9月7日、長崎市の中心街で、強制収用を許すな!というデモ行進。
150名ほどが参加したそうです。
県都でも、強制収用反対の声は日増しに大きくなっているのでしょう。
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8月28日、石木ダム公開討論会を求める署名提出後、参加者は県政記者室で記者会見を行いました。
署名活動の主体となっていた「いしきをかえよう」実行委員会、映画「ほたるの川のまもりびと」の山田英治監督、署名活動の事務局としてサポートしていたパタゴニア日本支社の辻井隆行社長などに交じって、その中央の席に座っていたのは、佐世保市在住の女子高生荒岡梨乃さんでした。
普段は人前に出ることが苦手だという梨乃さんが、勇気を振り絞ってここに来た、その思いとは何だったのでしょう?
新聞・テレビで伝えられたのは、その映像だけだったり、発言のごく一部です。そばで見ていた者として、多くの長崎県民に、そして、県知事や佐世保市長にこの高校生の思いを知って頂きたいと思いました。梨乃さんの了解を得て、会見原稿をここに公開させて頂きます。
私は佐世保の公立高校に通う3年の荒岡梨乃です。この度、このような、意見を発表する場をいただけたことを光栄に思います。
私が石木ダムの建設事業について知ったのは中学2年の時に見た新聞に掲載されている村山嘉昭さんの写真がきっかけでした。日が暮れ、暗くなった河原にホタルが飛んでいる様子がとても綺麗だったことをよく覚えています。こんな場所がどこにあるのだろうと思い調べてみるとすぐ近くだったことに驚きました。そして、ここがダムに沈められてしまうかもしれないということも。
しかし、この建設事業について詳しく知る人はあまりいません。自分が住んでいる街のことなのにです。
私の学校の友人でも、知っている人はあまりいませんでした。話そうとしても関心がなさそうな人も多かったです。そんな実態に悲しくなりました。
もし、仮にダムが建設されたとして、その負担金を払うのは市民である私達であり、未来の構成員である現在子どもである私達です。それなのに、詳しく石木ダムについて知らず、知る機会もないまま事業は進められています。本当にこのままでよいのでしょうか。
まずは、石木ダムが本当に必要かを考える機会の場を作ってほしいと望みます。
一度壊れた自然はもう元に戻すことはできません。未来に残すものの優先度を今一度考えてほしいです。
行政は本当のことをきちんと伝える義務があります。メリット、デメリットをおさえて真実を伝えるべきです。そして、県民には意思表示をする義務があります。一人一人がこの問題について考えるべきです。
毎年夏にこうばるに訪れますが、これがここに訪れる最後となるのではないかと不安になります。健やかな自然の中にあるぎょっとするような禍々しい看板の不自然さを、訪れた人はみな感じると思います。
50年近くこの事業は食い止められていますが、さして問題は起こっていません。食い止められているのは座り込みなどをして必死で守ろうとしている人々がいるからです。その間、こうばるの方々は普通の生活を送れていません。自由もありません。そのことを県民の皆さんに知ってほしいです。
梨乃さんは1枚の写真(河原に飛ぶホタル)に出会い、魅せられ、その場所について調べるうちに石木ダム問題にぶつかりました。「その負担金を払うのは市民であり、未来の構成員である私達」だと気づき、考え始めます。しかし、ダムの必要性を考えようと思ってもその判断材料が少ない。よくわからない。だから、公開討論会を開いてほしいと願っています。
梨乃さんの言葉を、知事や市長だけでなく、私たち県民も、しっかり受け止め、心に留めましょう。
「行政は本当のことをきちんと伝える義務があります。メリット、デメリットをおさえて真実を伝えるべきです。そして、県民には意思表示をする義務があります。一人一人がこの問題について考えるべきです。」
梨乃さんは「毎年夏にこうばるに訪れますが、これがここに訪れる最後となるのではないかと不安になります」とも記していますが、そう思っているのは、実は梨乃さんだけはありません。
映画「ほたるの川のまもりびと」がきっかけで「こうばる」を訪ね、こうばるが大好きになった佐世保の子どもたちがいます。その子どもたちの中には署名活動に参加した子もいて、28日に一緒に県庁に行き、知事さんにお願いしたいと言ってたのですが、大人の側の配慮で見合わせてもらいました。
その代わり、この子どもたちの想いを記者の皆さんには知ってほしくて、次のようなメモを配布し、山田監督から説明して頂きました。
この子たちが望む未来を、私たち大人が、消し去ろうとしています。
まともに考えもせず、無関心なまま行政に丸投げし、気づいた時は「後の祭り」となるのでしょうか?
