昨日の長崎新聞「記者の目」を紹介します。
記者の目に映った県公共事業評価監視委員会は検討が不十分だった。
利水面を含め議論が徹底されていないから。
「県と佐世保市はさらに説明責任を果たすべきだ」
佐世保市の水需要予測は妥当なのか。反対地権者のみならず、疑問に思う人も多いだろう。
「県と佐世保市には、第三者の専門家を交えた公開の検証を実施してほしい」として、
「利水予測 公開の検証を」とのタイトルが付けられています。
これはまさに石木ダム問題を注視する多くの県民の要望であり、多くの佐世保市民の願いです。
ところが、今日の定例記者会見で、朝長市長は「説明は済んだ」と一蹴しました。
NHK NEWSWEB 2015年(平成27年)8月28日[金曜日
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033903821.html
石木ダム”説明は済んだ”
佐世保市の朝長則男市長は反対運動が続く石木ダムの建設計画について、「ダムの必要性について説明は済んでいると思う」と述べ、住民に対して理解を求める段階はすでに終わったという認識を示しました。
これは28日、佐世保市役所で開かれた定例の記者会見で朝長市長が記者からの質問に答えたものです。
この中で朝長市長は石木ダム建設用地の強制的な収用をめぐり、およそ5500平方メートルの土地の所有権を移転する手続きが終わったことについて、「今後も法律に定められたルールにのっとって県と歩調を合わせながらやっていく」と述べました。
また朝長市長は、「市長になってから毎月現地に赴いて説明させてほしいと言ってきたが、なかなか応じてもらえなかった。ダムの必要性について説明は済んでいると思う。今後は法律の手続きの中で解決していくことになる」とも述べ、住民に対して直接、理解を求める段階は終わったという考えを示しました。
「ダムの必要性について説明は済んでいると思う」
全然済んでいません!
評価監視委員会の委員の先生方も済んでいないと言ってたじゃないですか。
新聞記者さんだって、さらに説明責任を果たすべきだと書かれてるじゃないですか。
勝手に終わらせないでください。
「法律に定められたルールにのっとって県と歩調を合わせながらやっていく」
それはいいことです!
ぜひ県と歩調を合わせて、工期変更に伴う石木ダム事業の再評価を実施してください。
「市長になってから毎月現地に赴いて説明させてほしいと言ってきたが、
なかなか応じてもらえなかった」
ごまかさないでください!
市長が説明しようとしたのは土地の補償交渉であって、石木ダムの必要性の話ではありません。
ダムの必要性に関わる説明をしに来たのは昨年7月11日。たった1回だけでしたよね。
「住民に対して直接、理解を求める段階は終わった」
とんでもない!
これから住民の理解を得ながら進める、というのが事業継続の条件ですよ。
力尽くで強行するとの意思表示だとしたら、まるで封建時代の悪代官のよう・・・
佐世保のイメージ丸つぶれ。
全国市町村中第6位の人口流出がますます増え、出生率はますます低下するでしょう〜