ついに裁決が出ました。
昨年9月5日、県が収用委員会に提出した4世帯の農地の収用と明渡しの裁決申請。
その広さは約5,500㎡。
補償額は、総額4,900万円。
明渡し期限は60日以内と書かれているので、8月21日でしょうか?
ところが、期限については、まだよくわかりません。
この裁決についての記事は長崎新聞のスクープで、
(他紙やTV局はどこも知らなかったようで、記者さんたちは大慌て…)
ある議員が県の用地課をよんで、記事の真意を質したところ、
「個人情報だから答えられない。本人に通知が届いてからだ」とのこと。
そこで県議が一般論として収用期日はどうなるのかと聞くと、
「更地は60日以内で、家屋とか作物があるところは半年以内」と、答えたそうです。
今回は農地で、皆さんお米や野菜を作っていらっしゃるので、作物がありますよね。
つまり期限は半年以内と考えるべきなのではないでしょうか?
でも、TVニュースでも60日以内の明渡しを求めるとなっていますね・・
いずれにしても、これで県はやっと反対地権者の土地を手に入れることができる。
時間さえ経過すれば、自動的に県のものになる。
そう思っていることでしょう。
実際、土地収用法の上ではそうです。
しかし、その法の上の憲法に照らしたらどうでしょう?
60人もの人権を蔑ろにする法の運用を、軽々しく実行して良いはずはありません。
ところが県は、
残りの用地も準備ができ次第裁決申請する方針だそうで・・・
そこには人が住んでいるのに、平気で手に入れるんだと宣言する、この感覚・・
理解できませんね〜
しかも、
「今まで十分話し合いはしました」なんてウソを平気でつけるとは!
しかも「こちらから」!
開いた口が塞がらない、とはこのこと。
例えば、昨年9月26日付で地権者等が提出した公開質問状と説明会開催の要請に対し、
県は11月17日付で、「説明会のご提案をいただきましたが、文書にて回答させて頂きます」と返信。
例えば、今年3月4日付で地権者等が提出した公開質問状と説明会開催の要請に対し、
県は3月31日付で、「これまでどおり書面にて回答させていただきます」と返信したではありませんか?
つまり、何回説明を求めても、昨年夏以来、話し合いを拒んできたという事実がありながら、
よくもそのような言葉が吐けるものだと、つくづく感心してしまいます。
現土木部長さんは、初めの2回ほどは、とても穏やかな温かみのある方という印象を受けたので、
これからは話し合いに応じて頂けるに違いないと期待していたのに・・・
みごとに裏切られてしまいました〜
手続を前に進めることだけしか考えない優秀な官僚に恵まれて、
私たち長崎県民は、大切なものをこれからどんどん失っていくのかも…。
それでいいの?
Unknown
失礼ながら、「話し合いは十分した」と嘘をつく土木部長の顔が、さながら、ダム建設に取り憑かれたゾンビのように見えてくるのは気のせいでしょうか。
今の時代に強制収容なんて正気の沙汰とは思えません。被爆県として世界に平和の発信を行う責務のある長崎県が、このような強権的な進め方をするとは恥ずかしい限りです。