連休最終日の10月8日(月)午前10時過ぎ、佐世保市中央公民館には続々と人が集まり始めました。
えー!開場は11時なのにもう?1時間も立ったままお待たせするのは申し訳ないし、ロビーの椅子席は少ないし…で、私たちは慌てて会場の椅子をロビーに運びました。
嬉しい誤算でした。
映画「ほたるの川のまもりびと」は佐世保では既に14回も先行試写会をおこなっていますし、劇場公開を見に行った人も多いと聞いていたので、きっと会場はガラガラかも…と内心覚悟していたのです。
ところが、ほら、すごいでしょ?
と自慢したいところですが、本当はこれで62名。
午後3時半からの部は23名でした。
合計で85名。
目標の100名には達しませんでしたが、それでも、85名もの方々に観て頂けたと思うと、とても嬉しいです。
なぜなら、今回来られたのは日頃見かけない方々ばかりでした。
おそらく「ライフさせぼ」や新聞の行事案内欄、そして一般市民の口コミにより来てくださったのでしょう。
若い世代の姿がほとんど見られなかったのは残念ですが、この日は「体育の日」!あちこちの学校や幼稚園で運動会が行われていましたので、しかたありません。
そんな中、佐世保市に住む若いお母さんFさんが準備のお手伝いに駆けつけて下さいました!
しかも、上映中は会場の外で、石木ダムの是非を問う公開討論会開催を求める署名活動にトライ。はじめは市外の人と二人でやっていましたが、その人が帰ってからも夕方まで一人でコツコツと頑張っていました。
そのFさんが、署名活動をやった感想を今日送ってくれました。
みなさん、こうばるのことを大切に思ってくださってるご意見ばかりでした。
(ダム建設を強行するのは)長崎の恥だ!と言われた方もいました。
中学生も署名してくれました。
(石木ダムは)市民の願いではないことを伝えていけるよう、出来ることをやっていきたいと、昨日また思いました。
それから、石木小学校の先生だった方も来られてました。ほのかちゃんたちのこともよく知っていますと言われてました。皆さんによろしく伝えてくださいとのことでした。佐世保まで足を運んでくださる元先生がいることを嬉しく思いました。
と、書かれていました。
この先生は、当時は、ダム賛成・反対、あるいは故郷を去った人・残った人という相反する家庭環境の子どもたちを前にして、自分の胸の内を明かすことなどできるはずもなく、でもきっと川原に住む子どもたちを陰ながら応援しておられたのでしょう。
そのような先生がいてくださったことを知り、私も心がほっこりしましたし、そんな話を聴き取ってくれたFさんにも感謝!でした。
また、以前試写会を観て石木ダム問題に関心を持ち、現地を訪ねてくださったKさんが、今回たくさんの知人にメール等で上映会の案内をしてくださいました。自分がそうであったように、この映画を観れば何かを感じ、何かに気づくはず。一人でも多くの人に見てほしい…そうおっしゃって。
そして今日、Kさんのもとに届いた知人たちの感想のメールまで送ってくださいました。
「ダムの底に沈めてしまうには、余りにも美しく恵まれた自然があり、何より人々の慎ましくも心豊かな暮らしが観えました。本当に佐世保にダムが必要なら佐世保で検討すべきと考えます。いくらお金が掛かってもです。」
「住民の要望は至極当然。長崎県の行政マンのレベルの低さを痛感しました。アホな公務員を辞めさせる運動が妥当のようです。諫早干拓堤防も同様にですね。」
などの感想が寄せられたそうです。このような率直な感想を伝えて頂くのは本当に有難いですし、私たちに元気を与えてくれます。
そして、今回はお2人の方からカンパを頂きました。
お1人は会場受付で。こちらは当然、実行委員会の会計の方にお渡ししました。
もうお1人の方は、会場まで入らず、公民館ロビーの椅子に、よっこらしょと座り、用意された封筒を差し出されました。
私はもうトシで1時間以上も、よう座っとれんのです。だから映画は観ません。だけど、佐世保市民として現地の人に申し訳ないとずっと思うとったけん、気持ちを伝えたくてやってきました。
伝えます!この封筒はこうばるの方にお渡しします。お名前とご住所を教えてくださいと頼んだのですが、どちらも教えて頂けませんでした。
気持ちだけだから。
送るのも恥ずかしいほどの金額だから、持ってきたとやけん、聞かんで・・・
せめてお歳を…と言うと、
もう九十過ぎました。もうすぐ九十一になります。
と言われました。
杖を突いて息を切らして、「気持ち」(高齢者にとっては貴重な生活費である年金から差し出されたものかも)を渡したくてやってきた90歳のおばあちゃんの存在を、
佐世保市長、
あなたは、どう思われますか?
黄金なす
稲刈る棚田を
石木川
清き流れの
里山まもれ
石木川守り隊の皆さん、応援しています。大変ですが、どうかがんばって
ください。諫早市多良見町中里
藤澤さま
いつも応援ありがとうございます!
こうばるの皆さんと、石木川の生きものたちのために、
そして、私たち自身と私たちの子や孫のために、
石木ダムを止めましょう~ (‘◇’)ゞ