『ベトナムニュース The Watch』 によると、
2006年6月、Kon Tum省Plei Krong水力発電所がKrong PoKo川の流れを止め、ダムを造った。
地域住民6,000人は、Sa Thay県Ho Moong村の丘陵に移住させられた。
その土地は痩せていて、この5年間不作が続いた。
住民は毎日家族総出で森に入り薪を探し、動物を獲り、野草を摘んでコメと換えている。
「新しい土地での生活は、これまでの何倍も良くなると言われたのに。帰りたくても、もう水の下だから」
と、住民の一人は語った。
今年11月の時点で、村の80%あまりが貧困世帯に属し、村の若者800人あまりに仕事がないという。
このニュースを見て思い出しました。
チプコのメッセージを。
チプコ運動って知ってますか?
インドのダム開発に反対する女性たちが、命の森を守るため樹木に抱きついて抵抗した運動です。
多くの女性たちが木と共に水に沈んだと言われています。
なぜチプコが命をかけてまで森を守ろうとしたのか、その思いを、
”チプコ運動の父”と呼ばれたスンダルラル・バフグナ氏が、1992年のモントリオール会議で語りました。
私たちはチプコと呼ばれている
チプコとはインド語で”抱きつく”という意味
私たちは木が切られないように木に抱きつく
木と共に切られてすでに200人の仲間が死んだ
今、あなたがたの国からたくさんの人が来て、たくさんの木を切り、たくさんのダムを作ろうとしている
ダムが出来ると森が沈み、私たちは生きていけない
このようなことが行われないために、私たち10万人のチプコは水に沈む覚悟をした
よく聞いて欲しい
私たちは決して貧しくない、私たちは豊だ
私たちは何も欲しくない、ダムも電気もお金も
あなた方は経済という宗教に取り憑かれてしまった
神様はお金、儀式は開発、生け贄は地球
神様からの贈り物は飢えと公害と戦争
開発は自然を殺し、一時の富をもたらすが永遠の生活と幸せを失う
私たちは開発ではなく、幸せを求めている
小さな土地と少しの水、少しの食べ物で十分なのだ
幸せはお城の中でなく、自然の中にある
悩みは欲の中にあり、幸せとは欲から解放されること
あなた方はどうして、その当たり前のことを忘れてしまったのか?
あなた方はどこに行くのか?
Yes to life! No to death!