座り込み1000回!でもまだ通過点

2021年1月12日(火)、1000回の朝です。

何が1000回かと言うと、抗議の座り込みです。

不要な石木ダムの為に住民や生きものの住処を奪わないでほしい、住民の理解も得られない工事は止めてほしい、少なくともいったん中断して、まずはダムの必要性についてしっかり話し合うべき!という抗議の座り込みです。それが、2017日7月25日から数えて1000回に達しました。

でも、この座り込みが始まったのは、実はもっと前からで、いま続いているのは第4次座り込みのことです。整理してみますと…

第1次=2010.3.27~同7.22(約3ヶ月)
第2次=2014.7.30~同8.7(約1週間)
第3次=2015.5.19~2016.1.29(約8ヶ月)
第4次=2016.7.25~ (約4年半続行中)

さて、今回は1000回ということで、マスコミも注目をしていました。

まず、当日の朝刊に、西日本新聞が大きく掲載。https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nishinippon/region/nishinippon-1000680806
自然に感謝しながら生きる住民の1人にスポットを当て、「先祖代々の古里。金を積まれても、圧力をかけられても離れる気はない」「一度も同意していない事業がどんどん進められていく。抵抗するのは当然のこと」「県はいつまでこげんこと続けさせる気か」など、その思いを引き出し、伝えてくれました。

その日の夕方にはTVニュースでも報道されました。https://news.yahoo.co.jp/articles/8aadd2ee95cf15d38d55b0db7b2877e25014aae6


翌13日には新聞各紙が報道。

長崎新聞:
https://this.kiji.is/721740260402888704
12日は、住民や支援者ら通常より多い約50人が集まり、「いい加減にせんかい」などと書かれた横断幕を広げて抗議。住民の岩下すみ子さん(72)は、活動を記録するノートに「1000日」と書き込んだ。「まさかこんなに長引くとは」と苦笑いを浮かべ、「この場所で仲間たちと会うと力が湧く。ダム計画中止を勝ち取るまで諦めない」と決意を新たにしていた。

朝日新聞:
https://digital.asahi.com/articles/ASP1D6T62P1DTOLB002.html
住民だけでなく支援者にも注目し、その当事者意識を伝えてくれました。

毎日新聞:
https://mainichi.jp/articles/20210113/ddl/k42/040/356000c?pid=14613
「ダムに反対しながら亡くなった住民の思いも背負って闘っている。県には納得いく話し合いをしてほしい」という切なる思いも伝えていました。

51名の座り込み参加者と多くの報道陣の熱気に圧倒されたのか、この日、県職員はついに現場には現れませんでした。たぶん離れた事務所で監視カメラを通して監視していたのでしょう。

いつも監視カメラの上にとまっているジョウビタキも、今日は職員がいないので仲間入りしたいな~と思ったのでしょうか?立ち入り禁止のネットの傍まで寄ってきて見物していましたよ。

話し合いたいと言いながら・・・


長崎県内では昨日のTVニュースでも報道していましたが、こうばる住民の方などが抗議行動をしている場所へ降りていく道に、新たなゲートが2つ設置されていました。

TVカメラが入った頃は既に門は開かれていましたが、石木川まもり隊報道部が到着した早朝には、このように、県の職員により、しっかり門は閉じられていました。


このゲートを過ぎて降りていくと、下にもう1つのゲートが・・・


ここにも職員が数名待機して、住民や県民を通さないよう見張っていました。


しかし、現場を熟知している住民の皆さんは、鉄の門を通らずとも横の崖から山に入り、遠回りして・・・


あっさり現場に近づくと、そこにはネットと県職員が・・・「おはようございまーす!」と挨拶しながら、


ネットの下からスルリと中へ。

毎日座り込みをしている場所には大型重機が・・・


重機に近づき作業員に声をかけます。


作業を止めてください。


県職員にもお願いします。


座り込んでいる住民のすぐ後ろでは、ダンプカーが土砂を降ろしています。


こちらの重機の傍でも住民が作業員に何か訴えています。その様子をカメラで撮る県職員・・・


こちらでも、


あちらでも、


向こうでも、


そして、ダム事務所所長の後方の少し離れたところからビデオカメラを回す職員も・・・住民の行動を監視?まるで公安警察のような仕事を何人の職員にやらせているのでしょうか?県の土木部はそんなに暇なのでしょうか?


