今日は立入調査阻止行動の2日目です。
午前9時過ぎ、先週金曜日と同じように、石木ダム建設事務所長以下職員数名が、強制収用のための測量調査の「お願い」にやってきました。
このように、冒頭、県職員による私たちへのビデオ撮影行為に皆が抗議しました。
止めろと言われてもしばらく撮り続けていたMさん。
当然上司の指示だったと思いますが、県はなぜこのようなことをしたのでしょう?
阻止行動の参加者個人を特定し、このうち地権者が何人いるとか、
地権者の〇〇家からは参加者がいなかった、あそこは落とせるんじゃないか?
などと吟味するためでしょうか?
それとも、参加者の中で地権者ではない人物をブラックリストにアップして、
非県民としてマークするためでしょうか?
秘密保護法や共謀罪が押し寄せてくる昨今ですが、
日本の民主主義はいよいよ危うくなってきたような気がしてなりません。
そんな中、川原の地権者の皆さんは、
権力を恐れず、果敢に意思を貫いて生きている!
その姿が感動を与え、共感を呼びます。
ダム事務所長から意思の再確認を求められた4人の地権者が、
今日もきっぱりと拒否しました。
「〇〇です。絶対ダメです。造らせん!帰れ!」
「最初国が造るて言うた? 始めたとは県やろ?なんが法か!」
(「事業認定」を錦の御旗のように持ち出す県に責任転嫁はするな!という意味の発言)
「測量は絶対反対です!所有者が立ち会わなければ意味がない。やっても無駄ですよ」
こうして、4人の意思を確認した所長は、このことを知事に伝え県の判断を仰ぐ、
その結果は午後伝えに来ることを約束して引き揚げて行きました。
そして、午後1時半。約束の時間に所長たちはやってきました。
明日からの測量調査はしないと明言!
しかし、付替え道路工事は「やる」と、これまた明言。
すべて予定通り。
30日から暑くて長い闘いが始まります。
心配なのは川原のおばあちゃんたち。
今日、所長の前に出て「絶対造らせん!」と言ったおばあちゃんも、言葉ほどお元気ではない。
午後、第一ダム小屋から歩いてきたおばあちゃんは、苦しそうに肩で息をしていました。
木陰に置かれたイスに座って「心配せんで大丈夫。休めば平気」と笑顔を見せてくれましたが…
このおばあちゃんたちの意志の強さと思いの深さが、県にはなぜ届かないのでしょうか?