知事と地権者の面談を伝える報道

長崎新聞1面

 

長崎新聞27面

 

朝日新聞

 

西日本新聞

 

毎日新聞

 

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20140711-OYTNT50194.html

石木ダム事業 知事、反対地権者と面会

 県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダム事業を巡り、中村知事は11日夜、予定地内のこうばる公民館を訪れ、建設に反対する地権者13世帯に協力を求めた。地権者側は「今はダムが必要な水不足の状況にない」などと反発した。

 反対地権者が集団で知事と面会するのは2010年9月以来2回目。知事には佐世保市の朝長則男市長と川棚町の山口文夫町長が同行し、地権者側は弁護団や支援者を含めて約50人が参加した。

 国は昨年9月、ダム事業の公益性を認めて土地収用法に基づく事業認定を告示。県は建設に必要な土地を強制的に収用することが可能となり、その裁決申請期限が9月8日に迫っている。知事は「残された時間はわずか。そろそろ具体的な事務手続きを進めなければならない」と地権者側に立ち退きに理解を求めた。

 これに対し、地権者の岩下和雄さん(67)は「時間がないから同意しろと言うのか。我々の理解を得たいのなら、ダム以外の選択肢も含めて議論すべきだ」などと主張した。

 

NHK
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035623681.html

石木ダム 知事と地権者が面談

長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムをめぐり、中村知事は11日夜、ダムの建設に反対する地権者と面談して改めて建設への協力を求めましたが、地権者側はダムの必要性は認められないとして、議論は平行線をたどりました。
石木ダムをめぐっては、国が去年9月、地権者から土地を強制的に収用することが可能となる「事業認定」を行い、ダムの建設に反対する地権者との対立が深まっています。
こうした事態を打開するため、中村知事は11日夜、現地を訪れて、地権者や弁護団などおよそ50人と面談し、「ダムは地域の治水対策に必要でどうかご理解を賜りたい」などと改めて建設への協力を求めました。
しかし、地権者側からは「佐世保市への水の供給量の実績は下がっているのになぜ市が立てている需要予測は上がることになっているのか」などとダムの必要性を疑問視する声が相次ぎ、議論は平行線をたどりました。
面談のあと、中村知事は「地権者の皆様にはダム事業が理解できないというお気持ちがあると思うが、話し合いをさせて頂くなかで、ご理解を得られるよう努力していきたい」と述べました。
一方、地権者の岩下和雄さんは、「私たちは不要なダムだと思っているが、県がどうしても必要だと言うならその根拠を示して頂かなければならない」と述べました。

 

NBC長崎放送 
http://www.nbc-nagasaki.co.jp//news/nbcnews.php#4

石木ダム反対地権者と知事が面会

県と佐世保市が東彼・川棚町で計画している石木ダム事業で、事業に反対している地権者と中村知事が11日夜、4年ぶりに話し合いの場を持ちました。地権者と中村知事との話し合いは、川棚町の地元公民館で行われ佐世保市長も同席しました。石木ダム事業を巡っては、県が土地を強制的に収用できる「事業認定」を受けたことから、地権者らは反発を強めています。土地の収用を採決する委員会への申請期限が9月に迫る中、地権者らは中村知事に、ダムの必要性を直接説明するよう求めていました。中村知事は「川棚川の治水対策、佐世保市の水不足を解消するために不可欠な事業。私はこれからも話し合いの中で解決を目指してまいりたい」とあいさつ。これに対し、地権者代表の岩下和雄さんは「私たちの理解が得たいという思いなら、ダム以外に方法がないか納得のいく議論をしていこう」と答えました。その後の議論では、中村知事らがダムの必要性として、佐世保市の水不足解消を主張したのに対し、地権者側は「水は足りている」と反論。最後まで議論はかみ合いませんでした。

 

KTNテレビ長崎
http://www.ktn.co.jp/news/

石木ダム 中村知事が4年ぶりに地権者と面談

東彼・川棚町に建設が計画されている石木ダムをめぐり、中村知事と、反対地権者が、昨夜、4年ぶりに面談しました。しかし、計画への理解を求める県側と、白紙撤回を求める地権者との溝は埋まりませんでした。 

石木ダムの建設予定地にある東彼・川棚町の川原公民館で、4年ぶりに顔を合わせた中村知事と、反対地権者。冒頭、中村知事が、計画への理解を求めますが、地権者らは反発。計画の根拠となっている水需要への疑問をぶつけました。馬奈木昭雄弁護士「(実績では)減っているのに、なぜか予測をたてると、今後は右肩上がりで伸びていく。なぜ、こんな予測をたてるのか」これに対し、中村知事や佐世保市の朝長市長は、水需要は適宜見直していて、これから起こり得る水害や、水不足に備えるためには、石木ダムが必要だと説明しました。しかし、地権者側は、すでに対策は進んでいて、ダム建設は必要ないと主張。2時間を超える議論は、平行線のままでした。地権者・岩下和雄さん「私たち13世帯は、ここで生活を営んでいるんですよ。こういうダム計画は、早く中止してほしい」中村知事「これは、我々の使命ですから、これからも努力していかないといけない。」中村知事は、今後も話し合いを続ける姿勢を示す一方、建設予定地の強制収用については否定しませんでした。

