負けてますます意気軒昂!?

前日の県庁行動に続いて10日は、佐世保市役所と九州地方整備局へ出かけました。

まず佐世保市役所です。
前日と同じ声明文を、ここでは原告代表の岩下さんが読み上げ、佐世保市水道局長の谷本薫治氏に手渡しました。



その後およそ1時間半にわたって意見交換することができました。
と言っても、双方のスタンスは明らかにほぼ平行線を辿っており、交わることはほとんどありませんでしたが。

水道局長:
この裁判についての被告は国であり、私どもはそのやり取りの全てを把握しているわけではない。
また、差し止め訴訟はまだ続いており、そちらにおいては、私たちは被告の立場であり皆様は原告である。よって司法に判断を委ねるべきであり、議論をするつもりはない。

弁護団:
局長のお考えはある程度理解しているつもりである。
しかし判決には、水需要の予測についても、慣行水利権についても「佐世保市の判断が不合理であるとは言えない」と書いてあり、石木ダムが絶対必要だとは書かれていない。
一方、現地居住者はこの判決を受けても住み続けるという意思は何ら変わらない。
そういう状況の中で、佐世保市はこれからも本当にこの事業を遂行するのか?考え直す余地はないか?それを聞きたくてやってきた。



水道局長:
「不合理であるとは言えない」というような表現は裁判の中では一般的なものだと思う。
石木ダムの必要性に関して、司法の一定理解は得られたと受け止めている。

弁護団:
普通だと言われたが、不合理でなければ何をしてもいいのか?
13世帯の生活を奪うには、石木ダムがどうしても必要だという合理性が無ければならない。
あくまでも強制収用するつもりか?

水道局長:
土地の取得の仕方については、当初から佐世保市は県に委託をしているので、強制収用について私が言及するのは相応しくない。



弁護団:
それは無責任では?
受益者である佐世保市が13世帯を犠牲にしてでも不可欠と考えるのか、それほど利水の必要性があるのか、という判断は佐世保市がすべきことではないのか?



支援者:
2009年に県と佐世保市は、事業認定申請しましたよね?
あの当時、13世帯をどかしてでも石木ダムを造って水源開発をしなければダメなんだという水道局の判断がなければ、市長や知事が認定申請をするはずがないでしょう?

弁護団:
少なくとも当時は追い出す意思はあったということでしょう。
あれから数年たっています。佐世保の水事情も変わっています。市民の意識も変わっている。
そして住民の意志の強さも示された。
その中で市は、今もその意思は変わらないのかということを知りたいのだ。

地権者:
50年前に佐世保市は何と言ったか知ってますか?
佐世保市には10万5千tの水が有るが、10年後には16万5千t必要になる。6万tも足りない。だから石木ダムが必要だと言っていた。
今は11万7千t必要になると言っている。必要量が5万tも減った!
もう必要ないということだ。

また、2045年までに佐世保市の人口は21%減ると言われている。
水道の使用量も比例して減っていく。
すると市民の負担が大きくなる。
その上、耐用年数を過ぎている水道管がたくさんある。その更新にお金がかかる。
ダムを造るだんじゃない。
その費用がどのくらかかるのか、市民に知らせているのか?

そして、平成19年の地質調査で、石木ダムの予定地には深さ50m幅20mにわたって透水性のある軟弱な地盤があり、対策が必要だとの結果が出ている。
しかし、その対策費は未だに盛り込まれていない。
石木ダム建設のコストは大きく増えるはず。
それを計算して水道料金がどのくらい上がるのか、市民に知らせるべきではないか?

本明川ダムは石木ダムと同じ規模だが、500億かかる。
石木ダムが285億で済むはずがない。

佐世保市民:
私たち佐世保市民の多くは石木ダムを望んではいません。
先ほど局長は市民の代表は市議だと言われたが、市議会と市民の意識には乖離がある。
2年前の佐世保市によるアンケート調査で、市民が水道局に求めるのは水源開発よりも老朽化対策だということが明らかになった。
なんと63%もの人が最も重要なのは老朽化対策だと答えた。
古い施設を抱えた水道局の皆さんが漏水を減らすために苦労されていることは私たちも知っている。皆さんのおかげで今私たちは水に不自由しない暮らしができている。
この生活を維持するために、限られた財源をどう使っていくか、水道局と市民が対立するのではなく、一緒に考えていきたいと願っている。

地権者:
ダムには大きなお金がかかるので歴代の市長はあまり前向きではなかった。
ダムに代わる対策を模索していたが、やろうとすると県から止められた。そういうことをしたら石木ダムができなくなると。
しかし、今の市長は本気で造りたがっている。なぜだろう?

佐世保市民:
先日の講演会で講師が示した数字では、石木ダム建設と関連事業費で339億円、そしてダム建設後50年間にかかる維持管理・施設更新費は294億円、合計633億円にのぼり、1世帯当たりの負担額は約60万円になるとのことだった。この数字は間違っているのか?

水道局長:
昨日、知事や市長も言っていたが、石木ダムは必要なダムである。そして厚労省等でも認められている。それ以上のことは私どもからは言えない。

地権者:
佐世保市の関連事業はいつ着工するのか?

水道局長:
具体的なロードマップはここで示せないが、既に取りかかっているものもある。
これまでに125億円も投資しながら取水場や新しい浄水場の用地確保などにお金をかけてきた。

支援者:
石木ダムができなければ、他ダムの浚渫ができないと広報にあるが、水道局長は本当にそう思っているのか?
「市長、それはちょっと言い過ぎですよ」と、市長を諫めるのが現場の責任ではないのか。

弁護団:
いろんな話が出たが、大事なのは今後のこと。
これからどうするのが一番いいのか、佐世保市民と地権者と有識者などを含めて意見交換しませんか。
それは佐世保市にとっても有意義なことだと思う。
そういう申し入れをしますので、ご検討いただきたいと市長に伝えてください。

