佐世保市へ公開質問状

11月13日、佐世保市内の4団体は、佐世保市長と佐世保市水道局長あてに公開質問状を提出しました。

内容は、今年6月以降「広報させぼ」で毎月掲載されている「シリーズ佐世保の水事情と石木ダム」についての質問です。

連載記事には石木ダムの必要性について起業者の立場からあれこれ書かれていますが、その情報があまりにも一方的(ダム不要論に繋がるような不都合な情報は一切伝えない)で、論理のすり替えや矛盾などが散見され、このままでは市民に誤解を与えてしまいます。

そこで、ふだんから石木ダムについて勉強している仲間を中心に、市民の疑問点を集め、具体的な質問状としてまとめ、提出することになりました。
広報させぼシリーズ 「佐世保の水事情と石木ダム」への質問状20181113

そして、回答はぜひ公開の場で説明してほしい、と強く求めました。

これについては、「佐世保の水と石木ダムを考える市民の会」からも説明会開催要請書が提出されました。

説明会開催要請書20181113

2つの文書を受け取った秘書課長は、担当部局に渡し、対応を検討し、期日までに回答すると答えてくれました。

はたして水道局は市民の願い通り説明会を開いてくれるでしょうか?今まで通り裁判中を理由に断るのではないかという見方も多いようですが、その理由は今回は当たらないと思います。

当局は広報を使って一般市民に説明をしたのです。その説明を読んだ市民が疑問を感じ質問しているのです。発信者として答える義務がありますよね。

国は公共事業に対する説明責任について「情報の共有化とコミュニケーションの推進」を掲げています。(http://www.mlit.go.jp/tec/kanri/account/acount/dai3.htm)

 国民から見て、「知りたい情報が提供されていない」という印象が、公共事業への不信感につながっている。「行政は国民に対するサービスの提供である」ことを踏まえ、公共事業に関する情報についても、量と質を向上させ、積極的にオープンにし、国民と共有していく姿勢への改革を図る。
 さらに、情報を一方向的に提供するのではなく、双方向のやりとりのなかで国民の意見を反映し、コミュニケーションを推進することによって、信頼関係が構築されるという意識を徹底していく。

2週間後の回答を心待ちしています。

(‘◇’)ゞ

長崎新聞、毎日新聞、西日本新聞、NBC、NCCなども報道しました。

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
公開討論会を開いてください。(Change.org)

ほかにも、こうばるを守るためやっていただけることがあります。

→あなたにできること

「佐世保市へ公開質問状」への1件のフィードバック

  1. 長崎市と佐世保市との組織を作ることです。そして、コミュニケーションをお互いにすべきです。
    ここに、石木ダム建設について、見直し、中止する事柄を、書いてみました。
    街頭演説を企画して頂きたい。知らせることが、力になります。
    下記に、記載した文章は、長崎新聞社に提出した原稿です。宜しくお願い致します。

    「石木ダム建設は、見直し、中止すること」について

    これまで、48年間(昭和48年から)長崎県再評価の審議が、平成10年、平成15年、平成16年、平成17年、平成18年、平成19年、平成23年、平成27年で、過去8回も審議して、結論が出ていません。また、更に、6年間工程表の延長をしました。
    結論の審議は、平成33年になります。

    問題は、治水の川棚町の水害対策、また、利水の佐世保市の水不足を理由に、石木ダム建設推進を起業者長崎県、佐世保市が行っているものです。
    が、しかし、この石木ダム建設推進事業には、多くの疑問があります。
    その疑問を、述べたいと、思います。

    昭和40年代、長崎県は、佐世保市針尾演習場の土地に、工業団地を造ることにしました。それに伴い、工業用水の確保として、川棚町石木郷に石木ダム建設を提案し、故高田知事が、強制測量をしたことが、最初の原因です。