 

NCC長崎文化放送
http://www.ncctv.co.jp/news/

知事が石木ダム地権者と面談

県と佐世保市が東彼・川棚町に建設を計画している石木ダムを巡り中村知事が建設に反対する地権者らと4年ぶりに面談しました。中村知事と朝長佐世保市長らは11日夜、ダム建設予定地の公民館を訪ね、ダムに反対する地権者や弁護団と2時間半に渡って意見を交わしました。利水と治水のためダムが必要と訴える県側に対し、地権者側は「必要性の根拠に納得ができない」などとして、議論は、またも平行線に終わりました。石木ダムを巡っては土地の強制収用に向けた裁決申請の期限が9月に迫っています。

 

以上です。

マスコミは「平行線」という言葉が好きなのか、

正直そのようにしか見えないのか…定かではありませんが、

今回も、そのような言葉が目につきます。

後者だとしたら残念です。

 

昨夜は、やっと話し合いの第一歩を踏み出したところです。

今後少しずつ距離を縮めていきたい、

本当に実りある議論をすることによって、

佐世保市の水の実態と川棚川の治水の問題を、行政と市民が真剣に語り合い、

ダム有りきではなく、真の有益な対策を考えていきたい、

と思っているところです。 

マスコミの皆さんにも、そのような目で見守っていただけたら有難いな・・・

 

知事、反対派と面談!

 

石木ダム反対運動の拠点ともいうべき川原公民館に、知事がやってきました。

やっと実現した知事との面談です。

知事だけではありません。左右に佐世保市長と川棚町長も着座し、関係自治体の首長が全員集合です。

その後ろには県土木部長、河川課長ら県職員、佐世保市水道局長ら水道局職員も揃っています。

県側はやっと、石木ダムの必要性について、真正面から私たちと議論する気になってくれたのか!

と、みんな期待して見つめました。

 

しかし、冒頭の挨拶は、やはりお願いでした。

会場からは一気に怒号があがりました。

知事も市長も、やはりどうしてもお願いの場としか捉えていないのか…

との落胆があって、地権者からの話も「不愉快だ」との言葉から始まりました。

それは第三者にはなかなか理解が難しいとは思いますが、

地権者の立場に寄り添ってみれば、もっともなことなのです。

 

冒頭の地権者の話を以下に紹介します。

知事はこれまで「ご理解が得られるよう今まで何度も説明をしてきた」と言うが、

それは本当だろうか?

私たちが納得できるような本当の説明をやってきただろうか?

私たちにとってはただの一度もない。

当初から私たちは石木ダムの必要性に疑問を持っていた。

だから、専門家を交えて議論しましょうと何度も言ってきた。

しかし、1982年当時の高田知事は話し合いを蹴って機動隊を導入し強制測量をやった。

その後、県は生活再建と補償の話し合いしかしないと言ってきた。

3年前のダム検証の時も、私たちは専門家を入れて検証してほしいと何度も言った。

しかし、起業者(県と佐世保市)、川棚町、波佐見町の行政側だけで検討を進め、

たった3回の検討会議で、ダム優位と結論づけた。

公共事業評価監視委員会の委員からも疑問の声が出たが、

委員長によって話が打ち切られ事業継続となった。

見せかけだけの検討の場だった。

このように、県が真摯にダムの必要性を私たちと議論したことは過去一度もなかった。

私たちとの話し合いを拒んできたのは県の方だ。

今からでも遅くない。

私たちの理解が得たいと本当に思うなら、

石木ダムの必要性について、また、ダム以外に方法が無いのかについて、

納得のいく議論をしていこうではないか。

今日を第1回の場として議論を始めよう。

形だけでなく、納得のいく真の話し合いをやってほしい。

それがここにいる皆の総意だ。

と訴えて、マイクを弁護団に渡し、具体的な議論に入っていきました。

とても素晴らしい導入でした。

この言葉の重みを、県も市も、特に知事には十分に受け止めてもらいたいと願っています。

 

さて、はじめに議論されたのは、利水についてです。

なぜ佐世保市は石木ダムを必要とするのか、今現在水が不足しているのか?

それとも過去の渇水被害の再来を防ぐためなのか?

その基本的な質問をぶつけられて、市側は明確に答えることができませんでした。

 

水道局長の答えは要約すればこういうことでした。

現実に今日明日の水が足りないというわけではない。

しかし我々は水道事業者として、常時必要とする水を提供する義務を負っている。

リスク管理ができる水源を保有しているかと言うと、そうではない。

(平時は足りていても渇水がおきたときに今のままでは対応できない)

また、現時点だけでなく、10年後のことも考えて水需給計画を立てなければならない。

 

市長の答えはこうでした。

私どもは平成6年の渇水が原点。市民は大変な思いをした。

だからどうしてもダムが必要。理解してほしい。

市政を預かる者としてはリスク管理をしなければならない。

 

つまりポイントは2つ。

その1.平成6年に匹敵する大渇水が再来したときに今も同じ被害が生じるのか?

