タブノキの咆哮

これは何?
自分で撮影しておきながら、一瞬、映画ゴジラを連想してしまった。

人間が行った水爆実験の影響で生まれてしまったゴジラは、結局、人間によって滅ぼされた・・・身勝手な人間への断末魔の咆哮を思い出していた。

これはタブノキ。
石木ダム関連工事のために頭や手を、重機でもぎ取られ、引っこ抜かれ、投げ捨てられたタブノキ。

ほんの半月前までは、このように大きく枝を伸ばしていた。
猛暑の頃は、この優しい木陰にどれほど助けられたことだろう。
この木の向こうには手作りの休憩所があって、
真夏や雨の日はそこでお弁当を食べていたので、
誰が名付けたか『森のレストラン』と呼ばれていた。

タブノキは『森のレストラン』の日除け、風除け、雨除け・・まさにガードマンであった。

9月8日、森のレストランのすぐ傍に作業員がやってきて、重機でまわりの草木を伐採し始めた。
この位置から撮った写真では草に覆われて見えないけれど、作業員のいるところは草原ではなく、細い砂利道である。

この道は、赤道(あかみち)と呼ばれる公図上には記されていない里道で、登り切ったところに、こうばる住民の先祖が眠るお墓がある。
住民や支援者は、そのお墓の近くに車を停め、赤道を下って抗議行動の現場に向かう。

翌9月9日、森のレストランの周りの草木は引っこ抜かれてしまった。
そして、あの大きなタブノキが・・・
まるで生きたまま処刑されたかのよう・・・

翌週来てみると、
赤道の途中から両側の草木は削り取られ、
道幅は何倍にも広くなっていた。

そして、あのタブノキは、ついに根こそぎ引っこ抜かれ、横たわっていた。
幹の何倍もの太さで大地に根を張り、あの巨木を抱えていたのか・・
タブノキは古くから樹霊信仰の対象とされていたようで、日本各地に巨木が残っており、「鎮守の森」によく見られるそうだ。

たまたま、友人がこんな絵本を貸してくれた。
村の人たちから敬い慕われてきた大きなタブノキ。
でも、ダム計画のため水の底に沈んでしまうと知った子どもたちが、タブノキを助けて!と村長に手紙を出した。こどもたちの願いが大人を動かし、ダム湖の傍にできる公園に移植することになり…難しい移植も皆の努力で成功し、翌年の春には新しい葉っぱが…。

そんな心温まる話。こうばるのタブノキとは大違いのハッピーな運命。子どもの声にもしっかり耳を傾ける村長さんや村議会の大人たちの優しさが大樹の命を救ったのか…

と思っていたら、思わぬどんでん返し。
幸せな?タブノキは数ヶ月後、台風がやって来て、根こそぎ倒れてしまった。根を切り詰められたため、踏ん張ることができなかった、と書かれていた。

やはり…小手先の対策では問題は解決しない。
人間の都合で大地を支えている大きな木を切ったりしてはいけないことが、子どもにも伝わってくるだろう。

ましてや、無残に倒され放置されたこうばるのタブノキは、長崎県政の象徴であり、子どもたちには見せたくない光景だ。

でも、知事と佐世保市長には、是非こうばるのタブノキを見に来てもらいたい。

骸となったタブノキがきっと何かを教えてくれるだろう。

石木ダム工事用の仮設橋が崩壊

こんにちは。

facebookもようやく復帰し、Twitterでも発信を続けております。

Twitterでは、ダムに関してさまざまなつぶやきが見受けられますが、



「大戸川ダムや石木ダムを作るお金があれば、もっと他にやれることがたくさんある。」

ほんとですよね〜

こちらの方は、こんなつぶやきを。



そう、おっしゃる通りです、治水には優先順位があります。

今回、石木川流域で1,000ミリを超える猛烈な雨が降りましたが、本流の川棚川は氾濫しませんでした。

現場に人が住んでいて行政への説明責任に疑問を呈しているという状況の中、石木ダムを強引に作ることが、川棚川の治水の優先順位、ホントに一番!「長崎県の最重要課題」なのでしょうか?



