7日の長崎新聞の記事をご覧ください。
県議会は6日で9月定例会を終えましたが、石木ダム工期延長について、「議論は全くなかった」そうです。
何故でしょう?
初の強制収用が実施されたばかりで、さらに家屋を含む収用手続きに入っているこの重大な時期に、議会が無関心とは・・・。
9月には公共事業評価監視委員会の意見書が提出され、それを受けて県議会に報告、承認を得て工期延長が決定と言われていました。
しかし、何故か、まだ意見書が出ていない。(誰かが何かの目的で遅らせているのか?)
出ていないから県議会に報告できない。(誰かが何かの目的で報告せずに済むようしたのか?)
報告がないから、県議会として議論しないということのようですが、
「これでは議会のチェック機能が働かなかったと言わざるを得ない」(緒方記者)
全くです。何のための議会でしょう?
チェックどころか、行政がやりやすいように協力している感さえあります。
そして、知事と市長の連携に見習い、佐世保市議会と県議会も助け合ってるのでしょうか?
工期延長に伴う事業の再評価を佐世保市民が求めている。
佐世保市議会は「県議会にも説明されていないので、市に求めるのは難しい」として請願を退けたが、
県議会にかけられ、報告承認されれば、佐世保市議会もそうせざるを得なくなる。
市議会にかければ、県が再評価したのに市が再評価しないのを認めるのは難しい…
再評価すれば、石木ダムの必要性が立証できなくなる…
だから、市を困らせたくない市議会を困らせないよう、県議会も知らんふりを決め込んだというわけ?
それはあくまでも私の勝手な想像ですが(限りなく事実に近い想像だと思っていますが)、
だとしたら、今後、行政も議会も、どのように進めていくつもりなのでしょう。
「県議に対し個別に方針を説明済み」って、どーゆーこと?
個別に説明して議員の承認は得た、それで6年延長決定とする?
知事に倣って、県議会も逃げるのですか?
その後、佐世保市議会議員にも個別に説明し承認を得て、市議会も認めたということにするわけ?
市議会も逃げようと?
いくらなんでも、そこまで陰でコソコソすることは許されないでしょう。
腐っても議会なのですから。
コソコソ策を弄するのは行政の得意技ですが、議会はそれを表に出し、正々堂々と議論するのが役目なのに・・
「今定例会でその機会が失われたのは、残念でならない」と私も思いますが、
私たちは、公共事業評価監視委員会の意見書提出を待ちます。
それを受けて県がどう動くか、県議会がどう動くか、見つめています。
そして、それをメディアがどう報道するか。どんな記事が書かれるか、注視しています。
それが今後の議会の動向に少なからぬ影響を与えるはずですから…