    リスク管理しなければというなら、当然シミュレーションしているはず。

    その資料を示してほしい。

水道局:トライしたが、データが不十分だったのでシミュレーションはできていない。

    だから石木ダムの必要性の根拠とはしていない。

    ただ過去の渇水被害の証左としてあげているだけ。

その2.将来の需要予測が妥当なのか?

    昭和50年の資料では、佐世保市には10万5000トンの施設能力があるが、

    将来16万トンの水が必要になる、6万トン足りないからダムが必要と言っていた。

    しかし現在では7万7000トンしかなく、11万トン必要だから4万トン足りないという。

    40年前には16万トン必要と言っていたが、今その需要は半分の8万トンになっている。

    ダムは要らないじゃないか?

    また当時のまま10万5000トンの水を確保していればが今は足りているはずだが?

水道局長:市民は渇水の記憶が強くて節水意識が高いので、生活用水が他都市に比べて少ない。

    記憶が薄れてくれば水使用量も増えていくと予想される。

弁護団:節水意識が高いのは誇るべきこと。

    その意識を保持しようとせず、水需要が増えるのを期待するのは本末転倒ではないか?

知事:保有水源が減少したことについては、佐世保市は以前は不安定水源に頼っていたが、

   水道事業者としては安定水源に切り替えていかねばならないからだと理解している。

弁護団:安定水源、不安定水源という定義は水道法にはない。

   慣行水利権は許可水利権ではないが、安定水利権と見做されているはず。

   佐世保市が慣行水利権を保有水源と認めないのは一般的ではない。

   これを認めれば水源が不足しているとは言えないはず。

 

その後、話は治水に移りましたが、まず初めに、

まだ残っている河川改修工事が終われば、

石木ダムがなくても過去の洪水被害は防げる、流下能力はある

ということが確認されました。

 

では、県が予測している100年に1度の雨ではどうなのか?

つまり、24時間で400mmの雨が降った場合、石木ダムがなくては防げないのか?

という問題です。

 

河川課長:同じ400mmでも降り方によって違う。

     9パターンの内の1つ、昭和42年型の降り方の場合、流量が1400mmになり、

     石木ダムが無ければ防げない。 

弁護団:他の8パターンでは石木ダムが無くても大丈夫のようだが、

    それでは100分の1の確率にならないのではないか?

土木部長:最悪のパターンに当てはめて考えるので、他のパターンは関係ない。

    パターンに確率は無い。雨量が100年に1度だから確率は100分の1だ。

弁護団:実際にこの100年の間に流量が1400mmになったことはあるのか?

河川課長:それはわからない。データが昭和22年以降しか存在しないのでわからない。

弁護団:データや資料はなくても大きな被害の場合は語り継がれている。

    地域の人は昭和23年の水害以上の大きな水害は聞いた事がないと言っている。

    S23の洪水を100年に1度の洪水と見てもいいのではないか。

    だとすれば、河川改修だけで防げるので石木ダムは不要。

    少なくとも、そのような過去の被害の聞き取り調査などやってほしい。

 

第1回目の議論はそこで終了となり、最後に地権者のお二人から発言がありました。

Aさんは、採石場跡地を利水用の貯水池として活用する代替案を示し、

  「半世紀にわたりどれだけの無駄な時間と無駄なお金が費やされてきたのか

   権力と金の力で平和な安住の地が滅茶苦茶に破壊された」と訴えました。

Bさんは、最近見た夢として、

  「工事が始まって、皆が座り込んでいた。

   大きなダンプの運転席には久保前知事が座っていた。

   がんばらんば国体の開催が危ぶまれ、ネット上で知事への批判が集中していた。

   長崎県がやっていることは強制収用の乱用、

   国体に県民の関心が移っている間に着工した等々。

   知事は覚書の精神を無視して強行して悪かったと平身低頭していた。

   知事の顔は誰だかよくわからなかった。

   その後どうなるのか…と思っていたら、夢から覚めた」と、披露してくれました。

 

中村知事はどんな思いで、この夢の話を聞いていたでしょうか?

苦笑いなさっていたでしょうか?

少し不愉快になられたでしょうか?

 

私はBさんなりの、ユーモアあふれる知事へのラブレターのように感じました。

面談の冒頭に、まじめでキツイ要請があったように、地権者の皆さんは(もちろん私たちも)、

知事と真剣に話し合いたいのです。

事実を見つめ、客観的データに基づくまともな議論をし、そこに知事も参加する。

そうすること無しに、部下任せで判断すべきではない。

知事の判断はそれほど重いと思っているからです。

 

どうか今後も1回でも多く、この場に足を運んで頂けるよう願っています。

 

この面談の一部始終はこちらで公開されています。

https://www.youtube.com/watch?v=7vHcEJL4cms&feature=youtu.be

https://www.youtube.com/watch?v=IvyApLZEztQ&feature=youtu.be

 

 

いずこも同じ 架空予測 〜 当別ダムの場合

ダムを造るために過大な水需要予測をでっちあげるのは、石木ダムに限らず、どこでもやられていることのようです。

特に北海道の当別ダムでは、以前それがかなり大きな問題になったこともありましたが、

形式的な再検証をして問題無しとして事業は進み、

2012年10月に完成し、2013年4月供用開始されました。

そして、それから約1年後の今年3月、札幌市水道局は新たな水需要予測を公表しましたが、

それは、これまでの予測を大幅に下方修正したものとなっていました。


札幌市水道局による次期中期計画の
http://www.city.sapporo.jp/suido/c03/c03third/documents/h25-2mizu-3.pdf
最終ページのファイル59「日最大給水量」のグラフを見ると、