さて、ここで箸休め。

イノシシが泳いで石木川を渡っていました。

2021年8月15日撮影。

8/11から15くらいまで降り続いた大雨により、長崎県が付け替え道路を強行するために勝手に石木川の護岸を破壊して作った仮設橋が崩壊しました。

撮影現場は、石木ダム本体工事に向けて作った仮設橋。

…があったのですが、跡形も無くなってしまいました。

ちょうどその仮設橋があった地点をイノシシが泳いで渡っていました。



あ!

ここで朗報です。

水道管無事に復旧しました!

よかったよかった。


こうばるほずみ

県道付替工事、9月末まで工期延長


石木ダムの県道付け替え工事 9月末まで工期延長 長崎県

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20210628/5030011851.html


長崎県は、川棚町に建設を進める石木ダムの本体工事とダム建設に必要な県道の付け替え工事について、建設業者と締結していた契約を変更し工期を9月末までに3か月間延長しました。

長崎県が川棚町に建設を進める石木ダムをめぐっては、県がすでに建設に必要なすべての用地の収用を終え、家屋の撤去などを伴う行政代執行の手続きに入れるようになっていて、現地ではダム建設に必要な県道の付け替え工事が進められています。

また県は、中村知事と建設に反対する地元住民との直接の話し合いに向けて、具体的な条件を確認するための事前協議の場を設けるよう提案していますが、住民側はその前提として工事を即時中断するよう求めていて、両者の事前協議は見通しが立っていません。

こうした中、県は今月末までに事前協議などを行ったうえで、事態を進展させるのは難しいと判断し、ダムの本体工事と県道の付け替え工事について、28日建設業者と締結していた契約を変更し、今月末までとしていた工期を9月末までに3か月間延長しました。

県河川課は、当初、昨年度内に予定していた本体工事の着工時期について「地元住民との協議の状況も含めて総合的に判断したい」としています。

本体工事の工期延長は、これで2回目、県道の付け替え工事の工期延長はこれで6回目になります。


長崎県、石木ダム本体の掘削工期延長 9月末まで


 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、県は28日、6月末までとしていたダム本体の掘削工事などの工期を9月末まで3カ月間延長したと明らかにした。施工業者と同日、変更契約を結んだ。
県は水没予定地に暮らす13世帯の反対住民との話し合いを模索する中で本体工事を見合わせており、工期延長は2回目。県道付け替え道路工事の盛り土などは住民らの抗議の座り込みで予定通りに進まず、6回目の延長となった。
県は中村法道知事との対話を実現しようと反対住民に条件面を詰める事前協議を提案しているが、住民側は工事の即時中断を求めており調整が難航している。


リボンでエール



「今なら間に合う!! 工事を止めよう!!」

そう書かれたリボンが、そっとネットに結んであった。

その場所はここ。



みんなが座りこんでいる前後に張られたオレンジ色のネット。

その後ろには黒い土嚢があり、ネットには立ち入り禁止の札が掛けられている。



無断入場者は退場させます、とも書かれている。

こうばる13世帯の住民の了解も無く、ダム建設を決め、こうばる地区に土足で進入してきたのは県なのに・・・

つい先日、話し合いを求めるような文書を送ってきたけれど、こうやって工事はどんどん進めている。それでどうして話し合いなんかできるでしょう?そんな住民の皆さんの想いを代弁するように、

こんなリボンもありました。そして、





「たぶん日曜日にでも来られたんじゃない?誰も知らんうちに下げてあったとよ」とのこと。

「きっと平日は仕事か何かで来れないんじゃないの?」

「一緒に座り込みをしたい気持ちはあるけど、出来ない事情があって、代わりにこんなメッセージを残してくれたんだね」「嬉しいね」「有難いね」と皆さん。

午前中と違って、午後は参加者が少ないので、そんなとき、このリボンが元気を与えてくれそう・・・(‘◇’)