水道局長:
伝えますが、もう1つの裁判が進行中なので、被告と原告という立場上、土俵の外で何かやるのは難しいと思う。

まだまだたくさんの質問や意見が出たし、水道局長は、それに対し答えられるものはできるだけ答えようとしていました。そのことには率直に有難いと思いました。

判決後に協議を行いたいという私たちの要請に対し、当初は「対応は難しい」と文書で回答してこられました。
その水道局が、180度方針を変え、水道局長自らが対応してくださったのは、やはり「勝った」という安心感と余裕だったのでしょう。

 

私たちは裁判(一審)には負けたけれど、みんな何故か明るく元気!
貸し切りバスの車内はお菓子があちこちから回ってきて、なんだか旅行気分で、次の目的地「国土交通省 九州地方整備局」(略して九地整)へ向かいました。

九地整でも部屋を用意して対応してくれましたが、しかし、こちらは酷かった・・・
担当者(事業認定調査官の渡辺氏)は不在とのことで、本件について全く無関係の総務の職員が3名「居た」だけでした。
この方が発した言葉は「30分だけ」と「伝えます」

まずは、これまで通り、声明の読み上げ。
ここでは総代の炭谷さんが朗読し、手渡しました。



弁護団:
判決は「認定庁の判断が不合理だったとは言えない」というもの。
その判断とはあの時点でのこと。今現在はどうなのか?
国として今どのようにお考えか知りたくてやってきた。

九地整:
私が今この場で言うことは何もない。
皆様のご意見を録音させて頂き、声明文と共に上司に伝える。



地権者:
私たちは認定される前も、ここに来ていろいろ意見を述べたが、その時も担当者ではなく総務の方が対応した。伝えると言ったけれど、伝わったかどうかもわからないままだった。

県や佐世保市が提出した資料には間違いがあったので、正しい資料を私たちは送ったが、その時は、もう認定の方針が決まっていた。

特に事業費については大きな問題がある。
その数字は平成16年に出された数字で、その後19年に長崎県が委託した地質調査会社から地盤の問題性が指摘されたにも関わらず、その対策費が加算されていない。
国は県の資料を鵜呑みにしないで、事業費の算出をやり直させるべき。
あるいは、認定庁自身が調査をしてほしい。
認定前も現地に足を運んでほしいと何度もお願いしたが、来なかった。

などなど、何を言っても「伝えます」の返事しか返ってこない。



「担当者を呼んでほしい」「いつなら担当者と話せるのか、それを聞いてほしい」「今ここで電話して確認してほしい」
何をお願いしてもダンマリ。

しびれを切らした地権者と支援者の2人が、渡辺さんを探しに部屋を出ていきましたが、結局、渡辺さん以外の認定調査官にも会うことはできず、私たちは帰途に就きました。

国の対応とはこういうものなのですね。

たとえ、そちらには意味のない(認定庁が出した判断は違法ではなかったと司法も認めたのだからこれで決着。今さらこの件で原告らと話し合う意味はない)ことであっても、その認定によって家を、生活を奪われようとしている人たちの声に耳を傾けようとする、血の通った役人はいないのでしょうか。

まさに問答無用。
下々の者は下がれ居れ!という感じ。

でもね、こうばるの皆さんも私たちも、そんなことで意気消沈したりはしませんぞ!
18日には国交省本庁に乗り込みます。
もちろん厚労省にもね。

負けてますます戦意高揚!
雑草の底力を甘く見ちゃダメよ。 (‘◇’)

6.30講演会で納得!石木ダムは無用の長物

6月30日は朝から雨。弱まったり強まったり・・・前日は列車に運休が出るほどの大雨だったので心配しましたが、予報通り午後になると雨は止み、ほっ。💛

満席とはなりませんでしたが、会場には沢山の方が…(^^)



会場は佐世保市民文化ホール。
旧佐世保鎮守府凱旋記念館で、国の文化財に登録されているクラシックな建物です。

https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/62615/

というわけで、椅子並べや上映機器の準備がたいへんでした。300席の椅子を並べるために早くから集まって下さったサポーターの皆様、本当にありがとうございました!

さて、今回の講演会は、このタイトルが示すように、



石木ダム訴訟の判決はどうなるのかな~

原告(地元住民など)が勝ったら、石木ダムは中止になるの?

それとも負けたら、石木ダムは建設されるの?

いやいや、裁判で全てが決まるわけではない。

公共事業はみんなのためにやるのだから、

みんなが、それぞれ考えなくっちゃ!

石木ダム、どうする?造るの?造らないの?

決めるのは私たち。決めるのはあなた。一緒に考えよう~

そのための講演会でした。

今回お招きした講師は、ダム問題の専門家であり、石木ダムの専門家と言っても過言ではないお二人です。

まず初めに登壇されたのは、今本博健先生。
河川工学と防災工学がご専門。京都大学防災研究所の所長も務められた方で、治水の基本は人命を守り壊滅的な被害を避けることだとおっしゃっています。



実は、今本先生はもともとは土木・河川工学のスペシャリストとしてダムを造る側にいた方です。ところがダムを知り尽くしてみると、ダムには様々な欠点(想定以上の洪水は防げない、住民を危険に晒す、自然環境を破壊する、地域社会を分断する、土砂をせき止め地形や生態系のバランスを崩す等々)があるのに気づき、立場を180度変えてしまった勇気ある学者です。

もちろん、すべてのダムを否定するつもりはない。過去には必要なダムもあった。しかし、これ以上新たなダムは必要ない。その1つが、いや、最たるものが石木ダムだと断言されています。



今本先生の講演内容はこちらです。

180630佐世保講演会(治水)

専門的な用語やグラフが多くて、難しいな~と感じた方も多かったことでしょう。でも、これだけは理解できたのではないでしょうか?

治水対策はダムだけじゃない、全部で8つの対策案があったんだってこと。

県は「そのどれも、石木ダムよりお金がかかる。石木ダムが一番安くできる。いわゆる費用対効果が高い」と言った。ところが、そのデータがおかしい。

ダム案の経費は必要以上に低く抑え、ダム案以外の経費は必要以上に高く設定していた。

残念ながらそれはよくある話で、その例として鳥取県の中部ダムの場合が紹介されました。



当時の片山知事が職員に見直しを命じたところ、それまでは河川改修より安かったダム案が、見直し後は河川改修の3倍近いコストがかかることが判明したそうです。それで、無駄なダムの建設は回避でき、税金の無駄遣いを減らすことができたというわけ。

長崎県の知事も、このような賢明な方であればいいのですが・・・

そして、今本先生が一番伝えたかったのは、こちらでしょう。



なぜ「石木ダムがつくられれば、川棚町民が洪水に怯え続ける」のか?