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」チコちゃんだけでなく、多くの子どもたちからそう言われないよう、今こそ、しっかり考えてみませんか?
9月8日の緊急集会に是非お集まりください!
8月22日(木)、石木の視察にニック博士がやってきました!
(支援者のTさんから集合写真いただきました、ありがとうございました…感謝!)
本当にやってきました!
ニック・デイビッドソン博士は、ラムサール条約元副事務局長です。
ホンモノです!
イギリスから来てくださいました!
《地元のみなさんとの交流の様子》
石木ダム水没予定地こうばる地区でとれたお米でこさえたおにぎりを食べていただきました!
《こうばる公民館の壁にサインを入れるニック博士》
近くには坂本龍一さんのサインも!
《ニック博士、現地を視察しての提言のポイント》
・計画から40年以上経ち状況は大きく変化しており、利水などの事業目的は破綻している
・絶滅危惧種や希少種など多様な生物が生息している実態が環境影響評価には反映されておらず、
事業実施が前提の不誠実なアセスメントになっている
・持続的に営まれている地元住民の生活や自然を守ることがラムサール条約で唱えるワイズユースである
ワイズユースとは…
《「賢明な利用」の意》ラムサール条約で提唱された考え方。
湿地の生態系を維持しつつ、人類の利益のために湿地を持続的に利用すること。
などの理由から、石木ダム建設は中止すべきと述べられました。
これを踏まえて、
ラムサール・ネットワーク日本(ラムネットJ)からは2019年8月29日、
「石木ダム建設事業の中止を求める意見書」を
長崎県知事と佐世保市長に提出されたとのことです。
石木ダム建設事業の中止を求める意見書
http://www.ramnet-j.org/2019/08/information/4297.html
《新聞記事》
石木ダムの建設 中止求め意見書 自然保護団体
2019/8/30 11:54 (JST)
©株式会社長崎新聞社
https://this.kiji.is/540002684173337697
・
出来るだけ中立性を保つために、
長崎県の石木ダム建設事務所へのヒアリングも行われました。
片方にえこひいきは良くないもんね…
当初の予定では、
視察時間は石木ダム事務所へのヒアリングを含めて12:30~15:00の予定でした。
ところが、
その予定の時間を大幅に超えて16:30近くまで延長して視察してくださいました。
ニック博士は、
通訳が追いつかないほど熱く話してくださって…
特に、
石木川流域の上流に位置する石木ダム建設における残存集落である
木場地区(こばちく)の日本の棚田百選にも選ばれている「日向の棚田(ひなたのたなだ)」には猛烈に感動!
「あの家に生まれたかった!」と目の前の家を指差しながらまた熱く語られ、
石木ダムが完成したら水没するヒミツの石木川のほとりにもすごく感動!
なかなか地元のみなさんが待っているこうばる公民館までたどり着けない!ほどでした〜
石木の後には諫干の現場も見る予定で、さらには次の日には熊本での視察も控えていてとてもタイトなスケジュールの視察だったそうです。
そんな中、
わたしたち石木ダム建設予定地の視察にこんなに時間を割いていただき、もう感謝しかないです。
ニック博士・ラムサールネットワーク日本のスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
・
余談…
今や「台風の目」=せやろがいおじさん…
が、石木ダムの動画で最後に飛び込んだあの橋(木場橋)を案内している時に、
ニック博士に振ってみた。
ほずみ「ニック!ドゥーユーノー、セヤロガイオジサン?」
ニック博士「???」(やはり、まだご存知でない…当然だけど…)
でも、大丈夫!
若手通訳のYさんは当然ご存知で、石木の動画もどうやら観てくださっていたようです。
早速、その場でニック博士に動画をお見せすると…
Yさんがうまいこと動画について説明してくださりつつ…
おじさんの体を張ったアクションにウケていましたね〜
ニック博士「僕も飛び込まないとダメかな?」(動画を見ながら)
ほずみ「おお!それは、ちょっと待って!オチがあって…」
Yさんが動画とともに最後のオチを説明…
ニック博士「ワオ!気をつけないと!痛そうだ!」(みたいなこと言ってらっしゃいました…)
おさらい↓
・
ついでに…
こんなブログも発見!