将来(2035年度)の予測値は、一日61.8万㎥となっていて、

直近(2012年度)の実績値よりやや微増といった程度で、妥当な予測だと思われます。

ところが、これは前回(2007年度)の予測よりも25万㎥も下方修正したもので、

前回の予測がいかに過大で、でたらめなものであったかということを示しています。

 

当時は、一日最大給水量が67万㎥ほどだったのに、2035年度には87万㎥にまで増大する、

しかし保有水源は83万㎥しかないので、4万㎥足りない、

よって当別ダムが必要だと主張していたのです。

 

人口は減少しているのに、今後20万㎥も増えるはずがないと市民団体は抗議しましたが、

聴く耳を持たず、ダム事業は進められ、一昨年秋に完成、昨年4月から運用が開始されました。

ここまでくれば安心。

もう嘘の需要予測は不要ということなのでしょう。

今年の新予測では、2035年度の一日最大給水量は61.8万㎥というまともな数字が提示されています。

なんとまあ、ゲンキンな!というか正直というか・・・

 

前回と今回の予測をわかりやすく示したグラフがあります。

水源連の嶋津暉之氏によるものです。

 

 


「ダムができれば、架空予測は用無しということです。

 このように、ダム参加の口実をつくるための架空予測が罷り通ってきているのです。」

(嶋津氏コメント)

 

 

ある呼びかけ

Facebookで素晴らしい呼びかけを見つけました。

https://www.facebook.com/keisuke.ikeda.334/posts/592551800854863

 

一人の若者が石木ダムについての素朴な思いを素直に発信して、

佐世保市に声を届けようとしています。

すごいな〜、嬉しいな〜、

すぐに「石木川まもり隊」のFacebookでもシェアしましたが、

Facebookやってない人にも伝えたいと思い、発信人の許可を得て、

ここにも転載させてもらうことになりました。

是非読んでみてください。

そして周りの方にも伝えて頂けると嬉しいです。

 

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佐世保の町でちょくちょく目にする『石木ダム建設は、市民の願い』って看板、皆さんどう思いますか?

僕は佐世保市民ですが、一回も望んだ事はありません。
もしかしたら望んでない僕は佐世保市民ではないのでしょうか?
いや、そんなことはない。僕は佐世保を愛していますし、税金もちゃんと払った。

ああいう書かれ方したら、なんか腹が立ちませんか?(あ、願ってる方には申し訳ありません)

というわけで、前々からあの旗を降ろしてもらおうとお願い(苦情じゃないよ!)しようと思っておりまして、
僕一人じゃあ願ってない市民もいるよ?って伝わりにくいので、もしよかったら、同じ想いの佐世保市民の方おられましたら、
(元佐世保市民、気持ちは佐世保市民!でも可)水道局さんにメール、ファックス、電話などしてみませんか?

怖いことは何もないですので、要点は簡単に、
「佐世保市民ですが、石木ダムは望んでいませんので『石木ダム建設は、市民の願い』の垂れ幕や看板は撤去していただけませんか」くらいでいいと思います

シェアしていただけるならば時間もおきたいので、来週の月曜日くらいに一斉にやりませんか

【佐世保市民だけど石木ダム願ってはいないよ?ファックス・メール大作戦!】
七月七日、朝から17時まで

やるよって方、コメント連絡シェアしてくれたら嬉しいです

佐世保市水道局
電話 0956-24-1121
ファックス
0956-25-9685
メールアドレス
suikei@city.sasebo.lg.jp(経営管理課)

僕は役所なんかに文句、じゃない意見するときはいつも必ずフルネームと住所、電話番号を明記します。
匿名で文句、じゃないや意見だけ言うのもフェアじゃないと思うので。
今まで何度もやってきましたが、特に嫌がらせなどは受けずにかえって丁寧にお返事くれたりします。
本名はちょっと…
て方は、
佐世保市松川町リサイクルショップ店員
とかくらいでも書くようにしましょう。まあ、押し付けじゃないけん匿名でも全然構いません。

それでは、シェア開始ー!(せめて5人は!)

 

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対話の必要性を説く長崎新聞

今日の長崎新聞には、石木ダムに関して2つの記事がありました。

どちらも大きな扱いです。

 

まず初めは、一面のコラム「水や空」

知事が地権者と会って話し合うことの重要性を示唆しつつ、

その会合が「帳面消し」などでは何の前進も得られないだろうと書かれている。

と同時に、その面談申し入れの経緯もチラリと触れられていて興味深い。

知事が本当に「胸中静かに期するもの」があって、面談の決意をしたのなら、

「ダム事業へのご協力をお願い」などと条件をつけずに、

ただ「会って話し合いましょう」と書くべきだった・・・

その文書は河川課長名で出されているので、条件は課長の意思かもしれないが、

河川官僚などに遠慮せず、地権者とじっくり話し合ってほしい。

 

