不安を煽らず冷静な議論を

昨日のブログで、こうばるのほずみさんが発信しているように、私たちは石木ダムが必要という声を否定したり排除したりしようなどとは決して思っていません。そのような考えの方と冷静に議論し、少しでも理解し合い、共により良い対策を考える方向に進みたいと願っています。

なぜなら、気候変動の影響で、豪雨災害は年々被害が大きくなっています。



今やダムの是非に拘っている場合ではなく、大雨による犠牲者の数をいかに減らすか、命を守る防災対策を真剣に考えるべきところにきています。ダム推進派:反対派、などと対立するのではなく、真摯に意見を交換し、知恵を出し合って、より安心できる未来を共に創っていきたいものです。

ところで、昨日の長崎新聞の記事にはこう書かれていました。「10日、川棚町でも1時間に80mmの猛烈な雨が降ったが、川棚川の氾濫は確認されていない」と。

その記録は川棚町中組郷の山道橋地点で10日の12時~13時に観測されたものでした。

同じ時刻、石木川の上流川棚町の虚空蔵地点でも、69mmを記録しています。


69mmも80㎜も通常の大雨ではありません。
気象庁の解説によると、
10~20mm未満=やや強い雨=ザーザーと降る
20~30mm未満=強い雨=どしゃぶり
30~50mm未満=激しい雨=バケツをひっくり返したように降る
50~80mm未満=非常に激しい雨=滝のようにゴーゴーと降り続く
80mm以上=猛烈な雨=息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感ずる。

つまり、10日の昼頃、川棚町では滝のような雨が降っていたわけです。
そして、その頃、たまたま私たちは車でこうばるへ向かっていましたので、その雨の激しさは証言できます。

これは川棚高校前の国道を走っているときに撮った写真です。
車道と歩道の境が分からなくなるくらい道路が浸水しています。

こちらは県道から石木川を撮った写真です。
いつもは狭くて浅い石木川が広く太く踊るように流れていました。

これではさぞかし川棚川も水位が上昇しているかと思ったのですが、2時間後に山道橋を通ったら、それほど高くはなく、写真を撮るのも忘れてしまいました。

そこで、今日、当時の水位を県のHPから取り出してみると、この通り。

最高水位1.31m=これは、氾濫危険水位からは遥か下、水防団待機水位1.6mにも届かない水位でした。

なぜでしょう?
石木川はあんなにゴーゴーと流れていたのに?
考えられることは・・・
この地図をご覧ください。
80mmを記録した山道橋は黄色の線を引いていますが、川棚川の下流に位置しています。70mmを記録した虚空蔵は右側の黄色の△の辺りで、この辺に降った雨が石木川に流れ込んだわけですが、川棚川流域全体からみれば9分の1の面積であり、影響もその程度ということになります。

沢山の支流が流れ込む川棚川本流の上流部分の雨量はどうだったんだろう?
そう思って、もう1つの観測地点「波佐見」を調べてみました。

やっぱり…。同じ時間帯12時~13時の波佐見の1時間雨量は14mmで、13時~14時の1時間雨量は24mm。虚空蔵の3分の1、山道橋の4分の1に近い雨量でした。

つまり支流の石木川に相当雨が降っても、本流の川棚川上流の雨量が少なければ、川棚川の下流域が氾濫する危険性は極めて低いということです。むしろ川棚川には関係なく、市街地の低地に降った雨が捌けきれず街中に溜まってしまう内水氾濫の対策こそ急ぐべきです。

逆のケースが6月25日です。
この日は、佐世保市で3時間雨量が観測史上最大となり、相浦川や早岐川では氾濫危険水位を上回り、波佐見町でもかなりの雨が降ったのに、こうばるでは緊迫感は全くありませんでした。そこで、この日のデータを調べてみると・・・


1時間雨量、波佐見では最大41mmに対し、

虚空蔵では半分の20mm、

山道橋では27mmでした。

そして、この日の山道橋の水位は、


最高で1.4m。この日も水防団待機水位を下回っていましたが、7月10日よりはやや高かったようです。

この結果分かったことは、
虚空蔵で激しい雨が降っても、波佐見の雨量が少なければ、山道橋の水位はさほど上がらず、虚空蔵の雨量は少なくても、波佐見が多ければ、山道橋の水位は上がるということです。
つまり石木川ダムがあってもなくても、川棚川への影響は少なく、治水対策としての効果は、やはり小さいと言えるのではないでしょうか。