「家の土地に勝手に池が作られる」
https://ameblo.jp/sawanbone/entry-12511559015.html
石木ダム問題、
ご近所付き合いに例えると
まさに、こんなかんじ………
こちらのブログ、おもしろいし1分で読み終えるので、
みなさん必読!
・
《ニュース動画》
削除されるまではご覧いただけます
ラムサール条約事務局元次長 石木ダム計画に疑問
8/23(金) 19:50配信 NBC長崎放送
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190823-00002781-nbcv-l42
ラムサール条約の元事務局次長が石木ダムを視察
2019年8月23日 12:23 KTNテレビ長崎
http://www.ktn.co.jp/news/20190823260600/
《新聞記事》
石木ダムに疑問投げ掛け 元ラムサール条約事務局次長 予定地を視察
2019/8/23 10:14 (JST)8/23 10:18 (JST)updated
©株式会社長崎新聞社
https://this.kiji.is/537440231431488609
・
ほずみの個人ブログでも別の切り口でつづっておりますので、
気になる方は読んでみてください。
石木川とシーボルトコレクション
http://hozumix.blog32.fc2.com/blog-entry-474.html
石木ダム討論求め5万人署名提出
石木ダム建設の是非を巡り、公開討論会を開くよう求めて署名活動を行っている市民団体のメンバーが県庁を訪れ、県の担当者におよそ5万人分の署名を提出しました。
県と佐世保市が川棚町に建設を進めている石木ダムを巡っては、今年5月に県の収用委員会の裁決が出て、ダムの建設に必要な全ての土地を強制的に収容できるようになりました。
ダム建設の是非を巡り、県に対して公開討論会を開くよう求める署名活動を行っている市民団体のメンバーが県庁を訪れ、河川課の浦瀬俊郎課長に5万947人分の署名を提出しました。
浦瀬課長は「石木ダムの事業認定の取り消しなどを巡る裁判の途中なので、今は公開討論のタイミングではない。今回の要望を中村知事に伝え、引き続き県民に石木ダムの意義を分かりやすく広報していきたい」と述べました。
このあと、記者会見で市民団体のメンバーの1人でアウトドアショップ「パタゴニア」の日本支社の支社長を務める辻井隆行さんは「透明性のある話し合いの場をきっかけに、今の社会的要請を反映した社会全体に求められる計画に生まれ変わることを願っている」と話していました。
県と佐世保市が東彼・川棚町に建設する石木ダムについて公開の場での討論会を開催するよう求める市民団体が集めた署名を県に提出しました。県庁を訪れたのは「いしきをかえよう実行委員会」のメンバー約15人です。2017年10月から街頭やインターネットで集めた5万947人分の署名を提出しました。佐世保西高校3年の荒岡梨乃さん(17)は中学2年の時、石木ダム建設予定地に飛び交うホタルの写真を見てこの活動に興味を持ったといいます。学校の友達らに呼び掛け署名を集めました。県の担当者は署名は受け取ったものの会が求める公開討論会については裁判の係争中であり好ましくないとの認識を示しました。石木ダム建設予定地には今なお13世帯約60人が暮らしていますが県の収用委員会の裁決により県は来月19日以降、土地の強制収用が可能となります。
8月28日、長崎県内は記録的な豪雨に見舞われ、避難情報も流れる中、石木ダムをめぐる5万筆の署名提出のニュースが報道されました。
午前10時半、市民団体「いしきをかえよう」のメンバーのごく一部が、50,947人分の署名を、長崎県土木部河川課の浦瀬課長に手渡しました。
署名者の思いの詰まった重い箱がいくつも、いくつも・・・
この重みを、本当は中村知事に感じて欲しかったのですが…
いつものように、知事も副知事も対応して頂くことは叶わず、河川課長に託しました。
このように、この署名の宛先は、長崎県知事 中村法道 様と長崎県議会議員の皆様です。
県民の8割が説明不足だと思っているのですから、いったん立ち止まり、石木ダム計画について公開の場でしっかり討論してください。だって、その建設費用538億円は県民が負担するのですから。
という内容の署名です。
この求めに、2019年8月27日現在50,947人が賛同し、当初の目標の5万人を超えたので、いったん提出することになりました。
この署名活動は、主に若者が頑張りました。みなそれぞれの思いや、県民から託された言葉などを語りました。
石木ダムには賛成だけど、説明や議論は必要だと言って署名した方々もいるそうです。
提出者の1人に映画「ほたるの川のまもりびと」の山田英治監督の姿も。
「映画を観て、こうばるの自然や人々の暮らしを残したいと感じ、せめて本当にダムが必要なのか討論してから決めてほしいと、多くの人が署名していた。ダム有りきではなく、いったん立ち止まり、あらゆる手段を検討すべきではないか?」と。
それに対して、河川課長の浦瀬氏は、
と答えました。
なぜ?そう言い切っていいんでしょうか?この署名は知事宛なので、お返事は知事がすべきですよね?