こちらは、11ページの3分の2のスペースを割いての「記者の目」

イサカン問題と石木ダム問題に対する県の対応について、正論を吐いている。

イサカンに関しては、「開門調査は白紙に戻して撤回すべし」と国に迫り、

石木ダムに関しては、「ダムの必要性を白紙に戻しての議論はできない」と地権者を一蹴する。

どちらも国によって判断されたのに、全く正反対の態度を取っている矛盾をまず指摘。

 

その上で、いやいや、矛盾どころか実は一貫している。

県として決めたことは誰が何と言ってもやり抜くんだという姿勢、

聴く耳持たぬと言う態度は一貫している。

でも、それでは何も解決しない。

県はもう少し懐の深さを持って、地権者と対話すべきだと説いている。

 

そして、これまで同様‶先送り”するだけでは「問題に振り回される住民があまりにも不幸だ」

と書かれていました。

本当にその通りだと思います。

県はそろそろ本気になってほしい。

本気で石木ダム建設を考えているのなら、本気で地権者の疑問に答えるべきです。

第三者の判断だとか、国のお墨付きだとか、責任転嫁したまま強制収用への道を突き進むなら、

イサカンの失敗を再現するだけ。

それでは、住民だけでなく県民もあまりにも不幸です。

 

知事が面談申し入れ

知事がやっと地権者との話し合いに応じた!
との情報に一度は喜んだのですが、よくよく聞いてみると、その話し合いの中身は、
「ダム事業への協力へのお願い」
これでは、地権者は応じられません。
 
 
石木ダム 建設反対の地権者に知事が合同面談申し入れ

 東彼杵郡川棚町に計画されている石木ダムをめぐり、中村知事は、きょう建設に反対する地権者に、合同面談を申し入れました。 ただし、これはダム事業への協力を求めるものだとしています。

 中村知事は、石木ダム建設予定地である川原地区で、建設に反対する13世帯の地権者との合同の話し合いの場を来月1日に設けたいと、弁護士を通じて申し入れたと発表しました。 面談の内容について、県は「ダム事業への協力のお願いと話し合いの機会」としています。 この面談は地権者側が求めていた説明会とは別としていて、後日開かれる予定の説明会には、知事は出席せず、前回と同様、土木部長が出席するということです。 これに対し地権者側は、「公開質問状の回答の説明なら受けるが、ダム建設への協力を求める話し合いには、応じられない」としています。 地権者側の弁護士は面談に応じるか検討するとしています。

 

県はなぜ、このような態度を取り続けるのでしょうか?

ダム建設をお願いしたい気持ちはわかります。

しかし、その前に、まず相手の話を聞き、それに答え、その後お願いするのが、

お願いする者としての筋道ではないでしょうか?

一方的にお願いを押し付けるのは「お願い」ではなく、お願いという名の「強制」でしかありません。

 

権力者としての上から目線ではなく、お願いする者として立場をわきまえた行動をしてほしいものです。

また、地権者はお願いされる者として、上から目線で言っているのでは決してありません。

地権者は対等な話し合いを求めているのです。

住民と行政、双方が対等な立場で川棚川の治水対策を議論しよう、ダムが必要なのか考えよう、

と言っているのです。

確かに形の上では以前それらしき意見交換もやりましたが、あくまでも手続きを踏んだだけ。

理解が得られるような話し合いにはなっていませんでした。

法的な手続きさえ踏めば、後はどうにでもなると考えていたのでしょうが、

それは住民の思いを無視するやり方です。

立場の違う者同士が理解し合うためには、やはり話し合うことしかないのです。

その一番大事なことを、これ以上避けるのは、もうやめてほしい。

一日も早く、本当の「話し合い」のテーブルにつくべきです。

 

 

地権者との集団面談に知事応じる意向

25日の定例記者会見で、石木ダムについて知事はこのように語りました。

やっと、地権者と向かい合って話す機会が得られそうです。

ただ、その時期については、どうもあやふやです。

「できるだけ早い時期に」と言いながら、

「どういう形でお願いしたらいいのか検討してみたいと思っております」と言う。

いや、地権者の方から何度も「〇月〇日に川原公民館にお越し下さい」とお願いしてるのですから、

「うん、わかった」と言えばいいだけの話だと思うのですが…

記者会見の全文(石木ダムに関するところだけ)を貼付します。

 

○記者(NHK) 石木ダムの関係なんですが、先週、地権者の方に県の方から説明会というのがありました。その場で改めて地権者の方から、知事ご本人との面会といいますか、話し合いを改めて強く要望していましたが、それについての知事のお考えを聞かせてください。

○知事 もともとは昨年末に公開質問状という形で個別の質問項目をお示しいただいて、それに対する説明の場を持たせていただいているわけでありますが、ご質問の内容が非常に技術的、実務的な内容のご質問をいただいているわけであります。したがって、現段階では、その分野の専門家である土木部長をはじめ土木部の方で対応をさせていただいているところであります。
 ただ、ご承知のとおり、石木ダム事業というのは、昨年9月に事業認定がなされ、裁決申請まで残された期間もあまりございません。私どもは、最後の最後まで任意交渉によって解決を目指していかなければならないと思っており、13世帯の地権者の皆様方と改めて話し合いをさせていただくような機会がいただけないのか、できる限り検討をしているところであります。