また、今回の熊本のように、24時間雨量が500mmもの雨が降ったとしたら?
石木ダムの計画規模は100年に1回の豪雨(1時間雨量110mmで24時間雨量400mm)を想定したものですから、500mmも降れば緊急放流は免れず、それこそ大量の水を一挙に流すことになり、被害はより甚大になるでしょう。

であるならば、命を守るにはどのような方法があるのか、ダムの是非が前提ではなく、あらゆる選択肢、あらゆる可能性を探ることが大事で、そのためには客観的なデータを元に、異なる立場の人たちが、あらゆる角度から検討し、意見を出し合う冷静な議論が大切だと思います。

皆さんは、どう思いますか?

SDGsの視点でよく考えて!

長崎新聞の2020年7月15日(水)の記事です。

https://this.kiji.is/655998332360655969?c=174761113988793844



さて、皆さんはこの記事を読んでどう思われたでしょうか?
わたし(ほずみ)は、不安を煽っているだけのようにも感じるのですがどうでしょうか?
不安なのはわかるけど、「不安だ不安だ…」とばかり言っていないで、
不安を解消するために考えて実際にどれくらい行動を起こしているか?
あなたは、いったい今まで何をしてきたのか?と、
80代のおばあちゃんの言葉を読んで思いました。
下流に住んでいる人たち…不安だと思うなら、行動を起こしましょう。
何が必要なのか考えましょう。
ダムがあれば本当に不安は解消できますか?
なぜダムがあれば不安は解消されると考えましたか?

わたしたちは、いつも対話の扉を開いています。
話し合いはいつでもできる状況です。
長崎県が話し合いが進まないと言っているのは、それがダムを作るための補償金に関する話し合いのみを指しているためです。
報道がいつも話し合いは平行線と発信するのは、伝え方が下手だからです。

SDGsの視点を取り入れましょう。

以下、2020年7月5日(熊本の球磨川での被害が出た直後)に発信したわたしのツイートです。


石木川まもり隊のツイッターもやっとこさフォロワーが2,000に近づいてきたところ。
変な人も時々いますが、あんまり気にならんのよ、わたしは。
どうでもいい。
だって、ここに住んでいるものが一番強く、説得力のある話ができるからね。

「溜める」より「流す」対策を

熊本豪雨による死者は、7月11日22時現在で61人、その大半が球磨川の氾濫による。熊本県民ならずとも胸が痛みます。同時に、氾濫は防げなかったのか?対策は取られていたのか?との疑問がよぎります。

そして、中には、川辺川ダムができていたら被害をくい止められたのではないか?少なくとも軽減できたのではないか?との声もあちこちで囁かれています。

その疑問に河川行政問題に詳しい西島和弁護士が答えています。

たいへん分かりやすいので、ご紹介します。
ぜひ読んでみてください。

熊本・球磨川水害に専門家提言「ダムではなく流す対策を」
7月11日 日刊ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b39b2372144146f51d54486c16d7dda2a9e09e06

この中で私が特になるほどと思ったのは、こちらです。

水害対策は、おおまかに、(水を)流す対策と(ダムなどで)貯める対策の2種類にわけられます。一般的には、川の上流にダムをつくるより、河道掘削などの流す対策(河道整備)の方がコストパフォーマンスがいい。ダムは雨の降る場所や雨の降り方によって役に立ったり立たなかったりするのに対し、河道整備は、雨の降る場所や降り方にかかわらず着実に安全度を上げることができるからです。

川辺川ダム計画があった当時、地元では流す対策をきっちりやってほしいと求めていました。とくに今回深刻な被害が出た人吉のあたりでは川に土砂が溜まっているので、これをどけて、川底を掘削して、よりたくさん水が流れるようにと要望していました。しかし、球磨川の管理をしている国は、理由にならない理由をつけて、土砂の除去や川底の掘削をやろうとしなかったときいています。まさかとは思いますが、国交省が川辺川ダムをつくりたいがために土砂の除去をせずに危険な状況を放置していたとすればそれは大問題でしょう。