    時代は、変わりました。
    まず、針尾工業団地には、4社しか入りませんでした。長崎県の失敗でした。
    造成費を国に返済しなければなりませんでした。そこで、当時、西彼町のオランダ村が繁盛していたので、これを10万坪の土地に移転させ、名前をハウステンボスと変え、2,200億円投資してオープンしました。が、しかし、3社の企業が変わりました。毎年100億円の赤字を出し、倒産しました。

    現在、ハウステンボスは、HISが経営を行っています。
    水は、海水を真水にする装置を持っていますので、水は足りています。

    これより先、佐世保市は、平成6年大渇水がありました。
    これを、長崎県は、石木ダム建設推進と結び付け、佐世保市は、慢性的な水不足である、と言って、石木ダム建設推進を、正当化しました。が、しかし、平成6年からは、佐世保市民の節水のお陰で、水不足にはなりませんでした。
    そして、慢性的という佐世保市の言う言葉は、疑問に感じました。毎年、毎年、水が不足すれば、慢性的と言えますが、そうではなかったからです。過大した表現と感じました。
    現在、水使用量は、平均で、70,000トンから68,000トン使用しています。長崎県は、75,000トンから40,000万トン増やして、115,000トン必要だと、石木ダム建設を推進しています。過大評価と感じます。
    石木ダム建設を推進する為に、佐世保市水道局は、平成25年1月、2月、3月に有識者8名で、再評価委員会を開きました。が、この有識者の8名の中で、2名が大学の教授で、あと6名は、一般人でした。有識者とは、地位、名声、見識がある人です。とても有識者とは、言えない知識のない人たちでした。
    その人たちが、賛成したので、厚生労働省に補助金の申請を佐世保市水道局が、行いました。
    その時の水道局の資料が、佐世保重工業SSKの工業用水の水使用量の過大した数字でした。
    佐世保重工業SSKの工業用水の水使用量4,412トン使用する、となっていました。
    実際は、3,000トンも増やした嘘の数字でした。
    その上、佐世保重工業SSKの工業用水の水使用量を佐世保市に提出した日が、平成25年4月8日でした。水道局の資料は、1月で、市に提出されたのが、4月でした。これから明らかなことは、数字と日付の嘘を付いていた、ということです。

    厚生労働省が180億円の補助金を許可されたので、国土交通省に石木ダム建設の認可を申請しました。
    この時、国土交通省に異議申し立てをしました。が、しかし、却下されました。
    行政は、国民、県民、市民の声を聴くべきです。間違っていたら、素直に訂正し、誤るべき、と思います。

    僕は、納得できませんでした。
    そこで、長崎県公共事業評価監視委員会の資料を見て、石木ダム建設予定地のダムの左側に、墓場の近くに盛り土部とあり、なぜ、盛土か、と疑問を持ちました。それは、佐世保市南部水系下ノ原ダムには、何もそんなところは、なかったからでした。下ノ原ダムは、上流まで真っ平らな岩盤だったのを、見ていました。
    そこで、おかしい、と感じ、長崎県河川課に、石木ダム建設予定地のボーリングコアと柱状図のコピーを申請しました。そして、約6か月かかり、精査しました。
    その結果、87か所中、16か所のボーリングコアが、空白でした。このことを、河川課に問いただしました。なぜ、空欄になっていたのか、と尋ねました。これまで、情報開示がなされていませんでした。

    平成27年11月18日長崎県土木部河川課ダム班から、「今回開示いたします公文書につきまして、下記の孔番の柱状図が空白になっておりますが、その理由としましては、ボーリングコアの採取状況が悪く地質の評価ができないためです。」と回答がありました。

    また、平成27年12月15日長崎県河川課長様から、「この87か所のうち、昭和47年度から昭和58年度に実施しましたボーリングコア56か所は、当時のコア採取技術が十分でなかったと考えられたため、近年のコア採取技術の向上を受け、平成16年度から平成21年度に地質調査を追加実施しております。昭和48年度実施個所のうち16か所については、近隣及び新たな地質調査等により評価が、十分可能であると判断し、評価対象外としております。このため、交付した公文書の写しでは、地質、岩級区分欄は空欄となっています。」と回答がありました。

