今朝は霧が深かった。
ダム事務所前からゲート前に上がると、ゲートの中の付替え道路予定地も靄の中だった。
ダム小屋の先まで行って、石木川の川沿いから虚空蔵山を見るが霧に隠れて特徴のあるマッターホルンのような山頂は見えなかった。
ダムができれば沈んでしまうNさんのお宅の裏庭にある銀杏が、黄色く色づいて霧の中で映えている。
毎日見ても見飽きることがないこうばるの風景だ。
霧が深いゲート前で地権者の皆さんとしばらく座り込み。
12月5日ゲート前
いつもより少し遅い午前9時40分、ダム事務所の公用車3台で所長以下8人のダム事務所職員と3人の業者がやって来た。
「ゲートの前を開けて下さい」 「妨害行為をしないで下さい」 「妨害物を自主的に撤去して下さい」 「工事をさせて下さい」
所長と次長が、これらの言葉を繰り返すだけだ。
これまでは、私たちがいるゲート前を10分ほどウロウロして帰って行ったのだが、先週あたりから滞在時間が少し長くなった。
今日はこれまでの最長、17分の滞在だった。
どれだけ時間が長くなろうとも、地権者のみなさんも私たち支援者も何も変わらない。
ただ、地権者のみなさんのここ川原(こうばる)の地で生きていく権利を守るために、闘い抜くだけだ。