後方の盛土の上から見下ろすとこんな感じ。座り込み現場は10mほどの幅に狭められ、あちこちに監視カメラが・・・
カメラにカラス。

カラスは何を監視してるのか。

もしもアナタがヤタガラスなら、長崎県の人権侵害を正しく裁いてくれるだろうが・・・

福岡高裁に「イチケイのカラス」のような裁判官、いないかな~

 

右手で握手、左手にナイフ

5月24日の記者会見で知事が語った石木ダム事前協議について、注目が集まっています。



5月25日の長崎新聞の記事によると、


https://this.kiji.is/769761664957038592

県は、反対住民との対話に向けた事前協議の場を設けたいとして、6月上旬の協議開催を提案する文書を今月21日付で住民に送付した。それに対して住民は「住民間で話し合って協議に応じるかどうか回答したい」と述べつつも、


https://this.kiji.is/769736767273385984

「これまでの県の姿勢はとても対話を望んでいるように見えない。文書は単なるポーズではないか」「知事は対話を望んでいるそうだが、現場では嫌がらせのようなことばかりする。話し合うつもりはなく、さらに事業を進めるためのアリバイ作りでは」「こちらの条件はすでに提示している。工事を進めておきながら、条件を話し合おうというのはおかしい」などの本音も語られている。

実際、今週になって、現場ではどんどん工事が強行されています。


26日、石木川には新たな橋ができていました。


土嚢で円管を固定し、その上を土で固めただけ?

橋の向こうの青い屋根は、簡易テント。あそこで男性陣が監視を続けています。

その向こうの白い建物がダム小屋です。長い間監視小屋として使われ、近年はおばあちゃんたちのサロンとして使われていました。つい最近サカエさんが亡くなってマツさん一人になってしまったけれど、それでも時々マツさんは一人でここにやってきて一人で座っています。こうばるを守るために。

それはそうと、この橋は何のために造られたのでしょう?

ある人が県の河川課に電話で問い合わせたら、「ダム堤敷(ダムの基礎岩盤部分に接している所)の地質調査(ボーリング調査)のための機材等を渡すため」と答えたそうです。

しかし、その話を伝えても、
・ボーリング調査なんてこの近くではやらないだろう。
・これは転流工に繋がるのでは?そうなると一気に本体工事に向かうかもしれない。
などなど様々な意見や憶測が飛び交います。

それは、県が住民の皆さんに、これから始める工事内容について、きちんと説明しないからです。なぜ県は住民の方にきちんと説明しないのでしょう。たぶん、工事内容を事前に説明すると工事を阻止される・・と恐れてのことでしょう。

しかし、仮にそうであっても、県は説明すべきです。それが事業者としての義務です。説明もせずに、いきなり始めるから、闇討ちにあったようで、よけいに反発が大きくなるのです。

振り返れば、今の石木ダム建設事務所長の前の前の所長(古川所長)も、住民の方との攻防は幾度となく繰り返してきましたが、それでも責任者として伝えるべきことは伝え、やるべきことはやり、耳を傾けるべき時は傾け・・・だから、住民の皆さんは、県とは対立しながらも、古川所長の言動を疑うことはありませんでした。

しかし、それ以降の所長のやり方は違います。夜討ち朝駆けで、住民の方を疲弊させ、拡幅のための道路工事と説明しながら、いきなり道路わきに工事用詰め所を作ったり、夜中に土手を壊して工事用車両を通す道を作ったり・・・その手法は、隠す、騙す、欺くことが当たり前のようになってきました。

それは所長自身の方針なのか、上司(河川課長・土木部長・知事)の方針が変わったのか定かではありませんが。

これでは住民の不信感は増すばかりです。いくら話し合いをしましょうと右手を差し出しても、後ろの左手にはナイフを隠しているのではないかと疑われてもしかたありません。



知事が本当に話し合いたいのならば、なぜ今、石木川に工事用の橋を作ったのか?

なぜ今、抗議行動の場所に土砂を入れ、前後から押し寄せることをするのか?


