7月8日、佐世保市議会では委員会において、
「石木ダム建設促進に関する意見書案」が審議されました。
K議員の加筆修正意見(平成6年〜7年の例の渇水を強調するもの)が出されただけで、
他の議員からの意見は何もなく、わずか15分で委員会は終了。
この意見書案は12日の本会議で可決される予定です。
この委員会とは、『石木ダム建設促進特別委員会』、
名前の通り、石木ダム建設を促進するために作られた委員会なので、
促進に関する意見書に反対する議員がいるはずもなく、
予定通りしゃんしゃんと済んだということでしょう。
何の不思議もありませんが・・・
前回(3月定例会)までは、委員会の名称が違ったのです。
『水資源確保対策特別委員会』
略して『水特』(みずとく)、と私たちは呼んでいました。
佐世保市民の水資源を確保するための対策について議論する委員会で、
その存在意義は大きいものがありました。
長崎県や佐世保市は、「佐世保の水不足を解消するには石木ダムしかない」
と繰り返すばかりでしたが、
昨今の社会的状況の変化から、水不足はほぼ解消されていること、
より多くの水源確保がしたいなら、他にも方法はあることなどを指摘する議員がいて、
いつも真剣な議論が展開されていました。
説明に来る水道局も緊張した雰囲気でした。
しかし、その意義ある委員会を佐世保市議会は自ら放棄したのです。
佐世保の水問題を真剣に考えようとする意志は捨てたのです。
石木ダムさえできればそれでいい…と。
水不足解消が目的ではなかった、
ダム建設が目的だった、
と認めたようなものですね。
佐世保市民として、とても情けなく恥ずかしいです。