このとき、住民がダム事務所長に詰め寄っていたのは、なんで、このように新たなゲートや柵を造ったのか?ということ。

所長:危ないからです。

住民:危ないことはしなければいいじゃないか。

所長:工事はしなければなりません。

住民:工事を中断して話し合いをするんじゃないのか?知事はそう言ってたはずだが。

所長:話し合いについては今、調整中ですが、工事は工事で、できるところから、危なくない状況でやらせて頂きます。

それが、県の本音なのですね。先日の県議会でも本音ははぐらかしていました。

堀江県議:工事を中断して話し合う考えはありませんか?

中村知事:こちらからも幾度となく話し合いを求めていますが、工事中止と白紙撤回が話し合いの条件だと聞いていたので…しかし、最近の報道で、そうではないというような発言があったとのことなので、まず真意を確かめたいと思います。

堀江県議:では真意を確かめて頂いて、その上で「工事を中断して」と言われたら、その考えはあるのか?

中村知事:まず、真意を確かめたいと思います。

と言い、「工事を中断する」とは言いませんでした。


工事を中断する気があるなら、今わざわざ、こんな長い柵やゲートを2つも設置したりはしませんよね?県の「真意」が見え見えです。

県議会での知事の答弁を聞いて、私たちは「工事を中断しての話し合い」が実現するかもしれない…と少しだけ期待しました。いつ住民の真意が確認されるのか…と。

確かに河川課長がすぐに駆けつけましたが、住民の皆さんは、「文書で真意を質してください。そしたら、こちらも文書で答えます」と言い、その場では答えませんでした。

当然です。今までの口頭でのやり取りで誤解が生じているので、文書で問うて文書で答えれば、共通理解が得られます。しかし、その後、未だ文書は届かず、その代わりに新たなゲートと柵が設置されたのです。工事を進めるために。工事を邪魔されないために。

それでは、工事を中断する気はない、話し合いをする気はない、と言ってるようなものではありませんか。せっかくのチャンスをまた県はふいにするのですか?


住民だけではありません。次々と支援者が集まり、新聞記者やテレビクルーも駆けつけ、工事は1時間半ほどで中断し、


その後は、いつものように穏やかな座り込みの光景が戻ってきました。

知事が本当に話し合いを望むのなら、あらためて住民の皆さんの「真意」を文書で確かめてください。その返信にどうしても呑めないような条件が書いてあるならば話し合いは実現しないでしょうが、それほど無理難題は要求されないはずです。

住民の皆さんの話し合いに対する要望を常々聞いていますが、至極もっともなことであり、誰もが納得できる条件だと思います。

県が工事を強行することにも理由があるならば・・・
例えば、どうしても代替墓地までの道路は完成させなければ、業者との契約不履行になるとか、代替墓地利用者(土地を売って出て行かれた元住民)の方との約束を果たせなくなるというような問題が生じるのであれば、
それをきちんと説明すればいいのです。

そして、「代替墓地までの工事が終わったら、必ず工事を中断する」と約束し、その段階で話し合いをしたいと要望すれば、道は開けるはず。

先日の小学生の感想文にもありました。「県の人の気持ちもわかりますが、強引にやることはないです」と。子どもでも感じています。強引な手法は良い結果を生まないと。封建時代ではないのですから。話し合いに基づく合意と、そのための努力なくして物事を決めるべきではありません。

10月26日以降は…?



ここに書かれていることを要約すると、

1.当該物件(机、椅子、炉、物置、旗その他)の所有者、占有者は、10月26日までに石木ダム建設事務所職員に申し出てください。

2.これらの物件は工事の支障となっているので、速やかに撤去してください。

ということです。
今日の長崎新聞には、期限が明日に迫っているためか、この件を伝える記事が1面に掲載されていました。


小見出しに「私物申告、撤去あす期限」と書かれていますが、明日までなのは所有者が名乗り出る期限であって、撤去の期限ではないと思います。(看板の文面を見る限り)

しかし、そもそも最初の撤去期限は6月19日でした。何回期限を設けても、何回看板を立てようが、自主撤去はされないでしょう。

では、県はどうするのか?
記事によると、
道路区域内の不法占拠物については、

「相手方がわからない、危険度が大きい、違法放置にあたるの要件を満たすと、道路法で撤去できる」そうです。

しかし、相手方はわかっています。個人名を断定できないというだけです。

「所有者がいる場合は口頭や書面による行政指導などを経た後、行政代執行法の手続きを踏むのが一般的」だそうです。

既に口頭や書面(看板)による指導は経ているので、代執行法の手続きに入るのでしょうか?