理解できません。

やはり、皆さんが言うようにポーズだけ?アリバイ作り?知事は話し合いを求め事前協議の提案もしたけれど、住民はそれも蹴ってしまった。仕方ないので、土地収用法に沿って次の段階へ進むしかなかった・・と自分や県民を納得させるため?

そんなにしてまで石木ダムを造りたいのはなぜでしょう?
住民への手紙には、


話し合いの目的は、「知事の事業推進にかける想い、生活再建の在り方、工事の進め方などについて話を聞いてほしい」と書かれています。

結局造ることが前提の話し合い。自分たちの言い分だけを伝えたい、聞いてほしいと言っている。それは話し合いじゃない。説明会ですよね。話し合いは意見交換することなのに。

あなた方のお考えも伺いますので、私たちの話も聞いて下さい、という想いがここには全くない。絶対造ります。それ以外の選択肢はありませんという本音が透けて見えます。

石木ダムという呪縛から逃れられない知事。

コロナの感染拡大が続いても、五輪という呪縛から逃れられず突き進んでいる菅総理と、どこか似ている・・・

石木ダム工事現場の今

昨日の現場です。「力で奪った土地を返せ」と書かれたプラカード。その下には工事業者による「立ち入り禁止」のプラカードが何枚も並び、ネットの後ろは土砂の壁。これが、今の抗議行動の現場、座り込みの様子です。

こちらは2019年12月の写真。1年3ヶ月程前はこのように、座り込んでる前にも後ろにも、何も遮る物はありませんでした。

それが、昨年(2020年)10月、このように土砂が搬入され、

オレンジ色のネットが張られ、後方が狭められましたが、それでも見通しは良かったので、さほど緊張感はありませんでした。(今年1月の写真)

ところが、3月に入ると、ユンボの動きが活発になり、

早朝や夜も作業を行っていたので、こうばるの皆さんは三交代で、監視活動を余儀なくされてしまいました。

男性も、女性も

雨の日も



疲労困憊の日々が続きました。

3月下旬、ネット後方に土砂が落とされ、

29日には、ネットの位置が変わり、

4月に入ると、このような土砂の壁が造られてしまいました。

前方にも、ネットと土嚢で柵を造り、

土砂を積み上げ、堅め、こちらも壁を高くしていきます。

横から見ると、
こんな感じ。座りこめるスペースは前後10mほどに狭められてしまいました。

しかし、こうばるの皆さんも支援者も、今までと何も変わらず、元気に明るく抗議を続けています。支援者の数はむしろ増えています。県外(福岡や佐賀)からも応援したいと駆けつけてくださる人が、じわじわと増えています。

上の写真の手前にある手作りのテーブルの上で、昨日も美味しいコーヒーとおやつ(大学芋・クロワッサン・カレーせんべいなど)が振舞われました。

昨日は風が強くて、
ダンプカーが通るたびに、

こんなに土煙が舞い上がりましたが、幸い風向きが良かったので助かりました。

1月には、
こんな吹雪の中でも頑張りました。

踏まれても踏まれても芽を出す雑草のように、
踏まれるほどに強くなる麦のように、
こうばるの皆さんの意志はますます固く深く結ばれています。

知事も土木部長も河川課長も、思い出してください。
子どもの頃、きっと読んだはずの童話。
『北風と太陽』を。

知事は県議会での答弁では、「円満に土地を明け渡してもらうのが最善」として「話し合いを模索中」と答えていますが、やっていることは逆ですね。

工事の強行=強い北風を吹き付ければ、心は凍え硬くなり、話し合う気持ちは失せていくばかり。
円満を望むのは御門違いも甚だしい。

知事!
イソップの教訓を思い出し、戦略を立て直してみませんか?
新年度が始まった今こそ、チャンスだと思います。
(  ᐢ ᵕ ᐢ ) 

座り込み1000回!でもまだ通過点

2021年1月12日(火)、1000回の朝です。

何が1000回かと言うと、抗議の座り込みです。

不要な石木ダムの為に住民や生きものの住処を奪わないでほしい、住民の理解も得られない工事は止めてほしい、少なくともいったん中断して、まずはダムの必要性についてしっかり話し合うべき!という抗議の座り込みです。それが、2017日7月25日から数えて1000回に達しました。