○記者(NHK) 地権者側は、たしか今週をめどにみたいなお話もあったと思いますが、いつぐらいまでに検討結果というのは決められるおつもりでしょうか。

○知事 それはご質問をいただく内容次第だと思います。お尋ねいただいた項目については、今のダムの設計に当たっての基本的な考え方や、数値等についてのお尋ねがほとんどだと思います。それについては、その都度、できるだけ早くお返しし、説明させていただくことになると思います。
 ただ、そうは言いながらも、先ほど申し上げたように期限のある話ですので、そういった手続も、残された期間がなくなりつつあります。よって、もう一度、地権者の皆様方と話し合いをさせていただけないかということを、今模索しているところです。

○記者(NBC) 関連して、今言われたところですが、専門的な部分の質問とかというところに対して、土木部長とか専門の方が行かれてお答えするというのはあると思うんですが。何と言いましょうか、これまでの経緯というものもあって、やはり知事と直接話をしたいと地元の反対の方が言われているわけですから、やっぱり知事が直接行かないと、なかなか問題が解決しないんじゃないか、話が先に進まないんじゃないかと思っているんですが、そこについて、知事、いかがでしょうか。

○知事 今、ご要請をいただいているのは、先ほど申し上げたとおり公開質問状から始まった一連の具体的な、実務的な内容についてのご質疑をいただいている状況です。そこで私が出かけていって細かく説明をさせていただくということが必要であれば、それはそういう場も考えないといけないと思います。ただ、話を聞きますと、やはり技術の専門家として対応をしなければいけない分野がほとんどであるという状況ですので、今申し上げたような形で対応させていただいております。

 しかし、もっと大きな話、これまでの経過ですとか、具体的な考え方であるとか、そういった部分についても含めて、しっかり県の考え方なりご説明させていただき、お話をお聞きいただくような機会がいただけるのであれば、それは私も積極的に出かけていきたいと思います。

○記者(NBC) 先ほどの(石木ダム事業の)続きで。必要があれば現地に行かれると、それは収用委員会に諮る前にということでよろしいんですかね。

○知事 できるだけ早い時期にそうした機会をいただけないかと考えておりますので、これから、どういう形でお願いしたらいいのか検討してみたいと思っております。

○記者(長崎新聞社) 今のお話は、集団で会うというお話ですか。これまで個別に会うと言われていることから変わりますよね。

○知事 これまでは、個別にお会いして、さまざまな生活再建等含めて相談をさせていただく機会をいただきたいと申し上げてきたんですが、なかなか応じていただけるような状況ではありませんので、そこは13世帯の地権者の皆様方が一緒だというお話であれば、そういった点も含めて考えて検討していかなければならないと思っています。

○記者(長崎新聞社) 皆さん集まった場に、知事が行かれるご意向もあるということでいいんですね。

○知事 (うなずく)

 

石木ダム説明会 ダムなしで洪水防げる

今日の西日本の記事のタイトルにご注目!

昨日の説明会の核心を捉えていますね〜

 

こちらは、朝日新聞の記事です。

浅野部長の言葉がきちんと紹介されています。

 

こちらは長崎新聞の記事。

 

宮崎記者は、この日だけでなく、前日にも石木ダムをめぐる記事を大きく掲載しています。

知事との「面談実現が焦点」と指摘。

知事もそろそろご決断を・・・!

 

NHK

石木ダム 県が地権者に説明

石木ダム 県が地権者に説明

長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムをめぐり、建設に反対する地権者側の要請を受けて、長崎県は21日、現地で説明会を開きましたが、大きな進展はなく、地権者側は改めて知事本人の説明や新たなデータの提供を県側に求めました。
石木ダムをめぐっては、国が去年9月、地権者から土地を強制的に収容することが可能となる「事業認定」を行い、建設に反対する地権者との対立が深まっています。
21日は地権者側の要請に応じて、長崎県が現地で説明会を開き、はじめに浅野和広土木部長が「これまでの県の説明では十分ではなかった部分もあり、改めて説明をしたうえで、意見交換をしたい」と述べました。
説明会では、地権者側の弁護団がこれまでの河川改修によって、洪水被害は、ダムがなくてもある程度防げるのではないかとただし、県側は、河川改修が完全に終われば理論上は対応できることを認めました。
一方で、県側は、100年に1度の水害を想定するとダムが必要になると説明し、これに対し、弁護団からはそうした予測の根拠となる具体的なデータなどの提供を求めました。
また、地権者側は改めて知事本人の出席を求め、県側は、検討したうえで回答する考えを示しました。
06月21日 20時15分

 

NBC 06月22日
石木ダム 住民説明会

県と佐世保市が東彼・川棚町に計画している石木ダム事業で県は、21日、事業に反対している地権者らに説明会を開きました。石木ダム事業をめぐっては県が強制的に土地を収用できる事業認定を受けたことから地権者は反発を強めています。これまで、地権者らはダムの必要性を中村知事、自らが説明するよう求めてきましたが内容が専門的であるとして土木部長らが地元へ出向き説明会を開きました。この中で、地権者らはこれまでに行われた河川改修によって治水目的のダムがなくても川棚川流域で過去に起きた4度の大きな洪水被害は防げるのではないかと指摘ー。県も、これを認めました。また、ダムの必要性の根拠となるデータなどを開示して説明するよう要請しました。地権者らは改めて知事との面会を求めており県の回答期限を来週いっぱいとしています。
 
