水需要予測難航

今朝の長崎新聞の記事です。

昨日の市議会一般質問で、石木ダム事業の再評価の準備が遅れている理由について、

水道局長の答弁が書かれています。

 

近年の水需要の実績は予測より大幅に減少。

それは「異常な状態」であって、そのデータを新たな予測にどう反映させたらいいのか

「判断に時間がかかっている」というのです。

 

「異常な状態」の意味を問われ、

経済情勢の悪化で企業への給水が急激に落ち込むなど予想外の事態があったと強調し、

異常なデータだけを基に将来の需要予測はできないと記者に答えたようです。

 

経済情勢の悪化とは、いわゆるリーマンショック以降のことを意味していると思われますが、

その前からすでに需要は減り続けていたのに、予測はずっと右肩上がりでした。

 

悩む必要はありません。

データをそのまま開示すればいいのです。

そのデータを無視した予測を示すのもいいでしょう。

が、そのデータを踏まえた予測も提示すべきです。

そのような予測ならいつでもご用意しますよ。

そして、それらを判断し、再評価するのが委員の皆さんです。

 

はじめから結果を用意しようとするから、結果に誘導できるような資料を作らなければならない、

でも現実のデータではそれが難しい・・・それで、水道局は悩んでいるのでしょう。

 

予測に合わない実績は、「異常」と決めつけるのですか?

 

予兆があってもそれを無視して、その結果被った災害を想定外として片付けようとする、

どこかの体質と似通っていませんか?

 

 

 

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
公開討論会を開いてください。(Change.org)

ほかにも、こうばるを守るためやっていただけることがあります。

→あなたにできること

「水需要予測難航」への2件のフィードバック

  1. まったく…
    もう何年にも亘って、水需要の減少を「リーマンショック後の異常な状態」といい続けている水道局自体が、異常だと思えます。

    人口減少で、これからますます水需要は減り続けます。

    石木ダムの必要性はどこにもありません。

    なぜ、現実を見ないのでしょうかね?

  2. まったく…
    なぜ、現実を見ないのでしょうね。
    私たち市民は見ているのに、見るべき人たち(行政のトップや多くの政治家たち)が、目を背けているのはなぜでしょうね。

    未だ解決できない福島の現実が目の前にあるのに、原発の再稼働を唱える為政者と同じ…

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