でも、この座り込みが始まったのは、実はもっと前からで、いま続いているのは第4次座り込みのことです。整理してみますと…

第1次=2010.3.27~同7.22(約3ヶ月)
第2次=2014.7.30~同8.7(約1週間)
第3次=2015.5.19~2016.1.29(約8ヶ月)
第4次=2016.7.25~ (約4年半続行中)

さて、今回は1000回ということで、マスコミも注目をしていました。

まず、当日の朝刊に、西日本新聞が大きく掲載。https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nishinippon/region/nishinippon-1000680806
自然に感謝しながら生きる住民の1人にスポットを当て、「先祖代々の古里。金を積まれても、圧力をかけられても離れる気はない」「一度も同意していない事業がどんどん進められていく。抵抗するのは当然のこと」「県はいつまでこげんこと続けさせる気か」など、その思いを引き出し、伝えてくれました。

その日の夕方にはTVニュースでも報道されました。https://news.yahoo.co.jp/articles/8aadd2ee95cf15d38d55b0db7b2877e25014aae6


翌13日には新聞各紙が報道。

長崎新聞:
https://this.kiji.is/721740260402888704
12日は、住民や支援者ら通常より多い約50人が集まり、「いい加減にせんかい」などと書かれた横断幕を広げて抗議。住民の岩下すみ子さん(72)は、活動を記録するノートに「1000日」と書き込んだ。「まさかこんなに長引くとは」と苦笑いを浮かべ、「この場所で仲間たちと会うと力が湧く。ダム計画中止を勝ち取るまで諦めない」と決意を新たにしていた。

朝日新聞:
https://digital.asahi.com/articles/ASP1D6T62P1DTOLB002.html
住民だけでなく支援者にも注目し、その当事者意識を伝えてくれました。

毎日新聞:
https://mainichi.jp/articles/20210113/ddl/k42/040/356000c?pid=14613
「ダムに反対しながら亡くなった住民の思いも背負って闘っている。県には納得いく話し合いをしてほしい」という切なる思いも伝えていました。

51名の座り込み参加者と多くの報道陣の熱気に圧倒されたのか、この日、県職員はついに現場には現れませんでした。たぶん離れた事務所で監視カメラを通して監視していたのでしょう。

いつも監視カメラの上にとまっているジョウビタキも、今日は職員がいないので仲間入りしたいな~と思ったのでしょうか?立ち入り禁止のネットの傍まで寄ってきて見物していましたよ。

話し合いたいと言いながら・・・


長崎県内では昨日のTVニュースでも報道していましたが、こうばる住民の方などが抗議行動をしている場所へ降りていく道に、新たなゲートが2つ設置されていました。

TVカメラが入った頃は既に門は開かれていましたが、石木川まもり隊報道部が到着した早朝には、このように、県の職員により、しっかり門は閉じられていました。


このゲートを過ぎて降りていくと、下にもう1つのゲートが・・・


ここにも職員が数名待機して、住民や県民を通さないよう見張っていました。


しかし、現場を熟知している住民の皆さんは、鉄の門を通らずとも横の崖から山に入り、遠回りして・・・


あっさり現場に近づくと、そこにはネットと県職員が・・・「おはようございまーす!」と挨拶しながら、


ネットの下からスルリと中へ。

毎日座り込みをしている場所には大型重機が・・・


重機に近づき作業員に声をかけます。


作業を止めてください。


県職員にもお願いします。


座り込んでいる住民のすぐ後ろでは、ダンプカーが土砂を降ろしています。


こちらの重機の傍でも住民が作業員に何か訴えています。その様子をカメラで撮る県職員・・・


こちらでも、


あちらでも、


向こうでも、


そして、ダム事務所所長の後方の少し離れたところからビデオカメラを回す職員も・・・住民の行動を監視?まるで公安警察のような仕事を何人の職員にやらせているのでしょうか?県の土木部はそんなに暇なのでしょうか?


