昨日お知らせしたシンポジウムに参加してきました。
感想としては、まさに「これでいいのか!」でした。
県内の4大懸案問題(諫早湾開門、県庁舎移転、新幹線、石木ダム)、
そして、今年、日本の最重要課題となった原発問題についてのシンポジウムだというのに、
参加者は多いとは言えず、また若い人も見受けられませんでした。
長崎市の若者よ、これでいいのか!
新幹線と県庁舎問題を語って下さったのは、前長崎市議会議員の中村すみ代さん。
諫早-長崎間の新規着工の見通し、フリーゲージトレインの開発について、
新庁舎予定地の津波・液状化問題など、いろいろな現状報告がありましたが、
一番驚いたのは財源、税収の問題でした。
県税は平成19年度から下降の一途。
19年度の1213億円から下がり続けて、22年度は929億円でした。
なんと284億円、23.4%もダウン!
地方交付税は17年度から下がり続けています。
6年前2357億円だったのが、昨年度は2069億円。
こちらは288億円、12.2%のダウンです。
こんなひどい状況だったとは・・・それでもまだムダな公共事業を続ける?
長崎県民よ、これでいいのか!
諫早湾開門について語って下さったのは、雲仙市議会議員で漁師の小畑吉時さん。
難しい話は一切無しで、ご自身の生い立ちやご家族のことも交えながら、
漁師としての海への熱い思いを涙ながらに話されました。
タイラギ・アサリが全く取れなくなった。
回遊魚が来なくなった。
「なのに、どうして、長崎の漁民の方は他県のように団結して開門要求しないのですか?」
と懇親会の席で尋ねたら、
「それは金ですよ。金をもらったら何も言えません。
陰で私に、よう言うてくれた、もっと言ってくれ、と言います」とのこと。
長崎の海の男たちよ、これでいいのか!
新上五島町議の歌野礼さんは、若いけど、たいへんしっかりしたお話をされました。
ご両親と共に反原発活動をなさっているのは知ってましたが、
まず離島振興法の話から入って、離島の現実を語られました。
その現実がもたらす人材流失、人口減少。
そこにつけ込んで、嫌われる施設(ゴミ処理場や原発など)が持ち込まれやすい。
その例として祝島の話と、そこで頑張ってる島民の話など。
長崎は日本で一番島が多い県なのに、離島のこと何も考えてなかった私よ、これでいいのか!
と反省しました。
石木ダムのことも、私なりに精一杯伝えたつもりですが、
短時間で話せることには限りがあります。
そこで、全国集会の時の資料を持参していましたので、
「もっと詳しく知りたい方は是非こちらを読んで下さい。1部200円です」と宣伝。
予想に反して、ほとんどの方が買って下さいました。
会場に集まった方は少なかったけど、
あの方たちから、少しずつ情報が広がっていくことを期待します。
石木ダムのことも、原発のことも、新幹線や県庁舎のことも、諫早湾のことも。
これでいいわけがない長崎県を、変えるのは私たち一人ひとり、ですよね