行政代執行法による手続きとは、その第三条に、次のように定められています。

前条の規定による処分(代執行)をなすには、相当の履行期限を定め、その期限までに履行がなされないときは、代執行をなすべき旨を、予め文書で戒告しなければならない。
2 義務者が、前項の戒告を受けて、指定の期限までにその義務を履行しないときは、当該行政庁は、代執行令書をもつて、代執行をなすべき時期、代執行のために派遣する執行責任者の氏名及び代執行に要する費用の概算による見積額を義務者に通知する。
3 非常の場合又は危険切迫の場合において、当該行為の急速な実施について緊急の必要があり、前二項に規定する手続をとる暇がないときは、その手続を経ないで代執行をすることができる。

つまり、こういうことでしょうか?

1.「〇月△日までに撤去してください。撤去されなかった場合は石木ダム建設事務所の方で撤去します」と告知する。
2.期限までに撤去されなかった場合は、代執行令書(いつ、誰が撤去するか、その費用はどのくらいかかるか書かれたもの)を作成し通知する。
3.非常の場合や危険が迫った場合は、2の手続きを省略できる。

3のケースは考えられないので、1と2の手続きは必須でしょう。
6月には1の手続きまではやったのに、2には進めなかった。
それは、代執行を行う時を通知せねばならないから。通知すると大勢の支援者が結集して大事になるから・・・だったのではないでしょうか?

県も苦しいところですよね。
強制測量の時の苦い経験があるので警察権力は使えないし、この区間の工事が進まないと道路が繋がらないし・・・

1つだけ解決方法があります。

今すぐ工事を中断して、話し合いをすることです。
住民の方が求めている話し合いのテーブルに着くことです。
住民の方に、なぜ石木ダムが必要なのか、なぜここでなければならないのか説明し、質問には真摯に答え、誠意を尽くすことです。

それは起業者として当然のことです。
急がば回れと言いますが、県はその手間を省き、力で推し進めようとした結果、こんなに長引いてしまっているのです。
長引いた結果、ダムの必要性はすっかり色あせてしまいましたね~

身ぐるみ剥がされ、護るもの無い


10月16日午後、こうばる公民館で会議をしていた私たちは住民の方からの通報に、気もそぞろになってしまった。座り込みの現場に重機が入っているとのこと。

会議が終わると同時に皆、現場に向かった。
いつもの場所に土砂が運び込まれ、重機で平らに均していた。

皆、写真を撮ったり、抗議したり…

この時の様子を朝日新聞の記者が詳しく伝えている。



県の職員は言う。
ここは県が管理する工事現場であり、あなた達の土地ではない。
勝手に入ってきて、工事を止める資格は無いと。

しかし、この工事は石木ダムのための付け替え道路の工事だ。
この工事を終えると本体工事に入る。
ダムができれば、こうばる住民はふるさとを追われる。
それが分かっていて見過ごせるわけがない。

まず工事を中断して、話し合いをしてほしいと、住民は訴え続けている。
石木ダムが必要なダムかどうか、根本的な話し合いをしようと言い続けている。
それには耳を貸さず、とにかく工事を進めたい。
だからどいてくれ、邪魔しないでくれ、というのは、あまりにも一方的ではないか。

「土地・家屋の所有権を奪われ、身ぐるみはがされた住民には、護るものも何一つない」そう語ったIさんは、


一人離れた場所から、工事を見つめ続けていた。

その全身から憤りが伝わってくるようだった。

座り込み900日!



石木ダム建設のための付け替え道路工事に抗議する座り込みが、ついに900日となりました。

と言っても、それは第4次座り込み(2016年7月25日)から数えて…ということ。

県がこの工事に着手したのは、なんと10年前の2010年3月24日。抗議行動は27日から始まりましたが、当初は女性ばかりでやっていました。



男性は会社勤めや農作業の仕事があるので…こうばるの女性と佐世保の女性、合わせても10人足らず。そこで、案山子を作って、私たちと同じようにゼッケンや鉢巻をさせて…遠くから見ると、沢山いるようにみえるでしょ?こうばるの女性たちは、お茶目でユーモアたっぷりです。

その後まもなく男性たちも参加するようになりましたが、7月22日で県は工事を中断しました。この年は厳しい猛暑に見舞われ、熱中症で亡くなる人が続出。当時はかなり高齢のおばあさんたちも参加していたので、もしものことがあったらどうする?と知事に進言して下さった方が現れたからです。