このとき、住民がダム事務所長に詰め寄っていたのは、なんで、このように新たなゲートや柵を造ったのか?ということ。

所長:危ないからです。

住民:危ないことはしなければいいじゃないか。

所長:工事はしなければなりません。

住民:工事を中断して話し合いをするんじゃないのか?知事はそう言ってたはずだが。

所長:話し合いについては今、調整中ですが、工事は工事で、できるところから、危なくない状況でやらせて頂きます。

それが、県の本音なのですね。先日の県議会でも本音ははぐらかしていました。

堀江県議:工事を中断して話し合う考えはありませんか?

中村知事:こちらからも幾度となく話し合いを求めていますが、工事中止と白紙撤回が話し合いの条件だと聞いていたので…しかし、最近の報道で、そうではないというような発言があったとのことなので、まず真意を確かめたいと思います。

堀江県議:では真意を確かめて頂いて、その上で「工事を中断して」と言われたら、その考えはあるのか?

中村知事:まず、真意を確かめたいと思います。

と言い、「工事を中断する」とは言いませんでした。


工事を中断する気があるなら、今わざわざ、こんな長い柵やゲートを2つも設置したりはしませんよね?県の「真意」が見え見えです。

県議会での知事の答弁を聞いて、私たちは「工事を中断しての話し合い」が実現するかもしれない…と少しだけ期待しました。いつ住民の真意が確認されるのか…と。

確かに河川課長がすぐに駆けつけましたが、住民の皆さんは、「文書で真意を質してください。そしたら、こちらも文書で答えます」と言い、その場では答えませんでした。

当然です。今までの口頭でのやり取りで誤解が生じているので、文書で問うて文書で答えれば、共通理解が得られます。しかし、その後、未だ文書は届かず、その代わりに新たなゲートと柵が設置されたのです。工事を進めるために。工事を邪魔されないために。

それでは、工事を中断する気はない、話し合いをする気はない、と言ってるようなものではありませんか。せっかくのチャンスをまた県はふいにするのですか?


住民だけではありません。次々と支援者が集まり、新聞記者やテレビクルーも駆けつけ、工事は1時間半ほどで中断し、


その後は、いつものように穏やかな座り込みの光景が戻ってきました。

知事が本当に話し合いを望むのなら、あらためて住民の皆さんの「真意」を文書で確かめてください。その返信にどうしても呑めないような条件が書いてあるならば話し合いは実現しないでしょうが、それほど無理難題は要求されないはずです。

住民の皆さんの話し合いに対する要望を常々聞いていますが、至極もっともなことであり、誰もが納得できる条件だと思います。

県が工事を強行することにも理由があるならば・・・
例えば、どうしても代替墓地までの道路は完成させなければ、業者との契約不履行になるとか、代替墓地利用者(土地を売って出て行かれた元住民)の方との約束を果たせなくなるというような問題が生じるのであれば、
それをきちんと説明すればいいのです。

そして、「代替墓地までの工事が終わったら、必ず工事を中断する」と約束し、その段階で話し合いをしたいと要望すれば、道は開けるはず。

先日の小学生の感想文にもありました。「県の人の気持ちもわかりますが、強引にやることはないです」と。子どもでも感じています。強引な手法は良い結果を生まないと。封建時代ではないのですから。話し合いに基づく合意と、そのための努力なくして物事を決めるべきではありません。

10月26日以降は…?



ここに書かれていることを要約すると、

1.当該物件(机、椅子、炉、物置、旗その他)の所有者、占有者は、10月26日までに石木ダム建設事務所職員に申し出てください。

2.これらの物件は工事の支障となっているので、速やかに撤去してください。

ということです。
今日の長崎新聞には、期限が明日に迫っているためか、この件を伝える記事が1面に掲載されていました。


小見出しに「私物申告、撤去あす期限」と書かれていますが、明日までなのは所有者が名乗り出る期限であって、撤去の期限ではないと思います。(看板の文面を見る限り)

しかし、そもそも最初の撤去期限は6月19日でした。何回期限を設けても、何回看板を立てようが、自主撤去はされないでしょう。

では、県はどうするのか?
記事によると、
道路区域内の不法占拠物については、

「相手方がわからない、危険度が大きい、違法放置にあたるの要件を満たすと、道路法で撤去できる」そうです。

しかし、相手方はわかっています。個人名を断定できないというだけです。

「所有者がいる場合は口頭や書面による行政指導などを経た後、行政代執行法の手続きを踏むのが一般的」だそうです。

既に口頭や書面(看板)による指導は経ているので、代執行法の手続きに入るのでしょうか?