ダムは想定内の洪水にしか対応できません。100年に1回の大雨が降ったら川棚川の下流にはこのくらいの水量が流れ込むと予測し、それが溢れないよう堰き止めて流量を調節しようとするのがダム計画。

でも、計画以上の雨が降ったら?ダムは破堤する前に放流します。
すると、大雨でいっぱいいっぱいの川に、どどーっと大量の水が流れ込み、堤防の決壊や人災に繋がります。
ダムが無ければ、流量は徐々に増えるので、避難する時間もあるのですが。

 

では、なぜ「石木ダムがつくられれば、佐世保市民が困窮する」のでしょう?

それは、嶋津氏の講演で明らかとなりました。



嶋津氏の講演内容はこちらです。

 

講演のタイトルは「佐世保市民にとって石木ダムは無用の長物


なんと大胆で、そして、わかりやすいタイトル!


配布資料:http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2018/07/ccfbd37d2a349bf49c35de9158767947.pdf

スライド:http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2018/07/89d535239715c3aaca07660fb9c09c95.pdf

スライドには目次もついています。

Ⅰ 縮小社会の進行で水余りが進む時代

Ⅱ 佐世保の水需給計画の虚構

Ⅲ 過去の渇水が再来したらどうなるのか

Ⅳ 既設ダムの老朽化への対策に石木ダムは必要か

Ⅴ 佐世保市民は石木ダムのためにいくら負担するのか

以上、論点が一目瞭然なので、それぞれが知りたかったところだけを読んで頂くことができます。もちろん、全部大事なことだらけですが。

今本先生ご指摘の「石木ダムは佐世保市民を困窮させる」とは、Ⅴの「佐世保市民は石木ダムのためにいくら負担するのか」を見れば明らかです。

スライド58以降に詳しく解説されていますので、是非開いていただきたいのですが、簡単にまとめると、

佐世保市の負担額は、

ダム建設負担金+関連水道施設整備費―国庫補助金=299億円

その財源の大半は地方債で賄い、その利息=40億円

合計=339億円 (A)

それを佐世保市の現世帯数で割ると1世帯あたり=32万円にもなるそうです。

しかも、それだけじゃない。

完成後50年間の石木ダム維持管理費+施設更新費負担分=3億円

完成後50年間の水道施設の維持管理費+施設更新費=291億円

合計=294億円 (B)

A+B=633億円

つまり私たち佐世保市民は633億円ものお金を石木ダム事業に注ぎ込むこととなり、世帯数で割ると約60万円だそうです。

ダムができて50年後というと、私などとっくにこの世にはいないので、
やはり子や孫の世代にその負担を押し付けることになります。

平成28年度決算時点ですでに122億6千万円支出済みとのことでしたが、
まだこれから520億円ほど支払いが残っているわけです。

いま石木ダム計画を止めれば、520億円もの無駄遣いが防げます。

そのお金で漏水対策に力を入れれば、水を無駄にすることも減るし、
漏水事故による断水も防げます。

それでも石木ダム造りますか?

 

続いて、石木ダム対策弁護団団長の馬奈木昭雄弁護士から「今後のたたかいの展望」と題してのお話がありました。



両講師の話を聞きながら、私はワイツゼッカーが東西ドイツ統一の時に言った言葉を思い出していた。

嘘無しではやっていけない政治体制の中では、書類もまた嘘をつく

中央官庁をはじめとして今の日本全体が陥っている姿だが、長崎県と佐世保市も同じだ。

50年間弁護士をやってきたが、これほどでたらめな資料を使ってでたらめなことをやろうとしている事業はない。裁判の中で我々はそれを明らかにしてきた。だから100%勝てる!と言いたいが、残念ながら、そうは言い切れない。

どれだけ筋の通ったことを言っても、国の方針通りにやろうとする裁判官は多い。裁判所が国と一体化している。それは諫早湾干拓の裁判結果を見れば明らか。

その結果を出した同じ長崎地裁で石木ダムの裁判もやっている。
仮に勝てたとしても、その判決に県が従うだろうか?

自分の運命を他人(裁判官)に委ねるわけにはいかない。自分の運命は自分で決める。それを身をもって示してきたのがこうばるの皆さんの闘いである。

日本国憲法の基本原則は、国民主権。
地域のことは地域で決める。地域住民の合意形成が必要。

合意の前提は正しいデータである。
正しいデータを示し、住民が判断する。それがあるべき姿。

石木ダムは要らないという合意を作ろうではありませんか。

 

最後に、原告団を代表して、また地元住民を代表して、岩下和雄さんからご挨拶がありました。



石木ダムは計画から50年近く経っている。なぜ私たちが反対してきたか。

当時佐世保市は、「現在は9万6千トンの水を使っているが、将来は16万トンの水が必要になる。それには石木ダムを造るしかない」と言っていた。

私たちはそんなに増えることが信じられず、県に対し話し合いを求めてきたが、県はそれに応じず計画を進めてきた。

今では当初の予測の半分も使っていない。この必要のないダムのために、私たちの家や自然豊かな地域を湖底に沈めることは許されない。

一昨年こうばるにやってきた佐世保市長は「佐世保市民の豊かな生活のために有り余る水を確保する必要がある。だから石木ダムが必要なのだ」と言った。

我々の生活圏を奪ってまで佐世保市民は石木ダムを望んでいるのか?

今ある水を上手に使って、生活できるのでは?

多額の借金をしてまでダムを造る必要はないのでは?