一般的には、流す対策にお金をかけるほうが効率的に水害を防止・軽減できるはずです。ダムによって水害が防止できるかどうかは、不確実だからです。流す対策によって確実に氾濫量が減ります。熊本県知事が川辺川ダムを中止すると表明してから、いまだに具体的な計画がつくれていないんです。ダムをつくるかどうかにかかわらず、水害を確実に小さくできる河道整備をすすめなければいけないということに変わりはないはず。

水害の防止や軽減には、「溜めるより流す」ことの大切さがよく理解できるお話でしたね。

ところで、「球磨川の管理をしている国は、理由にならない理由をつけて、土砂の除去や川底の掘削をやろうとしなかったときいています」の部分が気になったので、専門家の方(水源開発問題全国連絡会共同代表=嶋津暉之氏)にお聞きしました。

「2007年に策定された球磨川水系河川整備基本方針では河床を掘削すると、軟岩が露出するという理由をつけて、人吉地点の計画高水流量(河道の流下能力の設定値)が4000㎥/秒に据え置かれ、川辺川ダム建設の理由をつくるため、恣意的な計画高水流量の設定が行われた。そのために、川辺川ダムなしの球磨川水系河川整備計画は策定されないまま、経過してきた」
「軟岩露出はほかの河川で起きていることであって、その問題を回避することは可能である。上流部では国交省の計算でも 1.3m程度の河床掘削を行えば、流下能力を 5,000m3/秒まで高めることができる」

とのことでした。軟岩露出という問題について、私自身は不勉強ですが、ダム起業者がダム計画を押し通すために、他の代替案をことごとく否定するのはよくある話です。

石木ダムの場合でも同様です。
私たちは➀堤防の嵩上げや➁河道掘削が現実的で低コストだと訴えましたが、県は➀については、用地買収、国やJRとの調整、破堤した場合の被害の大きさなどを強調し、➁については、用地買収、掘削時の水質汚濁、漁業関係者との調整などを問題にし、しかも、どちらもダムよりも費用がはるかにかかると主張しました。

しかし、これもよくある話で、ダム案を通すために他案のコストはめちゃくちゃ水増しされているようです。

鳥取県の中部ダムの事例が有名です。
当時の片山知事が「今なら間違った説明をしたことに関して責任を追及しないが、将来、嘘が明らかになれば責任を問う」と言ったら、部下が慌てて修正案を示したそうです。

それまでの見積もり:ダム案=140億円 河川改修案=147億円
その直後の見積もり:ダム案=230億円 河川改修案=78億円

治水対策にベストはないかもしれません。
それぞれの川や地形、町の大きさにあった対策を考えるべきでしょう。
共通して言えることは、よりベターな対策を、できるところから進めていくことです。
ダム計画がある地域には、別の対策をやるとダムの必要性が減じていくから実行しない、ぐずぐず放置していく傾向があり、その結果あちこちで被害が多発しているように思えてなりません。

河川管理者には、今あらためて自問してほしいと思います。
このままでいいのかと。

議員連盟の申し入れ

2020年7月8日水曜日に、石木ダムの強制収用を許さない議員連盟の申し入れがありました。

いろんな団体さんも一緒に名を連ねております。

長崎新聞のニュースを代表して貼り付けておきたいと思います。


こちらの動画ニュースは削除されたら見れなくなるのでお早めに〜!

・NHKの報道
石木ダム 工事反対の抗議文|NHK 長崎県のニュース https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20200708/5030008275.html

・KTNの報道
KTNテレビ長崎 石木ダム工事をめぐり長崎県と反対住民の対立続く…本体工事の着工は? http://www.ktn.co.jp/news/20200708007/?fbclid=IwAR14bj4db_o6gJFacpPw8jwOULUENTj1q4cdZhLTRWkaRiSYJ_2UHhaUnjA; #ktn_tvnagasaki

今こそ「ダムに寄らない治水」を本気で!


今回の九州豪雨のニュースを見て、たくさんの方からお問い合せやお見舞いのメールや電話をいただきました。心からお礼申し上げます。

と同時に、遠くにお住いの支援者の皆様や最近のテレビ報道で関心を寄せてくださっていた皆様にはご心配をお掛けしてしまい、発信が遅れたことを深くお詫びいたします。こうばるも石木川も何の被害もなかったので、どうぞご安心ください。

先ほど石木川まもり隊のフェイスブックページに、地元の石丸穂澄さんからの発信がありました。
https://www.facebook.com/ishikigawamamoritai/posts/1385011171697426?comment_id=1385089771689566

具体的なデータと写真を元にしっかり解説!

