「もしもし〇〇新聞ですが、チラシ配りは予定通りやられますか?」
はい!やりますよ!
とは言ったものの、雨脚はかなり強くなってきました。
少々不安を覚えながらも、約束の時間、約束の場所に行ってみると、全員集合!
熊本から4名、川棚町から2名、波佐見町から1名、長崎市から1名、佐世保市から2名、
計10名が、雨の中、チラシをポスティングするために集まりました。
そのチラシとは「川棚町の皆さん、石木ダム建設を中止しましょう!」と題したもの。
そう、先日ご紹介した、あの両面印刷のチラシです。
特に伝えたかったのは裏面。
短くまとめるとこういうこと。
●ダムが無かった頃は大雨が降っても急な増水はなかった。
市房ダムが建設されたあと、1963年から3年連続の大水害に見舞われた。
●流域住民は水害以外にもダムによる様々な弊害に悩まされてきた。
振動、護岸崩壊、鮎などの漁場や産卵場所の消滅と漁獲高の激減、
赤潮やアオコによる水質汚濁、異臭・ヘドロの発生、海面漁業への悪影響など。
●そこで流域住民は荒瀬ダムの撤去を求め、既に工事が始まっている。
●今では河川や海の環境が回復してきて、魚介類も復活し始めた。
●ダムを撤去すれば自然は復活する。ただ撤去工事費用は90億円近くにも上る。
こういう苦い経験を川棚町の皆さんにはしてほしくない。
「ダムは作らせないのが一番いい!」
それを伝えたくて熊本の皆さんはチラシをたくさん作り、持ってきてくださいました。
頭が下がります。
川棚町民のKさんの助言で、川棚駅周辺の栄町、県道沿いの中組郷、河口に近い平島周辺など3つの地域に分かれてポスティングすることになりました。
私は中組郷の方をまわりました。
ポスティングしながら、出会った方にもチラシを渡しました。
親子連れや、ご夫婦、隣人同士など10組ほどの町民の方に出会いましたが、予想以上に快く受け取っていただきました。
はじめは怪訝な顔をされながらも、勇気を出して、
「ダム問題について書かれたチラシです。後でご覧になって下さい」と言って渡すと、
「ああ、石木ダムですね」と言いつつ受け取る人、
会釈しながら黙って受け取る人、
受け取った後、目を通しながら歩く人など様々でしたが、
一人だけ「頑張ってください」と言ってくれた人もいました。
また、受け取らない方も一人いました。
60代くらいの女性で、「要りません。難しいことはわからないので」ときっぱり拒否されました。
約700枚を皆で2時間弱でポスティング終了。
このチラシを見て、1人でも2人でも、ダムの弊害に気づいてくれたり、
石木ダムについて考えてくれたりしたら、嬉しい・・・。
熊本の皆さん、本当にありがとうございました!