私たちはたとえ裁判に負けてもそこに住み続ける。

ふる里を守っていく。

佐世保市民、県民の皆さんと共に、石木ダムが必要なのか?と問い続けて行きたい。

 

以上、講演会の全容をお伝えしました。

参加する機会のなかった方にも是非その内容を知ってほしかったからです。

特に佐世保市民の皆さん、嶋津氏の講演資料をクリックして目を通してみてください。

佐世保市の説明とのギャップに驚かれたことでしょう。

佐世保市は広報でこれからも石木ダムが必要だと主張し続けるでしょう。

それを見た時、この資料を思い出してください。

そして、両方の主張を理解した上で、あなたご自身で考えてみてください。

 

わからないことがあれば、このブログにコメントをください。

嶋津氏に伝え、お返事を頂きます。

 

さあ、地域のことは地域で決めましょう~

長崎県のダム建設は、長崎県民で考えましょう。

正しいデータを使って!

 

 

長崎のアーケード街で石木ダムNO!パレード

昨日夕方、長崎市の鉄橋に100人ほどが集まり、石木ダムの中止を訴えました。

ダム建設予定地「こうばる」で総代を務める炭谷さん。



まもなく(7月9日)事業認定取消訴訟の結果が出ますが、それがどんな結果であろうと、「私たちは県がダム計画を見直すまで住み続け闘い続けます」「ホタルがいっぱいいる私たちのふる里を守ってください」と訴え、大きな拍手に包まれました。

その後、アーケード街などをパレード。






電車通りに面したところでは、車内から手を振って応援する姿もみられ、嬉しくなりました。

今朝の新聞にもパレードのことが大きく掲載されています。



有難いな~と読み進んでいくうちに、「え!それは違うよ!」と気づいたことがありました。
私にとっては発言の信頼性に関わる大きな問題だったので訂正を求めたのですが、それは難しいようです。

ということで、ここで、説明させて頂きます。

石木川まもり隊代表の発言として、

ダム建設費で佐世保市民の負担は1人当たり約12万円に上る

と書かれていますが、実際には、

ダム建設費と関連事業費を合わせると佐世保市民の負担は一人当たり約12万円にも上ります

と発言しました。

どこが違うのか、というと、
関連事業費という言葉が有るか無いかです。

実はこれがとても重要なのです。
なぜかというと、佐世保市民にとっては、ダム建設費よりも関連事業費の方がはるかに大きな金額だから。

ダム建設費だけなら市民の負担は約2万7千円ほどですから、約12万円とは大きな違いです。

それは、こういうことなのです。



ダム建設費は長崎県が65%、佐世保市が35%という割合で負担しています。

なので金額にすると佐世保の負担は約100億円です。



ということで、両方合わせると



となります。

ここから国庫補助金を差し引くと、佐世保市の負担額は298億円になります。

この298億円という数字は、2013年3月22日九州地方整備局による石木ダム事業公聴会記録p.44に、公述人に対する佐世保市水道局の答弁として記録されています。

この佐世保市民が負うべき298億円を市の人口25万人で単純に割ってみると、

298億円÷25万人=11万9200円=約12万円

と述べたわけです。

これが、ダム建設費だけになると、100億円の内の3分の1は国庫補助があり、市の負担は3分の2になるので、

100億円÷3×2=66億7000万円で、それを人口25万人で割ると

約2万7千円ほどです。

12万円と2万7千円では大きな違いですよね。

たぶん記者さんは、関連事業費がそんなに大きいとは思わず、関連事業費も含め「ダム建設費」と表現なさったのだろうと思います。

読者の大半の方も気にも留めない内容だと思いますが、石木ダム問題について、あらゆるところで意見を述べている者としては、誤った情報発信はしたくないので、この場を使って説明させて頂きました。

1000人が集い、石木ダムにレッドカード!

いよいよ当日がやってきました。
「ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集い」のスタートです!

雨の中、本当に1000人を超える人々が川棚公会堂にやってきました!


(すみません!NBCニュースの1コマを拝借しました)

第1部は映画監督お二人のトークセッション。
「ほたるの川のまもりびと」の山田監督と原発問題を追い続ける鎌仲ひとみ監督。



山田監督:ダム反対というよりは、こうばるの自然豊かな暮らしっていいよね、ということを伝えたかった。そして、それが失われるかもしれないという現実の不条理に気づいてほしかった。

鎌仲監督:人間本来の生き抜く力、その美しさを私は描きたい。人権や環境を取り戻していく人間賛歌の映画を作りたい。こうばるの人たちは人間本来の人間らしい暮らしを求めて生きているだけ。

お二人の話だけでなく、開場前の様子や、実行委員長の挨拶なども、しっかり入っています。

第2部は石木ダム問題シンポジウム。
パネリストは、河川工学の第一人者で京都大学名誉教授の今本博健氏、6つのダムを凍結・中止した前滋賀県知事の嘉田由紀子氏、ダム計画に翻弄された八ッ場の人々に寄り添い続けている「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子氏。
そして、コーディネーターは、八ッ場ダム問題にも関わってきた歌手の加藤登紀子さん。



今本氏:佐世保市の水需要予測はデタラメ。今の水源で足りている。騙し絵には騙されても、ダムありきの説明には騙されないでください。



嘉田氏:私はダムに頼らない治水を条例化しました。ダム計画を中止して困るのは県民ではなく、特定の利権を持つごく一部の人たちです。ダム建設は水道料金の値上げに繋がります。皆さん、声をあげましょう。

渡辺氏:八ッ場の住民は分断され、孤立し、声をあげることができず立ち退いてしまった。負の歴史を繰り返さないでほしい。

第3部は登紀子さんのミニコンサート。





花束を手渡したこうばるのチビッ子たち。

最後の『Never Give Up Tomorrow』では、ゲストの皆さん、こうばるの皆さんも登壇して、開場も手拍子。ネバーギブアップ!諦めない!を連呼しました。



そして、フィナーレでは「川原のうた」を皆で歌い、



こうばる住民による素晴らしい決意表明。


「私たちはおかしいことをおかしいと言っているだけなんです。そのことを広げて頂きたい。皆さんのご支援を頂きながら、ダムの中止が決まるまで闘い続けます」

さあ、今度は会場の皆さんが決意表明ならぬ意思表示をする番です。

鎌仲監督が明るく問いかけました。

「私たち一人一人の小さな声を届けましょう。皆さん、石木ダムどう思います?さあ、意思表示してくださーい」



一斉に「NO!」のカードが、躊躇なく掲げられました。

ああ、ここに立ち会ってほしかったなー、中村知事と朝長市長に!
せめて、この動画を見て頂きたいですねー!