その後、涼しくなってからも再開されることはありませんでしたが、2014年7月30日に工事が再開され、第二次座り込みも始まりました。

ところが、この時の工事は1週間で県の方から自主中断。というのは、抗議行動をする住民や支援者を通行妨害を行っているとして、裁判所に仮処分を申し立て、その決定が出るまで工事は中断することに決めたからです。仮処分の決定は通常1~2ヶ月で出されるそうで、そのくらいは待てると思ったのでしょう。

しかし、実際には8ケ月もかかり、県は予定が大幅にズレてしまいました。再開したのは2015年の5月19日。この日から反対派も第三次座り込みを開始。



この頃から、帽子にマスクとサングラス、お揃いの服装で座り込むようになりました。顔を出して抗議すると、スラップ訴訟で処分を受ける可能性が高いことを学んだからです。

第三次の工事は業者との契約が終わる2016年1月29日で再び中断、この年の7月25日にいよいよ第四次の工事と抗議行動が再開されました。

2016年10月、県は2度目の仮処分申し立てを行いましたが、工事も抗議行動も休むことなく続きました。



この頃まで工事現場ゲート前での座り込みでしたが、



2017年8月下旬、県との話し合い決裂以降、工事現場の中に入って、重機の前に座っての抗議行動に変化していきました。



こちらは昨年9月13日、700日目の座り込みです。



そしてこれが今年8月26日の写真。900日達成の記念写真。声高に叫ぶのではなく、静かに背中で語る…かっこいいですね!

皆さん、応援よろしくお願いします!

不要不急の工事は止めて!

ゴールデンウイークの始まり、始まりー!
と言っても、今年はあまり嬉しくありませんね。
子どもも大人も、連休前からずーっと家にいる生活が続いていますから。

新型コロナウイルスを早く封じ込めるためには、三密を避け、外出を自粛することが大事なので仕方ありません。

こうばるでも、現場での抗議行動はしばらくお休みです。

国や自治体は、お店や企業には休業要請をしていますが、自分たちがやっている工事は休止しようとはしません。

映画館、博物館、集会場、遊園地、カラオケ、ライブハウス等々、様々な施設やお店を対象とする一方、スーパー、コンビニ、食料品店、病院、官公庁、交通機関など、生活に必要な施設やお店は対象外です。当然ですよね。

ならば、公共工事も、その視点で線引きすべきでは?
例えば、台風で寸断された道路の復旧作業や、集中豪雨で決壊した川の堤防などはコロナでも続けるが、急いで進めなくても生活に困らない工事なら、いったん中断しましょうと。

石木ダム事業は、多くの県民にとって不要不急の事業です。
県や佐世保市は一日も早く造らねば…と言い続けていますが、現実のデータ(佐世保市給水量の実績値など)を見れば、その主張がお題目に過ぎないことがわかります。
また、計画から半世紀経ってもダムが完成していないどころか、まだ影も形もできていない、その事実が不要不急の証でもあります。

そして、いま、進行中の工事は、本体工事ではなく、付け替え道路工事です。ダムができたら、ダム湖に沈む県道を、ダム湖の外側に付け替える新たな道路の建設を先にやっているところです。




そして、この道は、県道から少し離れて、代替墓地に続く道です。この道がなくても、墓地へは行けるのですから、いま急いで造る必要はありません。せめてコロナが終息するまでは中断すべきです。

平成15年、県は移転に同意した方々のために代替墓地を完成させました。移転した方々は、自分たちの住居だけでなく、祖先のお墓まで、このように立派なものを新築されました。



ここには、個人のお墓だけでなく、納骨堂のようなものがあります。観音像の前の黒い墓石に「三界萬霊」(さんがいばんれい)と書かれているのが見えますか?

全ての霊を供養するという意味だそうです。観音像の後ろには、無縁仏の墓石のようなものもたくさん置かれていました。


また、この観音像の隣に、やはり黒い石に「身口意」と刻まれた碑があります。

一緒に行った4人全員、読み方も意味も分からず「???」でしたが、今は便利な世の中。スマホですぐに調べてみました。

「しんくい」と読み、その意味は、身=行動、口=発言、意=心で、この三つの業を一致させることを目指しなさいという仏教の教えを刻んだもののようです。

言行不一致などと言いますが、口ではいいことを言うけれど、行動が伴わない(身と口が一致しない)人は確かに信頼されないし、心にもないお世辞を並べたりする(口と意が一致しない)人は、信用もされません。なので、身口意を一致できるよう努力しなさいという教えだそうです。

