厚生労働省は3月29日、「新水道ビジョン」を発表しました。
そこには、このように書かれています。
第1章 はじめに
平成25年現在、水道をとりまく状況は、水道ビジョンを公表した9年前や改訂した5年前とは大きく変化しました。
その一つが、日本の総人口の減少です。
統計データによると、日本の総人口は平成22年頃、1億2806万人を最大値として、以後、減少傾向に転じています。
現在の年齢別の人口構成や出生率の状況を踏まえると、今後の人口の減少傾向は確定的であり、このことは水道にとって給水人口や給水量も減少し続けることを意味します。
水道ビジョンの改訂までの時代は、水道は拡張を前提に様々な施策を講じてきましたが、これからは、給水人口や給水量の減少を前提に、老朽化施設の更新需要に対応するために様々な施策を講じなければならないという、水道関係者が未だ経験したことのない時代が既に到来したといえます。
人口減少については、「第4章 将来の事業環境」のところでも述べられています。
日本の人口の推移は、少子化傾向から減少の方向を辿り、2060年には8600万人程度と推計され、3割程度減るものと見込まれています。
また、水需要動向も減少傾向と見込まれ、2060年には現在よりも4割程度減少すると推計されています。
「第5章 取り組みの目指すべき方向性」の中では、このように指摘しています。
水道施設の管理・運営における課題の一つに老朽化施設への対応があります。
人口や給水量が漸減しつづける一方、老朽化施設の更新需要が増大する時代には、どの施設をいつ更新するのかという計画性をもった資産管理が水道事業の経営方針に求められます。
これまで水道事業者は将来の最大給水量を見込んで施設整備を行ってきました。
今後、水道事業者は、施設の更新時に、当該施設の余剰分を廃止して規模を縮小するのか、あるいは一定の目的のために更新して保有するのかという、難しい判断を迫られることになり、事業規模を段階的に縮小する場合の水道計画論の確立が必要といえます。
そして「第6章 方策の推進要素」の中では、このように謳っているのです。
将来の我が国の総人口が半数程度にまで減少した時代に、水道が理想の姿をもって、地域の利用者の信頼を得て水を供給し続けるためには、これまでの右肩上がりの常識を排し、新たな事業環境に順応し適応すべく、関係者が挑戦する意識・姿勢をもって取り組みを進める必要があります。
このため、新水道ビジョンでは、これまで経験してきた様々な事故、事件等の事例を教
訓に前向きな対応で調査研究を怠らず、水道関係者の「挑戦する意識・姿勢」を重要視し、これを「挑戦」として方策の推進要素に位置付けることとします。
このため、新水道ビジョンでは、これまで経験してきた様々な事故、事件等の事例を教
訓に前向きな対応で調査研究を怠らず、水道関係者の「挑戦する意識・姿勢」を重要視し、これを「挑戦」として方策の推進要素に位置付けることとします。
これが本気なら、厚労省の水道課自体が素晴らしい意識改革を起こしたと言えます。
これまでのように、安心安全を謳い文句に、ダムなどの水源開発を良しとしてきた体制から脱皮して、
全国の水道事業者にも勇気を持って変化を受け入れ挑戦しろと呼びかけているかのようです。
だから、佐世保市水道局の諸君、
かつてのように水需要が右肩上がりで増加する時代は終わったんだよ。
その変化を受け入れなくちゃ・・それに適応しなくちゃ・・
石木ダムを造ってる場合じゃないんだよ。
需要が減ることを前提にした新しい施策を考え、
実現する勇気を持って欲しい。
それが君たちの生き残れる道なんだよ・・
私にはそう言ってるように聞こえますが、水道局長さんにはどのように聞こえるでしょうか?
Unknown
さすが厚生労働省と言いたいところですが、石木川まもり隊を始め、石木ダムに反対する人達はずっと言ってきていたことなんですよね。
予断無く、今後の人口の減少を踏まえ、科学的・客観的に考えていけばこういう結論にならざるを得ないということです。
早く目を覚ませ佐世保市水道局!!
Unknown
そうなんですよね〜
子どもが考えてもわかることなのに・・・
なぜかいつまでたっても目を覚まさない佐世保市水道局。
もしかして、狸寝入り・・・?