皆さん、大いに拡散してください。

回りまわって知事や市長に届くように・・・!

こうばるに加藤登紀子がやってきた!

5月5日こどもの日。
こうばるに加藤登紀子がやってきた!



(すみません!KTNニュースの1コマを拝借しました)

加藤登紀子さんだけではありません。
嘉田由紀子さん(前滋賀県知事)、今本博健さん(京都大学名誉教授:河川工学)、アーサー・ビナードさん(詩人)、鎌仲ひとみさん(映画監督)、山田英治さん(映画監督)、渡辺洋子さん(八ッ場あしたの会)など、翌日のイベント「ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集い」に参加する著名人が、はるばる関東関西からやってきたのです。

石木ダムのことを語る前に、まずはしっかり現地を見ておきたい。現地の人たちとも直接語り合いたいと・・・。

マイクロバスに乗り込み、川棚川の河口から上流へ向かいます。



あらまあ!あんな看板が!と驚きの声。



付け替え道路工事現場が見渡せる高台で、石丸さんの案内に耳を傾ける皆さん。



数年前にこうばるを訪れた今本先生や渡辺洋子さんは、変わり果てた山の姿にショックを受け、数か月前に足を運んだばかりのアーサーさんや鎌仲監督も、わずかの間のあまりの変化に絶句。。。

でも、こうばる広場では住民の皆さんが大歓迎。


特に、子どもたちの笑顔に、皆さんもホッとした様子。



いつもの団結料理でお腹も心も満たされ、初対面の登紀子さんも嘉田さんも、すっかりこうばるの虜になってしまったようです。

明日が楽しみです。
こうばるの子どもたちのためにも、成功させねば・・・!

あ~した天気にな~れ!

「清流に殉じた漁協組合長」出版記念イベントご報告

みなさん、こんにちは。

石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。

わたくし、先日3/18(日)に東京で開かれた「清流に殉じた漁協組合長」出版記念イベントに長崎県石木ダム問題の当事者代表として登壇してまいりました。



今回はそのイベントについての報告をさせていただきます。

まず、このイベントについては先に山形県の最上小国川(もがみおぐにがわ)ダムで起きた事件について触れておかねばなりません。

山形県の最上小国川ダムは治水専用の穴あきダムとして現在も建設が進められています。

長崎県の石木ダムと同様に何十年も前から存在する無駄な公共事業です。

最上小国川ダムの場合は、地元の小国川漁協組合長の沼澤勝善組合長を中心にダムに反対する運動を頑張っておられました。

最上小国川ダムの反対運動はジャーナリストの相川俊英さん曰く「孤軍奮闘型」で、ダム反対派への圧力というのを漁協組合長の沼澤さんがモロにかぶるカタチで繰り広げられていたようなのです。

そんな沼澤組合長が、2014年2月10日の未明に突然、自ら命を絶ちました。

いったい、なぜ!?

この本は、最上小国川ダム事件をめぐる腐った非民主主義について徹底取材がなされており、しかも4年というの歳月をかけて世に送り出された本です。



「清流に殉じた漁協組合長」の著者でジャーナリストの相川俊英さんは、この最上小国川ダム問題で起こった事件をめぐり、ここには「草の根非民主主義」の一番悪しき公共事業があり、この場所には公共事業の進め方に住民主導型が全くない、欠落していると話しておられます。

この本、読むのもしんどい…書く方はもっとしんどい…!出版社はもっとしんどい!!のでございます。。

でもね、

この事件をなかったことのようにして私たちは生きていってはいけない!と思います。

このような、自殺者を出すようなダムが本当に必要な公共事業でしょうか?

最上小国川ダムの悲劇を繰り返してはならない、これが相川さんからのメッセージのうちの一つと思います。



ところで、

それぞれ三人のゲストの発表の後には、「清流に殉じた漁協組合長」を出版した出版社「コモンズ」の編集長大江さんの司会進行でゲスト三人と40分ほどディスカッションを行いました。



このイベントの一番の聞きどころはこのディスカッションではなかったでしょうか?

大江さんの司会進行が素晴らしかったです。

それにしても、後でユーチューブにアップされたイベントの動画を確認していると、私は一つ、相川さんの質問にうまく答えていない箇所がありましたので、そこだけ補足させてください!

その質問とは、「今までいろんな住民運動を見てきたが、石木ダムの反対運動は若い人が多く活動に関わっている、このご時世にいったいなぜ!?驚異!!びっくり仰天!!!なぜなのか取材者として一番聞きたい」というようなものでした。

う〜ん…

実は、私もはっきりと答えを持っているわけではないんですよ。。

だから、うまく答えられてないんじゃないかな?と。

私なりに思いつくことを箇条書きで挙げてみると、

・石木川まもり隊の隊長さんが老若男女問わず受け止められる人柄の持ち主
→若い人のフォローができる熟年の大人がいる

・私自身もまだ若い(取り組み始めの年齢は28歳でスタート)
→その周りに若い人が集まりやすい傾向がある

・私自身「活動家」ではなく「地元のイラストレーター」(堅苦しさがない)
→イラスト発信は従来のダム反対運動では補えていなかった情報発信を可能にしている

・ネット発信ができている(ウェブサイトもあるしSNSも有効に使っている)
→ネット環境、特にSNSを使う世代に情報が提供されている

・パタゴニアの全面支援でさらにポップなイメージになった
→アウトドアをする人たち、どちらかというと若い世代に影響力がある

・石木ダムの水没予定地の住民にも若い人、子どももちゃんといる
→映画「ほたるの川のまもりびと」をご覧になればご理解いただけると思います



このイベントには、相川さんと私の間にもう一人、登壇者がおりました。

水源連(水源開発問題全国連絡会)の遠藤さんです。



石木ダム問題でも大変お世話になっております。

遠藤さんからは、全国のダム問題の状況と、石木ダム問題についてお話いただいてたんです。

日本は、今でもダムを造り続けています。

石木ダム以外にも、まだまだまだまだ……まだ、今でも全国各地で作ろう作ろうと国は動いているんですよ。

そんな全国で建設が進められているダムに触れ、ダムの良い点(ほとんどないけどさ)というか、悪い点がいっぱいあるんで(良いところなんて実際のところほとんどないんですよね…)、そこのところを説明したり、

