佐世保市民の皆さん、明後日は市長と市議選の投票日ですね。あなたの1票を託す方は決まっていますか?
あなたは市政に何を期待しますか?
IR?人口減少対策?基地問題?気になることはいろいろありますね。
私たちは石木ダムと佐世保市水道の問題について、各候補者がそれぞれどのような考えを持っているのか知りたいのですが、テレビや新聞等からも情報はほとんど伝わってきません。(市長選に関しては現職の朝長さんは石木ダム絶対推進で、新人の田中さんは今は他にやるべきことがあると言い、その違いは報道されているが、市議選候補者についてはほとんど不明)
そこで、私たち自身の手で、市議選立候補者の皆さんにアンケート調査をさせて頂きましたので、その結果をここに公開します。
1.いつ、どのような方法で行ったのか?
4月3日に、切手を貼った返信用封筒を同封し郵送しました。
2.何人に送ったか?
告示前だったので正確な情報が掴めず、44名中41名に送りました。
3.どのような質問をしたのか?
各候補者へ送ったアンケート用紙はこちらです。
市議立候補者へのアンケート2019-4
4.回答率はどのくらいか?
41名中回答者は9名=回答率22%
(現職の場合、24名中回答したのはわずか4名のみ!)
集計表はこちらです。市議選2019アンケート集計表
・名前の欄が黄色の方が回答された方です。
・番号欄が赤=現職、緑=元職、青=新人です。
・42番~44番の方は情報が得られず送れませんでした。
問題別にまとめてみます。
問1)1972年の予備調査から今日までの石木ダム建設問題の経過と現状について
「よく知っている」と答えたのは、現職1と新人1の2人のみ。
問2)2012年度に佐世保市は、石木ダム事業の再評価を実施しましたが、そこに示された水需要予測は、その後の実績値と大きく乖離しています。いまここで立ち止まり、建設の是非を問うことについて
6人が「立ち止まり議論が必要」と答え、「不必要」と答えた3人は全員現職でした。
問3)石木ダム建設計画により水没予定地とされている川棚町岩屋鄕川原(こうばる)に行ったことがありますか。
「ない」と答えたのは元職の1人だけでした。
問4)2017年度、佐世保市では年間353万㎥(山の田ダム6個分)の水道水が漏れていました。佐世保市は漏水対策をしていますが、漏水はなかなか減らず漏水率は毎年11%を超えています。抜本的対策の必要性について
全員が「必要」でした!
問5)ダムや水道管の老朽化が問題になっていますが、老朽化対策について具体的に考えをお持ちですか。
「持っていない」と答えたのは新人の1人だけ。
問6)人口減少時代に突入し、水需要の減少とそれに伴う料金収入の減少は避けられず、水道料金の値上げや民営化などが取り沙汰されています。安全安心な水道を持続させるための具体的な考えをお持ちですか。
「持っていない」は現職も含め3人。
問7)佐世保市は、水源確保のために石木ダムは必要だとして計画を推進してきました。そのための佐世保市民の負担は353億円ですが、これは2007年時点の予算です。その後の人件費や資材の高騰で完成までには相当の増額が予想され、水道事業会計を圧迫するのは必至です。それでも石木ダムは必要だと思われますか。
「思う」「思わない」「わからない」が3:3:3の同数。
「思う」と答えたのは全員現職でした。
問8)水没予定地では既に一部の農地が強制収用されていますが、地元の方々は以前と変わりなくそこで米や野菜を作って暮らし、家屋を強制収用されても住み続けると断言しています。ダム建設を強行するには行政代執行しかありません。13家族の家や暮らしそのものを破壊しても、ダムのためなら仕方無いと思われますか?
