ここはどこ?ほんのちょっとうたた寝してる間に、窓外の景色は一変していました。
同じ長崎県内とは思えない積雪です。
こんな日に高速バスで長崎市に向かった理由は…
県庁へ行くため。
知事への要請書を提出する地権者の皆さんの応援に、やってきました。
すでにたくさんの支援者も集まっています。
新庁舎のロビーの床にはまだブルーシートが敷かれていて、眩しいほどピッカピカの新築です。
まもなく河川課の職員がやってきて、案内されたのはこちら。
引っ越したばかりで新庁舎の会議室が確保できないので旧庁舎にしてくれと言われていたのですが、なんとか手配して頂けたようです。
今日は知事も土木部長も公務で不在だそうです。(毎回のことですが)
川原(こうばる)地区総代の炭谷猛さんが、要請文書を読み上げました。
要請文書はこちらです。
吉田慎一土木部次長に手渡します。
低姿勢で受け取ってくれましたが、対応の中身は真逆です。
要請事項は決して難しいことではありません。
石木ダム問題打開のため、知事に対して住民との話し合いを求める、ただそれだけです。
住民とは、石木ダム水没予定地の住民です。
石木ダムの起業者は県であり、その最高責任者は知事ですから、石木ダムによって犠牲を強いられている住民に会うのは当然のことです。
しかし、知事に代わって対応した土木部職員は、当然の要請を受け入れるどころか、全てにおいてゼロ回答でした。
「いつまでに回答をもらえますか?」
「今ここでは言えません」
「回答はもらえるんですよね?文書でください」
「それも含めて伝えます」
伝える?何を聞いても「伝える」
「伝える」のは当然です。
回答文書を提出するとなぜ言えないのでしょう?
そのくらいの権限はあるはずの方々が3人もいて・・・
知事宛ての要請文書を受け取ったのだから、知事名で返事の文書を出すのは当然だと思うのですが。。。
私たちの常識は長崎県の非常識?
なぜそれほど話し合いを拒否するのかの質問に対し、
浦瀬企画監「1つは、裁判中だから」
裁判が理由で話し合えないというのなら、これから先何年も話し合えないことになりますが。
逃げているとしか思えません。
そのような声があちこちからあがると、
「裁判中だからできないとは言っていない。適切でないと言ったんです」
「それじゃあ話し合いをしてください」
「条件が整っていないからできません」
「条件とは何ですか?」
「私たちは生活再建の話し合いをさせて頂きたいのですが、それが難しいようなので…」
「生活再建以外の話はしないってことですか?」
「そのようなご意見も伝えますので…」
というふうに、また逸らします。
そこで地権者の方が言いました。
「生活再建だけと言われたら話し合いはできません。貴方たちは私たちの同意を得たいんでしょう?私たちが同意できるような資料をもって話に来てください。そこで私たちが理解できたら一緒にダムを造れるじゃないですか。そういう努力をしてください。裁判とは別にしてください」
予定時間を大幅に過ぎても県側から話し合いを打ち切らなかったのは、良かったと思います。
しかし、最後まで無回答だったのは残念です。
今回の場の交渉を引き受けてくださったTさんが、「まもなく選挙に入るので選挙後でもいいから、知事に話し合い再開の意思があるのかどうかそれだけは確認してください、そして回答をください」と提案しても、「それも含めて検討します」という答えしか返ってきませんでした。
よほど上から釘を刺されていたのでしょう。
「何1つ約束するな」「回答するとは決して言うな」と。
庁舎は新しくなっても体制は古いまんまだね~
それが、皆の共通した感想でした。
上?
土木部次長の上といったら土木部長?
しかいませんが・・・ (- -)