一方で、中止になったダムについても触れたり、ダムが撤去された例もあるので…全国で唯一荒瀬ダムの件ですね、そこにも触れられました。

あと、ダム事業の見直しの歴史についても触れられました。

1997年から、年表で見てみるとあらあら…結構頑張って中止してるのかな?と感じる部分もあります。

だけど、肝心の石木ダムはなぜか中止にならないんだな〜…

そうそう、それに、ダムを作るための法的措置はいっぱいあるんだけど、ダムを止める法律は何もないのも問題なんですよね。

「土地収用法」もそうだし、裁判中でも工事が止まらない!「執行不停止の原則」も大問題です。

それでも、「ダムを止めるにはどうしたらいいのか?」ということなんですが、この部分については相川さんも遠藤さんもほとんど同じようなことをおっしゃっています。

遠藤さんは、無駄な公共事業、無駄なダムを止めるには、公共事業に負けない「体力」が必要!とおっしゃっています。

ここでいう「体力」とは、「地域への愛着」とか、「公共事業に頼らなくても地域住民たちで町を活性化させることができる、地域の営みを維持できる」ことかと思います。

そして、こういった「体力」がない地域が、今後、無駄な公共事業のターゲットになりうる…とも。

また、相川さんは、「地元を良くするためには、自分たちで話し合って考え、地域を活性化させる」こと、そのために、「普段よく話をする隣にいる人にまず話しかけて、問題を共有することから始めて、多くの人が関心を持つようになって欲しい」と訴えました。

最後に私からも一言、



石木ダムの場合は、若い人も多く活動に参加してくれていて、あまり政治的な匂いのするアピールは避けたいところ。

なので、「#いしきをかえよう」というキャンペーンが行われていたり、私自身もできるだけ楽しく活動できるよう頑張っていて、今まさに、石木の場合は、「イメージチェンジを実行中」かなと思っています。



なお、このイベントの模様は、ユーチューブの方でもご覧いただけます。



会場にお越しいただいたお客様には、持ち込んだ石木グッズも買っていただきました。

コモンズさんには、謝礼までもいただいております。

これらのお金は、これから新しく作る石木グッズの製作資金に充てさせていただきます、本当にありがとうございました!

最後に、今月3月いっぱいで石木ダムの署名「説明不足のまま進む、税金538億円を費やす石木ダム建設。長崎県は一度立ち止まり、公開討論会を開いてください。」が終了いたします。

ぜひ、みなさんの参加をよろしくお願いします。

《電子署名はこちらから》
goo.gl/kM65dB

院内集会「石木ダムから見る土地収用法」



たいへん遅くなりましたが(;^ω^)、去る3月1日、衆議院第2議員会館多目的会議室にて開催された勉強会「石木ダムから見る土地収用法」(公共事業改革市民会議主催、公共事業チェック議員の会後援)についてご報告します。



この日は国会開会中で、議員ご本人の参加が少なかったのは残念ですが、75名もの方が集まって公共事業について、特に石木ダム問題について意見交換できたのはとても有難く、有意義な集会でした。

国会議員関係者は次の13名です。

国会議員
・公共事業チェック議員の会会長:荒井聡衆議院議員(立憲民主党)
・同事務局長:初鹿明博衆議院議員(立憲民主党)
・同事務局次長:大河原雅子衆議院議員(立憲民主党)
・寺田 学衆議院議員(希望の党)
・堀越啓仁衆議院議員(立憲民主党)

秘書代理参加の国会議員
・笠浩史衆議院議員(希望の党)
・宮本徹衆議院議員(共産党)
・佐藤こうじ衆議院議員(希望の党)
・山崎誠衆議院議員(立憲民主党)
・松田功衆議院議員(立憲民主党)
・川田龍平参議院議員(立憲民主党)
・早稲田ゆき衆議院議員(立憲民主党)
・吉良よし子参議院議員(共産党)



まずは開会挨拶:「公共事業改革市民会議」代表の橋本良仁さん。
下筌ダム反対運動の室原知幸さんの言葉「公共事業、それは理に叶い、法に叶い、情に叶うものでなければならない」を忘れてはならない。そうでなければ、どのような公共事業も挫折するだろう。
フランスのバニュー市を訪れた時、市長が言った。「私たちは25年かかって都市計画を実施した。一人の反対もなく行われる、それが公共事業ではないか」と。 

続いて公共事業チェック議員の会会長の挨拶:立憲民主党衆議院議員の荒井聡さん


日本の借金1000兆円の半分500兆円が公共事業関連。コンクリートの耐久年数は50年であるから、1年に10兆円のツケが負わされる。やればやるほど後世に負債を残すだけ。新たな公共事業は本当に必要なものだけにすべき。

次に「ほたるの川のまもりびと」制作者の挨拶:パタゴニア日本支社長の辻井隆行さん。


アウトドア衣料メーカであるパタゴニアが石木ダムに関わるのは、自然環境保護・人権保護・民主主義への思いから。
石木ダムは九州の小さな問題では決してない。日本の公共事業の分岐点となる事業である。完成させれば日本初の行政代執行によるダムとな
り、中止すれば日本初の住民が行政代執行を断念させたダムとなる。

石木ダムの現状について:現地地権者の岩下和雄さん


連日工事現場に座り込んで抗議行動をおこなっているが、県は毎日20名の職員を集めて私たちを排除して工事を進めている。3月20日事業認定取消訴訟結審、6月ごろ判決と言われている。判決を期待しているが、期待を裏切られても闘い続ける。長崎県は自分で中止できない。止めることができるのは国交省であり、政治的な取組が必要。皆さんからの支援をお願いする。

