ダムには直接関係ありませんが、自然界の営みについて考えさせられる映像でした。
How Wolves Change Rivers
「オオカミってやっぱすごい!」
ほんの少数のオオカミの群れが自然に奇跡をもたらすまで
(米イエローストーン国立公園)
ナレーションは英語ですが、この動画を紹介している「カラパイア」のサイトでは、日本語の解説があります。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52202394.html
(画面を少し下に動かすと「オオカミってすごい!」が出てきます)
人間によってオオカミが絶滅した自然保護区イエローストーン国立公園、
ここにオオカミが戻ってきてから、公園内の生態系は劇的に変化します。
鹿やコヨーテの数は減ったけど、
鹿に食べられていた植物が芽吹き、森が生まれ、多くの鳥たちが棲息し始めました。
木が増えたので、ビーバーが住みつき、ダムを造り、魚や爬虫類、両生類なども増えていきます。
コヨーテに食べられていたウサギやネズミなどの小動物も増え、
その結果ワシ、イタチ、キツネなども増え・・・豊かな生態系が戻ってきました。
それだけではありません。
驚くことに、オオカミは川の形まで変えてしまったのです!
鹿たちに食尽された谷間の植物たちが再び生い茂り始めたことにより、土壌の浸食を抑えることにつながった。
曲がりくねっていた川は緩やかな蛇行流となり、浅瀬ができるようになった。
川岸はより安定し、崩れることも少なくなった。
そして、川は本来の強さを取り戻した!
ほんの小さなオオカミの群れが、生態系だけでなく、巨大な土地の自然地理学さえ変える力を持っていた!
タイトルには「ほんの少数のオオカミの群れが自然に奇跡をもたらすまで」と書かれていますが、
この映像を見た友人は、メールにこう書いています。
自然の中の美しいバランス、そこに生きる無数の生き物が、
それこそ「自然に」つくりあげる実例を見せつけられました。
自然から言わせれば、「奇跡」ではなく、
「これが私たちの自然な営みなんだよ」ということなのでしょう。
全く同感です。
まさに自ずから成り立っていく、あるがままの世界、自然界。
それを破壊し続けている私たちは、最も愚かで凶暴な、地上の侵略者。
ビーバーが造るダムは、いろんな生きものの住処になるけれど、
人間が造るダムは、生きものの住処を奪うものとなり、
川は、死の川となる・・・
オオカミの眼差しに身の縮む思いです。。。