 
KTN
石木ダム・4年ぶりに現地で県と地権者面会
 
県と佐世保市が東彼・川棚町に計画している石木ダム建設について、県はきのう現地で地権者に対する説明会を開きました。説明会は、きのう石木ダム建設予定地である川原地区で行われ県の担当者が地権者と意見交換を行いました。説明会では県の浅野土木部長などが治水面でのダムの必要性を強調したのに対し地権者側からは県の根拠を質す声が上がりました。過去の洪水被害により川棚川は改修などが進められていて、県側は過去と同程度の降雨ならば水害は防げると答えたものの、100年に一度の災害への備えを理由にダムの必要性を繰り返しました。地権者側は改めて治水の根拠となるデータを開示するよう求めるとともに知事出席の下で説明会を開くよう要請しました。
 

県説明会 in こうばる  

やっと県の方から川原へ説明に来てくれました!

石木ダム計画について、地権者の疑問に答えるために。 

土木部長に河川課長、河川課企画監、石木ダム建設事務所長など勢ぞろいです。

でも、大事な方が欠けています。

この事業の最高責任者である県知事です。

知事は、「地権者の皆様とお会いして話がしたい」と何度も言ってきた。

地権者も知事に是非おいでくださいと弁護士を通じて要望した。何度も。

でも、今日もやってこなかった。

冒頭そのことについての抗議と「次回は必ずおいでいただきたい」と要請した後、本題に入っていきました。

 

今回は県からの説明資料が用意されていました。

やっと前向きに説明する気になってくださったようです。

昨年度までは、「事業認定でダムの必要性が認められたんだから、今さら説明をする必要はない」

「石木ダム必要性の理由は認定庁の資料を見て下さい。県からは何も答えられない」

と門前払いを繰り返していたのに・・

大きな変化です。

やはり、土木部長というトップが代わったおかげでしょうか?

だとしたら、今回の人事異動は石木ダム問題にとって大きなプラスとなるでしょう。

この大事な局面において、話し合いのできる環境は何より大事です。

話し合うことによってのみ双方に理解が芽生え、打開の道が生まれるのですから。

 

で、今回いくつかお答え頂いた中で、とても重要なことがわかりました。

下の表をご覧ください。

これは過去の水害の被害状況を示した表ですが、

平成2年の洪水以後、川棚川の河川改修をおこなった結果、流下能力が増えたので、

いま仮に平成2年7月2日と同じ雨が降っても、洪水の心配はない

とのこと。素晴らしい!

でも、これは過去2番目に大きな洪水でしたから、1番大きい昭和23年の雨ではどうなの?

との質問に、「大丈夫とは言えない」という返事。なぜ?

この時の流量が山道橋付近で1000〜1100m3/sだった。

現在の流下能力は1000m3/sなので、100m3ほど足りない。

でも、あと100m3くらいじゃない?足りない分の改修工事はしないの?時間かかるの?

と弁護団。

  いえ、たいしてかかりません。

でもやる気はないんでしょ?と地権者。

  やります。計画してます。

それはいつ?

いえ、具体的な時期はまだ・・・

とのことでした。

 

つまり、石木ダムがなくても、過去の洪水には耐えられるのだそうです。

過去川棚町に大きな被害をもたらした時と同じ規模の大雨が降っても、

あと少し残っている河川改修を済ませれば、大丈夫ということ。

それなら、莫大な時間もお金もかかる石木ダム建設は必要ありませんよね〜?

 

いえ、過去の洪水には耐えられても、それだけでは不十分です。

100年に1回の洪水に耐え得るような河川整備計画を策定しており、

その場合石木ダム無しだと1400m3/sとなり・・・

 

その100年に1回ってのがおかしい。納得できません。

上流域では30年に1回の洪水を想定した対策で良しとしているのに、

石木川合流地点より以下では100年に1回の洪水を想定してするなんて・・・

同じ一本の川なのに!

やはりどう考えても、石木ダムを造りたいための数字合わせにしか思えません。             

  

日弁連のニュースに石木ダム!

日弁連公害・環境委員会のニュースに、石木ダムについての記事を執筆しました。

とのメールをもらって、早速その記事にアクセスしました。

こちらです。

http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/committee/list/data/enviroment/news_57.pdf

このニュースの正式名称は「日弁連公害対策・環境保全委員会ニュース」というようです。

その57号の5ページに、その記事はありました。

ご本人の許可を頂きましたので全文掲載させて頂きます。

 

 

