4月27日13:30、パタゴニア社員総勢27名が川原公民館に集結!
北は札幌から南は福岡まで全国21店舗と日本支社環境部のスタッフなどの皆さんで、
社員研修として、石木ダム建設予定地を視察し理解を深めたいとの思いでやって来られました。
こうばる住民を代表して3人の方に話して頂きました。
ダム計画が始まって現在に至るまでの歴史、
土地収用法に則って強制的に土地を手に入れようとしている県のやり方と現状、
こうばるの自然と暮らしの豊かさなどなど・・・
パタゴニアの皆さんは一生懸命メモしたり、ひたすら聴き入ったり・・
勉強会が終わると、いよいよ視察にしゅっぱーつ!
2班に分かれて行きました。
まずは石木川。
わー、川底が見える!
澄んでますねー
でも、こんな小さな川にダムが造れるの?
これでも、石木川では一番大きな場所なんですよ。唯一泳げるところですから。
他はみんな歩いて渡れるようなところばかりです。
へー!!
続きましては、有名な三猿の櫓。
B班のガイド石丸さんが、ダム反対運動と三猿の関連、赤地に白の日の丸の意味を説明。
このあと、左に曲がって、第二ダム小屋や岩屋川、県が設置した使われない生活相談所、
海軍工廠跡地、石橋などを見て、岩屋権現に・・
199の石段を登り、岩に掘られた狭い入口を這って行き、
本殿に到着!
その後、もと来た道を戻り、今度は付替え道路工事現場を目指します。
途中、いろいろな看板を見たり、県が設置したコンクリートの告示文を読んだり、
土地を売って出て行った人たちの、今は草ぼうぼうの元田んぼを眺めたり、
堰堤建設予定地の前で、高さ55mのコンクリートの壁を想像したり・・・
皆さん、55mってどのくらいかピンときますか?
大阪城の天守閣の高さが55mだそうです。
ビルで言うと、15階建てのマンションがそのくらいみたいですよ。
えー!!ここにそんな大きな壁が…想像できないです〜
そして、到着。工事現場入口。
この向こうに何が造られようとしているのか、何故それをとめようとするのか、
5年前の4ヶ月にわたる座り込みのこと、去年の夏のこと、仮処分を受けたこと等々の
説明がなされたことでしょう(離れたところにいたので聞きとれませんでしたが)
ダム小屋の前では、どんな話がされたのでしょうか。
皆さん、真剣な表情です。。
視察が終わると、みんなお腹ペコペコ!
18:00、待ちに待った交流会の始まりで〜す。
美味しい手料理にお箸も会話も進みます。
テーブルを挟んで左側にパタゴニア、右側に地元の人が座りましたが、あっという間に和気藹藹。
お腹が落ち着いたところで、こうばる若者代表Y君の司会進行で、座はますます大盛り上がり。
13世帯の人たちを家族ごとに順次紹介。
あー、この人、〇〇さんだ!似顔絵にそっくり!
ほんとだー!
おばあちゃんもしっかりご挨拶。
J君一家も遅れてやってきて、全員集合!
この後子どもたちは、パタゴニアのお兄さんお姉さんに、ずいぶん遊んでもらいました〜
地元の紹介の後は、パタゴニアの自己紹介&今日の感想など。
笑顔とパワーと、時にはウルッとしながら、本当に感動のひとときでした。
その後は、自由に席を移動して、2〜3人で熱い語り合いが続きます。
誰もが時間のこと、すっかり忘れてました。。
そして、21:00、今夜のお宿「くじゃく荘」から迎えの車が来て大慌て!
パタゴニアの皆さんはドタバタと荷物をまとめ、
こうばるの女性たちは残った食べ物を急いでパックに詰めて渡したりして・・・
結局15分遅れで出発。
みんな別れを惜しみながらバスを見送りました。
川原の皆さんは、パタゴニアの若さ、パワー、明るさに「本当に元気をもらった!」と嬉しそうでした。
パタゴニアの皆さんは、「川原がほんとに好きになった!この素晴らしさをお店の皆に伝えたい」
「お客様にも伝えたい」「どうやったら伝えられるか自分自身の課題です」と真剣な表情でした。
眩しい緑と澄んだ石木川を自分の目で見て、
小川のせせらぎと鳥の声を自分の耳で聴いて、
初夏のような太陽の下で心地よく吹く風を自分の肌で感じて、
住民の想いを心で受け止めて、
全身で川原を体感なさったのだと思います。
今日の日を忘れないでいてほしい。
今日がパタゴニアと川原の本当の出会いの日となったような気がします。
くじゃく荘のバスの運転手さん、お待たせして本当にすみませんでしたー! m(__)m