なぜ、そのような教えがここに刻まれているのでしょう?
真意のほどはわかりませんが、勝手に想像してみました。

実は、こうばるの皆さんこそ、紛れもなく身口意が一致した方々です。

ふるさとを守りたい、ふるさとに住み続けたいという想い(意)と、それを県知事にも佐世保市長にも国会議員にも市民県民にも訴え続けてきた(口)と、それでも受け入れられず、工事を強行されると、体を張って座りこむ、抗議行動を毎日毎日ひたすら続ける(身)が全て合致している。それも数人ではなく、13世帯約50人の住民全てが身口意一致しているのですから、仏教的には手本にすべき人々の集まりと言えるのではないでしょうか?

代替墓地から「こうばる」を見下ろしたとき、こうばるを出て行った方々は、もしかしたら、身口意一致を貫いているかつての仲間への尊敬の念が湧いてきて、自分たちもこれからは身口意を一致させるような生き方をしたいものだと、その戒めとして刻まれたのではないでしょうか。

99%あり得ないよと笑い飛ばされるかもしれませんが、そうであってほしい…という願いをこめて、あえて記してみました。

付替え道路工事再開255日目

付替え道路工事の現場の中から見える向かいの採石場の山は、昨日の大雨が嘘のように晴れ渡っている。



昨日は激しい雨の中でも重機を動かしたのだから、県は今日も工事を進めようとするに違いない。

私たちは地権者のみなさんと一緒に大型重機の周りに座り込んだ。





重機は広い現場のあちらこちらに置かれていて、それぞれの重機のそばに分散して座り込まなければならない。

私は、山際にある一番大きな重機のそばに座り込んだ。

午前9時20分、本庁や各振興局からの応援を受けた県職員と業者24人が現場にやって来た。



機械のそばにやって来たい県職員とそれを止める私たち。 自分たちが設置した金網の作業ヤードが邪魔になり県職員は中に入ることができない。





午前10時、川棚警察署がまた呼ばれ、業者も県職員も私たちも一旦作業ヤードから出て話し合うようにと言って帰って行った。



警察が帰ると県職員は直ぐに動き出すのではないか…?

そう思っていたら案の定だ。

午後12時20分、円陣を組んだ県職員はすぐさま作業ヤードの中に走り込む。



私たちも重機の下に潜り込んで機械が動かないように必死の抵抗をする。



この後、いつも暴力的な対応をする県職員が、支援者のYさんを作業ヤードの外へ引っ張って行き、そのまま抛り投げた。

幸い怪我はなかったが、余りのことに今度はこちら側が警察を呼んだのだ。

警察は双方から事情聴取をし、抗議は非暴力でやるようにと念を押して帰って行った。


来週からはもっと厳しい抗議活動になることが予想されるが、力を尽くしたいと思う。

付替道路工事再開248日目

今日は本庁や県北振興局から12名もの応援がきました。
今日もやっぱり大型ユンボの下に潜り込んで、重機が動かないようにしています。
ダンプの下にも座り込んでいますし、抗議のために動いている小型ユンボのそばに駆け寄った人もいます。すぐさま県職員に捕まって工事現場外に出されてしまいましたが。
地権者のみなさんの底力はすごい!
土地は絶対に手放さない。収用委員会で強制収用された土地の代金も受け取らない!
その姿勢に感動します。
石木川沿いの合歓の木には、まだ花が咲いています。

付替道路工事再開246日目

付替え道路工事の現場から見る風景は、随分と秋が感じられるようになってきました。現場内には山野草がたくさん咲いています。
9時25分、県職員と業者がやって来ました。今日の応援は本庁と県北振興局から7人が来ています。重機の周りに座り込む私たちに手を焼いた県は、また警察に通報。川棚署から7人の刑事?がやって来ましたが強制的に排除することはなく、座り込んでいる仲間を粘り強く説得し帰って行きました。県は、警察が帰るとすぐさま重機を動かし、重機のそばに座り込んだ地権者を4人がかりで押さえつけました。攻防は17時近くまで続きましたが、工事自体はほとんど進んでいません。

話し合い決裂!