知事に断りもなく課長さんがお答えになったら、後日、本当に知事の答えが提示されても、それが今日の発言内容と同様のものであれば、「これはホントに知事の考えなのかな?」などと疑われるかも。。
他にも課長さんは、いろいろおっしゃっていました。
a. これまでもダム検証などであらゆるケースを検討し、その結果ダムが一番有利という結論になった。
b. 平成28年11月にも公開討論会を求める請願が県議会に出され不採択になっている。
c. 去年も佐世保は渇水対策本部を置くなど水不足だった。
等々…。だから?もう議論の必要はないとお考えなのでしょうか?
a. そのダム検証の場に参加していたのは、県の土木部河川課と佐世保市長と川棚町長など、ダム推進の立場の方々ばかりでしたよね。ダム案がベストという結果になるのは当然では?
b. その請願を提出した当時の県議会は、石木ダム反対議員は1名だけで、大多数が推進派なのですから、それも当然の結果でしょう。しかし、県民アンケートでは全く状況が違います。新聞社がやっても、一般リサーチ会社がやっても、賛成より反対の方が多いのです。また、それ以上に、「どちらでもない」とか「わからない」とかが多いのです。だから、公開の場での議論が必要だと私たちは思うのです。
c. 確かに昨年も佐世保市は長期間渇水対策本部を置きましたね。佐世保市は貯水率が80%を切ると、すぐに渇水対策本部を置くのです。でも、こちらのグラフをご覧ください。(県のHPより)
見辛いと思いますが、水道用ダム貯水率の推移。直近までの過去1年分です。
黄色い線の佐世保市は、他のどこ(長崎市、平戸市、大村市、県全体)よりも貯水率が安定していますよね。これで渇水状態が続いていたと言われても…納得できます?
そんなことを心の中でモヤモヤ思っていたら…
最年少参加者の高校生(佐世保市在住のA.Rさん)が、勇気を出して発言してくれました。
石木ダムは、私が生まれる何十年も前の計画で、今もできていません。私たちは特に水に困っているわけでもないし、これから人口も減っていくので、これ以上水源が必要なのかな?って本当に思います。
行政の方は、本当のことを、私たちにも分かるように説明してほしいです。
この場にいた全ての大人たち(河川課職員の皆さんを除いて)が、「うん、うん。だよなー」といった顔つきでRさんに注目していました。
その後、11時半から、県政記者室で記者会見があり、署名提出メンバーが、記者さんたちの質問に答え、補足の説明などおこないました。
パタゴニア日本支社長の辻井さんは、ここで初めて発言されました。
辻井さんはじめパタゴニアの皆さんは、決して賛成派と反対派の対立を望んではいないし、勝ち負けを求めてもいない。SDGsの理念を踏まえた対話を求めているのです。
SDGsとは、国連で採択された持続可能な開発目標で、
例えば、「貧困をなくそう」とか、「質の高い教育をみんなに」、「安全な水とトイレを世界中に」、「人や国の不平等をなくそう」、「住み続けられるまちづくりを」、「気候変動に具体的な対策を」等々17の目標を掲げていますが、その理念とは、「誰一人取り残さない」です。
石木ダム賛成の人も反対の人も、その根拠を出し合って、冷静に検討し、どちらの結果になっても、その結果を望んでいなかった人に対してはその原因に対する別の解決策を用意するということです。
例えば、石木ダム建設が中止になったら、仕事がなくなって困るという人がいるとしたら、漏水対策の工事や河川改修の工事などを増やすことで解決できるかもしれません。
あるいは、(ここから以下は私の考えですが)新たなダム建設ではないけれど、ダム再生事業を用意するとかできないでしょうか。
佐世保のダムは老朽化しているので、補修が必要ですが、補修だけでなく、補修のついでにダムの嵩上げをするとか、ダム建設技術を必要とするような事業も考えられるわけです。改修工事はいずれ必ず必要になるし、その際わずかな嵩上げで、ダムの貯水量は大きく増加するので、より多くの水源を望んでいる人たちにも安心してもらえるでしょう。
など、とにかく議論や討論といっても、目指すのは対立ではなく、対話から生まれる理解です。理解の先に初めて「誰一人取り残さない」解決策が見えてくるのだと思います。
説明責任を有する行政は、何よりも県民の理解を大事にしなければならないはず。理解を求めず強行するなら、その事業は必ず失敗するでしょう。既にその轍は踏んでいるのですから、その経験に学んでほしいと強く願っています。
県内のニュースでよく聞く言葉「強制収用」、たまに目にする言葉「行政代執行」。これらの言葉の意味や違いを、あなたは正確に知っていますか?
