予想以上に活発な意見が出されました。
心の中で何度も拍手!
ワクワク、そのうちもしや・・
でも結果は、想定通り!
だから、終わったときは、よけいにガックリ!でした。
委員Aさんが、何度も繰り返したのは、データの不足。
なぜ直近のデータがないのか?
あるならなぜ出さないのか?
また、「トレンド式では妥当な推定式が得られなかったため…とした」
などと結果だけ書かれている箇所がいくつかあるが、それでは評価ができない。
その計算に使ったデータと結果を出さなければ、それが妥当か妥当でないか判断できない。
まさにその通りです。
私たちが何度も訴えてきたことです。
河川課はいつものようにこう答えました。
「治水に関しては平成18年度の川棚川水系河川整備計画で評価されている」
「利水に関しては平成19年度の佐世保市水道施設整備事業再評価委員会で再評価済み」
それに対してA委員は言いました。
「じゃあ、何で今ここで評価しようとしているのか、その意味を考えてほしい」
そうだ、そうだ、と大きく頷く。(拍手はダメ!と言われているので)
A委員だけでなく、B、Cの3人の委員からいろんな質問や意見が出されました。
・ 285億円のうちすでに139億円が使われているが何に使われたのか?
・ その予算はいつの時点のものか?当初予算はいくらだったのか?
(160億円=計画当初⇒285億円)
・ 残り146億円で本当にできるのか?計画が長引けばもっとかかるのではないか?
・ 佐世保市は本当に40,000トンも必要なのか?
・ なぜ工場用水をこのように大きく見積もるのか?
・ 実績値といってもバブル期の数値ではないか。
・ 生活用水を221に上げる根拠がわからない。
節水都市としてアピールしていくのもいいのではないか。
・ 実現性のところで評価が下されていないのでは?
・ 現行ダム案が「−」で、岩屋川ダム案や貯水池案が「×」はおかしい。
等々、ほんとにたくさんの疑問が提示されたのです。
少なくとも3人の委員は県の案を良しとしていない。
残り3人が認めても、3:3で同数だ。
委員長が賛成に回って、結局最後は現行案を認めるにしても、
たぶん結論は次回に持ち越されるだろう。
それに、A委員があれだけデータに拘っているので、
新たな資料が提出されるまで、3回目の開催は遅れるかもしれない。
などと考えを巡らしていましたが・・・
最後は採決もせずに、現行ダム案を優位と認めると結論付けられました。
実にあっけない幕切れでした。
委員長が例のA委員と何度も押し問答していましたが、
「それは付帯意見として…」の言葉に妥協なさったようです。
B、C、お二人の委員の後押し、賛同意見が出るのを期待して見守っていましたが、
それはありませんでした。
残念です。
それでも、3人の委員の方の発言は評価したいと思います。
今夜のNHKニュースでは、このように報道されていました。
委員からは▼反対もあるなかでダムの建設が実現できるのかといった意見や▼現在の計画がもっとも優れているとするには議論が足りないといった懸念が出されました。
しかし最終的にはもっとも優れた事業とはいえないものの、いまのところほかによい案がないとして事業を継続するべきだとする結論を出しました。