長崎県に対し石木ダム事業の中止を求めていきます

              東京弁護士会 西島 和

 2013年12月19日、日弁連は「長崎県が計画中の石木
(いしき)ダム事業は、治水・利水の必要性に乏しく、
環境影響について適切な配慮がなされていない上、住民
との覚書による合意に反するもので、そのまま事業を継
続することは容認できないものであるから、中止すべき
である」とする「石木ダム事業の中止を求める意見書」
を公表し、長崎県へ提出しました。
1 ダム検証有識者会議による異例の要請
 「計画ができてから延々時間を要して、進んでいない。
平成28年完成というが、実現性はあるのか」「地権者
(土地所有者など)の協力の見通しはどうなのか」。ダ
ム事業検証にかかわる国の有識者会議における審議の際、
鈴木雅一委員はこのように述べ、石木ダムは事業継続の
要件をみたさないのではないかと指摘しました。有識者
会議は、事業継続は妥当としたものの、「事業に関して
様々な意見があることに鑑み、地域の方々の理解が得ら
れるよう努力することを希望する」との異例の要請を付
しました。当委員会はこれに着目し、「地域の方々の理
解」が得られる見通しはあるのか、現地を視察すること
にしました。
2 予定地・川原(こうばる)視察とヒアリング
 2013年2月、当委員会の委員と長崎県弁護士会の環境
委員が、ダム予定地の川原(こうばる)地区を視察しま
した。川原の風景は、石木川の流れる山あいに棚田が折
り重なって続く、のどかで美しい風景です。川原公民館
に、地権者13世帯の人たちが集まってくれました。地権
者らは口々に、先祖から受け継いできた農地、ふるさと
への愛着と、長崎県や利水事業者である佐世保市に対す
る不信を語られ、「これ以上いじめないでほしい」「早く
ダム(建設に脅かされる生活)から解放してほしい」と
訴えられました。その中で、県と地元住民が「地元の同
意なくダム建設をすすめない」という「覚書」を交わし
ていたことがわかりました。地権者らの不信感は、県が
この覚書を守らないということも影響しているようでし
た。
 同年7月には、ダムによって水害防止の恩恵を受ける
とされる川棚川下流住民の聞き取りをしましたが、聞き
取りをした範囲では、「ダムがなければ水害が防止でき
ない」と考える住民はいませんでした。また、長崎県・
佐世保市水道局にもヒアリングを行いましたが、ダムが
必要であることの十分な根拠は示されませんでした。
3 意見書の内容
 意見書では、ダムの目的とされている①佐世保市の水
道用水の確保(利水)、②川棚川の氾濫による水害の防
止(治水)、について、予測される人口減少や、節水
型機器の普及等で生活様式が変化したことにより、利水
の必要性は乏しくなっていること等、川棚川流域の水
害防止という目的を達成する方法として石木ダム建設は
適切でないこと等を指摘し、さらに、ダム建設による環
境影響への適切な配慮がなされていないことを指摘しま
した。
 また、長崎県は、1972年、予定地の地質調査をするた
めに「県が調査の結果、建設の必要が生じたときは、改
めて地元3部落と協議の上、書面による同意を受けた
後、着手するものとする」という内容の覚書を地元住民
とかわしています。意見書では、長崎県が「同意」を得
ないままダム建設へ向けた手続を進めることは契約違反
にあたり、地権者らに有形無形の苦痛を与えるもので、
行政への信頼性を損なうこと等を指摘しました。
4 意見書実現へ向けて
 長崎県は、地元13世帯の家や土地をとりあげる「収
用」に必要な「事業認定」を2013年9月に得ています。
今年3月にはダムの付け替え道路建設のための入札を実
施しました。ダム建設が強行されようとしています。
 2014年4月21日の朝には、中村法道(なかむら・ほう
どう)長崎県知事が突然、川原地区の地権者13世帯を戸
別訪問しました。予告なしの訪問に地権者らは「ダムは
絶対に造らせない」「死んでも立ち退かない」などと反
発し、地元の報道機関は「県は地権者との交渉を続ける
一方、着々と関連工事の準備を進めていて、両者の溝は
いっそう深まっています」(KTNテレビ長崎)などと県
の行為を批判的に報じました。中村知事は、報道機関の
取材に「(地権者の)ご理解を得たい」と話しましたが、
ダムが必要だとする根拠を示さず、契約に違反して権力
的な「収用」の手続を進める相手から「ご理解を」とい
われて理解できる人がいるでしょうか。
 長崎県が必要性の乏しいダムを中止し、川原の人たち
が平穏な生活を取り戻され、川原の豊かな自然環境がま
もられるよう、意見書の実現を求めていきます。

 

ここに書かれているように、日弁連の調査団の先生方がお見えになったのは昨年の2月のことでした。https://ishikigawa.jp/blog/cat16/653/

でも、その後どうなったのか、な〜んにもわからなかったので、

私たちもす〜っかり忘れていたら、12月19日、突如、長崎県と佐世保市に意見書提出!

とのニュースが舞い込んできて、みーんな驚くやら喜ぶやら・・

 

ちょうどこのころは、石木ダム対策弁護団が結成されたばかりでしたし、

弁護士の先生方って、やっぱり頼りになるな〜、正義の味方だな〜って感じで感動!

 

あれからまたまた月日が経って、約半年。

その意見書も忘れかかっていたところへニュースのお知らせでした〜

 

天災は忘れた頃にやってくる・・

日弁連も忘れた頃にやってくる・・

ただし、こちらは元気を連れてやってくる・・