私もNKSS(長崎県河川砂防情報システム)で河川水位をリアルタイムで見ていたので、あまり心配はしていませんでしたが、当日、地元のTさんに電話すると、「大雨のおかげで工事も休み、座り込みも休み。おかげで溜まっていた片付けをしてるとこよ~」と明るい声が返ってきて、さらに安心しました。

一方、諫早市を流れる一級河川本明川では氾濫危険水位を超え、緊張が走りました。
大村市では5つの河川が氾濫し、田植えを終えたばかりの田んぼが土砂に埋没したり、ビニールハウスが押し流されたり、農家の方に大きな被害が出ました。それでも、県内には人的被害は1件もなく、不幸中の幸いでした。

今回の豪雨で、九州全体では死者57人、心肺停止4人、行方不明16人の犠牲者が出ています。(7月8日23時現在)心からお悔やみ申し上げます。

熊本県人吉市:7月4日11時49分(毎日新聞)

中でも、55人の死者が出ている熊本県では、知事への批判の声も上がっているようです。

<関東学院大学名誉教授(河川工学)の宮村忠氏は今回の氾濫で『ダムがあれば』と考えた人は当時の反対派にも少なくないのではないか。問題は記録的な豪雨だけでなく、豪雨に備える体制にもあったと指摘する。>

しかし蒲島知事は、「ダムに寄らない治水をさらに検討する」と述べたそうです。
https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20200706004850.html

心から応援し、期待したいと思います。

理由はダムのメリットはあまりにも小さく、デメリットは大きいから。

〇近年の豪雨災害をもたらしているものは線状降水帯です。その帯が発生する位置により雨量が全く違います。今回の豪雨で私たちは実感しました。
例えば、ダムの上流でたくさん降れば堰き止めて下流の氾濫防止に役立ちますが、ダムの下流で豪雨となってもその水量を減らすことはできません。

これは雨雲の動きを記録した図で、一時的なものですが、地図の「川棚町」の文字の辺りが、川棚川の支流の石木川が流れているところで、「町」の字の右側辺りが石木ダム建設予定地で、この時の雨量は5mm/h前後。ということはそれほどの雨ではありません。
そして、その上の波佐見町のオレンジの部分が川棚川の上流になりますが、こちらは50mm/h前後で、土砂降りの大雨です。仮に、この位置に雨雲がずっと停滞したらどうなるか?石木ダムができていたとしても、川棚川本流の洪水を防ぐことはできません。

〇逆にダムの上流で大雨が続くとダムの決壊を防ぐため緊急放流せざるを得ず、その結果下流域にさらに多くの水量が押し寄せ被害が甚大になる可能性があります。2年前の愛媛県の場合がそうでした。肱川の野村ダムと鹿野川ダムの緊急放流により、ダム下流で凄まじい氾濫が起き、8人が死亡しました。あの教訓を忘れないで!と遺族は訴えています。

〇また、ダムで防げる水の量は限られています。「異常気象」が異常でなくなり、「想定外」の現象が頻発している現実を直視すべきです。自然の猛威を人間が抑え込めるなどという勘違いは改め、自然に寄り添った対策に転換すべきです。地形や水の流れを見れば、どこが危険なのか専門家は一目瞭然です。だから、ハザードマップと被害は一致しています。そんな危険なところには昔は人は住まなかったのに、いつのまにか住宅が立ち並び、老人ホームやホテルができたり…そういうことを見直すだけで被害はずいぶん減るはずです。

〇そして、自然と共存する道こそ、自然災害を減らすのです。ダムは山を削り森を破壊して建設されます。里山を守ってきた人々を追い出せば、里山は荒れ、保水力を失います。治水対策としてダムを建設しても、長い目で見れば、水害の要因になってしまうのです。
山形県のホームページには、このような投稿が紹介されていました。http://www.pref.yamagata.jp/pickup/opinion/search/publicfolder201402181771135805/publicfolder201406193848637201/12170001.html

「治山と治水は、非常に大切です。なぜなら、水を守ることは、生命を維持し、農業を営むために欠かせない事業だからです。山の崩壊による土砂災害や川の氾濫を防ぐためには、自然森林の再生しかありません。自然の保水力にかなわないからです。人間は、山と川は生命の源であると一時も忘れてはならないと思います」

小さな小さな石木川ですが、どんなに大雨が降ってもこれまで家屋への被害など一度もなかったそうです。それはきっと川のすぐそばに家を建てなかったこと、そして、先祖代々受け継いだ田んぼを守り大切に耕してこられたからではないでしょうか。

長崎県も、本物の治水対策とはなにか、そろそろ「いしきをかえ」ませんか?
そして、本気で「ダムに寄らない治水」を、こうばる住民や県民と共に考えていきましょう!