「思う」=現職の2人 「思わない」=5人 「迷っている」=2人
※各候補者がどのように答えているかは、集計表で確認してください。
また、質問は全て2択~4択で答えるものでしたが、5人の方が文章を添えておられましたので、ご紹介します。
・湊浩二郎さん=代替案を検討すべきと思う。→水は必要なので。(生活の多様化により)
・市岡博道さん=2択、3択からの解答方式なので答えに困りましたが、一定解答させていただきました。解答に至るまでいろいろな思いがある事を付言させていただきます。
・松尾俊哉さん=必要、不必要の是非は市民、住民が決めることだと考えます。
・浦川栄一さん=問5に対して「海軍?石綿管?」、問6に対して「人口増の方策は?」、問7に対して「再評価が必要」、問8に対して「ダムのため?市民のため?13家族?」
・武雄智穂さん=アンケートを送っていただき、ありがとうございました。現地にも行って参りました。よろしくお願いいたします。
以上です。
最後に感想を2つだけ記しておきます。
★現職の方と新人の方で傾向が分かれるようです。
現職の方の多くが、水需要予測が現実離れしていても、事業費の負担が大きくても石木ダムは必要で、強制収用もやむを得ないと考え、新人の方の多くは、その逆のようです。
それは何故なのでしょう?
★結果的に32名の方が無回答でした。
返信用封筒を同封しただけでなく、郵送した数日後、各候補者の事務所やご自宅に電話を入れ、アンケート用紙が届いたかどうかの確認と10日までの返送依頼を実施しました。留守のところも多かったので何度も電話したりしました。また、知り合いの議員さんを通じて回答を頼んでもらったりもしました。それでもナシの礫の現職候補者が20名もいたことに憤りを覚えます。
しかし、そのような人を選んできたのは私たち佐世保市民です。
私たちの政治に対する無関心と怠慢が招いた結果です。
反省と共に、回答をお寄せいただいた9人の候補者の方のご健闘を祈ります。
市議候補者の回答率の低さに驚きでした!。佐世保市の水道行政を担うことになる人々が、その如何によって13家族の生活の場を奪うことになるという、極めて重大な問題を蔑ろにしているとしか思えません。
私が佐世保市民なら、
このアンケートが手元に届いたのに回答を寄せなかった候補者は論外です。
自分の政治信条や政策を堂々と公にし、信を問うのが選挙ではないでしょうか。
その上で、「13家族の家や暮らしそのものを破壊してもダムのためには仕方無いと思われますか?」という問いに、平然と「思う」と答えた候補者も即アウトです。民主主義の感覚を疑います。
石木ダムの建設予定地がある川棚町でも町議選が行われていますが、ある石木ダム建設推進の候補者のポスターには、
「石木ダムは川棚町民の安心・安全のために是非とも必要な防災施設です。佐世保市への利水は付随的な事柄です。地権者のご理解を得て、石木ダムの建設・水源地域整備そして川棚町の新しい町づくりに尽力します」
と書いてありました。私は、「川棚川の治水は予算を増やすための付随的なもの」と聞いていましたがどうやらこの方の認識は違うようです。「利水はもはや必要性の大きな理由にならない」と考えているのでしたら達見です(笑)。しかも、「地権者の理解を得て」とありますので、当選されたら、地権者の理解も得ず、地権者と話し合うとした知事の約束も果たさず、強引に工事を押し進めようとしている長崎県に対して物申してほしいと思います。
長崎新聞の世論調査(2018年1月)では、佐世保市に限れば、石木ダム不要が47.4%、必要が32.6%でした。治水の恩恵を受けるはずの川棚町でさえ、必要と不要が20%程度で拮抗していました。今回の選挙では、両議会で、このような有権者の意識を反映した議会構成になり、こうばるの地権者に寄り添った議論が交わされる議会になって欲しいものです。
石木ダム建設反対です。
地元ではありませんが
まだ子供が小さかった頃に遊びに連れて行ってもらったところです。自然に囲まれて埋め変えられた川ではなくホントにのんびり出来る風景が心に残っています。
私の実家のすぐそばにも川がありました。
小さいころは小魚も泳いていてのどかな所でしたが、いつしかコンクリートに埋め変えられ苔も生えて見るからに汚い水が流れていっている様は何とも言いようがありません。
素敵なものをなくしてまでのものなのでしょうか?