国交省の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」、
名前が長ったらしいので、以前は通称「有識者会議」でしたが、
最近はこの会議に関心を持っている市民の間では「無識者会議」と呼ばれています。
京都大学名誉教授の中川座長をはじめ、8名の委員の方々は、
いずれも大学の教授や名誉教授など、まさに「有識者」の代表のような方々なのですが・・・
語られているその中身を聴けば、信じられないような内容で・・
もちろん、私は直接聴いていません。
私たち一般市民は聴けません。
なぜか非公開だから。
どんなに関係者がお願いしても、
心ある科学者集団が公開を求めても、
頑なに、ひたすら頑なに、非公開を貫いている会議です。
ただ、報道関係者にだけは公開にしています。
そして、それは大手マスコミだけでなくフリージャーナリストにも許可しているのでいいじゃないか、
と多数の委員諸氏はお考えのようで(約1名異論を唱える方もいますが)、
国交大臣は委員会の自主的運営を重んじているので…と言い訳をしています。
しかし、そのフリージャーナリストの中に、真のジャーナリストがいて、
私たちの知る権利を補ってくれています。
そのブログがこちら、政策エッセイ「晴れの日は楽しく、雨の日は静かに」です。
そして、このページに、その会議の内容が書かれています。
http://seisaku-essay.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-bf85.html
よかったら覗いてみてください。
これじゃあ公開できないのもわかるな〜と、ため息のでるようなものでした。
座長によると、
有識者会議の役割は、ダムの是非を問うことではない、
「中間とりまとめ」にそって検討されたかどうかを検証することだという。
そこで、石木ダムですが、その「中間とりまとめ」に示された「実現性の見通し」が超いい加減で、
これでは合格点はあげられないと、鈴木委員がまともな意見を言うのですが、
なぜか他の委員さんにはその常識が通用しない。
座長にいたっては、今までのケースも「整ったものばかりではなかった」とポロリ。
つまり、これまでも「中間とりまとめ」に則ったとはいえない不完全な検討結果もあったじゃないか
それでも我々はそれを良しとして認めてきたじゃないですか
だから石木ダムの検討結果も問題ありだけど、このくらい目をつぶりましょうよ
という意味のようです。
あきれてしまいます。
このようないい加減な会議のために、貴重な税金を使われているのかと思うと、
怒り心頭です。
そして、このブログの最後には、こう書かれていました。
本来は公開されるべきであり、
傍聴させて欲しいと訪れたのに
リアルタイムで聴けなかった人々のために
取材メモを公開することにする。
「note_on_120426_mt.doc」をダウンロード
ジャーナリストまさのあつこさんの勇気ある行動に脱帽です。
取材メモには、ブログ以上に生々しい会議の模様が再現されています。
ただし、怒りはさらに増してしまいますので、
高血圧気味の方は要注意です。
また、この会議に先立って行われた記者会見の様子がユーチューブにアップされています。
有識者会議「ダム事業の検証の検討結果について」記者会見
最後のシーン(8:53くらいから)が印象的でした。