受益予定者とされている佐世保市民の思い:松本美智恵
石木ダムはだれのために造るのか。人口減少が続く中でこれから水需要が大幅に伸びるとする佐世保の水需要予測は過大で、有り得ない。
佐世保市水道の喫緊の課題は漏水問題である。一日平均、佐世保市民5万人分の生活用水が漏れており、市民は水源開発よりも水道施設の更新・整備を望んでいる。

土地収用法について:水源連の遠藤保男さん


土地収用法が公共事業推進法になっている。事業認定申請が強制収用に直結している。住民参加の確立と行政訴訟係争中の事業執行停止が急務の課題。

寺田 学衆議院議員(希望の党)
諫早問題で石木ダムを知り、現地も視察した。石木ダムを何とかできないかと思っている。様々な形で力になりたい。

堀越啓仁衆議院議員(立憲民主党)


下仁田町の自然の中で育った。自分が幸せになるために誰かが犠牲になってよいのか。石木の皆さんに犠牲を強いることはなんとしても止めさせたい。

大河原雅子衆議院議員 公共事業チェック議員の会事務局次長 立憲民主党


公共事業チェック議員の会に戻れたのは本望。無駄な公共事業が安倍政権の下で止まらない。政府の数字は全く信頼が持てない。八ッ場ダムの失敗を繰り返さないために、皆さんと力を合わせたい。

会場から
・事実を知って広めたい。
・逆開発=不要なダムなどを撤去する事業を進めたい。
・事業認可の欺瞞性・有識者会議の欺瞞性
・土地収用法を変えるには大きな力が必要
・事業再評価~監視委員会が機能していない。
・社会資本審議会公公共用地分科会を公開にし、傍聴を認めるべき。

閉会あいさつ
公共事業チェック議員の会事務局長:初鹿明博衆議院議員(立憲民主党)
東日本大震災で治水に関心が行ってしまし、止めるべきダムを止める勇気を持てなかった。防潮堤防も止められなかったのは本当に残念。
当時の与党の一員として反省に立ち、不要な公共事業を止めるべく、今後も国会で頑張りたい。今回の選挙で議員の会も復活してきた。できるだけ現地に行って自分たちの目で判断したい。行動する議員連盟でありたい。
こういう形での勉強会等を定期的に持ちたい。


(お話に聴き入っていたら写真を撮るのを忘れてしまいました!残念!)

ここに参加された議員の皆さんは、確かに、公共事業の現状への危機感や改革の意欲を十分持たれているようで、たいへん勇気づけられました。
これからの動きに期待したいと思います!(‘◇’)ゞ

え!四条橋は水源じゃないの?


昨日は、こちら北池野公民館での勉強会に参加しました。
小さなかわいい公民館ですが、中は綺麗でとても明るい!

明るいのは嬉しいのですが、カーテンが無い!
動画の上映ができない!?
さあ、大変!
お世話役のNさんは、家からボードや厚手のカーテンを取りに行ってくださり、床に置かれていた衝立を窓の位置まで運び上げたり、準備に汗を流してくださいました。


左奥に黄色のボード、右奥にこげ茶色の衝立、右手前にNさんちのカーテンが見えます。
そして、手作りの木の椅子!
いいですねー

参加者も全部で16人という、少人数だけれど、語り合うにはちょうどいいアットホームな勉強会となりました。

上の写真で皆さんがぎょっとしたり笑ったりしてるのは、



この写真(腐食した水道管)を見て、「これはまだ綺麗な方。うちの会社の水道管はこんなもんじゃないですよ。もっとボロボロで、だから飲み水には浄水器をつけています」との発言を聞いたからです。

これから人口は減るのに水の需要が増えるっていう…意味がわからんですねー。うちの子も二人とも県外に出ましたし」
「お宅もですか?うちもですよ。上の子は〇〇で…」
と、ご近所同士ならではの、きさくなおしゃべりも。

また、ある女性は、「実家が嬉野なんですけど、昔やはりダム計画がありましてね、ダム反対の看板がいっぱいありました。結局ダムは中止になったんですが、おかげで今も豊かな自然が残っていて、ほんとに良かったねーって、みんな言ってます」と実感を込めて話していました。

疑問点として出されたことは、不安定水源の意味や、なぜ保有水源として認められないのか?
近くに四条橋取水場があり毎日取水されていることをご存知の地域の方としては、そこが水源として認められていないのは驚きのようでした。

慣行水利権という水利権の観点から説明しても「???」といった表情。
当然ですよね。私自身理解できないのですから。
やはりこんなとき、水道局の方が参加して頂いてたら…と今回も残念に思いました。

また、「水道局だより」に記されていた余裕率が-10%という話も理解できないとの声が続出。
「毎日足らないってこと?」
「ダムには水がいっぱいあるけど?」
などなど素朴な疑問を出し合い、私たちなりに解釈しましたが…

水道局の皆さん、それで良かったんでしょうか?
私たちが誤解しているかもしれませんよ~
ぜひ専門家の立場からご説明頂ければ、市民の理解も深まるんですけどね・・・

スタッフ以外の参加者の半数が、石木ダムに関する集会に参加したのは初めてとのことで、アンケートにはこのような感想が書かれていました。

・とても納得しました。出席して良かったです。

・少ない人数のほうがお互い意見を言えるみたいで良かったです。

・行政のデータがおかしい。水源余裕率の―10%。

・周りの方々に伝えていかねばと思いました。

・折しも国会でデータ問題(労働時間比較)もあり、データの根拠について関心を持った。工事の正当化は疑わしい。注目していきたい。

などなど。

皆さんの地域でも石木ダムについての自由な「カタリバ」やってみませんか
                            (‘◇’)/


『清流に殉じた漁協組合長』出版記念イベント

みなさん、こんにちは。

石木ダム水没予定地住民のいしまるほずみです。

先週は風邪をひいてダウンし、意外にも久しぶりにゆっくり休むことができました!

モチベーションが上がって最近は、真面目にイラスト制作をしています。

本日は、東京で企画されているイベントのお知らせです。

3/18(日)に久々、東京にほーちゃんが上陸します!