長崎新聞「Border of Noah 5人展」記事

こんにちは。
長崎新聞文化面に長崎県美術館運河ギャラリーで開催中の企画展「Border of Noah 5人展」の記事が掲載されました!
この企画展に石木ダムのダム湖の中に住んでいるイラストレーターいしまるほずみも参加しております。
今回は、60点の作品を強引に展示しました!
かなり暴力的な量に見えますが、なんとか飾れたのです!
未公開作品もあります。

どの作品も面白い、この組み合わせが楽しい。

記事、クリックしてぜひご覧ください。

どうぞよろしくお願いします。

自然や命テーマに 県内の30代女性作家5人展始まる 県美術館 | 2020/7/8 – 長崎新聞 https://this.kiji.is/653416945189995617?c=174761113988793844

「Border of Noah 5人展」

期間 2020.07.07tue-07.12sun  
時間 10:00-18:00
入場無料

2020年7月6日(月)の大雨について

先日7月6日(月)の九州北部を襲った大雨では、全国ニュースで長崎県内の被害の様子が流れておりました。

「石木は大丈夫ですか?」という問い合わせも多かったので簡単ですがご報告いたします。

結果的には、石木ダム建設計画のある川棚川水系にはまったく被害はなかったようです。

長崎県河川砂防情報システムをチェックしましたが、氾濫するような流量はなく、河川の水位も最高で2メートル程度。

上流域の波佐見町の方が水位が高いです。
河床浚渫を放置しているためでしょう。

写真は次の日の7月7日午後2時ごろの川棚川下流域の基準点、山道橋堰と山道橋の様子、最後の一枚は、石木川と本流川棚川の合流地点です。
山道橋堰の可動堰はたおれていましたが、特に問題はありません。

問題点。

・上流域(波佐見町)ではもっと河床浚渫をしないと、下流に到達する前に河川氾濫が起こるのではないかということ。

・川棚川最下流域(港湾が管理している区間)には堤防がありませんから、早く何か対策を取らないと氾濫が起こってから石木ダムのせいにされても地元は迷惑です。

・川棚川下流域は、一部で河床掘削し河川整備を完了させれば、過去に起きた洪水被害は防げると長崎県が認めているのですから、早く河川整備を進めてほしいです。

・堤防も、前回の工事からだいぶ時間が経過しているので、補強してほしいですね。

#石木ダム建設計画の見直しを求めます

長崎県美術館に遊びにおいで

直前の告知となります。

長崎県石木ダム水没予定地住民でイラストレーターのいしまるほずみが参加する企画展「Border of Noah 5人展」のご案内です。

ちなみに、いしまるほずみは7/7(火),9(木),12(日)の三日間在廊予定です。

ふるさと石木をテーマとしたイラスト60点を一挙に大公開します!

これだけまとまった数を観れる機会はひょっとしたらこの先もあまりないかもしれません…

みなさん、チャンスですよ!

というか(純粋に)観に来ていただけますよう、どうぞよろしくお願いします。

【Border of Noah 5人展】

期間 2020.07.07tue-07.12sun  
時間 10:00-18:00 (18:00美術館閉館)
場所 長崎県美術館 運河ギャラリー

入場無料

※現在、コロナ対策のためお客様の出入口は正面のみとなっております。
入場後、入り口右手の階段を登り二回の回廊を渡り来場下さい。

※最終日12日15:00よりクロージングライブ
各作家在廊の日程は
FBイベントページへ記載

Facebookイベントページはこちらです
https://www.facebook.com/events/1173426189682675/permalink/1180184395673521/

自然・生き物・いのち をテーマとした展示会
ボーダー オブ ノア

水をかたわらに
     空をながめ
暮らしをみつめ
     いのちを感じる

それぞれ5人は、違う境遇でその土地に住
み自然と、時代と、バランスをとるように
暮らしている。5人の個々の生き方、5つの
自然への関わり方が、作品として、日々こ
つこつと生まれている。長崎県在住の表現
者5人が、企画【Border of Noah】にて集
い、日々の創作を発表いたします。

