「路木ダムをつくるとどうなるの?」という学習会が今日天草市で開かれ、それがustrem中継されるという案内をもらったので、拝見しました。
いずこも同じですね・・
● 過大な水需要予測、ひどい漏水率
● 洪水被害の嘘=ありもしない被害をでっちあげ
● 自然(川、海、森)への悪影響を認めようとしない
しかも、石木ダムのケースよりもひどい!
漏水率が32%なんて!!!
でも、皆さん、よく頑張っている。
漁業者や元議員や一般市民や、いろんな人が、それぞれの立場でよく調べ、よく活動し、よく繋がっている。
漁業者の方がいるのはいいですね〜
理屈ではなく実感として環境の変化をよく知り、感じ取り、予測できるから、説得力があります。
ダムができると、アマモの群生地であるアマモ場がなくなり、魚介類の産卵場や稚魚の成育場がなくなり、結果、漁業は大打撃を受ける…と。
石木ダムにもこんな方がいるといいな〜と思いました。
しかし、このような話は今までも聞いていたし、目新しいものではありません。
私がとても拍手をしたくなったのは、会場からの質問・意見のときでした。
その方は、これだけ頑張っている人々に、「しかし、反対運動は今のところ成功していない」と指摘しました。
その理由は、皆さんは、行政との闘いに疲れ果て、市民・住民の方を向いていない。
こういうことをもっと地域の住民に伝えなければ。
住民は、役所の人が来て「向こうの地域では水が足りなくて赤い水(濁った水)を飲んでいる」と聞かされて、
それじゃあ可哀想だからダムを造って水をあげなければと思ってハンコを押した人もいる…と。
県民約12000の署名がダム必要論の根拠になったそうですが、それは、このような嘘や誇張に満ちた説明で集めたものだったそうです。
そのようなことをきちんと正す、正確な情報を市民に伝える、その努力が足りなかったから地元での共感が得られないのだと、はっきり指摘なさったのです。
それは、私たちの活動にも言えることで、とても耳が痛かったです。
ファシリテーターの方がおっしゃっていたように、伝達媒体がないとか、人出が足りないとか、言い訳はいろいろあるんだけれど、その苦言をきちんと受け止めて、今後の課題としなければならないと私も思いました。
それにしても、便利な世の中になりましたね〜
長崎県にいて、熊本県の集会を傍聴できるんですから。