今日、私たちが待ちわびていた意見書がようやく提出されました。
長崎県公共事業評価監視委員会が今年度おこなった評価をまとめた意見書です。
全部で30の事業について評価をおこない、全て県の原案通り認めるという結果でしたが、
石木ダムについては異例の要望が付されました。
それに対し知事は、
「努力していかなければならない」と述べました。
しかし、儀式終了後のぶら下がり取材では、知事のトーンは違っていました。
記者:今回の意見書を受けて、今後、地権者の皆さんと話し合っていくというお考えはあるのか?
知事:今回ご提案頂いているのは「ゼロベースからの説明検討をすべきである」ということ、それは白紙に戻すということで、それは致しかねる。
記者:では、どのような話し合いならできるのか?地権者は知事との話し合いを強く望んでいるのだが。
知事:静穏な状況の中で用地等の話し合いができるのであれば対応したい。
記者:必要性の話には応じられない?
知事:必要性については、これまで様々な質問をいただき、それに回答をしてきたし、私の考え方については文書で回答したこともあるし・・・
記者:地権者側は文書ではなく、知事と直接会って話したいと言ってるのだが。また今日の答申にもそのような意見があったが・・・
知事:しっかり聞いて頂けるのなら検討の余地もあるが、こちらの話はほとんど遮られるし、意に添わない話は聞いてもらえないという状況があったので・・・
このあたりで職員が割って入り「3時からまた会見がございますので」と言って、取材は打ち切りとなりました。
さて、注目の意見書には、このように書かれていました。
「反対地権者の疑問点について説明を継続し、円満な解決が図られるよう最大限努力することを求めたい」と。
口頭でそれを伝えた委員長に、知事は努力していかねばと言ったのだから、説明を継続していただけますよね?
それとも委員長に伝えたのは建て前で、委員会の意見を尊重する気などさらさらないのだとしたら、
委員会への侮辱です。
税金の浪費です。(委員への報酬、資料の準備、事務局の人件費等どれだけのコストがかかっていることか!)
そうならないよう、意見書をしっかり読んで、真摯に対応して頂きたいと思います。
また、審議過程における主な意見のところで、石木ダムについて、
「利水による住民の生活や地域経済における影響・・・などにより総合的に判断することが重要である」
「多様な意見を交える場を設け、合意に至ってほしい」などと書かれています。
さあ、今度は佐世保市が、利水について再評価する番です。
「多様な意見を交える場を設け」て、しっかり再評価していただきたい!
佐世保市水道局の皆様、よろしくお願いいたします。
もしも再評価しないと言うなら、6年延長する間の水源不足をどう確保するのか、
利水計画を、私たち市民にお示しください。
どちらも拒否するなんて無責任な対応は決して許されません。