石木ダム建設予定地住民にとって、これらの言葉が、日増しに現実味を帯びてきています。
強制収用の日まで、もう1ヶ月を切りました。
この言葉に、夜も眠れないくらい苦しんでいる人がいることも知らずに、私たちはこの日を迎えていいのでしょうか?
受益者佐世保市民として、こうばる住民がおかれた現状を知り、この問題にきちんと向かい合い、考えてみたい。そのような願いを込めて企画しました。
aさん:強制収用なんて言葉が難しくて、いまいちピンときてなかったけれど、本当はなんか気になってはいたんですよね~
bさん:水も電気もお金も、余裕ある暮らしをしたいとは思うけど、誰かの土地を奪い取ってまでダムを造ってほしいとは思っていません。
cさん:でも、所詮、政治家やお役人が決めること。私たち市民には何も変える力はないし…
そんなあなたや、あなたにも、ぜひ来てほしい!
強制収用を止め、こうばるの暮らしと自然をまもるために、私たち佐世保市民に何ができるのか、一緒に考えてみませんか?
直前のお知らせとなります。
《緊急告知!》
国際的NGO・ラムサール条約元副事務局長
ニック・デビッドソン博士
8/22(木)午後より石木ダム建設予定地の現地視察が決定!
中立性と対話を重視するため
石木ダム建設事務所も訪問します。
こちらの動画は
ニック博士の名古屋COP10(締約国会議)でのメッセージです。
急きょやってきた?台風の目「せやろがいおじさん」に引き続き、
今度はイギリスから大きめの台風(国際的重鎮)が現地を訪れてくださること…
大変嬉しく思います。
今話題の「せやろがいおじさん」の石木動画をニック博士にも自慢したいものです!
(笑いのツボ、通じるのかわからないけれど………)
・
また、
NGOラムサール・ネットワーク日本は
今年で設立10周年です!
おめでとうございます!
ラムサール条約元副事務局長の
ニック博士が来日するのは
東京での記念講演のためです。
8/25(日)開催です!
時間 10:00-17:30
会場 YMCAアジア青少年センター
9階国際ホール
参加費 2000円
こちらへの参加も、(関東方面のみなさんよかったら…)よろしくお願いします!
日本で唯一撤去された熊本県の荒瀬ダムについて
つる詳子さんの講演も聴けますよ!
みなさん、「せやろがいおじさん」ってご存知ですか?
「知ってる!」「当然!」「面白いよね!」と即答したあなたは、きっと若い方ですよねー
あるいは、若者並みの情報通?
私など、せやろがい?ハテ?
貝の名前?その貝が大好きなおじさんのこと?
なんて一瞬思ったくらい無知でした…
ほら、こんな動画を配信している人だよ、と見せられた動画は確かに面白い!共感する!
石木ダムのことも発信してくれないかな~
とHさん(せやろがいおじさんのお友だち)にお願いしたら、なんと快くOK!さっそく石木川にやってきてくれました~
そうして、現地取材、翌日にはもう撮影。
その翌日にはYouTubeで公開!
こちらです。https://www.youtube.com/watch?v=SbmizwxRCjA
とても分かりやすくて面白い!笑いながら考えさせてくれます。
最後のこの一言に大拍手! (‘◇’) 💛
どなたか、この動画、
中村知事や朝長市長に、届けていただけませんか~
7月30日午前10時県庁集合。
「石木ダム建設絶対反対」「強制収用は許さない」「石木ダムNO!」の幟やプラカードを持った人々が県庁ロビーを埋め尽くしました。
こんなにたくさんのメッセージカードも!
