昨日は佐世保市水道局による第3回説明会。
今回の質問は、24年度石木ダム再評価で示された新たな水需要予測の中の生活用水についてです。
将来の需要予測をたてるためには、まず過去の実績値のデータ分析をしますが、
その分析結果の表現に私たちは疑問を呈しました。
少ししか減ってないのに「激減」と書かれていたり、
横ばいなのに「増加」と書かれていたり、
表現が恣意的ではないかと指摘しました。
はじめ水道局は色んな説明をしながら、水道局の立場から見るとそのような見解になる。
決して恣意的なものではない、と答えていましたが、
その数値を水道局自身がグラフ化したものを見せ「これでも増加していますか」と問うと沈黙…。
続いて、
「生活用水が全国平均より少ないのは市民が我慢をしており、一般的な受忍限界を超えている」
という表現について、市民の意識調査をしたのかと弁護団が尋ねました。
水道局自体はおこなっていないが、
市がおこなっている意識調査の中の水に対する不満度があり、
平成19年度には14.1%、平成24年度には11.5%あった
としながらも、
その不満の要因は「水不足が心配」だけでなく「水道代が高い」とか「水が美味しくない」
とかも入っている
とのことで、全く根拠になり得ません。
ここで「石木川まもり隊」がおこなった街頭アンケートについて紹介し、
「水不足で困っているか」の問いに、9割以上が「困っていない」と答えたことを伝えました。
手元に資料がなかったので、94%という正確な数字を言えなかったのが残念!
また、Mさんご夫婦が
「我が家では井戸水も使っているので水道の使用量は一般家庭の半分ほどです」
「うちの近所はほとんど井戸水を使っています」などと証言し、
ここでも「受忍の限界」という表現の不適切さが浮き彫りになりました。
明らかに意図的、恣意的な分析がなされ、
その結果としての需要予測は現実とは大きく乖離したものですが、
それを確認しても、県の時のような怒りの声はあがりませんでした。
なぜでしょう?
それは、水道局長はじめ職員の皆さんの発言の中に、
地権者の皆さんに申し訳ないという思いが、なんとなく感じられる。
口先だけでなく、そんな思いがにじみ出ている、伝わってくるからでしょうか。
県とのやりとりでは、ヤジを飛ばしっぱなしのMさんも、昨日は一言も無し。
地権者の話を真剣な眼差しで聴く水道局の皆さん
最後に地権者のお一人からこんな発言がありました。
「ここに来ると、水道局の職員の皆さんは誰もが私たちに挨拶をしてくれる。
県の対応とは全然違う。県は挨拶もせんですよ。
座ることもできない狭い部屋に押し込められて申し入れしたこともありました。
皆さんも県に圧力をかけられているんじゃないですか?
圧力に屈しないでください!」
会場からは拍手がおこり、ちょうど終わりの時間となりました。
次回もまた、実りある説明会となりますよう…
あたりまえがあたりまえに・・・
この国・この街に
不用な事業をやる余裕は ないと思うのですが・・・・・
万が一の渇水時は「我慢します」と市民が言えたら・・・