そのイベントとは…

ジャーナリストの相川俊英さんがこのほど出版された新刊、『清流に殉じた漁協組合長』の出版記念イベントです!



この本は、2014年に山形県の最上小国ダム問題で自ら命を絶った漁協組合長がなぜ自殺に追い込まれたのか、その闇に葬られた事件の真相に迫る本です。

この本は、クラウドファンディングで資金を集めて出版にこぎつけました。

ダム建設によって起きた悲劇をあなたに知ってほしい
『清流に殉じた漁協組合長』出版プロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/oguni-dam

達成率は当初予定金額の221%、クラウドファンディング参加者数111名、集まった金額は664,000円!

よく頑張った!

実は、私もこのクラウドファンディングに参加しました。

今、手元にできたてほやほやの本があります!

がしかし、内容はやはり辛く厳しい…

山形県最上小国川ダムの現地で起こっていることは、ここ長崎県石木ダムの現地で起きていることと差して変わらないかなと思います。

要するに、めちゃくちゃいじめられている!

かわいそうすぎる!

ひどすぎる!!

気の毒でならなさすぎる!!!


石木ダムの場合は、幸か不幸か?そのいじめを主に水没予定地内で暮らし続ける13世帯54人で受け止めていますが、最上小国川ダムの場合はこのいじめを漁協組合長を筆頭に、限られた支援者でしのいでいたものと思われます。

う〜ん、そういう状況はかなり厳しい………

悲しい事件ですが、これをなかったことのように闇に葬り去られるのはおかしいと思います。

そして、私たちはこの事件を教訓に最上小国川ダムの二の舞にならないようさらなる強力な戦略のもと闘わないといけないでしょう。

私としては、長崎県石木ダム問題の水没予定地住民を代表してこのイベントに登壇し、できるだけ多くの方に石木ダム問題の危機的な状況をお伝えしたいと思います。

ただ、地元住民は前向きに元気に暮らしていますので、明るい未来のために応援よろしくお願いします!



以下、イベントの詳細です。

イベント参加ご希望の方は、『清流に殉じた漁協組合長』出版プロジェクト事務局へのお申し込みをよろしくお願いします



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3月18日(日)
“ダム問題は終わっていない”
―『清流に殉じた漁協組合長』出版記念イベント

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★“ダム問題は終わっていない”

地方で起きている深刻な開発問題は、
なかなか知られる機会がありません。

山形県東北部で進行中のダム建設事業も同様です。

アユ釣りのメッカとして名高い最上小国川に、
現在、山形県が最上小国川ダムを建設中です。

当初、清流への悪影響も懸念し、計画に反対していた
漁業協同組合も最終的にはダムを容認することになりました。

様々な揺さぶり・圧力・懐柔工作が行なわれた末に、
反対運動の先頭に立っていた漁協の組合長が
自ら命を絶ってしまったためです。

『清流に殉じた漁協組合長』はこの地域で
一体何が起きていたのかを
徹底取材、闇に葬られた事件に迫った一冊です。

***

『清流に殉じた漁協組合長』で取り上げた
山形の最上小国川ダム事業は、
地域の課題解決に役立たず、
地域の価値を損ねる悪しき公共事業の典型です。

ダム建設問題はこれまでも、
住民の立退きや治水効果、清流への影響などをめぐり、
大きな論争になってきました。

なぜ、こうした公共事業が一向になくならないのでしょうか。
このイベントではその根本原因に迫ります。

そして、今もなお全国で進行中の
理不尽不合理なダム事業について
ゲストスピーカーの方々に
地域で今、何が起きているのか語っていただきます。

ダム問題は大手メディアで報道されなくなっただけで、
今もなお日本中で地域を分断し、毀損し続けています。

中でも長崎県が建設を強行している石木ダムは見過ごせません。
反対地権者の土地を力づくで奪う土地収用の経緯と現状について
ダム建設に異を唱え続ける当事者に語っていただきます。

————————————
■参加費:1000円
(クラウドファンディングで5000円以上
ご支援いただいた方は無料で参加することができます
チケットをご持参ください。)

■日時:2018年3月18日(日)14:00~16:30(開場13:30)
■登壇者:
相川俊英(『清流に殉じた漁協組合長』著者/地方自治ジャーナリスト)
遠藤保男(水源開発問題全国連絡会共同代表)
こうばるほずみ(石木ダム建設に反対する地元地権者)

■会場:東京麻布台セミナーハウス・大研修室

〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-5

地下鉄日比谷線 神谷町下車(E1出口)徒歩3分
都営三田線 御成門駅下車 徒歩10分
都営大江戸線 赤羽橋駅下車 徒歩8分
都営浅草線・大江戸線 大門駅下車 徒歩8分
JR 浜松町駅下車 徒歩20分

http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html

■お申し込み
https://ssl.form-mailer.jp/fms/ec53eb6b554112

上記のリンクからお申込みいただくか事務局までメール・電話などでお申込みください。

<お申し込み・お問い合わせ>
『清流に殉じた漁協組合長』出版プロジェクト事務局
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-16-15 レックス西早稲田503
TEL:03-6265-9617 FAX:03-6265-9618
info@commonsonline.co.jp

いしきを学ぶ会 part2

長崎県川棚町こうばる地区。
ここにダム建設計画があります。
計画が進むと、この地区で暮らす13世帯は故郷を奪われてしまいます。
ダムは必要なのでしょうか。
今回は、ダム計画の歴史を振り返りながら、なぜ50年以上の長きに亘り、問題は解決しないのかを考えます。



いしきを学ぶ会 part2
 治水、利水、こうばるの現状、ダムの弊害
 映画「ほたるの川のまもりびと」(20分間)上映
 おはなし
  岩永正さん 川棚町こうばる地区在住
 岩本宏之さん 川棚町こうばる地区在住
 炭谷猛さん    川棚町こうばる地区在住
 山口里志さん   川棚町木場地区在住

 日時 2018年3月24日(土)18時開場、18時半開始
 会場 長崎市民会館視聴覚室(長崎市魚の町5-1,TEL:095-825-1400)
 問合せ 「いしきを学ぶ会」実行委員会095-884-1007森下

 *入場無料


Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/544941982547530/