「部屋を用意しているのでそちらへどうぞ」と促す河川課職員に対し、地権者の代表は、「私たちは知事に会いに来た。知事へ私たちの土地を強制収用しないよう伝えるためにやってきた」と。しかし、知事は上京していて不在だと言うばかり。
「知事を出せ!」という怒号が飛び交う。
傍にいた職員が私に、「わかってくださいよ。本当に知事は不在なんですから。窓口のTさんには事前に伝えてありましたし、ちゃんと私たちが対応しますから」と言うので「東京のどこに何の用事で行かれているのですか?」と問うと、「それは言えない」と言う。
こりゃ、ダメだ~。これまでさんざん県に騙されてきた人たちに、内容については言えないけど東京出張は信じてください、なんて無理な話です。
県が強行しているダム建設のために、家や土地を奪われようとしている人が会いに来るとわかっていて、それでも行かねばならない大事な公務なら、隠す必要はないでしょう?例えば、「新幹線の件で国交省へ」とか「IRの件で経産省へ」とか。その程度なら言えるはず。それさえも言わないので、在庁しているのではないか?我々に会いたくないので用もないのに東京へ逃げ出したのではないのか?などと勘繰られるのです。
膠着状態に陥ったままお昼に。各自、持参したおにぎりや庁舎内のコンビニで買ったお弁当を食べ、午後に突入。
午後からは、知事がいないなら副知事に要請書を手渡そうということになり、河川課職員と交渉。
しかし、これまた難航。副知事は在庁しているのに、公務のため会えないという。秘書課長も出てこない。なぜなら石木ダムの担当は秘書課ではないから。担当は河川課だから。
この対応に、みんなプッツンしました。それならこっちから出向こう!と。
秘書課に通じる廊下に人の列。「通せ!通せ!」の大合唱。狭くて、熱気で蒸し風呂状態。
私は、この階段の上にいたので、先頭の方の状況は何もわからなかったのですが、後で聞いたら、子どもたちが最前列にいて、「通してください」と何度も何度も頼んだのに、職員はただ無言を通していたそうです。
このままでは、熱中症で倒れてしまう人も出てしまうかも…それを危惧して再びロビーへ移動。
やっと秘書課長が登場。
しかし、「副知事は公務のため、私が受け取ります」と繰り返すばかり。
「我々への対応は公務ではないのか!?ほんの10分でいい!」
そう粘っても、頑として拒否。
そこで、もう諦めました。今日は要請書を渡さずに帰ろうと。
地権者の思いが詰まった「強制収用の取り下げを求める要請書」は、本来知事に直接手渡すために持ってきたのです。届けるだけなら郵送でもできます。対面し、文字にできなかった思いを直接伝えて渡したかったのです。
しかし、不在ならやむを得ない。知事の代行者である副知事に託そうと決断したのに、それさえも受け入れない。
この対応って何ですか!どこまで地権者を傷つければ済むのですか!
これは全て知事の責任です。
「地権者が来ても自分は会わない(会えない?)対応は河川課がするように」とトップが決めたら、部下はそれに従わざるを得ない。矢面に立たされた河川課職員は防波堤になろうと必死でした。その防波堤は突破されたけど、秘書課長がかろうじて守りました。副知事からは、よくやったと褒められるのでしょうか?私たち県民の目には、道理が通じない、人の心を持たないロボットのように見えました。
その頃、秘書課の前では、まだ子どもたちとそのお母さんたちが頑張っていたことを後で知りました。
その場に同行していたMさんに聞きました。
ある男の子は、「どうして知事に会えないのか?どうしてダムがいるのか?わかるように教えてください!」と訴えていたそうです。
こうばるに住んでいる女の子は、「私の家を取らないでください!ダムはいりません!私は死にたくありません!弟や妹も死んだらいやです!」と泣きながら叫んでいたそうです。
それでも県の職員は、表情も変えず道を開けまいと立ちはだかり、まるで心を失ってしまったかのように見えたそうです。
おそらく、そうではなかったでしょう。子どもたちの言葉に職員の皆さんも動揺し、まともに聞いていたら職務を放棄したくなるので、見えない手で耳を塞ぎ、別のことを考えようと必死で頑張っていたのではないかと想像します。
このような辛い仕事を部下にさせて、知事は平気なのですか?
「また出直します。その時は、また皆さんよろしくお願いします」地権者の挨拶を見守る人垣の後ろに居て、ふと天井を見上げると「青いぜ!長崎」のフラッグが…
「その遺産は、過去と未来を見つめている」
たぶん、世界遺産に登録された「潜伏キリシタン関連遺産」のことでしょう。
知事は、どんな遺産を長崎に残そうとしているのでしょう?
石木ダムを造ったら、まちがいなく禍根を残す『負の遺産』になりますよ。