今日、知事との話し合いを求める2回目の協議がおこなわれましたが、たいへん残念な結果に終わりました。



協議は決裂です。何故そんな結果になったのでしょう。

地権者が求めていた知事との面談について、県はいくつもの条件を出してきました。

①個別に会う(1世帯2~3人)

②代理人はダメ

③非公開(録画もダメ)

④1時間程度

⑤自宅以外の静穏な場所

⑥日程調整はダム事務所がおこなう

 

②や③も問題ですが、何よりも①については受け入れがたい条件です。

地権者の皆さんにとってダム問題は「こうばる」という1つの大家族の問題です。

バラバラに対応するなどあり得ないことです。

しかし、ここで撥ねつけては交渉の余地がなくなるので、
一度持ち帰って相談したいと提案。

すると、県の岩見洋一土木部長(今年4月国交省から出向)は、
「それはかまいませんが、明日から工事は再開します」と明言。

これにはみんな驚きました。

「工事を再開したら話し合うことができなくなる」

「知事との話し合いが終わるまで工事は再開しないでほしい」
と頼みましたが、岩見部長は「工事と話し合いは別問題」と一蹴しました。

しかし、地権者にとって「工事と話し合いは一体」です。

なぜなら、想像してみてください。

工事を再開すると地権者は抗議行動に出ます。
この炎天下、朝から夕方まで、県職員との攻防が続きます。
夜も休日も交代で24時間体制です。
熱中症で倒れるかもしれない。怪我人が出るかもしれない。
事故が起きるかもしれない。

「それでもやるんです。必死です。私たちは命を懸けているんです」

そんな状態の中で冷静な話し合いなどできるわけがありません。感情的になったり、考える余裕がなくなったり…県が望む「静穏な環境」の話し合いなど不可能です。

そのようなことを何度説明しても岩見部長の答えは変わりませんでした。

部長:工事をしても話し合いはできるはず。日曜日とか夜とか。

地権者:できません。こちらは24時間体制でやってるんですよ。そんなのは現場を知らない者の考えです。一度現場に来らさんですか。朝から夕方まで炎天下におらさんですか。

部長:工事の妨害をしてはいけないと仮処分でが出ているはずです。

地権者:今、その工事について差止訴訟をやっています。その判決が出るまで待つべきじゃないですか。

部長:とにかく工事はやります。

 

そこで地権者の皆さんは最後の確認を求めました。

地権者:あなた方は知事と私たちが話し合うことを拒むのですね?

部長:いえ、拒んでいません。

地権者:私たちは工事を再開するなら話し合いはできないと言っているのに、あなたはそれでも明日から再開すると言う。それは話し合いを拒否していることになります。そう判断していいのですね?

部長:それは論理の飛躍です。

地権者:知事の意向を聞かずに工事を再開するのですね?

部長:もう知事の意向は確認しました。

地権者:それは昨日までのこと。今日の話を持ち帰って知事に伝え、明日から工事を再開するかどうか確認しようという気はないんですか?

部長:伝えますが、工事は再開します

地権者:わかりました。私たちもできる限り抗議行動を続けていきます。今後は死を覚悟してやります。

 

本当に残念です。そして、今後のことが懸念されます。
抗議行動はおそらくエスカレートしていくでしょう。
話し合いが決裂したのは、あきらかに土木部長の強硬姿勢です。譲歩するとか妥協するとかいう気はさらさらない方のようです。

実は冒頭、話し合いの本題に入るまでに25分もの時間を浪費していました。

マスコミを入れるかどうか、つまり公開か非公開かで15分間押し問答。
結局、県側が押し切ってマスコミをシャットアウトで話し合い開始。

開始直後、今度は、県側の回答を伝える順番をめぐって対立。

地権者は、まず知事との話し合いについての回答を知りたいと求めたのですが、岩見土木部長は「まず安全上の問題について報告し、その後知事との話し合いについて報告する」と言うのです。

地権者がどんなに望んでも部長は決して譲らず「順を追って」と言うばかり。

そこで地権者の方が譲り、安全面の話は5分ほどでその後本題に移るという約束をしたのですが、この間のやり取りに10分のロス。

しかし、その報告を聞き終わっても、そこまで順番に拘る必要がどこにあったのか、さっぱりわかりませんでした。

要するに自分たちの決めた方針は何が何でも押し通す主義。

決して妥協しない。相手の意向など気にかけない。それでいいと確信なさっているようです。

最近工事の進め方が強引になってきているのは感じていましたが、このような「有能な」官僚の手腕によるものだったのですね。

官邸を守るために「記録がありません」「調べる必要はありません」と答弁し続けて栄転した元理財局長の佐川氏のように、岩見氏も知事を守るために本領発揮されるのでしょうか。

これから長崎県政はどこまで強硬になるのか…

県民としてしっかり注視したいと思います。 (‘_’)