ダム決壊! 犠牲者4人!

ずいぶん遅い報告で申し訳ありません。

3月11日の東北地方太平洋沖地震と大津波は、未曾有の被害をもたらしました。

その爪痕の大きさに、誰もが言葉もなくTV画面を見つめるばかり・・・

その衝撃も冷めやらぬうちに、福島原子力発電所に異常事態発生!

爆発、火災、放射能漏れ・・・

日本だけでなく、世界中がその成り行きを固唾を飲んで見つめています。

 

ということで、こちらに入る情報もほとんど原発に関することばかりで、

3月11日に発生したダム決壊のニュースが埋もれてしまっていました。

 

ダム決壊 5棟流出 福島・須賀川

 福島県須賀川市にある農業かんがい用の藤沼ダムが11日、決壊した。流域の家屋5棟が流され、8人が行方不明に。12日午後3時までに4人の遺体が見つかった。

 決壊は地震直後だったという。泥流が流域の家屋や田畑を襲った。流されなかった住宅も流木に壁を打ち抜かれたり、泥流で家具が押し流されたりする被害に遭った。

 ダムの約1キロ下流に住む農業小川祐治さん(68)は「ガラガラガラと変な音がして自宅を出た。大木が一気に流れてきた。恐ろしかった」と振り返った。

 自宅の床上が泥水で浸水した無職男性(48)は「鉄砲水が来たので110番した。いくら巨大地震といってもダムが弱かったのでは」と話した。

 藤沼ダムは1949年完成した。えん堤は高さ18.5メートル、長さ110メートルで貯水量は150万立方メートル。土の堤の一部をコンクリートで補強していたという。

                                                   (河北新報3月13日)

 

あのダムは古いから…石木ダムは違います。

と、県は言うでしょう。

決壊しても仕方ないとでも?

4人亡くなっても経年を言い訳にするのでしょうか?

確か、県は、事業認定の説明会で、ダムは100年もちますと言ってましたよね?

まだ62年じゃないですか。

 

いや、今回のは世界でもまれにみる想定外の大地震で…

と、県は言うでしょう。 

そんな大地震はここ長崎には起こり得ないと断言できますか?

できるはずはありませんね。

 

ならば、もう止めましょうよ。

川棚町民の命を脅かすダムを造るのは。

 

石木ダムを今すぐ中止して、

石木ダムに使うはずだった予算を、被災地の復興のために使ってもらいましょうー! 

 

 

オンライン署名にぜひご協力ください!

石木ダム建設は説明不足。長崎県は一度立ち止まり、
公開討論会を開いてください。(Change.org)

ほかにも、こうばるを守るためやっていただけることがあります。

→あなたにできること

「ダム決壊! 犠牲者4人!」への2件のフィードバック

  1. はじめまして
    ダム歩きが趣味の川釣仙人と申します。
    横槍を入れるようで申し訳ないですが。
    藤沢ダムは灌漑用のダムですからね。治水ダムと並べて考えられるのは少し違うように思います。
    お書きになった内容を否定するものではございません。
    ただ藤沢ダムのように地元が管理しているようなため池は全国にも危ぶまれるところが多くございます。
    想定以上の地震動であったことは否めませんが亡くなった方たちはさぞ無念のことと思います。

  2. 確かに…
    おっしゃる通り、治水ダムと灌漑用のダムは造りも規模も違うと思います。

    藤沼ダムと石木ダムを並べて、県の姿勢を問うのは、確かに間違っていたかもしれません。
    素直に反省します。

    それでもやはり、私は県の政策については批判したいです。

    どんな目的のダムであれ、決壊した時の被害は甚大で、人命にかかわるものです。
    為政者はまずそのことを念頭に置いて政策を考えてほしい。
    国交省が現在ダム事業検証を進めているのは、「ダムに頼らない治水対策をもとめて」ということですが、厚労省も「ダムに頼らない利水政策を求めて」ほしいと思います。

    他に手立てはあるのに、ダムに固執するその考え方を改めてほしいのです。

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