「うなぎ目線で川・海しらべ!」にチャレンジ(石木川の支流、岩屋川編)2の続きです。
岩屋川の中間地点(私が勝手に決めた!)を過ぎると左手に見えてくるのが岩屋権現です。
以下の岩屋権現の写真は3年前に撮影したもの😌
鬼が一夜で築いたという言い伝えの残る199段の階段に、
更に岩を削って作った階段を登っていくと祠があり…
祠の中にはこんな人が横になって一人通れるほどの穴を通って神様に拝みに行きます。
岩屋権現(岩屋神社)は今でも下流に移転した方々で管理をしているそうです。
夏でもこの辺りだけ草払いがされておりスッキリしていました。
私が生まれる7~8年前までは(だから40年以上前か…)岩屋権現でもお祭り(奉納?)をしていたそうです。
一度見てみたかったなぁ…
本題に戻ります、
岩屋川の7番目の堰を見つけました。
岩屋権現のちょっと上のところです。
ここもなかなか穴場のいいところ。
水遊びができそうですね。
田んぼに水を引くための水路には石が詰め込まれ草が生い茂っています。
実は、この辺りで道路一旦が急に広くなります。
今まで登ってきたボロボロの細い道はダムに沈むから放置されてきたということでしょうね…😔
《チェエクポイント》7
1堰の高さ、身長より高い(2メートル以上)
2魚道なし
岩屋川8番目の堰はちょっと見落としそうなところにありました。
まず、手前に人が降りれるような畦道がありました。
この畦道の少し先に…
ありました!
やっぱり端っこには田んぼに水を引く水路があるみたいです。
《チェエクポイント》8
1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)
2魚道なし
その先にはちっちゃな橋が架かってました。
農地に入るために渡してあった橋ではなかったでしょうか?
上流は子ども時代にあまり行き来していないので、記憶が曖昧です…😅
赤岩橋を通過します。
ここからがほーちゃん的には難関だと思ってました。
上流に行くほどほーちゃんの生活圏から離れていきますので、よく観察していないと見過ごしちゃうと思います😓
こんな草が生い茂るところで堰をうまく見つけられるだろうか…と不安になっていたら、道端の水路から勢い良く水が流れていることに気づきました。
その水路をたどっていくと9番目の堰を発見しました!
この堰のから田んぼに水を引く水路は今も使われているんですね!
この辺りはダムには水没しないので今も水田があるのでした。
ほら、写真に小さく写っていますが、堰の真ん中に板がはめ込んであります。
上流に来て、使われている堰に出会えたことになんだか、すごくホッとしました…
(本当は、うなぎの目線で堰を調べているので、ホッとしてはいけないんですけど😅)
《チェエクポイント》9
1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)
2魚道なし
堰の近くには、またダム事務所の立て看板が…
この立て看板がある場所には、以前家が建っていたということなんです😢
奥に同じような10番目の堰が見えます。
《チェエクポイント》10
1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)
2魚道なし
さらに上っていくと、目の前に田んぼが広がります。
この田んぼに水を引くための水路と堰が必ず存在するはず…
探してみると、見つけました!11番目の堰!もちろん使われています。
ちゃんと水路が生きています、家はないですが水田の周りは手入れがなされています。
なんだかほっとします😌
《チェエクポイント》11
1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)
2魚道なし
すぐ近くにもう一つ堰がありました、12番目の堰です。
《チェエクポイント》12
1堰の高さ、腰から身長くらい(1~2メートル)
2魚道なし
さてさて…
岩屋川の最上流まできました。
この辺りにも水田が広がっており、とてもいい景色を眺めることができます😊
虚空蔵山(608.5m)登り口の案内が。
ここから林道をぐるぐる車で走っていくと、登山口に到着です。
唯一、一軒だけ残ったログハウス風の家屋。住んでいらっしゃいます。
田んぼがあるってことは、水を引くための水路があり…堰は??
堰はありません!😳
上の写真でわかりにくいかもしれませんが丸で囲ったところ、田んぼに水を引く水路は大きな石の重なり合った段差をうまく利用して引いていることがわかりました。
素晴らしいです〜!
もう一ヶ所の水路をたどっていくと、こんな風でした。
特別に堰を作らなくても、水が引けるんですね。
最上流部では、先祖代々の知恵が現在も脈々と受け継がれているような気がしました😌
そういうことで、岩屋川の堰の数は合計で12あるようです。
たった数キロの小さな岩屋川ですが、田んぼに水を引くための堰がこんなにたくさんあることに驚きました!
これではせっかくの清流でもウナギが登ってこれない環境でとても残念です…😖
石木ダムが中止になったら、地域づくりを一からやり直さないといけませんが、それに合わせてこの堰についても見直しがなされるといいなと思いました。
(使ってないんだったら、個人的にはもういっそのこと壊したい衝動が……😅)
そもそも、1~2メートルもの高さの堰をわざわざコンクリートで固めて造らなくても、田んぼの水は引けそうな気がするんですが、そこんとこどうなんでしょう…?
そして、我が集落特有の状況なんですが、堰を調べてるんだけど、そもそも大半の堰がもう使われていない…人間が住んでいない…という哀しすぎる現状があります。
あと、石木ダム事務所さんは現状維持の草払いとか全然ちゃんとやっていないということもみなさんおわかりいただけると思いますがどうでしょう?
50年は草払いのために税金を使うみたいなこともちゃんと書いてあるし…
まぁ、私は前向きにふるさとの再生を考えているので、(立ち退き&生活再建の方じゃないですよ!)常にダムが中止になった後の未来を見据えて動いております。
もちろん中止のためにまず打ち込みますけどね😉
ここまで読んでくださった方、お疲れ様です、ありがとうございました!
日本自然保護協会の「うなぎ目線で川・海しらべ!」にも応募します。
以上、「うなぎ目線で川・海しらべ!」にチャレンジ(石木川の支流、岩屋川編)レポートでした。
報告 地元住民 いしまるほずみ
まだほとんどこうばるの地理・自然環境を知らないので、「堰を尋ねて岩屋川を遡る」のたくさんの写真、大変興味深く拝見しました。水遊び場がたくさんあって、子どもたちの歓声があちこちであがっていたのですね。うなぎが遡ってくる川に、しましょう。お疲れ様でした。ありがとう!
ウッシーさん、コメントありがとうございます!
私のような体力のない人にとって調査は大変でした。
けれどそれ以上に、このブログにまとめるのにまた時間がかかり…
でも、長いブログ三部作なのにしっかりと読んでくださる方がおり、実行に移して本当に良かった〜!!と思いました。
せめて魚道のある堰に造り直して、ウナギがたくさん遡上してくる素晴らしい清流、石木川にしたいですね😊