昨日の新聞に促進パレードのことが報道されました。
石木ダム:建設促進、横断幕掲げ行進 反対市民、パレード中止訴えビラ−−佐世保
毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120907-00000204-mailo-l42
「水を大切にする日」 石木ダム、賛否訴え
長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/ishiki/2012/09/07091923.shtml
どちらも、市側の集会&パレードの内容と反対市民によるチラシ配りのことが書かれています。
そのチラシとはこちらのこと。
1時間ちょっとで、700枚配布しました。
(新聞記者さんには間違って600枚と伝えてしまいました。700枚が正しい数です)
いつものように、拒否する人、避けて通る人、気持ちよく受け取る人いろいろですが、
終わってから、仲間の一人がこんな感想をMLに寄せてくれました。
チラシを渡そうとしたら 受け取らずに
「私は石木ダムに反対」と言って通り過ぎようとした方がありました。
「石木ダム反対のビラですよ」と言ったら、立ち止まって受け取られました。
別の仲間は、そのメールを読んで、こう伝えてくれました。
私も渡そうとしたら同じように
「私は石木ダムには反対」と言って受け取られなかった女性の方がいらっしゃいました。
「反対のビラです」と言ったのですが、結局受け取られずに行かれました。
同じ方かも知れませんね?
私たちは、チラシを渡すときに、渡しやすいよう、また受け取りやすいようにと考えて、
A4サイズのチラシを2つ折りにして、A5サイズにして渡していました。
こんな感じになります。
通行人の方から見れば、タイトルの「水を大切にする日」と「石木ダム」が目に付き、
ダム推進派のチラシだと思われたのでしょう。。
私も配布していて、同様の誤解を感じました。
これは何のビラ?水を大切にする日?それがどうしたの?
ああ、石木ダムね・・
で、賛成と言いたいのかしら?反対なのかな?どっち?
といった感じの一瞬の戸惑い。
そんな雰囲気を感じたら「私たちは石木ダムに反対しているんです」と言ってみます。
「そうでしょ?いらないよね?私も前からずっと要らんと思ってました。頑張ってください」
と嬉しい反応が返ってくることもあるし、
「え?反対?じゃ要りません」とチラシを返される方もいるし、
「どうして要らないんですか?水不足になると困るでしょ?」と反論される方もいるし・・
そういう方の話を聞くのは、とても参考になります。
ダム賛成派の市民の本音が聞けるから。
一昨日出会った賛成派の方は、元市議会議員さんでした。
反対派だと知って、チラシの受け取りは拒否した上で
私はあなたたちよりも石木ダムのことはよく知っている、
なぜこの問題が何十年も続いているのか、あなたは知っていますか?
あ、そう?まだ佐世保に来て4年で昔のことは知らないんだね。
それはね、強制測量という手荒なことをやってしまったから住民を心底怒らせてしまった。
それが拗れて尾を引いているんですよ、感情的な問題。
当時の高田知事の失敗だ。
彼の前は久保知事と言って、久保さんは住民の気持ちがわかる人だった。
あの人がどうやってミノシマに長崎空港を造ったか・・・
と、ひとしきり昔話をされ、
その久保知事のやり方をそばで見ていたはずなのに、高田知事は何も学ばなかったんですよ。
だから未だに石木ダムができないんですよ。
と結び、去っていこうとなさったので、
昔の経緯はわかりました。で、これからはどうなんですか?
水需要はどんどん減っているし、人口も減る一方だし、もうダムは必要ないと思われませんか?
と質問すると、
それは、そう簡単にはいかないでしょう。今減っていてもまた増えるかもしれないし・・
そこで、そのような予測でダム事業に参画し、結局水余りでダムからは一滴も取水せず事業費の負担だけが重くのしかかっている他都市の例などを説明すると、
ほー、そうですか。それはまずいですね。
ダムに頼らない身近な対策、雨水利用や再生水の普及、ため池の活用などの話も少し伝え、
とにかく帰られたら、このチラシを読んでみてください、と渡しました。
はじめは受け取りを拒否してた方が、
わかりました。読んでみましょう。
と持ち帰ってくださったのは、とても嬉しいことでした。