っ赤なウソで、

事業者(県)と認定庁(国)は、一心同体の間柄。

その証拠は、申請件数80件のすべてが認定されている、100%という数字です。

 

こんな猿芝居のために、貴重な時間と税金が費やされてきたのかと思うと、

怒りが込み上げてきます。

 

数字と形式だけを重んじ、内容は全く意に介さない。

それが、いわゆる官僚というものなのでしょうか。

そもそも「本音」の論議など、できはしない。

本音で議論すれば、事業者の主張を認められるわけがない。

科学的客観的根拠はこちらにあるのだから。

事業者に有利に作られたシステムの中で、ただただ手続きを進めるだけ。

 

これからも、本音はひたすら体の中から追い出して、

見せかけの「お願い」を続けるのでしょうか?

 

でもね、地権者の皆さんは本音で生きていますからね。

本音ほど強いものはありませんよ。

事業認定によって、地権者の理解が得られるなんて、と〜んでもない!

事業認定が告示されたことによって、地権者の皆さんの団結はさらに固くなり、

明るく元気に「来るなら来い!」って感じ。

 

これから追いつめられるのは、むしろ長崎県です。

歴史に残る、最悪の公共事業を、何が何でもやり遂げるつもりですか? 

 

 

石木ダム事業認定への抗議声明 全国からぞくぞくと

わたしたち「石木川まもり隊」と「水問題を考える市民の会」が、

事業認定に対し抗議文書を提出したことは、以前お伝えしました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/719/

 

続いて、長崎市の「石木川の清流とホタルを守る市民の会」も抗議文書を提出しました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/724/

 

県内だけではありません。

全国的な組織である「水源開発問題全国集会」から、力強い抗議声明が、

九州地方整備局と、長崎県と、佐世保市に提出されました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/722/

 

そして今日、

長良川市民学習会

導水路はいらない!愛知の会

徳山ダム建設中止を求める会」の3団体の皆様も、抗議声明を提出。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/723/

 

同じく今日、「大阪安威川の治水を考える流域連絡会」からも提出されました。

https://ishikigawa.jp/blog/cat02/725/

 

 

たいへんありがたいです。

心強いです。

嬉しいです。

 

小さな石木川を守るために、

川原の住民の皆さんを守るために、

こんなに多くの皆さんが見守り、支えてくださっているなんて!

 

「小さなダムの大きな闘い」は、これからです。