石丸穂澄(こうばる ほずみ)
故郷こうばるの風景、石木川の淡水魚(シーボルトコレクション)などの水彩画のイラストを展示。

菅原真希(すがわら まき)
漂着物を使った立体や紙芝居の展示。

MATSUSHIMA Rieko(まつしま りえこ)
抽象絵画に加え、雲仙の木工楽器や額縁とのコラボ作品を展示。

山本 春菜(やまもと はるな)
生きものをモチーフにした平面作品、金工作品などを展示。

Sori Wada(わだ さおり)
『鳥』『蝶々』『植物(花・果物)』などを描写した色鉛筆画を展示。

企画制作 cosmic soul (シマカワコウヂ )
e-mail cosmicsoul2011@gmail.com

TBS「報道特集」の反響について

みなさん、ご覧いただきましたでしょうか!?

6月20日にTBSの「報道特集」で放送された「ダム予定地に生まれて」はこちらで見れます。
見逃した方、ご存じなかった方、ぜひご覧ください。
https://dailymotion.com/video/x7ukhyg

ツイッター上ではこんなハッシュタグが出てくるようになりました。

#石木ダム建設計画の見直しを求めます

スーパースターの俳優、伊勢谷友介さんもツイートするほどの影響力!

https://news.yahoo.co.jp/articles/55a9c32d5675fa9adb76619bee69f78710694a3e

現在は主にツイッターを管理している水没予定地住民のほずみですが、
放送直後から自分が管理しているアカウント「石木川まもり隊」の通知が鳴り止まないという、うれしい悲鳴!
これが2,3日ほどずっとつづきまして、今現在は落ち着いておりますが、いやぁ〜、本当にすごかったのです。

自分が管理しているアカウントの対応に追われていたので全体像はよくつかみきれていません…

だけどおそらく、ツイッター全体ではもっとなんらかの反応で溢れかえっていたのではないかと思われます。
また、全国版のテレビ放送でしたので、ネット上だけでなく、電話での激励もたくさんいただいております。

中には新潟で以前起きた豪雨のダムの放水で一階の天井まで水に浸かるという浸水被害を受けた方から、「ダムは絶対に作らせてはいけない!」と電話があったり…(一時間の長電話)

みなさん、応援いただき、本当にありがとうございます。

おそるべし!「報道特集」。

みなさんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
それに勇気をいただきました!

6月20日『報道特集』で石木ダム!

ビッグニュースです!

今週土曜日の夕方、『報道特集』で石木ダム問題が全国に発信されます!

『報道特集』って何?
とお思いの方も中にはいらっしゃるかもしれないので、念のため…


ほら!
この3人のキャスターに見覚えありませんか?
毎週土曜日夕方5時半からの全国放送で、長崎県内ではNBCで放送されています。
(ちなみに私の一番好きなニュース番組です)

友人知人の中にも「ニュース番組では『報道特集』が一番見応えがある」という声、けっこう多いです。
多くのニュース番組が、政治・社会・スポーツなどの出来事を広く浅く伝えていくのに対して、この番組では、その日のニュースの他に、30分弱の特集が2本も放映されるからでしょう。

その番組で、石木ダム問題が取り上げられるのですから、本当に嬉しいです。
公共事業によって犠牲を強いられ苦しんでいる人々がいること、
しかし決して諦めず人生をかけて闘い続けている人々であること、
苦しめているのは半世紀も前に計画されたダム事業であること等々、
全国の、少しでも多くの方々に伝わればいいなぁと願っています。

その特集は、九州沖縄各県にお住いの方は、既にご覧になった方も多いかもしれませんね。こちら…


今年4月26日、『ムーブ』という番組で配信された、「ダム予定地に生まれて」という特集。
https://www.nbc-nagasaki.co.jp/tv-topics/20200426/

こちらを少し短く編集されたものになるようです。
既にご覧になった方も、初めての方も、是非お楽しみに!
3人のキャスターがどんなコメントを発するか・・・

そして、一人でも多くの人に見て頂き、何かを感じて頂けるよう、皆さんのお知り合いにも知らせて頂けたら嬉しいです!

(‘◇’)ゞ