一週間ほど前に発行された「99」(ライフさせぼ月刊誌”NINETY NINE VIEW”)です。
真ん中の2頁(p16とp17)を使って、先月29日に開催したイベント「ほたるとマルシェ」の中の「ほたると未来ミーティング」について詳しく書かれていました。
このイベントに参加したかったのに行けなかった人だけでなく、「へー、こんなのやってたの〜」と初めて気づいた人にも、きっと興味深く読んでもらえたのではないでしょうか?
誰もがまず驚き疑問に思うことは、俳優、音楽家、作家というジャンルの違う著名なお三方が何故、佐世保の未来についてトークすることになったのか?ということでしょう。
その明確な答えは書かれていませんが、お三方の共通点(環境問題やライフスタイルや地球の未来に関心を持っていて、それぞれが活動なさっている)が伝わってくる文章を読んでいると、なんとなく納得。
そして、共通の関心事として登場したのが石木ダム。ほたるが乱舞する自然豊かな地がダムの底に沈む計画がある。それは佐世保市の水問題を解決するためらしい。そこで、お三方は素朴な疑問が湧いてきた。
佐世保市の皆さんは本当に石木ダムを望んでいるのだろうか?
伊勢谷友介さんが言いました。
今日、僕は川棚へ行ってきました。そこで反対派のお母さんたちのお話も聞くことができました。すると、「本当に佐世保の皆さんがダムが必要とおっしゃれば諦めます」と言われました。
この発言を聞いていた筆者はこう書いています。
40年以上前に決まった事業計画は、本当に今の暮らしにフィットしているのだろうか?・・・佐世保市の課題だった水問題が、いつの間にか反対を掲げる地権者の問題にすり替わってしまった感すらある?・・・ダム建設の是非以前に独り歩きしている「お願いしよう、石木ダムは市民の願い」というキャッチフレーズに違和感をあらわにする市民の声もよく耳にする。
そして、いとうせいこうさんの発言
これは決して佐世保と川棚の問題ではなく、全国どこでも同じようなことが起きている。皆さんがちゃんと考えて答えを出せば、佐世保の未来に繋がる
小林武史さんの発言
みんなで考えることが大切。未来は一人一人のもの。無関心が一番怖い
伊勢谷友介さんの発言
行政ではなく市民が主役となり、一経営者として考えてほしい。知って、行動して、大事な話題にしてください
などを紹介して、最後に、記事はこう締めくくられていました。
民意を反映した身の丈サイズの街づくりや環境、ライフスタイルは、国や行政主導でなく、市民自身が考え描き、新しい風を起こす時代にさしかかっているのかもしれない。
そうだろうか?そうだと嬉しいけれど、どうも私はそのような希望が持てないでいます。
今回のゲストのように新しい風を運んでくれる人たちは確かにいるのだけれど、
その風はただ通り過ぎるだけのような気がします。少なくともこれまでは。
それは、私たちが家中の窓を閉めているから?新しい風も入って来られない?
みなさん、窓を開きましょう。
寒い日もあるけれど、一日に一度は窓を開けて、外の新鮮な風に触れてみましょう。
そして、風のささやきに耳を傾けてみませんか。