行政代執行法による手続きとは、その第三条に、次のように定められています。

前条の規定による処分(代執行)をなすには、相当の履行期限を定め、その期限までに履行がなされないときは、代執行をなすべき旨を、予め文書で戒告しなければならない。
2 義務者が、前項の戒告を受けて、指定の期限までにその義務を履行しないときは、当該行政庁は、代執行令書をもつて、代執行をなすべき時期、代執行のために派遣する執行責任者の氏名及び代執行に要する費用の概算による見積額を義務者に通知する。
3 非常の場合又は危険切迫の場合において、当該行為の急速な実施について緊急の必要があり、前二項に規定する手続をとる暇がないときは、その手続を経ないで代執行をすることができる。

つまり、こういうことでしょうか?

1.「〇月△日までに撤去してください。撤去されなかった場合は石木ダム建設事務所の方で撤去します」と告知する。
2.期限までに撤去されなかった場合は、代執行令書(いつ、誰が撤去するか、その費用はどのくらいかかるか書かれたもの)を作成し通知する。
3.非常の場合や危険が迫った場合は、2の手続きを省略できる。

3のケースは考えられないので、1と2の手続きは必須でしょう。
6月には1の手続きまではやったのに、2には進めなかった。
それは、代執行を行う時を通知せねばならないから。通知すると大勢の支援者が結集して大事になるから・・・だったのではないでしょうか?

県も苦しいところですよね。
強制測量の時の苦い経験があるので警察権力は使えないし、この区間の工事が進まないと道路が繋がらないし・・・

1つだけ解決方法があります。

今すぐ工事を中断して、話し合いをすることです。
住民の方が求めている話し合いのテーブルに着くことです。
住民の方に、なぜ石木ダムが必要なのか、なぜここでなければならないのか説明し、質問には真摯に答え、誠意を尽くすことです。

それは起業者として当然のことです。
急がば回れと言いますが、県はその手間を省き、力で推し進めようとした結果、こんなに長引いてしまっているのです。
長引いた結果、ダムの必要性はすっかり色あせてしまいましたね~

身ぐるみ剥がされ、護るもの無い


10月16日午後、こうばる公民館で会議をしていた私たちは住民の方からの通報に、気もそぞろになってしまった。座り込みの現場に重機が入っているとのこと。

会議が終わると同時に皆、現場に向かった。
いつもの場所に土砂が運び込まれ、重機で平らに均していた。

皆、写真を撮ったり、抗議したり…

この時の様子を朝日新聞の記者が詳しく伝えている。



県の職員は言う。
ここは県が管理する工事現場であり、あなた達の土地ではない。
勝手に入ってきて、工事を止める資格は無いと。

しかし、この工事は石木ダムのための付け替え道路の工事だ。
この工事を終えると本体工事に入る。
ダムができれば、こうばる住民はふるさとを追われる。
それが分かっていて見過ごせるわけがない。

まず工事を中断して、話し合いをしてほしいと、住民は訴え続けている。
石木ダムが必要なダムかどうか、根本的な話し合いをしようと言い続けている。
それには耳を貸さず、とにかく工事を進めたい。
だからどいてくれ、邪魔しないでくれ、というのは、あまりにも一方的ではないか。

「土地・家屋の所有権を奪われ、身ぐるみはがされた住民には、護るものも何一つない」そう語ったIさんは、


一人離れた場所から、工事を見つめ続けていた。

その全身から憤りが伝わってくるようだった。