10月8日に送った知事への公開質問書(https://ishikigawa.jp/blog/cat16/623/)
に対する回答書がやっと今日、10月27日に届きました。
石木ダム建設絶対反対同盟 様
石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会 様
水問題を考える市民の会 様
石木川まもり隊 様
石木川の清流とホタルを守る市民の会 様
先般の「石木ダム事業認定に関する公開質問書」に対して、以下のとおり回
答いたします。
(1) 「国土交通省から通知された「石木ダムに関レては、事業に関して様々な
意見があることに鑑み、地域の方々の理解が得られるよう努力することを希望
する」に対しどのような努力をされましたか」についてですが、
(回答)
石木ダムのダム検証につきましては、6月11日に、「補助金交付を継続」とする、
国土交通省の対応方針が出されたところでありますが、まずは、川原地区の地権
者の皆様にお知らせするべきだと考え、ダム検証の結果報告と、改めて、お話を
させていただきたい旨の親書について、直接手渡したいと代表者の方に申し入れ
を行ないましたが、受けていただけませんでした。このため、やむを得ず、川原地区
の皆様に、郵送により送付させていただきましたが、残念ながら親書は返送されて
おります。
その後、川原地区にお住まいの地権者の皆様と、是非ともお会いして、我々の気
持ちをお伝えレ、事業への協力をお願いするため、職員が文書を携え直接お渡し
しようとしましたが、ほとんどの方にお受けいただきませんでしたので、再度、やむ
を得ず、文書を郵送させていただきました。
その後も現在に至るまで、話し合いの継続や、事業への協力をお願いさせて
いただきたく、川原地区の皆様に、再三、職員が直接、訪問させていだだいて
おりますが、未だに、話し合いに応じていただけない状況が続いているところ
です。
今後とも、一日も早くご理解をいただけるよう、誠心誠意対応してまいります。
(2) 「私たちは、長崎県が事業認定申請を限り下げて、石木ダム建設事業につ
いて白紙の状態で話し合うことを求めます。公開の場で双方が納得のいくまで
討論し合うことは、「地域の方々の理解を得る努力」のひとつとして評価されると
思いますがいかがですか」についてですが、
(回答)
事業認定につきましては、土地収用法に基づき、事業認定庁が中立的な第3者
の立湯で、事業の公益性、必要性を改めて判断するものであります。また、その手
続きの中では、公聴会の開催など、住民参加の機会も確保されているため、事業
認定は話し合いの進展を図るうえでも有効な手段と考えております。
石木ダム事業の推進のためには、地域の皆織のご理解を得られるよう努力する
ことが重要であると考えており、今後とも、あらゆる機会を捉えて、話し合いが継続
されるよう取り組んでまいります。
(3) 「石木ダム事業は諸々のデータを精査すればすでに破綻しています。この際
勇気ある撤退を検討する時期と思いますがどうですか。」についてですが、
(回答)
石木ダムにつきましては、川棚町民の生活を洪水から守り、佐世保市民が水不
足のない安心した生活を確保するために、必要不可欠な事業であります。
川棚川流域では、これまで、戦後4回もの大きな洪水被害が発生しており、
川棚町民の安全で安心した生活を確保するためには、抜本的な治水対策が早急
に求められております。特に、平成2年7月の梅雨前線豪雨も、大きな被害が発生
しております。
また、本年7月に発生した九州北部豪雨災害では、これまでに経験したことのな
いような大雨を記録し、甚大な被害が発生しておりますが、川棚川流域においても、
何時でも、起こりうると考えております。
さらに、佐世保市は安定して取水できる水源が不足し、慢性的な水不足に悩まさ
れております。特に平成6年の大渇水においては、264日間にも及ぶ給水制限と
なり、市民生活に重大な影響が生じておりますが、佐世保市内で安定した水資源を
確保できる適地はないため、石木ダムによる水資源の確保が必要であります。
このように、石木ダムの早期着工と早期完成は、長崎県にとりましては喫緊の課
題であると考えております。
最後に、石木ダムの事業推進のためには、川原地区にお住まいの地権者の皆様
方との話し合いを継続させていただき、石木ダムの必要性についてご理解をいただ
けるよう、誠心誠意取り組んでいくことが最も重要だと考えておりますので、何卒よろ
しくお願いいたします。
平成24年10月26日
長崎県士木部河川課長
誠心誠意ね〜
もう聞き飽きました。
誠心誠意という言葉が何だか薄汚れた感じすらします。
私たちは、質問書の最後に、10月18日までに回答を送ってくださいと明記の上依頼していました。
前日の17日に、こちらの担当者が県の担当者に念押しの電話を入れたら、このような返事が返ってきました。
「通年議会になり毎日忙しい。回答するかどうかも含めて検討中である。
最終的に知事の決裁を得るまでにはだ時間がかかる。
検討中であるが、いつまでに回答できるか返答できない。
また知事も忙しくなかなか会えない」
回答するかどうかも含めて検討中
回答しないことも有りってわけ
地権者を含む5団体のメンバーが、時間をかけて、議論して練り上げた質問書に、
回答もせず、無視することさえ考えているという・・
そのどこが「誠心誠意」なのでしょう
通年議会で忙しい?
知事も忙しくて会う時間がない?
と言いつつ、
ダム推進派の団体が要望書を提出しに来た時は、
知事自ら会って受け取り、面談していましたね〜
あれは、10月5日で、やはり議会中でしたよね〜
もう口先だけで語るのは止めてください。
地権者や、反対市民団体の声にも、まともに耳を傾けてください。
回答書を見て、
1.県のしている努力は自分たちの考えを一方的に伝えようとするだけ。
2.地権者側の提案(公開の場での討論)には全く応じる気無し。
3.相変わらずダム有りきの論理でしか治水や利水を考えようとしない。
こんな県の姿勢を感じました。
残念です。