今年8月に強制収用された3世帯の田んぼが、10月30日、明渡し期限を迎えました。
しかし、誰も明渡しには応じていません。
「これからも米を作り続ける」と、口をそろえます。
地権者の1人、川原さんの言葉に胸が痛みます。
「権力っていうのはこんなにも一方的なのかね」
「死んでしまえと言われているのと一緒」
無農薬で丹精込めたお米は豊作で、収穫の喜びも一入だったことでしょう。
だからこそ、納得のいく説明もしてもらえず出て行けと言われることが、どんなに悔しいか・・
でも、川原さんは悔しがるだけではない。悲しむだけではない。
明け渡すどころか、つい最近、高菜を植えました。
「県への抵抗」の意思表示です。
そして、年内には来年の田植えに備えて稲わらのすき込み作業もおこなう予定。
本当にあっぱれ!ですね。
ぶれない。逃げない。怖気づかない。
事業認定を錦の御旗に、土地収用法という最強の武器を手に、県がどんなに攻めてきても、
「こうばる」という城は落とせない。
追い詰めれば追い詰めるほど団結するのです。
沖縄県民のように。