    平成16年から平成21年のボーリングコアの31か所は、欠番が2、岩盤なし8、岩盤1m足らず11か所でした。いくら新しい採取技術で採取しても、悪い地質は、悪い岩盤、ということです。
    このことから言えるのは、石木ダム建設予定地の岩盤は、悪い地質でした。安全で安心出来ない地盤ということです。
    将来、石木ダム建設をした場合、左側の地盤が悪いので、その部分から水が溢れ出し、土石流や地滑り地区になると思います。下流の住宅地へ真っすぐ、流れ下り、災害が起こる、と予想できます。
    その理由として、佐賀の嘉瀬川のダムは、水圧でダムの調節を行っている、ということでした。つまり、嘉瀬川ダムは、岩盤にピアノ線で、その傾きを見ているそうです。
    つまり、ダム自体は、浮いた状態、ということでした。
    石木ダム建設予定地の左側の岩盤が、悪い地質だから、安定せず壊れるかもしれません。

    平成28年3月23日、佐世保石木ダム建設推進委員会に、「石木ダム建設中止」の請願を提出しました。
    その中身は、「第三者委員会で、石木ダム建設予定地のボーリングコアと柱状図の再調査のために諮問委員会の設置の依頼」を請願しました。が、しかし、残念ながら、否決されました。
    安心安全ではありません。

    これより先、佐世保市水道局長さまの市議会で、石木ダム建設を行った場合、佐世保市の1世帯1年間の負担は、5,000円になり、30年間支払うことになる、と答弁しました。また、一括の支払いは、17万円でした。
    今現在、平成6年大渇水の時の運搬費50億円を、佐世保市民は、水道料金が2割増しされて、支払っています。これから、佐世保市の人口は、25万人から20万人に減少します。人口が減れば、水道使用量も減ります。それに伴い、逆に、水道料金は、世帯が減少し負担が増えることになります。

    佐世保市の行財政改革は、平成27年から平成33年までの7年間の収支合計をマイナス125億円と見込んでいます。つまり、1年間で18億円の赤字を黒字にしなければ、なりません。今年、平成30年度7月時点では、8億円のマイナスです。
    こういう赤字が続いていて、果たして、石木ダム建設を実施した場合、市民の住民税が値上げになることが、予測出来ます。それは、メンテナンスの50億円を佐世保市民が、負担しなければならないからです。
    毎年、数億円の管理費が必要となります。
    これ以上、佐世保市民の税金や水道料金の値上げは、反対です。

    平成18年に佐世保市南部水系下ノ原ダムかさ上げが、5.9mが行われ、48億円かかりました。
    一度、下ノ原ダムに一級河川小森川から、ポンプで、水を取水して、貯めていたのを見ました。
    例えば、かさ上げを2mから3m上げれば、約16億円から24億円かかります。
    また、「1年の短期事業で、今の建築技術で可能である」と佐世保市水道局職員も知っています。
    更に、佐世保市議会で、元の水道局長さんも「石木ダムに代わる別の道を考えるべき」と答弁しています。

    下ノ原ダムかさ上げにより、石木ダム建設事業は、代替えする価値がある、と感じます。

    一方、治水の川棚町の水害対策は、長崎県公共事業評価監視委員会の議事録に記載されているように、川棚川の川岸の低いところのかさ上げ50cmで、防げるとしています。また、河川改修により防ぐことができる、と言っています。

    以上のことで、石木ダム建設事業は、「税金の無駄遣い」ということで、見直し、中止すべき事業、と感じます。
    石木郷の自然を子供や孫たちに、残すことこそ、大人の役目、と思います。
    行政の為政者たちは、赤子の心の様に、「謙虚」になって、弱い人たちを支え、寄り添って欲しいです。

    「人の嫌がることをする政治は、王道の政治」とは、言いません。

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