1月19日、県は、長崎新聞の第9面に、全面広告を出しました。
佐世保市民や川棚町民を守るには石木ダムしかない、石木ダムが必要なんだ、
という県の主張をアピールするものです。
「本当にダムが必要なのか、他の対策はないのか見直してください」という国の要請を受けて、
いま、その検証をしている真っ最中のはずです。
この広告にあるような主張は検討の場で大いに出して、
それに対する質問や反論も受けて議論して、最も良い方法を見出して行くべき時なのに、
県は、県民の税金を使って、自分たちの主張だけを宣伝しています。
それっておかしくないですか?
昨年11月半ばから5週間にわたって、TVで同様の主張を放映していました。
これに対する抗議もしましたが、とうとう止めませんでした。
冒頭に書かれている「なるほど!県政チャンネル」がその番組名です。
この新聞広告は、その番組のおさらいです。
見逃した人のためでしょうか・・・?
しかも、ここにも書かれているように、佐世保市の水需要について、
「1人1日当たりの使用量は現在の190リットルから221リットルに増加すると予測されている」
というのが県の主張ですが、
その予測は全く当っていない、過大な需要予測だと専門家は指摘しています。
だからこそ今、それについて議論すべき時なのです。
いろんなデータを開示して、県や佐世保市の予測が妥当なのかどうか、検討すべきなのです。
それによって新たな水源確保の必要性や、その必要量は大いに変わってくるわけですから。
その本来やるべき検討作業を避け、形だけの、アリバイ作りだったのが
「第1回検討の場」でした。
次回はいつなのか、まだ公表されませんが、
第2回目の「検討の場」も同じような意味のないものにならないよう、
その可能性は大ですが・・・
私たちはできるかぎりの対策を講じていきたいと思っています。