この長いタイトルの会議も3回目にして、早くも最終回となりました。
始まる前から私たちが予想していた通りの、形だけの・・・
時間と労力とお金を費やした税金の無駄遣いに終わりました。
5月9日(月)14:00〜JA川棚の広い会議室が用意され、今回は傍聴者の人数制限もなかったけれど、
過去2回よりも集まった人は少なく、その上、途中退席者も続出…
その理由は、「検討」されない「検討の場」だったからでしょう。
今回も初めにこれまでの「おさらい」(過去2回の検討の場の要約)の説明があり、
第2回検討の場の後おこなわれたパブリックコメントの公表
3月6日の地権者との意見交換会で出された意見の公表
3月11日の関係住民説明会における住民からの意見の公表
学識経験者の意見の公表
関係地方公共団体の長の意見の公表
関係利水者の意見の公表があり、
それらの意見を踏まえた?県からの補足説明があり、
その後あらためて、評価軸による評価を示し、最終的な総合評価が下されました。
やはり、治水の面からも利水の面からも「石木ダム案」が最良の選択という結果となり、
検討の場の構成員からは異論も出ずに、しゃんしゃんと承認、お開きとなりました。
寄せられた多くの声は、全く届きませんでした。
パブコメもただ集めただけ。
このような重要な意見も無視されています。
反対地権者の心からの叫びがどこに活かされたでしょう?
約束通り、討論会の速記録は提出されましたが、構成員の各首長さんが熟読された形跡はありません。
次々に貴重な意見、胸を打つ言葉が発せられたのに・・・
私たち納税者に突きつけられた言葉もありました。
これら地権者の声がどこに届いているのでしょう?
これらの声に真摯に耳を傾けたなら、
実現性という評価軸の「見通し」のところでは、明らかに「ない」としか書けないはずなのに、
「残る地権者の方々の理解が必要である」という表現で記されています。
また、県による補足説明はこれまでの主張を繰り返すばかりで、説得力は全く無し。
例えば、水需要予測の数値について、あらたにこのように説明していますが、
なぜ工場用水がこのように過大になるのか、その根拠は全く示されていません。
「実績値に新規開発分を加算し、将来値を設定している」と書かれているだけです。
21年度実績=2,096m3で
29年度予測値=5,245m3ですよ。
3,149m3も増える?・・・実に2.5倍にもなるという大胆な予測の根拠が全く示されていません。
また、負荷率は実績値だと書かれていますが、
負荷率の80.3%は、過去(平成19年度)の資料での実績値であり、
現在からみた過去10年間に、この数値は存在しません。
一番直近の負荷率は90.1%もあり、過去10年の平均値は86.5%です。
仮に負荷率を、この86.5%で計算すると、一日最大給水量は、103,424m3となり、
8,000m3近くも減少します。
すべてにおいて、この調子でした。
まじめに検証しよう、予断を持たずに最新のデータを基に見直そうという姿勢が、まるでありませんでした。
とても、とても、残念です。
たぶんこの調子では、県の対応案を評価する「公共事業評価監視委員会」の結果も同様でしょう。
と思いたくなりますが、諦めてしまってはダメですね。
委員の皆様にも失礼ですし、私たちも前へ進めなくなってしまいます。
心ある委員の方はきっといる!
そう信じて、さらなるステップでの検証を見つめていきたいと思います。