いよいよ強制収用が現実のものとなってしまう日の長崎新聞『声』の欄に、佐世保市民男性(松口さん)の投書が掲載されました。
石木ダム建設のための強制収用は「人道に対する罪」の道に繋がるものであり、「強く抗議する」と断言。「私たちはどうすれば13世帯の人々を守ることができるのかを見つけることができるはずだ」と書かれています。
とても共感しました。でも、「知事にはその先頭に立ってほしい」という言葉には疑問を感じました。強制収用の手続きを進めているのは県であり、そのトップが知事なのですから、現状ではあり得ないことのように思われます。
もちろん、知事の考えが変わるとか、(もともと知事自身は強制収用はしたくなかったが周りに押し切られていたとしたら)英断を下す勇気や覚悟を持つとか、そういう可能性も無いとは言えません。が、それには大きな県民世論の後押しが不可欠です。
やはり、私たち県民とりわけ佐世保市民が声を上げ、行動を起こすことがとても大事だと思います。
松口さんは、既にその見本を示してくださいました。松口さんの後に続く人がもっともっと増えることを願っています。
今日はもう1人、佐世保市民女性のSTさんの投稿も知りました。STさんは新聞投稿ではなく、佐世保市のフェイスブックからメッセージを送って、それに対するお返事が届いたということでメールをいただきました。
そのメールを以下に貼り付けます。
私が送ったのは9/9[月)14時 内容は下記のとおりです 。 9/8の集会に行き 会場は立ってる方もおられるほど たくさんの方々が集まりました。 弁護士さんからの話 地権者さんの話 反対運動を手伝っておられる方の話を聞きましたが 一番驚いたのは 当時の町長さんから土下座されて ダムは作らないと書いてあることを信用してサインされた覚書。 <写真にとった覚書を送りました。> 戻る勇気 立ち止まり話し合う機会をぜひ設けてください。 そして今日、8時39分に返事が来ました。
ST様
まずもって、覚書に関しましては、本市が石木ダム事業に参画する以前の話であるため、本市がこの件に関して、コメントできる立場にはないことをご理解ください。
ただ、本市としましては、石木ダム事業は、本市の水源不足の解消のため、必要不可欠な事業と考えておりますので、今後とも県を中心に市及び町と連携して、事業へご理解を得られるよう、様々な機会をとらえて努力してまいりたいと考えております。
水道局水源対策・企画課 0956(24)1111(内線:3519)
相変わらず「本市の水源不足の解消のため、必要不可欠な事業」との決まり文句ですね。いつまで言い続けるのでしょう。直近のグラフを掲載します。
昨年度の一日最大給水量は、77,968㎥でした。
予測値104,310㎥の4分の3にも満たない実績でしたし、佐世保地区の保有水源10万㎥からは十分おつりがきます。
確かに覚書については水道局職員には答えようがないでしょう。ここは市長が答えるべきです。でも、答えない。市長も答えられないというのが本音でしょうが、共同事業者としては知事に問い合わせても市民に答えるべきですよね。
STさんのように、佐世保市のHPからでもFBからでも気軽にメールやメッセージを送って、石木ダムへの思い(疑問や意見)を市長や水道局長に届けるのもいいですねー
これは1人でもできること、すぐにできることです。
あなたの素直な気持ちを朝長市長に届けてみませんか?