8月1日、私たち(石木ダム建設用地の一部の共有地権者)宛に、
石木ダム建設事務所所長の名前で簡易書留が届きました。
何事か!?
と、開封してみると‥
は?
「石木ダム事業について」というタイトルも漠然として内容不明ですが、
中身を読んでも、やはり不明でした。
わざわざ書留料金を使って送られたからには、
よほど大事なこと、伝えたいことが書かれているのだろうと
少しドキドキして開いたのに、肩透かしを食った感じです。
暑さのせいで、頭の回転が鈍っているのかも‥ともう一度読み返しましたが…やはり不明。
いえ、全くわからないわけではありません。
確かに、国から届いた通知(石木ダムに関する補助金交付を継続する)についてのお知らせ
ということはわかります。
補助金を継続するということは、石木ダム事業の継続を認めるということですから、
関係者である私たちに、その結果を伝えようとなさった…という点はわかります。
しかし、そのような事務的な通知であるなら、なぜ正確に伝えて頂けなかったのか?
国は「補助金交付を継続」すると通知したけれど、そこには、
「石木ダムに関しては、事業に関して様々な意見があることに鑑み、地域の方々の理解が得られるよう努力することを希望する」
との付帯意見があったのに、それについては全く書かれていない。
それは何故?
都合の悪いところは触れずに、「石木ダムの必要性に対して」国が「客観的な判断」をして、
認めてくれたのだから、あなたたちの負けですよ、諦めなさい、
と言いたかったのでしょうか?
「石木ダムの必要性と、事業に必要な土地について、ご理解を賜りますよう…お願い申し上げます」
とあるけれど、どう理解すればいいのでしょう?
土地を早く売る気になってくださいと言いたいのなら、なぜそのように書かないのでしょう?
そして、「ダムの建設は、先祖から受け継がれた自然豊かな土地や長年住み贋れた古里を失うことなど、心の痛みや苦しみ、悲しみが伴うものであり、このような地権者の皆様の思いがあることを肝に銘じ、決しておろそかにしてはならないと考えております」
と本気で思っているのなら、
そのように「心の痛みや苦しみ、悲しみ」を県民に与えることは中止すればいいではありませんか?
でも、そうはしない。
ということは、本気で思っちゃいない…ということ。
本気で思っていないのに、何故そんなことをわざわざ言ってきたのか?
それこそ、国の付帯意見に対して、こんなに努力していますよ、
というデモンストレーションにほかならない…
そんなことのために、決して安くない送料を使ったんですね〜
誠心誠意という言葉が聞いて呆れます。
そんな安直な考えだから、いつまでたっても地元地権者の皆さんとの話し合いができないんですよ。
この書留を受け取った友人たちから、
「こんなものがきたけど、何が言いたいのか意味がよくわからない、ほっといていいの?」
と質問メールが殺到しています。
理解して欲しいなら、奥歯に物が挟まったような物言いはせずに、
私たちが理解できるまで、何度でも、ダムの必要性を説いてください。
憲法で認められている財産権を奪うわけですから、それはとても当然で大事なことではないでしょうか?